2024.11.13

特集記事

文・写真: 山さん
2024.11.08

【あきる野市/ラ・フーガス】 美味しいパンを片手に幸せな時間を過ごせる、カフェ併設の人気パン屋さん

あきる野市 ラ・フーガス

自然、水、お酒!? 《西多摩エリア》と聞いて、あなたはなにを連想します!? 知っているようで知らないことも多い現地の魅力を、実際に巡ってリポートするこの企画。

第4弾は、都心からのアクセスも便利な「あきる野市」にある《ラ・フーガス》。地元で話題の超人気パン屋さんを訪れました♪

*掲載内容は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

スポット概要

『ラ・フーガス』

モーニング/ランチあり
配送可能(一部)
カフェあり
駐車場あり

所在地東京都あきる野市草花3492-183
営業時間8:30~18:00
定休日月曜&火曜日 *ただし月曜日が祝日の場合は営業/臨時休業あり
行き方①【電車&バス】JR「福生駅」西口・西東京バスに乗車後「あきる野市民球場」下車し徒歩/約8分+徒歩3分
行き方②【クルマ】圏央道「日の出IC」から1.5㎞(約4分)
公式サイトhttp://lafougasse.net

【ラ・フーガスがあるあきる野市】とは!?

およそ3万7500世帯、7万9000人の方が生活を営まれている、都心から4、50㎞の東京都西部に位置するのどかなエリアです。1995年(平成7年)に「秋川市」と「五日市町」ので合併で誕生しました。

北は「日の出町・青梅」、西は「檜原村・奥多摩町」、東は「福生・羽村」、南は「八王子」と、周辺エリアへも足を伸ばしやすい、ちょうどいいポイントにあります。

「秋川」と「平井川」という2つの河川沿いに街が形成されており、秋川丘陵に代表される平坦部と、奥多摩などの山間部からなる自然豊かなスポットで、あきる野市からお隣の檜原村へ続く20㎞ほどの清流「秋川渓谷」は観光スポットとしても有名です。

岩手生まれの東京育ちのブランド牛「秋川牛」や、水質のいい秋川の水を使った「こんにゃく」や「日本酒」、「醤油」なども有名。ハイキングを楽しむ方も大勢訪れ、その疲れを癒せる「瀬音の湯」と呼ばれる温泉も人気です!

あきる野市観光協会の公式サイトもご覧あれ。

【ラ・フーガス】とは!?

あきる野市 ラ・フーガス

地元の食材を積極的に取り入れつつ創意工夫した美味しいパンと、ちょっとした食事が楽しめるカフェを併設した、地元で大人気の「パン屋さん」です!

現在のあきる野市にお店をオープンしたのは2007年(平成19年)ですが、じつは元々お店は世田谷の梅ヶ丘にあったんです(1994年開店)。多いときはスタッフを6,7人雇うほどの大人気繁盛店として成功されていましたが、忙しい毎日を送るなかでふと立ち止まった際、「このままやっていていいのだろうか!?」と疑問を抱くようになったと、語るのはオーナーシェフの仁礼にれい さんです。

そんなときにたまたま訪れたあきる野市で出会ったのが、現在お店があるまさにその場所。目の前に「平井川」が流れ、周囲も自然豊かで開放的。都心のような喧騒感もなく、いざ都心へ行くとなった際でも不便すぎない距離と、いいことづくしであったことから、世田谷のお店をたたんで心機一転、この地への移住を決意。

あきる野市 ラ・フーガス

避暑地のペンションのようなおしゃれな店構えの《ラ・フーガス》。移住にあわせ1から建てたこだわりのお店兼住居となっており、この建物の裏手を「平井川」が流れます。

そこから2024年で早17年。その美味しさは口コミで広がり、瞬く間に地元の人気パン屋さんに成長。連日多くのお客さんが訪れるていることはいうまでもありませんが、お客さんのなかには、なんと世田谷時代から通ってくれる常連さんも。「ラ・フーガスのパンが恋しくて・・・」とわざわざ足を運んでくださるそう!

モットーはつねに美味しいパンを

あきる野市 ラ・フーガス

お店を切り盛りするのは、仁礼ご夫妻。パン職人のご主人は、8年修行したのち独立。以来この道38年、ずっとパンを作り続けてこられました。「長くやっても飽きませんね」と語りますが、じつは元々パンが好きでこの世界に入ったわけではなく、職人さんに憧れ、自身も人一倍モノ作りが好きだったことが切っ掛けなんだそう。

《菌》という生き物を相手にしたパン作りはおもしろいと、およそ40年たったいまでもパンへの姿勢は変わりません。

そんな仁礼さんが日々心がけているのが、“毎日少しずつでも良くしたい。美味しいものを届けたい”という気持ち。とてもシンプルですが、これを意識し続け実行するのはできそうでできないことですよね。

