2024.06.13

特集記事

文・写真: 山さん
2023.07.22

終了しました

【特別展「海」-生命のみなもと-】 知っているようで知らないことだらけ!? “海”を知り未来を考える、親子で楽しめる注目展が上野の国立科学博物館で開催!《2023.10.9まで》

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

いよいよ夏休みですね! 子どもと一緒にどこに行こう!? とお悩みの親御さんや、自由研究どうしようと気を揉んでいる子どもたちに注目して欲しい、興味深い展覧会がスタートしました!「そうなんだぁ」「へぇ」がきっと連続する、奥深い“海”の企画展です! 夏休みの自由課題にもいいかもデス!

*掲載内容は2023年7月14日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

イベント概要

特別展「海」-生命のみなもと-

貴重展示品多数
撮影OK(写真のみ・一部除く)
グッズ販売あり

開催地国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
開催日2023年7月15日(土)〜10月9日(月・祝) 
入館料【通常券】一般・大学生/2000円、小中高生/600円 *音声ガイド付きチケット等あり
開館時間9:00〜17:00 *入場は17:30まで *夜間開館:8月11日~8月20日は19:00閉館
休催日9月4日(月)・9月11日(月)・9月19日(火)・9月25日(月)
主催国立科学博物館、海洋研究開発機構、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
アクセスJR「上野駅」公園口より徒歩5分、銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩10分
公式サイトhttps://umiten2023.jp


【 特別展「海」-生命のみなもと- 】とは!?

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

地球のじつに70%を占めるとされる海ですが、身近な存在であるもにも関わらず、知っているようで知らないことだらけ。「海ってなに!?」と質問されても、答えられる方は少ないのではないでしょうか!? 

本展では壮大なテーマといえるそんな“海”を様々な角度からフォーカスし、その神秘性、未知なる可能性をひも解く必見の企画展です! 

会場は上野にあるご存じ「国立科学博物館(略して”科博”)」。「科博」と、日本の海洋科学技術研究の最高峰機関である「海洋研究開発機構(JAMSTEC =ジャムステック)」などのコラボで開催されるものですが、じつは科博とJAMSTECのコラボ展は、はじめてではなく、2013年と2017年に開催した『特別展「深海」』と『特別展「深海2017」』に続く、通算3回目となります。

扱うテーマをザッと挙げると・・・。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

・そもそも海ってどう生まれたの!? なぜ地球には海が!?
・日本の海ってどんな生き物が暮らし、海はそんな生き物たちにどんな影響が!?
・人間は、海からどんなめぐみを得てきたの!?
・そんな海に対し、人間が与えて続けている現実・影響ってなに!?

といった内容を、大きく4章に分けて構成。

生きとし生ける、地球上のあらゆる生物の源と呼ばれる“海”。そこに暮らす生き物、そして人間との関わりを、貴重な展示品と共にいろいろな角度から解き明かします。

展示の仕方にもいろいろ特徴があり、それが・・・。

標本展示

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

まるで水族館!? 動物園!? 一部レプリカ含め、標本展示がとても多いこと! つまりイメージが湧きやすいんです。展示物の多くは舞台となる「国立科学博物館」の所蔵品ですが、ほかの関係機関等からイベント開催のためにお借りしたものもありと、標本系を眺めるだけでもワクワク、とくに子どもたちは喜ぶと思いますヨ〜。“生きた化石”シーラカンスも必見です!

*ちなみに今回のイベントでは生体展示はありません。

骨格標本

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

スジイルカ交連骨格標本/国立科学博物館

標本は標本でも、骨格標本もいろいろ。全身あれば、頭だけもあり。海の生き物あれば、人間の頭蓋骨もありと、幅広く展示されています。

ホルマリン漬け

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

オニダルマオコゼ/国立科学博物館

ある意味生々しく、ちょっと目をそらしたくなるホルマリン漬けの生き物たちの複数展示。なかなか近くで見る機会のない生き物たちや、知られざる水深ウン全メートル級の海に生きる深海生物などにもお目にかかれます! かなり貴重!

