2024.11.25

特集記事

文・写真: 山さん
2021.04.16

終了しました

『アニメージュとジブリ展 』 アニメファン、ジブリファン必見の期間限定展覧会。東京開催はGWまで! お急ぎを!

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

日本アニメ界に多大な足跡を残し続けるアニメ専門雑誌「アニメージュ」と、それに深く関わり、スタジオジブリ設立にも多大な貢献をされた鈴木敏夫さんの“編集者”としての実績を振り返る、話題のイベントが銀座で始まりましたヨ♪

*掲載内容は2021年4月15日時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。

 

 

 

 

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

 

SPOT DATA

「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった

子供大歓迎
親子大歓迎
撮影一部OK
物販あり

場所松屋銀座 8Fイベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
最寄り駅地下鉄「銀座駅」A12出口直結
入館料入場日時指定券/【一般】1500円、【高校生】1000円、【中学生】800円、【小学生 】600円、【幼児】無料
開催期間2021年4月15日(木)~2021年5月5日(水)
開館時間10:30~19:30 *最新の開館時間は公式サイトで確認を
休催日会期中無休
公式サイトhttps://animage-ghibli.jp

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
 

 
 

「アニメージュとジブリ展」とは!?

1978年5月に創刊され、間もなく43年となる日本初の本格的な商業アニメ雑誌『アニメージュ』(徳間書店)。その製作に創刊当初から関わり、日本で初といわれるその後に起きたアニメブームを支えた立役者のお一人である、スタジオジブリ・プロデューサー「鈴木敏夫」さんの、“編集者”時代に関わった仕事を数々の“当時モノ”資料200点以上とともに振り返りつつ、スタジオジブリ誕生までのルーツを探ろう! という期間限定展です。

 

アニメの“作品”だけではなく、それを製作する裏方であるクリエイターさんにも光をあることで、数々の才能を発掘するなど、世界に誇る日本のアニメ文化の基礎を作った雑誌「アニメージュ」。
 

いまでこそアニメに連動した様々なイベントなどが盛んに行われていますが、関係者によれば、それらの大半は“アニメージュが始めたこと”と言っても過言でないそう。「アニメージュ」は、アニメの楽しみ方を様々な角度から紹介した、現在まで続く雛形を作った雑誌。その中心となり、様々な企画や誌面展開で読者とアニメファンを沸かせてくれたのが鈴木さんであり、その下で作業された多くのスタッフさんなんです♪

 
会場内では鈴木さん流のプロデュース力や業界に与えた影響などを、様々な角度から紹介。昔からのファンにとっては“おおお〜”という感動の連続が、比較的最近のファンには“そうなんぁ〜”という新しい発見がきっとあるはず。
 
昭和世代、とくに現在40代後半〜50代前半くらいの方は、ドンピシャでハマる懐かしいものばかりなはず。親子で遊びに行って、当時の思い出話とともにお子さんたちにも教えてあげてもいいかもですよ〜。会話がきっと弾みます!

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】会場には名だたるアニメ作品の、製作陣の息づかいが感じられる当時の貴重な資料等がズラリと。思わず“おおお〜”の連続です!

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】会場は複数のブロックに分かれていますが、一部除き比較的会場内はゆったりめ。訪れる時期・時間にもよりますが、じっくり鑑賞できそうです♪

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】会場は「松屋銀座」の8F。最寄り駅出口の真上という好立地ですが、銀座駅地下は出口が沢山。不慣れな方にはややラビリンスといっても過言じゃありません。使う鉄道によっては、改札から予想以上に時間がかかります・・・。十分確保してからお出かけ下さいネ。

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】一般公開に先駆け行われたオープニングイベントでは、声優の島本須美さんが登場。「風の谷のナウシカ」の主人公・ナウシカ役などで知られる、あの方です♪ 初期設定で青だったという、キツネリス「テト」と一緒に。ちなみに島本さんは、今回の音声ガイド(600円)の案内役も担当されています。音声ガイドだけの裏話トークも聞けるそう。

 

 

 

会場内は大きく4エリアで構成

 

エリア/1【アニメージュの誕生】

1970年代後半に巻き起こったアニメブームのかつてない盛り上がりを、当時モノのポスターやグッズなどでプレイバックする導入エリア。
 
アニメージュよりも先に出版されていた、激レアな“そのほか”のアニメ関連雑誌も展示。入り口直後から足を止める方、多そうです!!
 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】アニメージュ編集部の様子をイラストも交え紹介した、じつに興味深い展示も。外部含めなんと60人(!!)ものスタッフが1冊のアニメージュを作るために編集部に集まっていたとは・・・・・・。時代が時代とはいえ、驚くほどの熱気の中で雑誌が作り出されていたことが判るはず。

