
【銀座ソニーパーク】 待ち合わせに、休憩に、イベントを楽しみに。街と人が交錯する、銀座に生まれた都会の開放空間へ行こう!

銀座のランドマークとしても親しまれてきた《銀座ソニービル》の立て替え工事が完了し、《銀座ソニーパーク》として2025年1月26日にグランドオープン! 誰でも自由に利用できる、都会の中にできた公園を覗いてきましたヨ♪
*掲載情報は2025年1月24日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は編集部による(一部除く)。
*最終記事更新:2025年1月31日。
スポット概要
『Ginza Sony Park』
所在地東京都中央区銀座5-3-1
開園日2025年1月26日(日)
開園時間11:00~19:00 *夜間閉鎖
入園料無料 *飲食代は別途必要
休園日無休 *臨時休園あり
最寄り駅銀座線ほか「銀座駅」地下コンコースB9出口と直結
運営ソニー企業
公式サイトhttps://www.sonypark.com
【Ginza Sony Park】とは!?

《銀座ソニーパーク》は、元々同地にあり、半世紀に渡り銀座のランドマークとして愛された《銀座ソニービル》の地に新たに建設されたスポット(ビル)です。
遡ることいまから、およそ60年前となる1966年(昭和41年)に、ソニーの創設者のおひとりであり、日本を代表する実業家であられた盛田昭夫さん(1921-1999)により建設された《銀座ソニービル》ですが、そこにご本人が「銀座の庭」と呼んでいた、誰でも利用できる10坪のパブリックスペースがあったことをご存じでしょうか!?

*素材提供/ソニー企業
ビルとしては2代目となる《銀座ソニーパーク》ですが、ユニークな点が、即立て替えず、解体途中となる2018年〜2021年に低層の公園として開放したこと。わずか3年間で、初代ビルの来場者を上まわる854万人もの方が利用されたそう。
盛田さんが思い描いた“街に開かれた施設”の象徴ともいえたその「庭」を、立て替えにあたりより広くオープンな「公園」として拡張したのが新生《銀座ソニーパーク》です。銀座エリアに新たな人の流れ、リズムを生み出せればと誕生した、誰でも使える“無料”スポットなんですヨ。
ちなみに「公園」といえば、グリーンが豊かで芝生やベンチがあって……という姿を想像されるかもしれませんが、そうではありません。“公園というものを再定義することから始めた”との言葉通り、世間一般の「公園」ではくくれない個性を持っています。

銀座駅からも有楽町駅からもアクセス便利な好立地にある、新生《銀座ソニーパーク》。グランドオープンを祝し、お隣のエルメス銀座店がビルにメッセージを掲出。それに答えての「ただいま」!
それをひも解く上で大きなポイントとなるのが、館内随所に見られる“余白”。
余白……!? となった方もいるかも知れませんが、それは空間としてのゆとりであり、見た目で伝わる判りやすい開放感であり、風通しの良さであり、採光性の良さであるといえそう。

写真は1F部分。“街に開かれた施設”をカタチにした、なんとも贅沢なこの開放感。
《銀座ソニーパーク》は地上5F、地下4F*の合計9フロアで構成されていますが、例えば地下1階から2階までは吹きぬけ(!)となっており、散策、休憩は自由。その3フロアには、現状とくに“なにもない”んです。つまり余白が一杯。
*地下4階は機械室等のフロア/一般の入室NG
テナント類も一切入れない方針のため、極端なはなし、施設の看板等がなければ「建設中!?」と思ってしまう人がいても不思議でないほど、無機質な仕様となっています。
目の前に広がるのは打ち放しコンクリートの壁ともいえる施設ですが、そんな壁もアレンジ次第ではいろいろ変化が付きそう。考え方としては、それも(進化の可能性を残した)“余白”といえそう。
銀座も街に出れば様々な看板や色が目に付くなど、ゴチャゴチャ感は否めませんが、コンクリートむき出しの割り切ったスタイルは、喧騒を忘れる、気持ちをリセットする、クールダウンさせるという意味でいいかもと思えました。
“新しい切り口で、文化を生むのがソニー”と代表がおっしゃる通り、確かにこんな切り口の公園はなかったかも! と思える新スポットです。

