【檜原村・払沢の滝】 都内で唯一“日本の滝 百選”に選ばれた、村随一の自然スポットで癒されよう!
東京観光といえば、ビル群ひしめく都心部のスポットに話題が集中しがちですが、魅力はもちろんそれだけじゃありません! 30市町村からなる《多摩エリア》、とくにその西側には、誰かに教えたくなるスポットがいろいろあるんです。
ということで、今回から西多摩(奥多摩)エリアの魅力を改めて知る、名所&話題スポットの紹介企画をスタート。第1弾は、自然豊かな《檜原村》にある、村最大の観光スポット「払沢の滝」です!
*掲載内容は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
スポット概要
『払沢(ほっさわ)の滝』
所在地東京都西多摩軍檜原村本宿5545
推奨観賞時間日の出〜日没 *24時間開放
観賞料無料
定休日なし
アクセス①【電車&バス】JR「武蔵五日市駅」より西東京バス「払沢の滝入口」下車/約25分+徒歩15分
アクセス②【クルマ】圏央道:日の出インター〜五日市街道経由(15㎞)/約30分、あきる野インター〜滝山街道経由(15㎞)/約30分
紹介サイトhttps://www.vill.hinohara.tokyo.jp/0000000023.html
【払沢の滝がある檜原村】とは!?
今回紹介する《払沢の滝》がある《檜原村》は、エリアの93%が青々とした森林で覆われている大自然ヴィレッジ。離島を除けば、現在東京都では唯一の“村”と、知らない人が写真だけを見れば、そこが東京都であるとは判らないほど、四方を自然に囲まれた、都心の喧騒を忘れるに最適な憩いのスポットとなっています。
近くを流れる秋川に沿って集落が形成されており、現在は約1100世帯1900人の方が山里での暮らしを営んでおられます。
四季折々で表情を楽しむハイキングに興じる方など、都心からのアクセスが2時間程度という、ちょうどいい距離感もあってか、年間を通じ多くの方がこの地を訪れています。
村といえど、東京都に占める面積はかなりの大きさで、広さは奥多摩町、八王子市に続く3番目という広大なもの。杉やヒノキといった材木も「多摩産材」として出荷されるなど、林業でも有名で、地元の自然を活かした体験教室なども行うなど、都心ではなかなかできない貴重な体験も楽しめます。
*檜原村観光協会の公式サイトもご覧あれ。
【払沢の滝】とは!?
そんな《檜原村》ですが、じつは大小様々な滝が存在する“滝の名所”としても有名。村内に存在する滝は50以上とされ、なかでも今回紹介する《払沢の滝》は、東京都内で唯一「日本の滝百選」に選出されている、名実ともに村を代表する滝です。
《払沢の滝》は、4つの滝で構成された落差約60mもあるといいますが、滝壺から実際に観光客が目視で確認できるのは、一番下の4段目の部分のみ(約26.4m)。半分以下であるもののその迫力は十分。遠くでも、そして近くで見ても様になる、荘厳な雰囲気を醸し出します。
そもそも払沢とは、僧侶が使う「払子」*と呼ばれる法具が垂れたように見えたことがその名の由来といい、深い滝壺には大蛇が棲むという言い伝えがあるなど、ちょっと神秘的だったりも。
*「払子」動物の毛や麻・綿などを束ねて作った、埃や蚊などを取り払うための道具
写真は滝までの後半の道中。ウッドチップが埋め込まれた整備となっています。前半部は、取材、未舗装の土の道となっていました。雨天時は転倒にご注意を。
50を超える滝は、遊歩道が整備されているものからそうでないものまでいろいろ。村では、比較的観光しやすい滝をピックアップした「滝めぐり」を観光誘致の一環として活用していますが、《払沢の滝》は最大の見せ場となる滝だけに、周辺はかなり整備されています。観光に最適です!
「現在地」とある場所が、《払沢の滝》の最寄り駐車場前。駐車場までの道も整備されておりアクセス便利。《払沢の滝》観光前後に、ぜひ周辺の自然もお楽しみあれ。
駐車場から滝までの導線となる遊歩道もしっかり整備されており、トイレもあります。入り口付近にはカフェも展開と、檜原村内にある滝ではもっとも足を運びやすいはず。
駐車場は28台分完備。すべて無料です。中型車用のほか、二輪用スペースも完備。写真奥はハイキングコースとなっており、写真の逆側にトイレがあります。
アクセスは!?