あきる野市ラ・フーガス仁礼夫妻

とても気さくなで、お話しやすい仁礼ご夫婦。パンの美味しさはもちろんですが、ご夫婦をはじめとしたスタッフみなさんの人柄も、お客さんを呼び込む理由と思えました♪

一方、お店のムードメーカーとして店頭に立ち続ける奥様の久美子さんは、「視野を狭めすぎることなく、いろいろ新しいことにチャンレンジしてパンを作り、それをおいしいと言っていただければ。おいしいことが一番」と、ポジティブに旦那さんを盛り上げます。

具体的には後述しますが、《ラ・フーガス》は扱うパンの種類も多いのですが、これも奥様がいう「先入観を持ちすぎず、いろいろな食材を使って積極的にパンを提供したい」という気持ちの表れと感じました。

店名はこのパンから!

あきる野市 ラ・フーガス

ちなみに《ラ・フーガス》というお店の名前は、「フーガス」と呼ばれる南フランス・プロヴァンスの伝統的なパンから拝借。言葉の響きが気に入ったそう。小麦の穂や葉に似た独特な形をしたパンで、入り口のステンドグラスにもそれを模した装飾がありますヨ♪

長居したくなるお店の雰囲気

あきる野市 ラ・フーガス

自慢のお店は、ご夫婦が幾度が出かけお気に入りの場所となったというフランスの、とくに北東部に位置するアルザス地方の建物や空間の雰囲気を意識したものに。ムクノキを使ったり、壁をタイルで装飾したりと、色合いや雰囲気を重視しながら建築家と相談のうえ建てたそう。

あきる野市 ラ・フーガス

店内奥はイートインスペースとなっています。ガラスエリアも広々と、開放感&採光性も抜群。こちらではモーニング(660円〜)やランチ(1540円〜)などの提供のほか、買ったばかりのパンをすぐ食べることも可能です。

とくに人気となっているランチは、地元で採れた新鮮野菜などを使った盛り合わせや日替わりスープ、マリネ、ドリンクなどがパンとセットに。このセットに含まれるパンは、な、なんと食べ放題なんです! ライ麦パンなど、新しいパンなどを積極的にセットに含めているそうで、このランチから新しいパンを知る方も多いそう。いろいろな味を楽しめます。

あきる野市 ラ・フーガス

ちなみに《ラ・フーガス》では、イートインスペースをフリースペースとして貸し出しも行っており、絵画教室・編み物教室の会場として利用される方も。気になる方は公式サイトでご確認あれ。

あきる野市 ラ・フーガス

川のせせらぎに耳を傾けながら食事できるテラス席も!

あきる野市 ラ・フーガス割引チケット

カフェで1000円以上利用すると、次回から使える50円割引券がもらえます。手作り感のあるチケットになんだかほっこり♪

あきる野市 ラ・フーガス

大好きなフランスなどで買い集めた雑貨たちが、お店の雰囲気向上に一役買っています♪

種類豊富なパン!

仁礼さんがお店奥の厨房で朝早くから作るパンは、種類豊富。選んでいるその時間も楽しくなっちゃいます♪ 曜日等により増減あるため、そのすべてが並ぶことはありませんが、取り扱うパンの種類だけを単純にカウントすると、ざっと50〜60種類(!)もあるんです。

バケットなど、自家製酵母を使ったこだわりパンもいろいろありますヨ。

あきる野市 ラ・フーガス

扱うパンのジャンルは幅広く、日常的に食べたくなる「食パン系」から、ハードな「フランスパン系」、推している「ライ麦系」、キッズ人気も高い「菓子パン系」、カレーパンやフォカッチャに代表される「おかず(惣菜)系」などのほか、りんごや栗などのシーズナブルな食材を盛り込んだ「季節限定」など、驚くほどの充実ぶりです♪

あきる野市 ラ・フーガス

サンドイッチ系もありますヨ。

一番売れるのは、食パンとフランスパンとのこと。ちなみにハード系のパンは焼き上がりに時間がかかるため、毎日昼すぎくらいに店頭に並ぶとのこと。

あきる野市 ラ・フーガス

一部商品は宅配対応も可能です。

いろいろ頂いてみました♪

お店のおすすめどころを中心に、いくつか実際にいただいてみました。例えば・・・。

あきる野市 ラ・フーガス

まずは季節限定3連発! 「スイートポテト」は秋が旬のさつまいもをじっくり焼いて作ったパン。甘すぎず、ずっしりとしたボリュームで食べ応えありますよ〜♪

「いがぐりパン」は、表面にあるいがぐりの殻をイメージした線状のものは“そーめん”。パンを割ると、なかからゴロッと栗が。ホクホクです!

