【生誕100周年記念 安野光雅展】 初期作品含む、貴重原画約130点ほか、拡大&立体展示・映像上映もある、話題の体感展が立川で!

創造力を掻き立てる緻密な作画力を武器に、美しくかつ知的、ときにユーモアを交えた作品を数多く手掛けた絵本作家兼画家・安野雅光さんの、生誕100年を記念した展覧会が開催中です! 単に観るだけではない、拡大展示や立体展示もありと、興味深い内容となっています♪《2026.5.10まで》
*掲載情報は2026年3月3日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
『生誕100周年記念 安野光雅展』
開催地PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟)
開催期間2026年3月4日(水)~5月10日(日)
開催時間平日/10:00〜17:00、土日祝/10:00〜18:00 *最終入館/閉館30分前まで
入館料一般/1800円、大学生/1200円、高校生/1000円、小中学生/600円
休催日会期中無休
行き方JR線「立川駅」より徒歩約10分
主催PLAY! MUSEUM
告知サイトhttps://play2020.jp/article/anno/
【安野光雅展】とは!?

観る者を魅了してやまない、独創性に満ちた作品を多数手掛け、子どもから大人まで多くの読者を魅了する安野光雅さん(1926-2020)。
2026年は、絵本作家や画家として半世紀以上に渡り活躍された安野さんが、仮に存命であれば100歳となる記念すべき年なんです。
現在立川にある「PLAY! MUSEUM」で開催中の展覧会《安野光雅展》は、そんなメモリアルイヤーにあわせ開催されている展覧会。安野さんが手掛けた仕事を、作品原画と共に展観する回顧展です。

1968年発表の絵本《ふしぎなえ》の表紙原画。「町立安野光雅美術館」以外で展示されるケースは極めて稀とのこと。ちなみに同作品は、日本ではじめて刊行された、(文章のない)絵だけの絵本なんだそう。
凝視するほどに発見が
安野さんの作品といえば、思わず「どうなっているの!?」「へぇ」「ほぉ」と唸る、感性を刺激するユーモアに富んだ絵本が有名ですが、今回の展覧会では、貴重な原画が130点あまり展示されています。
関係者によれば、安野さんは人柄含めとても素敵な方だったそう。今回の展覧会は、すべてのジャンルでパイオニアといえる存在であった安野さんの、偉大な功績を改めて感じてもらう機会として、生誕100周年にあわせ企画されたもので、不思議あり驚きありユーモアありと、会場を巡る過程で、きっと何かしらの「発見」をもたらすはず。
全点逃さず、すべて見てほしいことは言うまでもありませんが……

《ふしぎなえ》は、錯視効果を狙ったありえない世界を描いた作品。よく見ると「あれ!?」となる、空想感を刺激する世界が醍醐味です。
やや離れて全体像を見るだけでなく、ときに限りなく寄って、食い入るようにご覧あれ。
緻密で繊細な作画に驚くことはもちろんですが、作品の隅々に盛り込まれた遊び心のある特徴を探すのもまた楽しかったり。
1つ見つけるとさらにほかの特徴を探したくなるなど、好奇心をゾクゾクと刺激する仕掛けがいろいろと盛り込まれているんです。

……と、きっとアナタも同じ感覚に陥るはず。
生前、自身のことを“空想犯”と呼んだという安野さん。来館者であるアナタ自身も、空想犯になったつもりでいろいろ創造してみてください。
201回めの館外イベント
安野さんの原画等を鑑賞できる施設としては、出身地である島根県津和野町にある「町立安野光雅美術館」が有名ですが、同館では年4回のペースで企画展を開催。そのほかに、同館所蔵の原画等を使った館外での展覧会が多数行われてきました。今回立川で開催される《安野光雅展》は館外展としては通算201回目なんだそう。開催前日に行われた内覧会には、同館館長も登壇。館長は生前の安野さんとも交流があり、「安野さんほど、絵を描くことが好きな方はいない。つねに手が動いていた。晩年まで職人的に描いておられた」と、想い出を語ってくれました。
初期作品から幅広く展示
会場内には、至るところに厳選された原画が展示されています。

原画展示の脇に陳列されている絵本は閲覧可能。原画と見比べることができます。
絵本作家デビュー作である、だまし絵の《ふしぎなえ》はもちろん、それに続く《さかさま》《ふしぎな さーかす》という初期三部作を筆頭に、幅広い作品の絵本原画が展示されています。

どちらが上か下か分からない、鏡の世界を覗いているような世界が展開される《さかさま》1969年や……

とにかく大きなモノが大好きなわがままな王様が、家来に命令して巨大なモノを作らせる《おおきな ものの すきな おうさま》1976年は、原画展示だけでなく……

なんと実際に大きなお皿やペッパーミル等を、巨大オブジェとして再現展示。作品の一部となって写真撮影が可能です!
さらに、《天動説の絵本》1979年では……

「原画はあくまでも作品の材料。原画を見せることが正解ではない」と考えていたという安野さんの気持ちを反映するように、原画展示はほどほどにしつつ……

特設コーナーを設け、原画を使って制作したハイライトショーを上映するなど、ユニークな試みもあります(上映時間:10数分)。

ちなみに会場となる「PLAY! MUSEUM」は、“絵とことば”がテーマの美術館。安野さんは、絵本作家として広く知られていますが、著述家としても活躍されました。会場には生前記された印象的な“ことば”も紹介されています。
《旅の絵本》イギリス編の全原画
数ある原画展示のなかで1つのハイライトとなっているのが、歴史や物語、人の暮らしをフォーカスした一人旅気分を味わう人気シリーズ《旅の絵本》の紹介エリア。
《旅の絵本》は、安野さんが実際に訪れたイタリアやアメリカ、スペイン、デンマークなど、世界各国の情景を絵本とした全10巻から連作ですが、今回の展覧会では、うち「イギリス編」の絵本原画が全点展示されているんです!