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】じつに興味深い統計も。30数年に渡るTVアニメの放映本数が判るグラフも。

 

 

エリア/2【ガンダムが歴史を変える】

1979年4月に放送を開始した「機動戦士ガンダム」。初放送時は視聴率がふるわず再放送以降で爆発的、かつ加速度的ブームを巻き起こしたことで知られますが、アニメージュはそんな初回放送当時から作品の価値を高く評価していたんです。富野監督やデザイナー陣など、作り手を特集で幾度となく紹介し、ガンダムを盛り上げました。
 
このエリアではガンダムブームをアニメージュがどう伝え、ファンはどう受け止めたのかを示す資料を複数展示。アニメージュとガンダムの深いつながりを紹介します!

 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】またまた思わず“おおお〜っ”となる、ガンダムのレイアウトの原画。ファンにはたまらない当時モノが一杯です♪

 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】ここは画廊!? もはや絵画な、芸術的な背景美術コレクション展示も。

 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】コーナーの片隅には、ガンダムブームの象徴的存在である“ガンプラ”を使ったジオラマが複数あります♪ *このジオラマは撮影可能です!

 

 

 
 

エリア/3【アニメージュ、膨張す!】

アニメブームの到来で作品数が増えると同時に、編集部ではファンと同じ目線を持つ同世代のアルバイトが大量に採用し、雑誌としての活動に留まることなく、ファン交流イベントを開催したり、レコードやビデオ界にも進出。さらに特集本や文庫本も出版と、マルチな活躍を展開。このエリアではその模様を、当時の資料、出版物と共に紹介。
 
注目展示は付録。当時、“市販品よりも凝っている”とファンから高く評価されたグッズや冊子なども間近で確認できますヨ。
 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】電車内の中吊り広告がズラズラ〜と! よくぞこれだけの量を保管されていたと、ただただ感心。それとともにアナタをきっと懐かしい気持ちに。じ〜っくり見入ってしまうはず。

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】ときに小説であったり、カラーの漫画であったり、後日談集であったりと、多彩なジャンルで幅広く展開された当時の「アニメージュ文庫」コレクションも。アナタは何冊知って、読んで、持ってます!?

 

 

こんな貴重な展示も!

会場内には「ルパン三世 カリオストロの城」や「未来少年コナン」など、いまだ根強く支持されている名作の貴重な資料も数多く展示。マニアな方なら、このシーンはあれ! と判るかも。作品の想い出と共にじっくりと鑑賞あれ。あああ、宮崎さんの、あの独特な優しいタッチの原画を間近で見れるなんて!
 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】「ガンダム」や「銀河鉄道999」など、大人気アニメがひしめく時期でも大胆に特集を組んだことも。当時の誌面も会場で確認できます♪

 

 

 
 

エリア/4【ナウシカの誕生】

記念すべき創刊号で特集した劇場用アニメ映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』で、鈴木さんは高畑勲さんと宮崎駿さんと出会い、その後、両者に寄り添った路線を宣言(!)したアニメージュ。
 
第4のエリアでは、1982年2月号から誌面上で始まった『風の谷のナウシカ』の漫画連載から1984年の劇場用映画誕生までを、原画やレイアウト、美術、セル画など、大量な資料と共に紹介。

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】アニメージュで連載された「風の谷のナウシカ」の原作漫画のオリジナル原稿。解説ボードには当時の貴重なエピソードも紹介されています。お見逃しなく!

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】「風の谷のナウシカ」のセル画公開は、今イベントが初の一般公開とのこと!

 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】セル画作りの元となる、レイアウト原稿の一部も展示。

 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】オープニングイベントにお見えになった島本須美さんによる、来場記念のサインも。

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】公開当時に製作された関連グッズの展示も。文具を中心にいろいろなグッズが。実際、劇場で買われた方も多かったのでは!?

 

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
【↑】アニメージュを媒介としてスタートとした映像作品として、押井守監督によるオリジナルビデオアニメ『天使のたまご』(1985年)関連の資料も一部あります。

 

 

グッと来る特製オブジェも!

【風使いの腐海装束】

第4エリア奥には、映画『シン・ゴジラ』のキャラクターデザイン等、幅広く活躍されている造形師・竹谷隆之さんによる「風使いの腐海装束」の展示も。『風の谷のナウシカ』に登場するあのコスチュームが、立体像として蘇ります!!
 
