2025.12.05

特集記事

文・写真: 山さん
2025.08.18

【JAXA 宇宙科学探査交流棟】 宇宙を身近に感じるリアル展示多数! 向かいの博物館ではプラネタリウムが新しく!

JAXA宇宙科学研究所 相模原市博物館 見所各所

発見と学びスポットが複数ある相模原は、関東指折りの「宇宙都市」としても注目度抜群。好奇心をくすぐる幅広い展示が魅力的なJAXAの常設展示館と、真向かいにある市立博物館をハシゴして「宇宙」を身近に感じちゃおう!! 相模原市リポート最終回です!

*掲載情報は2025年7月31日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

*最終記事更新:2025年8月27日。

スポット概要

『JAXA 宇宙科学探査交流棟』

鑑賞無料
撮影OK(写真/一部NGあり)
グッズ販売・食堂あり(はなれ)

所在地JAXA 宇宙科学研究所(神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1)
開館時間10:00~17:00 *最終入館/16:45
入館料無料
休館日月曜・火曜 *月火が祝日の場合か開館
行き方JR横浜線「淵野辺駅」南口より徒歩約20分
駐車場若干あり/無料
運営JAXA
施設公式サイトhttps://www.isas.jaxa.jp/visit/index.html

【JAXA 宇宙科学探査交流棟】とは!?

JAXA宇宙科学研究所 入り口の看板

太陽や月などの大小の惑星から、ブラックホール、さらに銀河など、いまだ解明されていないことだらけの「宇宙の謎」を解き明かすべく、最先端技術を用い宇宙の構造やその起源、未知なる「宇宙」への可能性を探る専門機関「JAXA(宇宙航空研究開発機構)」の、相模原キャンパス内にある常設見学施設です。

キャンパスには、今回紹介する『宇宙科学探査交流棟』のほか、日々様々な研究開発を行っている「宇宙科学研究所」、活動や研究の過程で得られた情報を活用して子どもたちに宇宙を教える「宇宙教育センター」、ロケットや人工衛星を搭載する機器の基礎開発やテストを行う「先端宇宙科学実験棟」などがあります。

JAXAの研究所は、北は北海道、南は鹿児島まで各地に点在していますが、相模原キャンパスでは、有名な「はやぶさ」「はやぶさ2」などの小惑星探査機の開発運用にも関わるなど、重要な拠点となっています。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟の入り口

目的地である『宇宙科学探査交流棟』。向かう前に、キャンパス正門脇にある門衛所の立ち寄りをお忘れなく! 「見学希望」とお伝えあれ。

そんなキャンパス内にある『宇宙科学探査交流棟』では、同地で開発し運用された人工衛星やロケットの縮尺模型、実機展示のほか、宇宙研究開発にまつわる様々な歴史、探査機や衛星などの基本的な機能を支える技術など、興味深い展示が多数あり。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 内部全景

施設内には巨大なロケットも! そのロケットは実機、しかも触れます!

地球の水はどこから来たの!? 太陽系の惑星はどうやって作られた!? などの疑問を解明し、太陽系の誕生と生命誕生の秘密を探ろうとしている「はやぶさ2」の原寸大模型のほか、小惑星への着陸体験、壁面シアターでの関連映像投影といったコンテンツがいろいろあるんです。

JAXA宇宙科学研究所 野外の大型ロケット

JAXA相模原キャンパスといえば、野外にある巨大なロケットでも有名。世界初の固体燃料ロケット「M-V」は実機とのこと! 約30m、140tもあるそう!

さらに、撮影は一切禁止となっていますが、会場奥には、「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の“微粒子”に加え、「はやぶさ2」が収集した小惑星「リュウグウ」の“砂”の実物も。両車が同時に展示されるのは、世界でここだけとのこと!

相手は「宇宙」。正直小難しい点もあるなど、大人であってもすべてを理解するのは難しいと思われますが、単純に「見る」だけでも充分な「発見」と「刺激」は得られることは間違いなさそう。

ときに見上げるほどの展示物があったりと、内容バラエティさは子どもはもちろん、大人もきっとワクワクするはず。親子の会話も、かなり弾むはずですよ〜。

どんな展示が、体験が!?

「見る」「知る」「体験」展示が多数ある『宇宙科学探査交流棟』。もう少し具体的な展示を紹介すると……

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 展示中のはやぶさ2模型

こちらは小惑星探査機「はやぶさ2」の原寸大模型。タッチダウン(接地)時の角度を再現した傾斜姿勢となっており、床面に「小惑星リュウグウ」の実写画像のシートを敷き雰囲気を盛り上げています。

JAXA宇宙科学研究所 はやぶさ2のタッチダウン操作体験中の子どもたち

その後方では、「はやぶさ2」が「小惑星リュウグウ」にタッチダウンする様を体験できる専用ドームが!