映像展示

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

映像/NHK「ダーウィンが来た!」より、日本の超深海の生物

会場には一部エリアにモニターが設置されており、NHKの人気番組で放送された、貴重な映像を見ながら理解を深めることも。なかなか見る機会のない映像のため、きっと見入ってしまうはず。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

海のエレベーター/NHK「ディープオーシャン」シリーズより

今回のイベントにはハイライトと呼ぶ見所が複数ありますが、そのうちの1つがコチラ「海のエレベーター」。全高6m(!)の高精細LEDパネルに深海映像を投影。水深5m→8000mまで潜水している気分を大画面越しに味わえるんです。上映は1回約3分。必見です!

解説パネル

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

展示物にあわせた解説パネルは、ご覧の通り漢字に”ルビ”が付くなど、小学生でも読める配慮が。かなりかみ砕いた表現で工夫されていると感じるものの、子どもだけでなく大人にとってもやや難解な専門用語などがあることは否めませんが、設置位置を低めにし漢字使用率を下げた”子ども目線”パネルを一部用意するなど。親子で会話しながら、お楽しめそう。

公式ナビゲーターはこの方

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

特別展「海」の公式ナビゲーターとして、告知活動にも一役買ってくださるのは、元日本テレビアナウンサーであり、現在同志社大学ハリス理化学研究所専任研究所員であられ、”海大好き”を公言している桝太一さん。

一般公開を前に行われた内覧会では司会を務められたほか、音声ガイドのナビゲーターも担当。

「(イベントを見終わった)展示の出口が、海への(関心を広げる)入り口になれば」と、来場するみなさんへメッセージ。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

なんと! 音声ガイドにも桝さんが。ご覧のレンタル版で600円(約35分)。アプリ版は650円と割高ですが、レンタル版よりも長く45分。アプリ版だけの限定トラックを収録しています。

見所案内!

展示数は(縄文遺跡等の細かい品を除き)編集部カウントでザッと230点前後と膨大なもの。ここから紹介するのはほんの一部ですが、ご参考までに。

第1章 海と生命のはじまり

プロローグともいえる第1章は、なぜ地球に水があるの!? という素朴な疑問からスタート。水野惑星・地球の象徴である「海」の誕生、「生命」の起源・進化を解説。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

小惑星探査機「はやぶさ2」/宇宙航空研究開発機構

ユニークな点は、「海」イベントにも関わらず、展示が「小惑星リュウグウ」を探索した、あの有名な小惑星探査機「はやぶさ2」(1/10スケール・模型)からスタートすること。つまり、海とは真逆ともいえる、宇宙から始まるんです。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

小惑星リュウグウのサンプル/宇宙航空研究開発機構

サンプルを調べることで、炭素・水素・窒素・酸素・イオウのほか、水の存在も明らかになったそう。

会場にはリュウグウから採取した、貴重な試料(リュウグウのカケラ)も展示。大きさはち直径僅か2.1m! 模型でなく、ホンモノ。借りることができるうちの最大のカケラとのことです! 

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

太古のホワイトチムニー/模型

生命の起源とされる「海底熱水説」を裏付ける、生命の生まれた場所!? と目される、38〜35億年前の(海底から熱水が吹き出し逆ツララのような状態となった)熱水噴出孔(=チムニー)をリアルなジオラマで再現。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

炭酸塩チムニー/ETH Zurich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

エリア内には、貴重な化石とともに生命の進化をたどれる一覧展示も。

第2章 海と生き物のつながり

今回のイベントである意味もっとも視覚的にわかりやすく、興味深い展示が多いのがこの第2章。日本列島の周辺海底を形作るプレート運動などの地学現象のほか、世界最大規模の(日本の南から流れる暖かい)海流「黒潮」や(日本の北から流れる冷たい)海流「親潮」等による海洋循環などを、豊富な展示物と共に紹介。いろいろな生き物を育む、日本の海を多角的にフォーカス!

