【マチュピチュ展】 ペルー政府公認の、マチュピチュの至宝約130点来日中! 世界巡回中の話題展が六本木で!

山の尾根に展開される、インカ帝国の遺跡「マチュピチュ」で発掘された出土品を集めた世界巡回展がついに日本へ! 考古学ファンならずとも必見の特別展は、年をまたいで2026年3月1日までの開催です♪
*掲載情報は2025年11月21日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
- イベント概要
- 【マチュピチュ展】とは!?
- 展覧会のポイントは!?
- 会場は全6章で展開
- 物販も充実
- レポートまとめ♪
このページの目次
イベント概要
『マチュピチュ展』
開催地森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F)
開催期間2025年11月22日(土)〜2026年3月1日(日)
開催時間【日〜木】10:00~19:00、【金土祝前日・特定日】10:00~20:00 *最終入館/閉館1時間前
入館料(前売)【平日】大人/18歳以上:2700円、中高生:1800円、小学生:1200円 【土日祝・特定日】大人/18歳以上:2800円、中高生:1900円、小学生:1300円
休催日会期中無休
行き方日比谷線「六本木駅」1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)
主催マチュピチュ展実行委員会、NEON JAPAN
公式サイトhttps://machupicchuneon.jp
【マチュピチュ展】とは!?

南米ペルーのアンデス山脈の尾根に遺る、古代インカ帝国の遺跡「マチュピチュ」。標高2000mを優に越える高地の断崖にあることから、「空中都市」「天空都市」などとも呼ばれる、ペルーを代表する世界遺産です。
精巧かつ高度な石積み技術のほか、太陽崇拝に傾倒した宗教都市であったとされる一方で、巨石の運搬方法や建築方法など、解明されていない点も数多い、謎の遺跡として知られています。
ペルーといえば、「ナスカの地上絵」とともに「マチュピチュ」を思い浮かべる方も多いのでは!?
今回六本木で始まった『マチュピチュ展』は、そんなマチュピチュ遺跡で発掘、発見された数多くの文化財を集めたペルー政府公認の特別展です。

2021年のアメリカでスタートし、シドニーなど、世界をキャラバン中の巡回展で、これまでに累計54万人を動員。アジアでの開催は今回の六本木会場が初となります。
展示文化財は、全部で134点。

左《フグの姿をしたアイ・アパエック》、右 《フクロウの冠をつけたアイ・アパエックの頭部》 ともにラルコ博物館蔵
古代アンデス文明の息吹を感じさせる貴重な遺物のほとんどが、ペルーのリマにある世界的に有名な考古学博物館である「ラルコ博物館」の所蔵品。神殿儀式で用いられた祭具や装身具、土器、石碑のほか、王族の墓から出土した荘厳な黄金の装飾品など、多彩なラインアップで展開されています。

イベントのハイライトともいえる、会場終盤に展開される「黄金の装飾品」エリアはとくに必見!
それら多くは、ペルー国外への貸し出し自体が初となるため、当然日本初来日品も多数。見応えあるものとなっているんです。

例えば写真下段左にある2つの階段状の《螺旋状の象徴を配した三角形の階段》(ラルコ博物館蔵)は、今回はじめてペルー国外へ出た遺品。
ちなみに、日本で「マチュピチュ」関連の展覧会が開催されるのは、2012年3月〜6月に国立科学博物館で行われた「マチュピチュ『発見』100年 インカ帝国展」以来、じつに13年ぶりとなります。
展覧会の主催に名を連ねる「NEON JAPAN」は、現在豊洲で開催中の『ACN ラムセス大王展』(2026年1月4日まで)をプロデュースしていることでも知られる会社です。
展覧会のポイントは!?
実際の展示物を紹介する前に、実際に見て分かった会場のポイントを紹介すると……
いろいろな角度から見れる

《神話上の動物を表現した彫刻》ラルコ博物館蔵
会場内は比較的ゆったりとした展示構成となっており、前後左右から眺めることができる、孤島のような形のアイランド展示も多い印象です。
正面・左右だけでなく、裏側の状態もしっかり確認できる展示が複数ありますので、ぜひいろいろな角度からお楽しみあれ。
例えばその1つである《神話上の動物を表現した彫刻》は、色々な動物の一部を組み合わせた神話性を色濃く感じさせる品。猫、鳥、蛇など、様々な要素が混ざり合っているようですが、アナタは一体何に見えます!?
映像展示も駆使

入場後、まず訪れるイントロシアターを筆頭に、会場では複数箇所で関連映像の上映もあり。思わず「へぇ」となる情報も入手できますのでお見逃しなく。展示品だけでは伝わりきれない、マチュピチュへの理解度を深める意味でも必見です。
便利な両側解説ボード

一部展示品に限定されるものの、同じ解説ボードが正面、裏側と2枚用意されている場合も。コレってありそうでないもの。混雑時は助かる!

ちなみに、六本木という場所柄もあってか、解説ボードはすべて英語表記あり。日本語は漢字にふりがながないため、子どもにはやや難しい面があるかも!? 親御さんがサポートしてあげてください。
没入感ある演出

エリアを分ける仕切りとして大きなゲートも随所に。遺跡感を強調する粋な演出で、実際に足を踏み入れたかのうような雰囲気が味わえますヨ。壁の装飾などにも注目あれ。会場内奥にある、巨大な壁彫刻も必見!
音声ガイドはカズレーザーさん!