2.7mのドーム内にある専用コントローラを使い、目の前の画面に投映される「はやぶさ2」を操作。タッチダウンを成功させるゲーム感覚で楽しめるコンテンツです。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 展示中の作業中スタッフ

その脇には、小惑星で採取したサンプルを分析・研究する様子を再現したコーナーが。写真左に掲示されているパネルが、また驚異深い内容だったりします。きっとあなたも「へぇ〜」を連発。ぜひ熟読あれ!

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 展示中のslim

こちらは、小型月面着陸の実証機「SLIM」の実寸大展示。2024年1月に、世界ではじめて月面着陸をピンポイントで成功させた期待の再現模型です。

JAXA宇宙科学研究所 展示物に興味を引く女子

「SLIM」が成功させた、ピンポイント着陸の様子を再現したコーナーも。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 小惑星リュウグウの模型の前に立つ女子

小惑星探査機「はやぶさ2」が目指した「小惑星リュウグウ」も再現模型で登場! かなり大きいですが、これでも1/450。実際には直径900mもあるそうです。

ちなみに「リュウグウ」は、地球や海、生命の起源と進化の鍵となる重要な天体とのこと。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 展示中のロケット

一言で「ロケット」といえど、その種類は様々。観測ロケット「S-520」の実寸大模型や、日本初ロケットである「ペンシルロケット」など多数展示されています。

ちなみに天井から垂れ下がるタペストリーに描かれた気球は、高高度での実験や観測に役立つという「大気球」(絵)を紹介したもの。実物の1/15スケールで再現(実物は直径108mも)。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 展示中の大型パラシュートの一部

この幕のようなものは、一辺14m(!)の帆を持つ“宇宙ヨット”。太陽光で帆を押して宇宙を移動。光が押す力は弱いそうですが、そもそも宇宙は空気抵抗がなし。スピードはしっかりスピード出るそうですよ。あまりの巨大なため、展示は1/4部分だけでした。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 展示中のジオラマを見る女子

JAXAの施設は全国にありますが、鹿児島県にある「内之浦宇宙空間観測所」は、本土で唯一JAXAのロケットの打ち上げ施設があることでも有名。“世界で一番地元に愛されているロケット発射場”でもあるそう。

施設内には、山地にあるその施設などの様子を再現したリアルなジオラマもありました♪

音声ガイドやツアーも

理解度を深めるためのサービスとして、スマホを使った「音声ガイドサービス」のほか、ガイドツアーもありますのでチャンスがあれば利用あれ。

ガイドツアーは2種類あり、「展示解説ツアー」は解説員が『宇宙科学探査交流棟』の見どころを案内する30分のツアー、一方「実験棟見学ツアー」は、別棟の屋内実験場『宇宙探査実験棟』を約15分かけて巡るツアー。ともに無料。

開催日時は施設公式サイトでご確認あれ。単純に見るだけでは分からない、いろいろな小話も聞けるはずですよ〜。

JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学探査交流棟 スマホを使ったガイドを楽しむ

「音声ガイド」は施設内に掲示のあるQRコードを読み込んで利用。イヤホンを忘れずに

売店や食堂もあり

ご紹介した『宇宙科学探査交流棟』内ではありませんが、施設を出たすぐ先に、JAXAや宇宙関連グッス、宇宙食等を扱う「売店」のほか、ランチ利用できる「食堂」があります。

ともに営業は平日のみですが、例えば「食堂」では、スペースシャトル型のトレーに盛り付けられたお子様ランチもあり。オープンテラスもあります。

施設見学にあわせ立ち寄ってはいかが!?

市立博物館にも行こう!

相模原市博物館 エントランス風景

「宇宙」といえば「星」。「星」といえば「プラネタリム」ですよね。

残念ながら『JAXA 相模原キャンパス』には「プラネタリム」はありませんが、なんと! 目と鼻の先、徒歩数分の場所に「プラネタリム」があるんですよ。

それが『相模原市立博物館』。

同館は1995年(平成7年)に誕生した常設施設で、自然、歴史、天文を取り扱った市立博物館(常設展示の鑑賞は無料)。敷地面積は約1万㎡と、市立施設としては比較的大きいそう。

中庭に森林スペースがあるなど、担当者いわく「森に囲まれた、癒やしの博物館」。30年あまりの累計来館者数が360万人を越えている、市内指折りの人気お出かけスポットです。

JAXA 相模原キャンパスと目と鼻の先にある施設であることから、そことの連携が深いことでも知られ、宇宙関連の展示が充実していることでも有名。入館直後に「はやぶさ2」の模型が出迎えるほか、「天文展示室」と呼ぶコーナーが用意されています。

相模原市博物館 エントランスにあるはやぶさ2

プラネタリウムが全面リニューアル!