数寄屋橋交差点にある《銀座ソニービル》。地上や地下との仕切りがないシームレスな仕様となっており、ビル再建にあわせ、なんと歩道側を修正し敷地と高さをあわせるなど、くるま椅子の方でも利用しやすい。
余談ですが、見た目的にもっとも判りやすい“余白”はビルの高さにあり。《銀座ソニーパーク》は、銀座にある標準的な建物の半分程度となる約33.9mしかないんです(延べ床面積は4357.49㎡)。
銀座には独自の景観ルールがあり、ビルの高さは最大56mと決まっているのですが、《銀座ソニーパーク》はその半分程度。遠目から見ると明らかに低く、空へ向け“余白”があることが判ります。数寄屋橋交差点という立地もあり、交差点の越しに見るとその余白はかなり目立ちます。
通常屋上は見下ろすことが多いですが、ここでは(一部周囲のビルに囲まれつつ)見上げるといった、ほかのビルでは味わえない独特な体験も味わえます。
どんな使い方が!?
《銀座ソニーパーク》は無料で利用できる開放施設です(夜間閉鎖)。
館内各所に用意されたベンチ等に座って休憩してもよし、テイクアウトしたランチ等を食べても*よし、待ち合わせ場所に使ってもよしと、利用方法は既存の「公園」と基本同じ。常識の範囲内でご利用あれ。ただしあくまで私営。24時間開放ではなく、11時〜19時以外は利用できません。
*ゴミ箱はありません

休憩するにも便利なベンチも各所にあり。差し込む日差しも心地良く、自然と長居してしまいそう。
通常のトイレ以外にも、バリアフリートイレやベビールームといったあると便利な設備もありますし、エレベーターに関しては3箇所も。初代《銀座ソニービル》時代では、くるま椅子の利用が一部に限られていたそうですが、《銀座ソニーパーク》はすべてのフロアをくるま椅子で行くことが可能です。
ちなみに、《銀座ソニーパーク》でソニー製品の展示や販売は一切なく、今後も予定していません。ショールームは、徒歩圏内にある《ソニーストア 銀座》へどーぞ。

低層階から上層階へと続く「縦のプロムナード」と呼ぶ象徴的な導線は、先代《銀座ソニービル》で「花びら」と呼ばれた構造を進化させて生まれたもの。一部開放的な吹き抜けとなっており、地下にいても街の空気感をそこはかとなく感じることができるんです。

地上からの日も降り注ぐ、地下1階フロア。柱を取り囲む半楕円のカウンターが目を引きますが、そこでは将来的に物販などを行う可能性があるのこと。現時点、このフロアも特別なにもない“余白”状態で開放中。

地下1階から地上へと上がる大階段。目の前が外堀通り。いずれこれらの場所で、座ったり休憩したりする人が見られるはず。

ビルの外壁を覆う、「グリッドフレーム」と呼ぶ足場のようなステンレス製の枠が、日差しの入り方に変化をもたらすそう。空気の通り抜けもいいスポットのため雨の侵入具合が気になりますが、このグリッドフレームが多少の雨風を防ぐ効果もあるとのこと。
イベントは適時開催/事前予約制
《銀座ソニーパーク》を訪れる楽しみの1つが、「アクティビティ」と称するイベント。その時々の新しい出会い、刺激、発見を提供し、銀座の街に新たな賑わいを生む場所となるべく、積極的に開催する予定*です。
*今後はスペースのレンタルも始める予定(場所貸し)。そこで行うイベントのオペレーションや、外壁等への広告で運営費を確保していくそう。
グランドオープンを記念して行われるのが、前後期2部構成となる《Sony Park展2025》。

ソニーグループが展開する主要事業である「音楽」「半導体」「金融(ファイナンス)」「ゲーム」「エンターテインメントテクノロジー」「映画」をテーマに、ソニーとゆかり深い6組のアーティストがコラボ。アーティストの感性とソニーの最新技術を融合させた、独自の体験型プログラムを2部に分け展開します。
これらもすべて無料で体験できますが、イベントのみ“事前予約制”となっていますのでご注意を。
Sony Park展2025
https://www.sonypark.com/activity/001/
●Part1:2025年1月26日(日)〜3月30日(日)
●Part2:2025年4月20日(日)〜6月22日(日)
●Ginza Sony Park:B2/3F/4F
●事前予約制・無料
今回は第1部となる3組のアーティストが参加するプログラムを覗かせていただきました。チラッとお伝えすると……。
音楽は、旅だ。

会場に広がるのは「僕の心の曖昧な地層」をテーマとした、ダンボールで再現した地層の空間。アーティスト「Vaundy」が選曲した200曲あまりの楽曲が眠る地層を散策し、そこで見つけた気になる曲をヘッドフォンを使って視聴。ジャンルや年代に縛られない、未知の音楽との出会いを楽しむプログラムです。

楽曲が眠る地層という発想がまずユニーク。各コーナーにある流れる文字サインがその地層のテーマとなっているんです。

ヘッドフォンはレンタル。気になる地層の窪み部分にあるジャックに挿すと、自動で音楽が流れます。ボリューム調整はできません。
半導体は、SFだ。

コラボしたのは「YOASOBI」。人気楽曲「HEART BEAT」の楽曲を使った参加型プログラムで、「心音」がテーマ。

体験者はエリア入り口にある専用カウンターで自分自身の心拍をセンシングし、オリジナル「心音オブジェクト」を製作。それが自動的に本会場内へとデータ送信され……

本会場内で楽曲スタート! 演奏にあわせ、YOASOBIのお二人の「心音オブジェクト」と共に、体験者の「心音オブジェクト」が縦横無尽に動きまわり始めます。ときに床面が振動したりも。本編は約6分。
ファイナンスは、詩だ。