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

ナガスクジラ上半身標本/国立科学博物館

左右で魅せ方を変えており、知られているようで知らない鯨の骨格の様子も分かります! ちなみに本物のナガスクジラは全長25m、体重は70〜80tあるそう。

標本展示がワンサカあるなど、子どもたちもワクワクする展示が多い第2章での最大のニュースは、このナガスクジラ! 

上半身だけですが、全長はなーんと4.7mもあるんです! 今回のイベントのために製作した模型とのことですが、注目はなぜ斜め上を向いているかということ。

これは「ホエールポンプ」と呼ぶ、クジラの生体を示す様子を表したもの。じつはクジラは、エサをとるために、海中に潜り息継ぎするために海面へ浮上する”垂直運動”を繰り返しているんだそう。ホエールポンプで海底に蓄積されている栄養が海面へ移動し、プランクトンが増加。結果として魚が増え海の生体がより豊かになるとのこと。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

ホホジロザメ/国立科学博物館

世界中の海に生息しているホホジロザメは、250mも潜ってエサを捕らえるだそう。展示は実物の標本。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

メガマウスザメ/国立科学博物館(京急油壺マリンパーク寄贈)

まさにメガマウス! 日中は水深200mくらいの深海で暮らし、夜に表層まで上がってくるそう。プランクトンが主食のため歯が小さいんです。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

エリア内には、「深海」、そしてさらに深い「超深海」の珍しい生き物も。ちなみに深海とは、200m以上深い海を指すそう。会場では世界最深の魚としてギネス認定されている「スネイルフィッシュ」についての紹介も!

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

黒潮の魚類/国立科学博物館

日本の海を語るうえで欠かせない「黒潮」。暖かい海流にのり移動する「マグロ」や「カツオ」、「イトマキエイ」「マンボウ」など、大小の魚たちが生息。

第3章 海からのめぐみ

続く第3章では、は食料や貝殻を装飾品として利用することから始まった、海と人間の関わりを先史時代から解説。かなり細かい展示も多いですが、なかには世界最古(!)という釣り針や、深海調査に実際に使われた無人探査機の実機、さらに日本近海にある海底鉱物資源など、興味深い展示が続きます。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

外耳道骨腫のあるネアンデルタール頭骨/国立科学博物館

展示はレプリカですが、さすがにリアルで見入ってしまう頭蓋骨。凝視しすべきポイント「外耳道骨腫」は、頭骨の側面あたりに。どこかはぜひ会場で確認を!

人類の祖先は、淡水魚を食べることは稀にあったものの、海からめぐみを得ることはなかったとされているそうで、当時は肉食が基本。「貝」を食するようになったのは15万年前くらいとのことですが、展示の頭骨には「外耳道骨腫(がいじどうこつしゅ)」という、潜水を繰り返すとできる骨の隆起印があり、そこから素潜りなどの漁を行っていたのでは!? と推測されるそう。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

貝製釣針・釣針素材/沖縄県立博物館・美術館

約2万3000年前の旧石器時代に、すでに魚を釣っていたことが証明された貝製の「釣針」も必見。小さいですが、それは世界最古! お見逃しなく!

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

三万年前の航海 徹底再現プロジェクトで使用された丸木舟/東京都立大学、丸木舟の櫂(かい)/東京大学総合研究博物館

当時の道具だけで再現した丸木舟。丸太を石斧(せきふ)でくり抜いて製作。

海を越えて日本にやってきた旧石器時代の人々が使ったであろう丸木舟を再現し、実際に台湾から与那国島への航海の模様を追ったドキュメンタリーで利用された実物が展示されています!

