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【トーベとムーミン展】 多彩な才能を発揮したトーベの創作活動、そしてムーミンに出会う話題展へ行こう!

日本でも人気のムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンさんと、その創作活動を知る話題展が六本木で始まりましたヨ〜。《2025.9.17まで》
*掲載情報は2025年7月15日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
©Moomin Characters™

イベント概要
『トーベとムーミン展 -とっておきのものを探しに-』
開催地森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F)
開催期間2025年7月16日(水)~9月17日(水)
開催時間10:00~18:00、金土祝前日は20:00まで *最終入館/閉館30分前まで
鑑賞料【平日】一般/大学・専門学生:2300円、中高生:1500円、小学生:800円 【土日祝】一般/大学・専門学生:2500円、中高生:1600円、小学生:900円
休催日会期中無休
最寄り駅日比谷線「六本木駅」1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)
主催朝日新聞社
特設サイトhttps://tove-moomins.exhibit.jp
【トーベとムーミン展】とは!?

世界で、そして日本で、幅広い世代の方から支持を集める、大人気キャラクター、ムーミンの生みの親である、故トーベ・ヤンソンさん*(1914-2011)が、生前携わったアーティスト活動を振り返りつつ、小説、そしてコミックで広く愛されているムーミンの魅力に、貴重な原画等を通して触れる特別展です!
*以降、敬称略

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多岐に渡る創作活動を振り返る過程で、トーベのひととなりを垣間見ることができるはず。
小説「ムーミン」の第1作となる『小さなトロールと大きな洪水』が、終戦の年である1945年に発表されてから、2025年でジャスト80年となることから企画された展覧会で、会場となる六本木の「森アーツセンターギャラリー」には、貴重な原画や愛用品等の資料がザッと300点あまり集結。
そのうちムーミン関連は250点以上もあります!

(右)トーベヤンソン「ムーミンたちとの自画像」1952年 ©Moomin Characters™
メインビジュアルに採用された自画像とムーミンたちとのコラボ作品の原画は必見!
トーベが生まれたフィンランド・ヘルシンキにあり、自国の現代美術を中心に1万1000点もの作品を所蔵する、北欧エリア指折りの美術館「ヘルシンキ市立美術館」の全面協力で実現。
『トーベとムーミン展』は巡回展です!
今回リポートする東京・六本木会場のあと、「北海道立近代美術館」(25年10月1日〜11月24日)、「長野県立美術館」(26年2月7日〜4月12日)、「名古屋・松坂屋美術館」(26年4月25日〜6月14日)と巡回することが決定しています。東京は遠くて……という方、ぜひそれらの会場でお楽しみあれ。
“アーティスト”トーベの創作を回顧
トーベ・ヤンソンといえば、そのインパクトがあまりにも強いため、“ムーミン(の小説・コミック)”がピックアップされがちな傾向がありますが、彼女自身は元々画家志望。


(左)トーベヤンソン「パレットのある静物」1937年 プライベートコレクション ©Tove Jansson Estate
(右)トーベヤンソン「無題」1937年 プライベートコレクション ©Tove Jansson Estate
父は彫刻家、母は挿絵画家と、トーベはアーティストの両親を持ったことから、幼い頃から画家に強い憧れを持っていたそう。会場には必見の油彩画も多数展示。なかには、印象派に強く影響された作品等も。
画家として多くの油彩画を手掛けるだけでなく、病院や保育園、レストランなどのために“壁画”を描いたり、若くして挿絵画家として活躍。政治風刺雑誌に表紙画や挿絵を提供する仕事は、なんと15歳で参加。その後廃刊となるまで20年以上も携わるなど、早熟のアーティストだったんです。

トーベ・ヤンソン「遊び1/遊び2/遊び3(アウロラ病院小児病棟の壁画のためのコンペティション用スケッチ)」1955年 ©Moomin Characters™ ⒸHAM/Hanna Rikkonen

トーベ・ヤンソン「病院案内ポスター」制作年不詳 ©Moomin Characters™
トーベが手掛けた公共施設の壁画は、戦後10年あまりに集中。ヘルシンキだけでなく、フィンランド各地を旅しながら制作したそう。上の2つの写真はムーミンのキャラクターが登場するが、会場にはある種牧歌的ともいえる、まったく異なるタッチの作品も紹介されています。
《トーベとムーミン展》では、ムーミンの様々な原画展示はもちろんですが、トーベのあまり知られていない画家としての活動など、アーティストとしての活動にも焦点をあて、偉大な創作活動を展観します。

(左)トーベ・ヤンソン 演劇「舞台袖のムーミントロール」ポスター 原画 1982年 ©Moomin Characters™
(右3点)トーベ・ヤンソン 「舞台袖のためのスケッチ」制作年不詳 ©Moomin Characters™
ムーミンの初舞台化は1949年。トーベは(舞台作品にもよるが)脚本執筆のほか、衣装や美術、さらに登場人物の詳細な下絵まで担当したそう。

