2024.11.13

特集記事

文・写真: 山さん
2024.10.29

【檜原村/払沢の滝】 都内で唯一“日本の滝 百選”に選ばれた、村随一の自然スポットで癒されよう!

檜原村・払沢の滝

東京観光といえば、ビル群ひしめく都心部のスポットに話題が集中しがちですが、魅力はもちろんそれだけじゃありません! 30市町村からなる《多摩エリア》、とくにその西側には、誰かに教えたくなるスポットがいろいろあるんです。

ということで、今回から西多摩(奥多摩)エリアの魅力を改めて知る、名所&話題スポットの紹介企画をスタート。第1弾は、自然豊かな《檜原村》にある、村最大の観光スポット「払沢の滝」です!

*掲載内容は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

スポット概要

『払沢の滝』

撮影OK(写真・動画)
観賞無料
駐車場あり
トイレあり

所在地東京都西多摩軍檜原村本宿5545
推奨観賞時間日の出〜日没 *24時間開放
観賞料無料
定休日なし
行き方①【電車&バス】JR「武蔵五日市駅」より西東京バス「払沢の滝入口」下車/約25分+徒歩15分
行き方②【クルマ】圏央道「日の出IC」〜五日市街道経由(15㎞)/約30分、同「あきる野IC」〜滝山街道経由(15㎞)/約30分
紹介サイトhttps://www.vill.hinohara.tokyo.jp/0000000023.html

【払沢の滝がある檜原村】とは!?

今回紹介する《払沢ほっさわの滝》がある《檜原村ひのはらむら》は、エリアの93%が青々とした森林で覆われている大自然ヴィレッジ。離島を除けば、現在東京都では唯一の“村”と、知らない人が写真だけを見れば、そこが東京都であるとは判らないほど、四方を自然に囲まれた、都心の喧騒を忘れるに最適な憩いのスポットとなっています。

近くを流れる秋川に沿って集落が形成されており、現在は約1100世帯1900人の方が山里での暮らしを営んでおられます。

四季折々で表情を楽しむハイキングに興じる方など、都心からのアクセスが2時間程度という、ちょうどいい距離感もあってか、年間を通じ多くの方がこの地を訪れています。

村といえど、東京都に占める面積はかなりの大きさで、広さは奥多摩町、八王子市に続く3番目という広大なもの。杉やヒノキといった材木も「多摩産材」として出荷されるなど、林業でも有名で、地元の自然を活かした体験教室なども行うなど、都心ではなかなかできない貴重な体験も。「じゃがいも」や「わさび」「こんにゃく」の生産地としても知られています。

檜原村観光協会の公式サイトもご覧あれ。

【払沢の滝】とは!?

そんな《檜原村》ですが、じつは大小様々な滝が存在する“滝の名所”としても有名。村内に存在する滝は50以上とされ、なかでも今回紹介する《払沢の滝》は、東京都内で唯一「日本の滝百選」に選出されている、名実ともに村を代表する滝です。

《払沢の滝》は、4つの滝で構成された落差約60mもあるといいますが、滝壺から実際に観光客が目視で確認できるのは、一番下の4段目の部分のみ(約26.4m)。半分以下であるもののその迫力は十分。遠くでも、そして近くで見ても様になる、荘厳な雰囲気を醸し出します。

そもそも払沢とは、僧侶が使う「払子ほっす」*と呼ばれる法具が垂れたように見えたことがその名の由来といい、深い滝壺には大蛇が棲むという言い伝えがあるなど、ちょっと神秘的だったりも。

*「払子」動物の毛や麻・綿などを束ねて作った、埃や蚊などを取り払うための道具

檜原村・払沢の滝

写真は滝までの後半の道中。ウッドチップが埋め込まれた整備となっています。前半部は、取材、未舗装の土の道となっていました。雨天時は転倒にご注意を。

50を超える滝は、遊歩道が整備されているものからそうでないものまでいろいろ。村では、比較的観光しやすい滝をピックアップした「滝めぐり」を観光誘致の一環として活用していますが、《払沢の滝》は最大の見せ場となる滝だけに、周辺はかなり整備されています。観光に最適です!

檜原村・払沢の滝

「現在地」とある場所が、《払沢の滝》の最寄り駐車場前。駐車場までの道も整備されておりアクセス便利。《払沢の滝》観光前後に、ぜひ周辺の自然もお楽しみあれ。

駐車場から滝までの導線となる遊歩道もしっかり整備されており、トイレもあります。入り口付近にはカフェも展開と、檜原村内にある滝ではもっとも足を運びやすいはず。

檜原村・払沢の滝駐車場

駐車場は28台分完備。すべて無料です。中型車用のほか、二輪用スペースも完備。写真奥はハイキングコースとなっており、写真の逆側にトイレがあります。

行き方は!?