音声ガイドを担当されるのは、様々なメディアで活躍されているカズレーザーさん。
手持ちのスマホ利用のほか、専用デバイスを会場でレンタルしての利用が可能です。ともに1000円ですが、オススメは断然スマホ。期間中であれば、自宅に帰ってからでもいつでも楽しむことが可能で、便利な音声コメントの文字表示機能付き。
全20章で構成されていますが、写真も付いているため、どの展示品を説明しているかも視覚的にわかる親切設定となっています。
会場は全6章で展開
前置きが長くなりましたが、ここからは展示物を紹介。導入部となる第1章の「イントロシアター」でのムービー上映を筆頭に、全6章で構成されています。
展示は、アンデス文明の神話に登場し、西暦100年〜800年頃に緑豊かなペルー北部の谷を耕したとされる英雄「アイ・アパエック」を軸に展開されます。

会場内は章により色分けされているほか、イラストやプロジェクションマッピング、さらに立体音響を駆使したりと、空間演出にもこだわっています。
実際に会場を訪れた印象ですが、やや難解な部分もあるため、訪れる前にネットなどでマチュピチュ遺跡に関し、若干下調べしてお出かけしたほうがいいかもしれません。
実際に展示されている品々を、ほんの一部ですが紹介すると……

《シャーマンの変容》ラルコ博物館蔵
《シャーマンの変容》は、二重の顔を持つ人物を模した鐙型注口土器*。右側は人間に近く、左側はネコ科の動物とされ、人間がジャガーへと変貌する様が表現されているとのこと。
*鐙型注口土器…1つの注ぎ口が二股にわかれ球形の本体へとつながった土器。今回の展覧会でも複数展示中です。

《歯を持つ女性器を備えた女神像の石碑》ラルコ博物館蔵
こちらの石碑は3000年前のものとされ、死者が祖先の世界へ無事に辿り着くための「ストロンバス」と呼ばれる巻貝を象徴しているそう。

《アイ・アパエックの顔を表した埋葬用仮面》ラルコ博物館蔵
超自然的な力を操ることができたとされるアイ・アパエックの顔が再現された埋葬用の仮面。長い牙、大蛇の耳飾りを持つ

《カニのモチーフの鼻飾り》ラルコ博物館蔵
アイ・アパエックは、天空、現実世界、地下という3つの世界を旅し、様々な生き物に姿を変えたそう。カニもその1つで、会場には鼻飾りのほか、カニとなったアイ・アパエックの土器も展示。

《アイ・アパエック神話叙事詩の諸場面を描いた広口土器》ラルコ博物館蔵
アイ・アパエックが旅した水中の旅と、死と再生の様子が描かれた陶器。台座部の中にビーズが埋め込まれており、振ると音がなる仕掛けも。

《神話の豊饒の場面が描かれた儀礼用の杯》ラルコ博物館蔵
祖先に対し、儀礼用の飲み物やときに体液を捧げる際に利用されていた銀の器。銀は限られた支配階級の人しか利用できない、金と並ぶ貴重なものだったそう。

《戦士の兜》《戦士の耳飾り》《ロープを持つ男性を表した鼻飾り》など。すべてラルコ博物館蔵
特権階級の人だけが身につけることができたとされる、金や銀、ターコイズなどを使った「レガリア」と呼ばれる装具。

神に捧げられた戦士たちの生贄の儀式に使われた品々を、映像とともに紹介するコーナーも。

《生贄の儀礼の杯》《トゥミ(生贄の儀礼の刀)》《双頭のヘビ》《捕虜となった戦士》など。すべてラルコ博物館蔵
生贄となる捕虜をさばくための儀礼用の刀や、捕虜を模した陶器、捕虜の血で満たしたであろう銀の器など、興味深い展示がずらり。

《王冠》《耳飾り》《首飾り》など。すべてラルコ博物館蔵
アンデスの支配者が、死後に神へと昇華される存在としてどう葬られてきたのかを、黄金に輝く様々な副葬品と共に紹介する第5章は、イベントのハイライトエリア。
写真は支配貴族階級が身につけていたとされる黄金の装飾品。会場には、合計10人分の装飾品をシルエットとともに展示し、その威厳を視覚的にわかりやすく紹介。多種多様な装飾品を間近でじっくりと鑑賞できるんです。


《インカのキープ》ラルコ博物館蔵
最終エリアとなる第6章では、インカ帝国の優れた知恵と統治について紹介。パネルや映像展示が主となりますが、必見は写真の《インカのキープ》。
“知の結晶”とも呼ばれる「キープ」は現地ケイチュア語で“結び目”を意味。1200万に及んだとされる人口や、その収穫量、儀式の記録を結び目で管理した記録媒体。実際問題、どう読み解くのか知りたくなる展示も。
物販も充実

第6章の先には、お待ちかねの物販エリアも。展覧会用に制作したオリジナル商品のほか、ペルー現地で実際に販売されているお土産類など、多数取り扱い。
日本会場だけの限定商品もあります。

展覧会を見終わったあとの復習にも役立つ、日本語のマチュピチュガイドブックも販売されています。
ちなみに物販エリアは入館者のみ利用可能です。

ペルーの動物といえば、ラクダ科のラマが有名ですが、カラフルなラマ親子のオブジェがフォトスポットとなっていました♪
レポートまとめ♪

・天空都市「マチュピチュ」を知る世界巡回展
・初公開文化財含め、134点が来日
・祭具や土器、石碑、黄金の副葬品等多数
神秘性高く、謎めいた部分にロマンも感じさせる「マチュピチュ」。日本から現地までのアクセスはかなり不便で、飛行機や電車、バス等の乗り継ぎが必要で片道なんと35時間以上……。訪れやすい場所ではないだけに、日本にいながらマチュピチュ感を味わえる今回の展覧会はとても貴重。この機会をお見逃しなく!
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