トーベ・ヤンソン「ムーミン・オペラ」ポスター 1974年 ©Moomin Characters™
演劇好きだったトーベは、ムーミンを題材にした野心的な舞台も手掛けており、自作『ムーミン谷の夏まつり』を題材とした「ムーミン・オペラ」の制作に携わった。会場では写真のポスターのほか、公式プログラムデザインの原画を展示。
大きく2エリアで構成
会場は大きく2つのエリアで分かれており、前半が油彩画や、トーベがとくに強いこだわりを見せた壁画のほか、ムーミン小説の初版本、風刺雑誌のバックナンバーなどが展示・紹介されていますが……

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1945年に出版された歴代ムーミン小説の初版本コレクションのほか、15歳から参加した政治風刺雑誌「ガルム」も。

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使い込んだ様子が分かる、絵の具やパレットなどの展示も。
後半はムーミン小説、ムーミンコミック等に登場した、凝視せずにはいられない貴重な原画エリアとなっています。

トーベ・ヤンソン「ムーミントロール」 制作年不詳 ©Moomin Characters™

トーベ・ヤンソン「リトルミイ」 制作年不詳 ©Moomin Characters™

トーベ・ヤンソン「スナフキン」 制作年不詳 ©Moomin Characters™


(左)トーベ・ヤンソン キャラクタースケッチ「孤独な島」 1955年 ©Moomin Characters™
(右)トーベ・ヤンソン キャラクタースケッチ「孤独な冬」 1955-1956年 ©Moomin Characters™
ムーミンの小説は、1945年〜1970年までに全部で9作品発表されているのですが、ストーリーや挿絵はすべてトーベによるもの。初の絵本は1952年に、連載まんがは1954年からと、仕事の幅を広げていったトーベ。
挿絵のない小説だけでも10冊以上あるなど、絵だけでなく、高い文才も持ち合わせた人でした。
原画エリアでは、そんなトーベの文才の一端を垣間見ることができる「言葉」にも注目。作品でキャラクターが実際に発した、印象的な「言葉」が随所に登場します。

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興味深い展示の1つが、会場ラストにあるトーベの人生を振り返るヒストリーコーナー。知っていることもあれば、「へぇ」となる新しい発見まで、トーベの86年をいっきに振り返れます。

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ムーミンのキャラクターが話した「言葉」を記したカードの、無料配布コーナーも。1人1枚まで。なくなり次第終了です!
没入映像エリアも

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ムーミンの小説や挿絵の世界に来場者が入り込む”没入エリア”として、特別映像の上映ルームも。1回・3分45秒。書棚に並んだ小説の合間を抜けた先で展開されます!
音声ガイドは杏さん

会場の解説だけでは分からない、トーベとその仕事について聞ける「音声ガイド」は、写真の会場レンタル版が650円、アプリ版が700円。
収録時間は30分。ナビゲーターは女優の杏さんが担当されています。ムーミン誕生の秘話など、誰かに話したくなる、コネタも満載です!
限定グッズが充実!
『トーベとムーミン展』は、既存商品だけでなく、会場でしか購入できないオリジナルグッズがたくさん用意されています!
ここではほんの一部しか紹介できませんが……

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アパレルやポーチなど、日常的に使えるものや……

©Moomin Characters™
バッジやマグネット、スタンプなどの雑貨類やクッキーなどのお菓子系があったり……

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イベント限定の「豆皿」が手に入るガチャも! なんと美濃焼きです。

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さらに展覧会限定となる、ファン必見のオリジナルぬいぐるみ*も!
*8月下旬から販売予定/受注販売(後日発送)/詳細は特設サイトへ

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読み応え満点の、保存版「図録」もあります! 自宅に帰ってから、じっくり復習したい方にぜひ♪
コラボカフェに行こう!
会場がある「六本木ヒルズ 森タワー」52Fの同じフロアにある「THE SUN&THE MOON(Cafe)」では、イベント期間中、コラボメニューを提供しています。

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フード類からスイーツ系、ドリンク系といろいろあります♪ 会場の余韻に浸りながら、特別メニューをお楽しみあれ。

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メニュー表が、ムーミンのシルエットなんです!
レポートまとめ♪

・トーベ・ヤンソンの創作活動を展観
・油彩画や壁画、原画など、300点あまりが集結
・展覧会限定のオリジナルグッズ販売も充実!
いかがでしょう!? ムーミンだけでない、トーベのアーティストとしての活動の一端も垣間見ることができるこの展覧会。公共施設の「壁画」まで手掛けているなんて。新しい発見がありそうですよ!

トーベ・ヤンソン「キーラ・スウェーデン語小学校の食堂のために描かれた壁画《青い鳥》」 1953年 ©Tove Jansson Estate ©HAM/Maija Toivanen
ちなみに会場内は、一部NGポイントを除き大半が写真撮影可能。動画撮影はNGとのことです。
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