マイカーで行かれるのがもっとも手っ取り早いですが、村内を運行するバスも便利。

最寄り駅であるJR「武蔵五日市駅」の、1番乗り場から西東京バスの「払沢の滝入口」行きに乗車し約22分で、滝の入り口となる遊歩道付近に着きます*。

*乗車料金/530円/2024年10月現在
*バス時刻情報はコチラ

滝は無料開放エリアにあり、観賞は24時間可能ですが遊歩道等に街灯はありません。かなり危険です。観賞は昼間の時間帯がベストです。

道中も楽しみの1つ

檜原村・払沢の滝

駐車場から目指す《払沢の滝》までの遊歩道は約1㎞。ゆっくり歩いて15分〜20分の距離。雨の日は一部注意する場所もありますが、小さなお子さん連れでも安心です。

遊歩道が整備されているとはいえ、後述する滝を目の前にした直前エリアは、自然のままの状態です。履き慣れたトレッキングシューズなどでのお出かけをオススメします。

*一部段差があり、クルマ椅子では向かえません。

檜原村・払沢の滝

道中は緩やかな昇り坂となっており、滝から流れる清流を横目にハイキング気分で道中を楽しめます。樹木が色づく紅葉シーズンはとくに必見です!

青々とした樹木に囲まれた道中は、気持ちをリラックスさせる、癒しの効果の高い森林セラピーロードといった感じ。その場にいるだけで気持ちが落ち着いていくのが判るはず。

檜原村・払沢の滝

ゴツゴツしたこんな大岩があったりしますが、これがまた風情あっていいもんです。郊外へ来た! という都心では味わえない空気感を楽しめます。途中脇に逸れ、清流に近づけるスポットもありますヨ。

檜原村・払沢の滝

途中目にするこちらは、昔郵便局として利用した建物を移築したもの。地元で採れた木工製品を作る工房「木工房 森のささやき」として営業。ヒノキ製のハガキなどを販売。

*今回訪れた際はお休みでした。不定休

いざ、払沢の滝!

檜原村・払沢の滝

この《払沢の滝》。ゴツゴツとした岩肌の大地の先に、樹木で覆われた空間の先に雄大な滝がお目見え!

檜原村・払沢の滝

延々と流れ落ちる様、音に耳を傾けながら、ゆっくり観賞あれ。遠目から眺めるのももちろんいいですが・・・。

檜原村・払沢の滝

向かって左側にある石段を登って、かなり近寄って楽しむことも可能です。

檜原村・払沢の滝
檜原村・払沢の滝

その石段は滝の水がかかり濡れており、滑りやすいため注意です。滝周辺は自然のままとなっており、樹木の根ゴツゴツと隆起するなど、一部足場が悪くなっています。

檜原村・払沢の滝

写真は滝側から遊歩道を見た光景。滝手前には休憩ができる東屋があるほか、川をまたぐように橋がかかっています。この橋に立って、滝をバックに記念撮影する方、かなり多そうです!

檜原村・払沢の滝清流

滝から流れ出す水は、地元の一部生活用水として活用しているそう。ちなみに水汲み行為や、水遊びは禁止です。マナーを守って観賞あれ。

冬は凍る!

《払沢の滝》は、寒さが厳しい厳冬期に滝が凍ってしまう、「氷瀑ひょうばく」現象が起こるそう。-5℃以下の気温が続いたときなど、凍るにはいろいろ状況が整うことが前提ですが、その1年でも珍しい時期を盛り上げるべく、村では“最も凍りつく日(結氷日)”を当てるイベント「氷瀑クイズ」やフォトコンテストを実施しているそうです。

氷瀑の様子等はコチラ、または下記ムービーで!

*ちなみに村では、ライブカメラ映像の配信も24時間行っています。

夏にはお祭り、ライトアップも!

観光振興と、農産物・水産物・林産物などの販売を目的に、毎年夏にイベントを開催。期間中は《払沢の滝》がライトアップされます! 詳細はコチラ

帰りはカフェで♪

駐車場と遊歩道の入り口付近にはカフェ「ギャラリー喫茶やまびこ」があります。

檜原村・払沢の滝カフェやまびこ

コーヒーやフルーツソーダなどの各種ドリンクや軽食の販売のほか、陶器の販売も実施。自家焙煎のハンドドリップコーヒーで、滝の余韻をゆったりとお楽しみあれ。テイクアウトも可能です。

■営業時間/10:00~16:00頃 ■不定休

檜原村・払沢の滝カフェやまびこ

カフェの建物には、なんともユニークな装飾が。駐車場へ向かう、お帰りの際にお目にかかります♪

遊歩道沿いではありませんが、近くに食事やお土産等を買えるお店もいくつかあり、地元食材を使った山の料理を楽しめる「四季の里」や、手作り豆腐の老舗「檜原とうふ ちとせ屋」などがあり。とくに後者はおからと豆乳を使ったドーナツでも有名。ぜひ寄ってみて!

レポートまとめ♪

檜原村・払沢の滝

・自然豊かな檜原村随一の観光名所!
・“日本の滝百選”に東京で唯一選出
・観賞無料、駐車場も無料!

いかがでしょう!? 自然豊かな檜原村観光のハイライトの1つといえる《払沢の滝》。心地いい風や空気、緑を体一杯に感じながら、ハイキング気分でお楽しみあれ♪

払沢の滝・山男のガチャ

遊歩道入り口にはこんなガチャが。林業も盛んな檜原村で出た、材木の端材を利用した雑貨ガチャです。1回500円。ぜひチャレンジを! 詳細はコチラ

西多摩・檜原村にはこんなスポットも!

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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