相模原市博物館 プラネタリムを鑑賞する女子

最大の魅力である「プラネタリウム」は有料コンテンツですが、年間を通じ多くの方が楽しまれているキラーコンテンツとなっています。

そのプラネタリウムですが、老朽化等の問題もあり、2025年7月に全面リニューアルを実施。「10億個の星々」の投映を可能とした機器と、「8K映像」機器を駆使した施設へと進化。天の川を再現できる最新鋭の光学式機器と、超高精細な全天周デジタル映像機器という、「光学式」と「デジタル式」を融合させたハイブリッドシステムは世界初なんです。

「2万5000個の星々」+「2K映像」だったリニューアル前と比較すれば、その差は歴然です!!

相模原市博物館 プラネタリムの機器 投影機「CHIRON III SAGAMIHARA」

投映機は光学式プラネタリウム「ケイロンⅢ ハイブリッド」(写真中央の球体1台)と、全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」(写真四隅の4台)という2つのユニットを駆使。前者が投映できる星の数は、なんと10.3億個!

もちろん、音響システムも刷新されています。

リニューアルされたのは投映機や音響機器だけではなく、県内最大となる直径23mの傾斜型ドームスクリーンも同様。すべて張り替えたそうですよ。

相模原市博物館 プラネタリムの様子 10億個の星々

ドーム内に投映される星空映像の美しさは、空の澄んだ離島の夜空を眺めるよう。

相模原市博物館 プラネタリムの様子 星座を投映

多彩な機能を有しており、星座を線でつなげる「星座線」での投映や……

相模原市博物館 プラネタリムの様子 星座を投映

星座をイラスト化した「星座絵」での投映機能もありと、視覚的に判りやすいんです。表示できる「星座線」「星座絵」は全部で88種類も。

機器を納入設置を担当した業界の名門「五藤光学研究所」によれば、「ケイロンⅢ」は同博物館だけの特別仕様となっており、先の10億個超えの星空投映だけでなく、例えば相模原市内各地の夜空の明るさに合わせた星空を再現できるほか、JAXA宇宙科学研究所内の施設がわかる12のコンテンツや、市内71小学校の校庭から見える風景や相模原市を代表する風景を投映することが可能と、独自の機能も盛り込まれているそう。

相模原市博物館 プラネタリムの内部

投映機から音響、照明、スクリーン、シートと、すべてが新しくなった新生プラネタリウム。オープン後わずか1週間で4000人に迫る方が鑑賞されるなど、大盛況となっています! *【続報】オープン後1ヶ月で約2万人が鑑賞。

ちなみに定員数は200人。

座席は従来よりもゆったりめの仕様に変更されており、特別な電動リクライニング機能付きシートや、2人がけのペアシート、車椅子利用ができるスペース、幼児と一緒に鑑賞できる多目的スペースなども用意しています。

気になる投映スケジュールは施設公式サイトにて。時期により変わりますが、本格的なプログラムから人気キャラクターが登場するプログラムまで複数あります。

『相模原市立博物館』

所在地神奈川県相模原市中央区高根3-1-15
開館時間9:30~17:00
入館料【プラネタリウム】大人/500円〜、子ども(小中学生)/200円〜、【常設展】無料、【企画展】コンテンツによる
休館日月曜・祝日の翌日、年末年始
行き方JR横浜線「淵野辺駅」南口より徒歩約20分
駐車場95台分あり/無料
公式サイトhttps://sagamiharacitymuseum.jp

レポートまとめ♪

JAXA宇宙科学研究所 相模原市博物館 バナー

・「宇宙」を見る知る、無料スポット
・実機や模型など、貴重展示多数
・話題の新プラネタリムが目と鼻の先に

いかがでしょう!? 今回ご紹介した2つの施設は、未知なる宇宙を「知る」切っ掛けとなる絶好のスポットとなるだけでなく、好奇心を刺激する意味でも貴重なスポットかも。子どもたちはもちろん、大人もきっと楽しめるはず。「学ぶ」意欲に年齢は関係ありませんから!

この学び・体験スポットにも行こう!

今回ご紹介した記事は 

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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