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中銀カプセルタワービルのカプセルが銀座に凱旋! 屋上スケートリンクにもオブジェが!
銀座にある人気商業施設『GINZA SIX(ギンザシックス)』で、恒例のクリスマスイベントがスタート! スケートリンクも気になりますが、今年の目玉はなんといってもカプセル! 「中銀カプセルタワービル」にあったアレが、期間限定で装い新たにカムバックです♪
*掲載内容は2023年11月16日開催の内覧会の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。
イベント概要
『GINZA SIX Xmas2023』
開催地GINZA SIX/ギンザシックス(東京都中央区銀座6-10-1)
開催期間【入り口オブジェ】2023年11月10日(金)~12月25日(月)、【屋上スケート】2023年11月17日(金)~2024年1月21日(日)
鑑賞料・滑走料【入り口オブジェ】無料(入室NG)、【屋上スケート】大人(高校生以上)/2000円、小人(中学生以下)/1500円、付添料/300円 *靴料含む
滑走時間【平日】14:00〜21:00、【土日祝日】11:00〜21:00 *最終受付/20:30
*12月23日(土)~2024年1月4日(木)は土日祝日扱い *12月31日(日)は11:00〜18:00(17:30受付終了)
休催日2024年1月1日(月)
主催GINZA SIXリテールマネジメント
行き方銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A3出口から徒歩2分
告知サイトhttps://ginza6.tokyo/gsix2023/christmas_art
【GINZA SIX Xmas2023】とは!?
銀座エリアを代表する商業施設の1つ『GINZA SIX(ギンザシックス)』で開催中のクリスマスイベントです。新型コロナウィルスのパンデミックが終息し、日本、そして世界各国の観光客が銀座を訪れるようになり、街に以前の活気が戻って来たことを歓迎すべく、今年はテーマを“Hello Again(また会ったね!)”に決定! クリスマスシーズンを盛り上げるべく、館をあげて様々なコンテンツを展開中です。
そんななかでも最大のニュースは、銀座中央通り側に面した館正面1Fエントランスに設置された四角いボックス。これです、これ(↓)。
幅4.1m×奥行き2.5m×高さ2.6mの白いボックス。真円の窓に入り口は1箇所のみという、じつにシンプルな仕様なのですが、じつはこれは2022年に老朽化により惜しまれつつ解体された『中銀(なかぎん)カプセルタワービル』を構成していた140個あったカプセルのうちの1つなんです!
『中銀カプセルタワービル』は1972年(昭和47年)に、“新陳代謝”する建築として銀座8丁目に誕生。日本を代表する建築家である黒川紀章さんが設計した、建築史に残るエポックなマンションです。
カプセルを交換・移動することで、代謝を繰り返す(半永久的に使える)ことができるというコンセプトは、半世紀以上たった現在でも異色といえますが、残念ながら当初の狙いであった“交換”自体は1度もなく解体されています。
写真提供/中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト
1度見たら忘れない、一見異様ともいえる『中銀カプセルタワービル』。首都高から目にした方も多いのでは!?
しかし、そのユニークかつ斬新すぎるコンセプトや理念は世界で支持されており、惜しむ声も多数。保存を望む声も多かったこともあり、オーナーと住人を中心メンバーとする「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」によりカプセルの救出が行われました。
ダメージが少なく、比較的コンディションが良いカプセルはわずか23個。プロジェクトでは黒川紀章建築都市設計事務所と連携し、修復して再生。美術館や商業施設などのほか、宿泊施設などでの再利用を念頭に、段階的に譲渡が始まっています。
そのコンセプトは半世紀以上過ぎた現在でも色褪せることなし。当時のカタログにはマンションのカタログとは思えない、読み応えのある内容となっています!
現在公表されている譲渡先ですが、例えば国内では・・・
・淀川製鋼所(移動可能なトレーラー式)
・SHUTL(東銀座)
・和歌山県立近代美術館(和歌山市)
といったところ。海外ではカリフォルニアにある「サンフランシスコ近代美術館」への譲渡が発表されています。
ちなみに23個の内訳は、オリジナルに近い形に再生された「オリジナルタイプ(展示用)」が14個、アレンジの自由度が高い(ガランドウの)「スケルトンタイプ」が9個というもの。
今回GINZA SIXのエントランスに登場したカプセルは、そんなカプセルのうちの1つ。今回展示されているカプセルは2023年12月25日までのレンタルでGINZA SIXの所有ではないとのこと。イベント終了後の展開は現状未定とのことですが、イベント開催にあわせ内装各部をいろいろとリフォームしています。
“当時感”維持しモニュメントとして再生
ここから先はカプセルの“中”を具体的に紹介していきます。
リフォームを手掛けたのは、世界で活躍するクリエイティブ集団「YAR(ヤール)」。コンセプトは“当時の空気感を織り交ぜつつ、現代カルチャーを融合させたアートモニュメント”というもの。
と同時に、宇宙船での旅、SF感を連想させるような”非日常感”も意識したそう。
空間はわずか10㎡という狭さですが、アイボリーの壁面・天井に、ブルーのカーペットという、当時感はそのままに、1970年代の音楽機器を取り入れ、シティポップから往年の名曲25曲を楽しめるプライベート感のあるリスニングルームとして再生されています♪
パネル左上にあるデジタル表示部は、カプセル内で流れるBGMのリストが流れる仕組みです!