あまりのリアルさにきっと誰もが驚くはず。等身大とのことでしたが、“全長”をスタッフに聞き忘れました・・・(汗)。印象としては、ナウシカって結構大きいんだなぁという感じです。
 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】作品後ろの壁に掛かっているのは、「長銃」や「蟲笛」といった、作品に登場する印象的な小道具も特別に再現展示。

 
 

【巨神兵オブジェも】

エリアの片隅でじっと来場者を待っているこの不気味だけれど、引き込まれてしまうオブジェも、造型師・竹谷さんによる作品。
 
人知れず腐った巨神兵の残骸から胞子が伸びるような“戦争遺産”的(!?)な作品で、雰囲気をそそるライトアップもまたいーんです!
 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

 
 

【天空の城も!】

会場ラストにあるエピローグ的エリアには、『天空の城ラピュタ』に登場した天空の城が。このオブジェも、今回の展覧会開催にあわせ新たに製作したとのことです。あッ! パズーとシータが城の近くを飛んでる♪

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

 
 

【ワンダー・シップ号!】

マクセルのビデオテープの広告(1984年)に登場した、宮崎駿さんデザインの飛行船「ワンダーシップ号」。マクセルの協力により実現した、初の一般公開だそうです!

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

 

 


 
 

グッズ販売も凄いんです!!!

展覧会の本編と並行して楽しみにしている方も多いであろうグッズ販売コーナーも、今回は凄いです。
 
イベントオリジナル・既存グッズを含め、なんと150種類以上も取り揃え。会場現地でしか手には入らない数々の限定品のほか、アニメージュの付録を復刻したグッズなど、思わず“おおお〜”なモノばかりです!!
 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】購入は展覧会をご覧になった方のみ。現地会場で買うほか、一部グッズは会場で知らされるパスコードを入力することで特設サイトから通販でも購入可能です! 支払いは現金とクレジットカードのみ。〇〇payや交通系ICは利用できません。ご注意を。

 
 
限定ボックス入りのぬいぐるみも♪
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】アニメージュ特製ボックス入りの、“青い”テト。

 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

【↑】リ、リアルすぎる王蟲も特製の化粧箱入りです。

 
 

コラボメニューの提供も♪

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

展示会が行われる同じフロアにある「MGカフェ」では、開催記念のコラボメニュー(6種類)の提供もあります。観賞後の記念にぜひお立ち寄りあれ。
 
6品中2品は、注ぐと飛行石が光ったり、雲のような煙がモクモクあがったりと、特別な演出があるんです♪ そちらもお見逃しなく。
 
【カフェ営業時間】11:00〜21:00(L.O.20:00)
 
『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

 

豆知識

【対象年齢は!?】

とくに限定しているわけではないものの、展示内容が1979年〜80年代。ジブリ作品ではラピュタまで。解説ボードは漢字ルビなし掲示高めと、小学生、とくに低学年のちびっ子にはややハードルが高いかも。逆に大人、とくに昭和40〜50年代世代には興味深い内容ばかりです!

 

【撮影は!?】

撮影可能ポイントは、残念ながらほんの一部。案内看板でご確認あれ。

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』

 

【目安鑑賞は!?】

1時間半〜2時間半。興味深い展示物ばかりですので、アッという間に時間がすぎるはず。入場は日時指定制ですが、入場後はフリー。好きなだけいられますヨ。ちなみに美術館のような鑑賞用・休憩用ベンチはありません。グッズも凄いですので、その時間も考慮してくださいませ。

 

【再入場は!?】

NGとのこと。ただし、会場内は行き来可能。混んでいる場合は、空いているポイントから楽しみ、また戻ることも可能です!

 

【トイレは!?】

会場内にはありません。同じ8Fフロアにあるトイレで事前にお済ませを♪

 

【飲食は!?】

飲食持ち込み、持ち歩きながらの鑑賞もNGとのこと。

 

 

 

今回のレポートのまとめ

『「アニメージュとジブリ展 」一冊の雑誌からジブリは始まった』
 
●貴重すぎる資料などが盛りだくさん
●ジブリ設立までの過程がいろいろ判る
●作品のバックヤードが垣間見れる
●入場者限定のグッズ販売が充実

 
 

いかがでしょう!? すでに始まっているイベントですが、東京会場の会期はGW末の5月5日までと残念ながら短いんです。気になる方はいますぐ予約サイト覗いてくださいませ。
 
ちなみに、展示会はこのあと、6月19日〜9月12日まで宮城県石巻市でも開催予定(https://animage-ghibli.jp/traveling_exhibition/)。こちらは約3ヶ月のロングラン! そのあとも全国を巡回予定とのこと。会場は決定次第、公式サイトなどで発表されるそうです♪ 気長にお待ちくださいネ。

 
 

 

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山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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