「PLAY! MUSEUM」といえばの、楕円の展示室へと続く間に原画を掲げ……

奥へ進むと、シリーズから厳選した8つのシーンが、巨大な壁面に大きく引き延ばされた状態で登場。

高さ3m×長さ50mもある、壁に掲出された拡大作品。小さな原画では見過ごしかねない特徴も、拡大展示であれば心配無用。これまで気が付かなかった、新しい発見もありそう!
その壁画を取り巻く中央部は薄暗く、まるでどこかの建物の内部にいるような空間となっています。

注目は、その空間に光を漏らす窓や出入り口。これは壁面に拡大した作品に描かれた建物や、飛行機の窓を模したもの。安野さんが見たであろう風景を、来館者が楽しめるという仕掛けです。

壁に拡大した作品をダイレクトに見て回るのもOKですが、薄暗い中央部から窓越しに眺める風景も必見。アナタ自身が旅している気分が味わえます。

薄暗い中央部の床には、天井から映像が照射されるモニターが2つ。作品に登場する人物が白い画面にポツンと映し出され、動き出すとともに作品が完成していきます。2022年に「島根県立美術館」がリニューアルする際に制作された、12編からなるアニメーションを特別上映中です。
“画家”安野さんに出会う

会場奥で展開される「絵画館」では、絵本作家としてのイメージが強い安野さんが手掛けた多数の絵本や挿絵から、「風景」「歴史」「自然描写」といったテーマで抽出した作品をギャラリー的に展示。
物語からあえて離れ、1枚の絵画として楽しむコーナーとなっています。

「絵画館」では、《シェイクスピア劇場》《三国時》《平家物語》などの原画のほか、植物画なども展示しています。
安野さんは生前、「どの作品も壁に掛けるつもりで描いた」とおっしゃっていたそう。単なる絵本原画ではなく、1枚の絵として成立するよう、壁に掛けても様になるよう、1つ1つの作品制作に心血を注いでおられました。
ほかにもこんな展示が

安野作品で展開される不思議な世界を、立体展示物として楽しめるコーナーも。
写真の《魔法つかいのABC》《魔法使いのあいうえお》は、筒状のミラーを中央に置くと、ゆがんでいた絵柄が綺麗に映り込む、“ひずみ絵”と呼ばれる作品。会場では実際に筒状のミラーが設置されており、不思議な世界を体験できるようになっていました。
そのほかに、不思議なアルファベットの絵本《ABCの本》に登場するアルファベットを、リアルに再現した展示もあります。

安野さんが生前手掛けた、絵本を中心とした作品を集めたライブラリーコーナーも必見。
展示作品は、稀少本も含めおよそ200冊を展示。上下5列構成となっており、下2列のみ、実際に手に取って閲覧可能です。
*上段3列はお触り禁止です! ご注意を。

安野さんが実践した手法や着眼点は、その後登場したクリエイターにも多大な影響を与えてました。
今回の展覧会では、影響を受けたと自認する著名クリエイターが、安野さんから受け取ったもの、それを未来に託すことについて語るムービー「先生へ」を特別上映。
場所は展示室の入り口手前。片桐仁さんや安野モヨコさん、きくちちきさんなど、6人のクリエイターのインタビュー映像がループ上映されています。そちらもお見逃しなく!
グッズ販売、コラボメニューも
展示室ラストには、お待ちかねのグッズショップも。


イベント限定品を含め数多くのグッズが用意されています。日々使える日用品が多い印象。グッズは展覧会に入館した方しか購入できませんので、ご注意を。
【グッズ】https://play2020.jp/article/anno-goods/

公式図録もあり。関係者によれば、安野さんの展覧会で図録が制作されることは珍しいとのこと。先述のインタビュー映像でクリエイター陣がお話されたコメントも掲載されています。

「PLAY! MUSEUM」にはカフェも併設されており、イベント期間限定のコラボメニューも提供中。『ふしぎな さーかす』のピエロが、ケチャップライスの上で玉乗りしたりと、作品をモチーフとしたメニューが用意されています!
カフェは全席ソファー。ゆっくりお食事を楽しめます♪
【コラボメニュー】https://play2020.jp/article/anno-cafe/
ちなみにカフェの利用は、展覧会への入館有無は関係なく、カフェのみの利用も可能です。
レポートまとめ♪

・貴重な直筆原画、130点あまりを集中公開!
・想像力を刺激する拡大&立体展示、映像上映も
・充実のグッズ販売、コラボメニューも
いかがでしょう!? 単に原画を展示するだけでなく、様々な仕掛けとともに「安野ワールド」を楽しめる今回の展覧会。細部まで食い入るようにご覧になり、新しい出会いをお楽しみあれ。
PLAY! PARKにも行こう!

「PLAY! MUSEUM」の真上にある「PLAY! PARK」では、今回の《安野光雅展》とコラボしたワークショップを毎日開催中です!
絵本《さかさま》に登場したトランプタワーを、特別に制作したトランプを使って積み上げる体験遊び。「PLAY! PARK」入場料のみで、無料で楽しめます。
「PLAY! PARK」ではこんな企画も開催中
開催は4月26日(日)まで。併せてお楽しみあれ。
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