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『特別展 ミイラ』 世界のミイラがイッキに見れる、死生観や文化も学べる、期間限定イベントがスゴイ! 【20.2.24まで】
怖いけれど、見てみたい。見てみたいけど、ちょっと怖いなど、ミイラに対する思いはいろいろあるはずですけど、そんななんとなくモヤモヤした気持ちを、リアルな展示と判りやすい解説でじっくり楽しめるイベントが、東京上野の国立科学博物館で開催。前評判も高い、注目イベントに早速お邪魔してきました! ほんの一部ですが、展示物をザックリとリポートしちゃいます! 詳細はぜひ会場でご確認くださいマセ♪
*掲載内容は2019年11月1日時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は編集部による。
EVENT DATA
特別展 ミイラ 「永遠の命」を求めて
場所国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
入館料【一般・大学生】1700円 【小学生〜高校生】600円
開館時間【火〜木、日】9:00~17:00、 【金・土】9:00~20:00
休館日月曜日 *月曜祝日の場合は火曜日 *12月28日〜1月1日休館 *2月17日は開館
アクセスhttps://www.kahaku.go.jp/userguide/access/
公式サイトhttps://www.tbs.co.jp/miira2019/
「特別展 ミイラ」とは!?
世界各地に存在しているミイラを単に眺めるのではなく、個体の背景にある文化などを(CTスキャン等を駆使した)科学的根拠を踏まえ、様々な角度から紹介する国内最大級のミイラ・イベント。今イベントのために世界各地から集結したミイラの数は、驚きの43体。それぞれのミイラに眠るストーリーをじっくり観賞できます! 監修者によれば、ミイラはとにかくモロく壊れやすいとか。作った人、保護してきた人のこだわりも注視して、じっくりご覧あれ。【目安観賞時間/2〜3時間】


【↑】じっくり見入ってしまう理由の1つが、解説文。比較的簡単な言葉で説明している印象で、専門知識は一切不要。小中学生さんでも楽しめそう。

【↑】要所にVTR解説もあり、さらに深度の濃いミイラ学を学べます♪ 1再生も短いので、ぜひ足を止めてみて。

【↑】音声ガイドももちろんあり。トータル約35分の案内役は大沢たかおさんです♪ 監修者によるイベント裏話も。■一般・大学生/600円、高校生以下/550円
【いきなりですが、実際訪れて一番“痛感”したこと!】
セクションは大きく4つに分割されていますが、行き来は自由。基本独立している内容のため、極端な話、どこから見てもいいんです。入り口付近にあるセクション1は入ってすぐから展示が始まるため、どうしても混雑しがち。とくにセクション1は一部狭い場所があるなど、混雑が予想されます。なかなか見る機会のないミイラのため、どうしても人の足はとまりがち。混んでいる場所はどんどん後回しして、ときに戻って見てもいいかもです♪
【チャプター1】

乾燥地域や寒帯の高山地域など、ミイラができやすい環境下にあるという南北アメリカ。とくに注目は木綿布で全身を覆った、一見ミイラとは判らない「チャチャポヤのミイラ包み」。愛嬌すら感じてしまう、その姿は必見デス!

【↑】約100年前にチリで発掘された、5200年前の「チンチョーロ文化のミイラ」。ヒ素中毒で死んだ子供のミイラとのこと。

【↑】人工的に頭部を変形させ、腐敗防止処理のあとも残る4〜6歳の子供ミイラ。取り除かれるケースの多い、脳と内臓は残ったままという。

【↑】足を交錯させた、南アメリカ大陸の先住民ミイラ(女性)。手に人の乳歯を握っているとか。発見者や発掘地などは不明。

【↑】ペルー北東部で発見された、インカ帝国の「チャチャポヤのミイラ」。顔部分を赤で表現するのはインカ文化の特徴とか。会場ではいろいろな種類のチャチャポヤに出会えます。

【↑】盗掘者が顔をムキ出しにしたという、チャチャポヤの女性ミイラ。顔の横で、木綿糸の玉を握っているのが判る。
【チャプター2】
ミイラといって真っ先に思い浮かぶのは、断然エジプトのはず。エリア内ではミイラがどう作られたのかなどの動画解説も。一説によると、1億5000万人の古代エジプト人がミイラになったとか・・・。