マイカーで行かれるのがもっとも手っ取り早いですが、村内を運行するバスも便利。
最寄り駅であるJR「武蔵五日市駅」の、1番乗り場から西東京バスの「払沢の滝入口」行きに乗車し約22分で、滝の入り口となる遊歩道付近に着きます*。
*乗車料金/530円/2024年10月現在
*バス時刻情報はコチラ
滝は無料開放エリアにあり、観賞は24時間可能ですが遊歩道等に街灯はありません。かなり危険です。観賞は昼間の時間帯がベストです。
道中も楽しみの1つ
駐車場から目指す《払沢の滝》までの遊歩道は約1㎞。ゆっくり歩いて15分〜20分の距離。雨の日は一部注意する場所もありますが、小さなお子さん連れでも安心です。
遊歩道が整備されているとはいえ、後述する滝を目の前にした直前エリアは、自然のままの状態です。履き慣れたトレッキングシューズなどでのお出かけをオススメします。
*一部段差があり、クルマ椅子では向かえません。
道中は緩やかな昇り坂となっており、滝から流れる清流を横目にハイキング気分で道中を楽しめます。樹木が色づく紅葉シーズンはとくに必見です!
青々とした樹木に囲まれた道中は、気持ちをリラックスさせる、癒しの効果の高い森林セラピーロードといった感じ。その場にいるだけで気持ちが落ち着いていくのが判るはず。
ゴツゴツしたこんな大岩があったりしますが、これがまた風情あっていいもんです。郊外へ来た! という都心では味わえない空気感を楽しめます。途中脇に逸れ、清流に近づけるスポットもありますヨ。
途中目にするこちらは、昔郵便局として利用した建物を移築したもの。地元で採れた木工製品を作る工房「木工房 森のささやき」として営業。ヒノキ製のハガキなどを販売。
*今回訪れた際はお休みでした。不定休
いざ、払沢の滝!
この《払沢の滝》。ゴツゴツとした岩肌の大地の先に、樹木で覆われた空間の先に雄大な滝がお目見え!
延々と流れ落ちる様、音に耳を傾けながら、ゆっくり観賞あれ。遠目から眺めるのももちろんいいですが・・・。
向かって左側にある石段を登って、かなり近寄って楽しむことも可能です。
その石段は滝の水がかかり濡れており、滑りやすいため注意です。滝周辺は自然のままとなっており、樹木の根ゴツゴツと隆起するなど、一部足場が悪くなっています。
写真は滝側から遊歩道を見た光景。滝手前には休憩ができる東屋があるほか、川をまたぐように橋がかかっています。この橋に立って、滝をバックに記念撮影する方、かなり多そうです!
滝から流れ出す水は、地元の一部生活用水として活用しているそう。ちなみに水汲み行為や、水遊びは禁止です。マナーを守って観賞あれ。
冬は凍る!
《払沢の滝》は、寒さが厳しい厳冬期に滝が凍ってしまう、「氷瀑ひょうばく」現象が起こるそう。-5℃以下の気温が続いたときなど、凍るにはいろいろ状況が整うことが前提ですが、その1年でも珍しい時期を盛り上げるべく、村では“最も凍りつく日(結氷日)”を当てるイベント「氷瀑クイズ」やフォトコンテストを実施しているそうです。
氷瀑の様子等はコチラ、または下記ムービーで!
*ちなみに村では、ライブカメラ映像の配信も24時間行っています。
夏にはお祭り、ライトアップも!
観光振興と、農産物・水産物・林産物などの販売を目的に、毎年夏にイベントを開催。期間中は《払沢の滝》がライトアップされます! 詳細はコチラへ
帰りはカフェで♪
駐車場と遊歩道の入り口付近にはカフェ「ギャラリー喫茶やまびこ」があります。
コーヒーやフルーツソーダなどの各種ドリンクや軽食の販売のほか、陶器の販売も実施。自家焙煎のハンドドリップコーヒーで、滝の余韻をゆったりとお楽しみあれ。テイクアウトも可能です。
■営業時間/10:00~16:00頃 ■不定休
カフェの建物には、なんともユニークな装飾が。駐車場へ向かう、お帰りの際にお目にかかります♪
遊歩道沿いではありませんが、近くに食事やお土産等を買えるお店もいくつかあり、地元食材を使った山の料理を楽しめる「四季の里」や、手作り豆腐の老舗「檜原とうふ ちとせ屋」などがあり。とくに後者はおからと豆乳を使ったドーナツでも有名。ぜひ寄ってみて!
レポートまとめ♪
・自然豊かな檜原村随一の観光名所!
・“日本の滝百選”に東京で唯一選出
・観賞無料、駐車場も無料!
いかがでしょう!? 自然豊かな檜原村観光のハイライトの1つといえる《払沢の滝》。心地いい風や空気、緑を体一杯に感じながら、ハイキング気分でお楽しみあれ♪
遊歩道入り口にはこんなガチャが。林業も盛んな檜原村で出た、材木の端材を利用した雑貨ガチャです。1回500円。ぜひチャレンジを! 詳細はコチラ。
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