2020.11.26

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特集記事

山さん
文・写真: 山さん
2019.01.28

隠れた名所の印刷工房「印刷の家」で、根強い人気の活版印刷を体験してみました!

印刷博物館 印刷博物館

都内の観光スポットの1つとして知られている「印刷博物館」は、印刷の歴史や技術が学べる常設展示以外にも、企画展なども定期的に開催と、「博物館」や「美術館」巡りが好きな人ならぜひ訪れておきたい場所。じつは来場者自身が印刷体験できる有料&無料コンテンツも数種あるんですが、今回はそのうちの無料コンテンツ(活版印刷のワークショップ)を実際に挑戦してみました。無料のため、時間も短く内容はとてもシンプルなものですが、これが意外なほどに楽しかも。活版ならではの風合いはじつに独特なもので、はじめてでも難なくできるはず。文具好き女子には、とくにお勧めかもです♪

*掲載内容は2019年1月現在のものです。開催内容は変更される場合がありますので、必ず事前にお問い合わせを。
*掲載写真はすべて編集部による。

SPOT DATA

印刷の家・無料公開講座「つくる」コース
( いんさつのいえ・むりょうこうかいこうざ・つくるこーす)

中学生以上対象
先着順
アクセス便利
トイレあり(建物内)
お土産屋さんあり(建物内)
駐車場なし

開催時間15:00〜(約30分程度)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)
「つくる」コース開催日木・金・土・日
場所東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル
アクセス【電車】JR総武線「飯田橋駅」 徒歩13分/東京メトロ有楽町線「江戸川駅」 徒歩8分
参加料無料(博物館見学をする場合は、別途博物館入館料必要)
お問い合わせ先印刷博物館
公式ウェブサイトhttps://www.printing-museum.org/bottega/

印刷博物館
【↑】この赤い機械が卓上プレス機。イギリス製で「ADANA」(アダナ)印刷機と呼ばれているそうです。かなりズッシリしています。写真右にあるラバーハンマーは、「ならし」と呼ばれる版面をフラットする作業に使うもの。

*無料公開講座の具体的情報は公式サイトで確認を!

 
 

活版印刷ってそもそもなに!?

発明から550年以上、ほぼ形を変えずに行われている印刷の手法で、ハンコのような文字(活字)1つ1つを組み合わせ(組版)、表面にインクを塗ってプレスして印刷するもの。中国がその発祥とされているようです。時間がかかる作業であるため、文字量が相応にある場合は効率が悪いんです。そのため、現在商業ベースの印刷物では実質使われていないようです。一部業者では、名刺などでの活版印刷は受けているようですが、製作費はかなりお高め。ただし、軽く凹凸のある風合いは活版印刷ならではのもの。それを好む人は依然多く、とくに女性人気が高め。ほしおさなえさんの文庫小説「活版印刷 三日月堂」シリーズ(ポプラ社)の大ヒットも、記憶に新しいですよね。

 

今回「つくる」コースで実際に印刷したのは、オリジナル一筆箋

製作物は季節などで変わるとのことですが、無料体験の「つくる」コースでは、栞やコースター、グリーティングカード、一筆箋などがあります(どれにするかは指定できません)。今回はご覧の「一筆箋」で挑戦することに。一筆箋はデザイン別に10数種類用意されており、その中から7枚を選択。体験者が実際に印刷するのは、左端の黒文字のみです。そのほかの部分は、工房のスタッフさんが予め印刷した状態となっています。最大7文字までのひらがな、カタカナ、漢字、数字を好きに組み合わせて、印刷することが可能です。今回はワタクシ、山さんが挑戦しましたので、「山さん、お外へ」と印刷してみました♪ ちなみに、左端の絵柄のない白地のものは、試し刷りのモノ。製作物は作業後、すべて持ち帰り可能です。

印刷博物館

 

実際、どんな流れで!?

それでは早速、印刷の様子を見ていきましょう♪ 全部ご紹介してしまうと、訪れる楽しみが薄れますので、一部写真はショートカットしてお届けします!