部屋奥にあるレコードプレーヤーなど、音楽機器をインストールしているオーディオのベースパネルは、今回のリフォームにあわせ1枚の鉄板をベースにくり抜いて製作したワンオフ。スイッチ類など、そこに与えられた機器は1970〜80年代の中古を探しあて組み合わせたとのこと。
当時のカプセルには、元からスピーカーやテープデッキ等が備わっていましたが、その雰囲気を模して作り上げています。
*各スイッチや機器は実働可能とのことですが、今回は展示用のため、実際の楽曲再生は装備裏のiPadで行っているとのこと。
カプセル内には複数のスピーカーが装備されていますが、実際に音がなるのはディスプレー上部の2つのみ。
プレーヤーの上部には横長のディスプレイをインストール。ここでは様々な色が交錯し溶け合うグラフィックサイネージが流されます。単純にオンオフするのではなく“変化”し続ける様子は、『中銀カプセルタワービル』のコンセプトである“新陳代謝”にも通じるものがありますね。
そのほかにも、リスニングルームの雰囲気を盛り上げるべく、1980年代の様々なレコードがギッシリとラックに収まっていたり・・・。
*再生される楽曲はカプセル内だけでなく、外でも聞こえます(楽曲再生時間/10:00〜23:00)。
1950年代などのビンテージチェアで雰囲気を盛り上げたり・・・。
天井からはなにやらボード風のオブジェがぶら下がっているのですが、これはカプセルのバスルーム入り口の扉を再利用したもの。天井から吊すことで浮遊感、無重力感を演出しているそう。
外観からのポイントといえば、断然この丸窓。直径1m30㎝の正円窓から室内を覗くことが可能で、夜になるとグラフィックサイネージのマーブル調のヒカリが漏れ、さらに雰囲気がアップします!
特別なライトアップ等は行っていませんが、施設のライトアップもあるため夜間でも十分映えます♪
写真提供/GINZA SIX
【ご注意を】
展示されているカプセルは外観(丸窓)から覗くだけで、内部に入ることはできません。
屋上にもカプセルが!?
GINZA SIXといえば屋上(14F)に庭園があることでも知られており、なんでもそこは銀座で一番“星に近い”場所なんだそう。
そこでは昨年に続きスケートリンクを特設。スケートリンクにも『中銀カプセルタワービル』のカプセルをモチーフとしたオブジェが用意されているんです!
銀座最大という敷地面積4000㎡のある庭園のうち、通常「水盤エリア」「芝生エリア」と呼ばれている320㎡を使って展開されるスケートリンク。昨年は4000人の方が楽しまれたそうですが、今年はそれをさらに越えるべく、エントランスに設置したカプセルと連動したマーブル調カラーでを採り入れるなど、より映える方向にグレードアップ♪
リンク自体は、昨年同様“濡れない、冷たくない”樹脂リンクですが、利用者からの声を受けリンク自体も変更。より滑りやすいタイプとなっています!
高さ4m×幅2.5mと、遠目から見るとそうではないかもしれませんが、近づくとかなりの大きさ! イベント終了後の活用法は未定とのことですが、隅っこでもいいので庭園に残してほしい!
スケートリンク最大の話題は、なんといってもモニュメント! 『中銀カプセルタワービル』をイメージしたワンオフで、カプセルの象徴である丸窓は昼夜を問わず常時光が点灯。ヒカリはゆっくりと明滅を繰り返すなど、複数の点灯パターンが用意されています。
写真提供/GINZA SIX
夜の様子はこんなカンジ。リンクにはエントランスと同じ、1980年代の厳選25曲がBGMとして繰り返し流れます。
1度に滑走できるのは最大75人。ご家族、お友達とぜひ♪
リンクの利用は、3歳以下を除き基本どなたでも可能。未就学児は保護者同伴が必須です!
平日は時間制限ありませんが、混雑が予想される土日祝は1時間制(延長可能/有料)。GINZA SIXのアプリ会員や館内のレストラン・カフェなどの利用者は割引が受けられます。詳細は告知サイトでご確認あれ。
【告知サイト】https://ginza6.tokyo/news/177596
*「YAR」デザインのオリジナルグッズの販売もあります。
滑走料はシューズ代込み。手袋着用必須ですが、手持ちのモノでもOK。販売もあります。プロテクターなどの貸し出しもありますヨ。
100円コインロッカーも完備しています。
休憩スペースも用意されており、そのベンチがなんとカプセルのカタチに! *写真にある長椅子は実際にはありません。
スケートリンクがある屋上庭園は、豊かなグリーンや眺望を求め多くの方が利用される人気スポット♪ スケートするしないに関わらず、気分転換に訪れるのもありですヨ〜。
レポートまとめ♪
・『中銀カプセルタワービル』のカプセルがGINZA SIXに!
・当時感を意識しつつ特別なリスニングルームにリフォーム
・屋上では特製オブジェがお出迎えするスケートリンクも♪
いがかでしょう!? 銀座の街歩きやショッピングにあわあせて、ぜひ立ち寄ってみてください。『中銀カプセルタワービル』のホンモノのカプセルを、間近で見ることができるチャンスです! 濡れないスケートリンクも併せてどーぞ。体もポカポカしてきます!
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