空間の中央に用意された巨大なモニターと水盤で展開される、「羊文学」とのコラボワーク。フォーカスしたのは、「羊文学」が生み出す「歌詞」。

楽曲の演奏が始まると、「歌詞」が空中や水中を浮遊。ときに言葉の波がおこったりと、体験者を幻想的な世界へと誘います。
採用楽曲は「more than words」「光るとき」の2曲。ヴォーカル・塩塚モエカさんご本人による、ナレーションも必聴です。1回の上映は約15分。トイレを済ませてからお楽しみあれ。

会場内にはさらに特別コンテンツも。体験者の歩みに連動し、床面を歩くと水辺を歩くような疑似体験が楽しめます。映像、音、そして振動ありと、リアルすぎて怖いくらい。ぜひ歩いてみてください♪

「羊文学」の印象的な歌詞は、期間中、園内随所に掲出されていますので探してみて下さい♪
屋上にも行こう

5F部分となる屋上エリアも出入り自由。《銀座ソニーパーク》は、独特な形をしており、建物自体は33.8mありますが、屋上フロアの高さは地上から20mほど。ご覧の通り周囲のビルに囲まれているような、箱庭感のあるエリアとなっています。
周囲にごく僅かグリーンがありますが、芝生エリアなどはありません。
AFEELA、特別展示中!
屋上は臨時の展示スペースも兼ねており、グランドオープンを記念して、ソニー・ホンダモビリティによる自動運転機能を持った電気自動車「AFEELA 1 」を特別展示。
走行することで得られる情報などを逐一収集し、ソフトウェアのアップデートさせることでクルマ自身も進化させることができるほか、走行状況にあわせたリアルタイムの音楽再生など、新しいドライブ体験が楽しめるそう。
アメリカのカリフォルニアでは、すでに予約が始まっているこの新型車は、およそ9万ドル〜(日本円/約1400万円〜*)と超高級車。2025年末に正式発売するとのことですが、日本導入時期は未定とのこと。
*1ドル=155.931円の場合
現車を見れるのは、かなり貴重ですので、新しもの好きな方はぜひ足をお運びあれ。ちなみに会場では、屋上カメラを使い、銀座の街を行き来する人やクルマの動きを、リアルタイムで検知。音楽として再生させる展示も併せて行っています。
【車両詳細はこちら】https://www.shm-afeela.com/ja/product/afeela1/

車内外に40ものセンサーを搭載する「AFEELA 1」。*施錠状態での展示で、ドア等は開くことはできません。外から眺めるのみとなります。
Sony Park展2025
https://www.shm-afeela.com/ja/news/2025-01-20/
●2025年1月26日(日)〜3月17日(月)
●Ginza Sony Park:5F
ダイニングレストランも

店内から拝めるSONYネオン。じつは初代《銀座ソニービル》の屋上で使われていたものを一部流用したものとか。
地下3階には、調理場兼客席スペースとなるダイニングレストランがあります。
施設自体は常設ですが、展開は固定ではないというユニークなものとなっています。つまり、訪れるタイミングによってはお店の内容(趣向)がガラッと変わっている可能性があるんです。
《銀座ソニーパーク》はテナントを入れない方針ですが、このスペースは所有者自ら運営する“食のアクティビティ”(=イベント)という位置付け。グランドオープンから当面は、1人前の1/4サイズの料理を2品盛り付けたプレートを提供するという、ユニークなコンセプトとする《1/2》を展開します。終了予定は未定。
フルで食べるのは気が引けるけれど、ちょっとずつ摘まんでみたいときってありますよね。そんな方にもおすすめです。

提供メニューはグランドメニューで5品、ディナーで4品。すべて一律1650円。ランチョンマットとともに提供されますが、そのマットには担当者のコメントが(写真)。ちなみに現金使えません!
レポートまとめ♪

・“余白”を楽しむ、銀座にできたビルの公園
・休憩、待ち合わせ、弁当食べる等、利用方法は自由
・参加無料のイベントも適時開催
・地下鉄の出口と直結!
待ち合わせに、休憩に、イベントを楽しみにと、いろいろ使えそうな《銀座ソニーパーク》。見慣れた銀座にはない雰囲気は、ある意味新鮮です。まずは足を運んでみてください。
《銀座ソニーパーク》がオープンするまで、様々な企画展示を行ってきた銀座地下のポップアップスペース《ソニーパークミニ》は、役目を終え閉場となりました。施設内にあったコーヒー店(西銀座駐車場コーヒー)がエリアを拡大し引き続き営業中です。
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