「焼きリンゴのガレット」は、アーモンドクリーム、自家製カスタードクリーム、バターとグラニュー糖でソテーした新鮮な紅玉りんご、そしてシナモンを使った逸品。ちょうどいい歯応えと弾力。くどくど甘くなく食べやすい。おやつにも最適です。

あきる野市 ラ・フーガス

担当編集イチオシがこの「あきる野カレーパン」。地元野菜と挽肉、ひよこ豆などを使ったカレーはもちろん自家製。生地にはターメリックと福新漬けが練り込んであるそうなのですが、この生地がサックサク。サクサクの上をいく、サックサクです!

カレーは濃厚ですが辛すぎず。外側のサクッとした食感の直後に訪れる、カレーのしっとりとした歯応えがヤミツキになりそう。街歩きのお供にもいいかかも。

あきる野市 ラ・フーガス

季節限定のおやきパン「みそねぎチーズ」は、なかにネギがゴロッと。地元産のチーズを使っておりボリューミー。腹持ちよさそうで食べ応えもマル。「のらぼう菜」と呼ばれる地元特産野菜を使った別商品や、トウモロコシを使った「コーン」もあります(これらも季節限定)。

あきる野市 ラ・フーガス

ピザの原型にもなったとされる「フォカッチャ」は3種類あり、写真は「自家製ドライトマトとブラックオリーブ」。程よい酸味がちょうどいい♪ ほかに「ローズマリー」や「じゃが芋&アンチョビ」が。生地に練り込まれたオニオンが隠し味に。2つにカットしてもらい、シェアして召し上がってもいいかも。

ジャムなど、パン以外も!

あきる野市 ラ・フーガス

お店では自宅で使えるジャムやオリーブオイル、バルサミコ酢のほか、オリジナルラスクといった焼き菓子の販売もあります。お土産にどーぞ。

行き方は!?

お店はJR青梅線「福生駅」西口の目の前を走る、都道166号線(すぐに165号線)を直進し、多摩川を越え、左手に見える「あきる野市民球場」を通りすぎた直後の脇道を左に折れた先にありと、とてもわかりやすい好立地にあり。

バスで約10分、徒歩で40分くらいの距離ですが、景色を眺めながらゆっくり歩いてみるのもいいかも。クルマでは、圏央道「日の出IC」から約4分の距離。クルマはお店の前に複数台駐車可能です。

バスの場合は、最寄りのJR「福生駅」から西口から出発する、西東京バスに乗車後「あきる野市民球場」下車し徒歩/約8分+徒歩3分。このバス停に止まるバスは「五30:武蔵五日市駅行き」など多数。“西口にある西武信用金庫前のバス停から出るバスなら、どこの行きでもOK”という、メジャー路線沿いにお店があるんです。平日は複数便ありますが、土日は極端にへりますのでご注意を。

*乗車料金/230円/2024年10月現在
*バス時刻情報はコチラ

近隣に大型直売所が!

秋川ファーマーズセンター

《ラ・フーガス》からクルマで7分程度。3㎞あまり離れた場所には、地元で採れた新鮮野菜(最大50~60種品目)を販売する、JAが運営する《秋川ファーマーズセンター》がありますので、立ち寄ってみてはいかがでしょう!?

1993年(平成5年)に、「とうもろこし街道」と呼ばれていた五日市街道沿いにオープンした地元でも有名な直売所です。レジャーの行き帰りに立ち寄る観光客の方も多いんだとか。

駐車場が75台分もあり。多くの方がクルマで訪れているようですが、最寄りのJR五日市線「東秋留駅」からわずか500mの距離。歩いて6分くらいで行けるため、電車を使っても苦にならないはず。

秋川ファーマーズセンター

農作物の直売所としては都内最大規模の売り場面積を誇っており・・・。

秋川ファーマーズセンター

地元農家さんが丹精込めて栽培した、根菜類、果菜類、葉茎菜類など、その時期に採れる野菜がお手頃価格で手に入ります。

秋川ファーマーズセンター

そのほかにも味噌や麹などの加工調味料や、地元のブランド黒毛和牛「秋川牛」や「東京しゃも」のお肉があったり、地元のお酒も販売と取り扱い商品は多数。地元土産を探す場として立ち寄りたいスポットです!

秋川ファーマーズセンター

生花などの販売もあります!

【秋川ファーマーズセンター】
●所在地/東京都あきる野市二宮811 ●営業時間/9:00〜17:00 ●定休日/年末年始 ●駐車場/75台分

レポートまとめ♪

あきる野市 ラ・フーガス

・こだわりパンがいろいろ楽しめる地元の名店!
・定番からライ麦、菓子パン、惣菜パン、季節パンと扱い多数
・カフェ利用も可能で、パン食べ放題のランチも

いかがでしょう!? 地元はもちろん、パンに詳しいマニアな方にも有名な《ラ・フーガス》。西多摩へのお出かけにあわせ立ち寄ってみてください♪

西多摩にはこんなスポットも!

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