【↑】エジプト・ギザで発掘された「ミイラの石膏マスク」。裏はミイラのリネン包帯のあとが残っているとか。

【↑】外側を覆う大人のミイラマスク内で見つかった子供ミイラ。胴体はバラバラになっているとのこと。

【↑】保存状態がよく、ほぼ完璧な状態で発見されたという棺とその蓋。棺に書かれた文字には、間違いが数多くあるとか。

【↑】35〜40歳のミイラ。腕を交錯させる男性のリアルな表情。歯もしっかり残っているんです。

【↑】ギリシャ・ローマの影響下にあるとされる、なかなかお目にかかれないであろうミイラの肖像画。

【↑】顔半分だけ包帯が残った頭部だけの男性ミイラ。脳は鼻から除去され、中には液体物質で固めてあるとのこと。

【↑】これは「手」。19世紀はミイラをお土産にする風潮があり、それように持ち出されたもの。中指にある青色陶器はファイアンスという装飾品。

【↑】エジプトでは動物もミイラにする文化があり、これはネコ。ほかにもハヤブサやトキのミイラの展示も。
【チャプター3】
湿地帯など、ほかの地域とは違う特殊な環境下で発見されるなど、ヨーロッパのミイラは人工ではなく、自然のミイラが多いとか。

【↑】当初男女のカップルと思われていた湿地帯で発見されたが、その後の調査でじつは2人とも男性だったことが判明したオランダのミイラ。


【↑】カナリア諸島で見つかった30〜40歳くらいの女性ミイラ。内蔵は残っており、表面を泥や樹脂でコーティング。歯のリアル。

【↑】ミイラではないがこちらはオーストリアの女性「アンナ」の、彩色頭蓋骨。死者の頭蓋骨に名前や生年&死亡年月日などを描く習慣があったとか。
【番外編/こんなお楽しみも♪】
チャプター3から4へ移動の合間には、来場者の顔をカメラで取り込んで、好きなミイラマスクと合成できる無料サービスがあり。2種類のデザインから選べ、合成後はQRコードでスマホに落とすことが可能。ぜひ挑戦してみて。一人30秒程度。
【チャプター4】
これまでの展示物とは違った意味でのインパクトがあるのが、このチャプター4。湿度や温度が高いオセアニアや東アジアはミイラの保存には適さず、現存するミイラも少ないものの、日本からは江戸時代の“兄弟”ミイラが。


【↑】死んだ人の本物の頭蓋骨をベースに、粘度や樹脂で肉付けし生前の顔を再現した「肖像頭蓋骨」。

【↑】埋葬された墓地を改装する際に発見された、江戸時代の兄弟ミイラ。写真奥側が「兄」、手前が「弟」。

【↑】自らミイラになることを狙い、それが成功したのがこの「本草学者のミイラ」。遺体を保存する方法を自分で考案。赤茶けた皮膚は、死ぬ直前に大量に食べた「柿の種」に含まれるタンニンの影響とか。

【↑】こちらの荘厳なミイラは、福島県の貫秀寺に安置されている高層の即身仏。生存中に自ら石室に入りミイラ化したもの。
【そのほか】
チャプター4のあとのボーナススポットとして、国立科学博物館で2003年まで展示されていた科学館が所蔵するミイラも特別展示。学術標本としての価値があまり高くないということが理由なのか、今イベント中、もっとも明るい環境下のなかでミイラを拝める唯一のスポットがここ。

【↑】手前がメキシコのミイラ。奥がインカ帝国のミイラ。

【↑】一瞬ギョっとするのが、同じエリアに展示されているこの「干し首」。南米の先住民が製作したもので、斬首したあと頭部の皮膚を剥ぎ取り、そのなかに熱した石を詰めて縮ませたものとか・・・。
豆知識
【お土産ショップも充実! 】
お土産屋さんは会場最後に。「チャチャポヤのミイラ」関連を筆頭に、大小いろんな関連グッズが多数。その充実ぶりは、驚くほど。なんと530種類以上もあるそうです。海外から輸入品は1点ものも多いとか。海洋堂によるガチャポンもあります!
【チケットは!? 】
チケットは科学館入り口でももちろん買えますが、上野駅構内や上野恩賜公園内などのチケットセンターでも取り扱っているたえ、イベント開始直後は混むと予想されるため、科学館へ行く前に手に入れたほうが効率良さそうです♪
【会場内撮影は!?】
事務局に確認したところ、チャプター3と4の間にある、自分の顔をミイラマスクと合成するセクション以外、スマホや携帯電話の利用は一切禁止とのこと。今回は内覧会のため、撮影が許可されました。
【休憩スペースも】
チャプター3と4の間には、ベンチありの休憩スペースもあります!
【トイレは!?】
チャプター3と4の間にありますので、会場の外へ出る必要はありません。
ザックリとしたご紹介でしたが、いかがでしょう!? ご紹介したミイラ、情報はほんの僅か。今回のイベントは来年2月末までのロングランなため、ぜひ足を運んで見て下さいマセ!
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