 

印刷博物館

まずは製作する「山さん、お外へ」の文字(活字)を、専用棚から選び出す作業から。かなり地道な作業ですが、これを「文撰」(ぶんせん)というそうです。書体、文字の大きさ、ひらがな、漢字別にギッシリ並んでおり、それを1つずつ選び出します。専用箱に詰めていくのですが、その際、文字の上下左右が間違えては本末転倒。「ネッキ」と呼ばれる横溝がつねに下くるようにすれば、文字が転ぶことはありません。

 

印刷博物館

文撰した活字を印刷の基礎となる版にする作業「植字」を実施。ベースになる枠部分の指定内に、文撰した活字をはめ込んだのち、緩衝材を噛ましてハンマーで軽く叩き、各活字が均等に印刷できるよう平らにし固定します(組み付け)。ちなみに「植字」の呼び名「ちょくじ」は業界用語。本来は「しょくじ」と発音するのが正しいですが、しょくじ→しょくじ→しょくじ→ちょくじと、呼ばれるようになったとか。

 

印刷博物館

組み付けが終わったら、それを印刷機にセット(①)。いきなり印刷するのではなく、まずは試し刷り。② の部分に印刷用紙を乗せ、③ のハンドルを下へ引く。すると①と②の根元にあるローラーが持ち上がり、④のインク板の上を転がる仕組み(実際にはこの作業を2回繰り返す)。実際に印刷するには、その状態で③のハンドルを全開まで引き、①と②を完全にプレスさせハンドルを戻すだけ。とてもシンプルです。

 

印刷博物館

これが実際に印刷した状態。写真では判りにくいかと思いますが、僅かに凹んだ感じもありと、活版印刷ならではの風合いはしっかりと味わえます♪ ちなみに印刷に使ったインクは特殊なもので、完全乾燥にはなんと1日必要とのこと。ということは当日は持ち帰れない!? と思いますがご安心を。用意されている折り紙に挟み、作業後にすぐ持ち帰れますヨ。写真右は、印刷後に重ならないよう、間隔をあけている状態です。

 
 

豆知識

混雑具合は!? 予約は!? 

時期や曜日にもよりますが、平日であればそれほど混むこともなく体験できるはず。今回挑戦した「つくる」コースは、先着6名限定。開始10分前に、トッパン小石川ビルの地下にある「印刷の家」の入り口に集合するだけです。予約制でもなく、先着順です。受講料は無料。隣接する「印刷博物館」内を講座前後に見学する際は、印刷博物館の入館料が別途必要とのことです。

もうひとつの講座、「知る」コースとは!?

今回体験した「つくる」コースは木〜日の4日間のみ開催(約30分間/先着6名様)ですが、火&水曜日は、工房内の見学ツアーと簡単な印刷体験を楽しむことができる「知る」コース(約20分/1日2回開催/各回先着10名様)があります。気になる方はそちらもぜひご参加を。もちろん無料です。

注意点は!?

博物館内は写真撮影禁止ですが、講座の舞台となる「印刷の家」内は撮影可能です(エリア内に入らず、外からガラス越しの撮影はNG)。マナーを守って楽しみたいですね!

 

そもそも「印刷博物館」とは!?
印刷の歴史や文化、技術を様々な角度から知ることができる、ゾーン別の博物館。「かんじる」「みつける」「わかる」、そして今回挑戦した印刷工房による「つくる」の4つで構成されており、一部動画なども交えつつ、印刷の世界を知ることができるんです。博物館のメインエリアはトッパン小石川ビルの地下1Fとなりますが、総合入り口は1Fにあり、写真がそれです(写真にある丸いオブジェは、ビルの外にもあります!)。この1F入り口から入り、左が「受け付け&お土産コーナー」。奥に企画展の「P&Pギャラリーエリア」、右手に地下の博物館エリアへと降りるエスカレーターがあります。

印刷博物館

開催時間10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料一般/300円、学生/200円、中高生/100円、小学生以下無料
場所東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル
アクセス【電車】JR総武線「飯田橋駅」 徒歩13分/東京メトロ有楽町線「江戸川駅」 徒歩8分
お問い合わせ先印刷博物館
公式ウェブサイトhttps://www.printing-museum.org/

この記事を書いた人

山さん

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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