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

無人探査機 ハイパードルフィン/海洋研究開発機構

4500mの深海を探索できる探査機(1999年製)は、ケーブルだけで4000mもあるそう! すでに2200回以上活用。

メカ好きの方にとっては、思わず「おおお〜」となるのがこのハイパードルフィン。実際に海洋探索に利用された実物で、展示自体が初とのこと! 20年以上利用している機体で、所々に使用感のある小傷なども。海面の母船からケーブルで電源を供給し油圧で駆動させているそう。ロボットアームや、かわいい瞳のようなライトだけでなく、NHKと共同開発となる高性能ハイビジョンカメラも搭載しているんです。

第4章 海との共存、そして未来へ

昨今大きな問題となっている海洋プラスチック問題を含め、人類が海に与える影響をフォーカス。海との現在を改めて知り、海との未来を考えようというセクション。エリアでは、絶滅が危惧されている「レッドリスト」の生き物たちの紹介もあります。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと
国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

ヨコヅナイワシ/海洋研究開発機構

2020年までで、僅か7個体しか採取実績がないレアな巨大魚「ヨコズナイワシ」。

人類が海からのめぐみを継続して利用し続けるには、海洋環境の保全が欠かせません。そのため、ある一定の生き物を適時モニタリングすることで、人間による影響などが出ていないかなどをチェックしているのですが、その対象の1つがが、保護区内での生態系のトップとなる「ヨコズナイワシ」で、会場にはその貴重な標本も。

「ヨコズナイワシ」は、2016年に駿河湾で採取されたセキトリイワシ科最大の魚類。成長すると、体重は最大25㎏、全長1.4mにもなるそう。深海2000mあたりの海域に生息している、同海域内の食物連鎖の頂点に立つ存在(トッププレデターと呼ぶ)なんです。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

深海に落ちていたタイヤ/海洋研究開発機構

水深923mで発見されたタイヤ。ヨコハマタイヤですが、ロゴからしても相当古い。こんなものが深海に・・・。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

クジラの胃内容物/国立科学博物館

写真はクジラの胃の中から出てきたプラごみですが、深海底にあるプラゴミの8割りはポリ袋や食品包装とのこと。50年以上前のプラゴミでも、印字が読めるほどなんだそう・・・。

海を汚染し続けている海洋プラスチック。プラスチックは軽い(=浮く)イメージがあるかもしれませんが、大部分は海底に沈んでいるそう。海に流出したプラの量は2500万〜1億トン(!)という膨大なもの。そのうち海面に浮かぶのは数十万トン程度とわずか。

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

メイン会場は1〜4章ですが、4章後、離れたエリアにエピローグ的展示コーナーも。海を守っていくための活動や現状、課題などをパネルを中心に紹介。写真中央奥に見えるのは海ゴミの深刻さを伝える、ゴミ製のオブジェ。

ミュージアムショップも充実!

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

数あるグッズですが、なんといっても今回注目したいのはズバリ「図録」(オールカラー200P・2600円)。通常図録といえば展示品を順番に解説することが主ですが、今回は展示品紹介というよりも、1冊の図鑑としてかなり読み応えあります。保存版としてもオススメです!

展示会のお楽しみの1つが物販コーナー。イベントオリジナルグッズを始め数々の「海」関連のグッズを販売中。このエリアを利用できるのは、特別展を見た人だけ。物販だけの購入はできませんのでご注意を。

【グッズ詳細はコチラ】https://umiten2023.jp/goods.html

レポートまとめ♪

国立科学博物館 特別展「海」生命のみなもと

・未知なる「海」を多角的に解説する貴重なイベント!
・大型標本・模型ほか、視覚的にわかりやすい展示方法
・貴重映像満載のモニター展示も複数。
・館内は一部除き大半が写真撮影可能! 自由研究にも♪

いかがでしょう!? 奥深い海の現実、魅力、ポイントを知る貴重なイベント。一部難しい部分もありますが、子どもの展覧会デビューにも最適かも。見終わったあと誰かに話したくなる、そんなコネタも満載です♪

今回ご紹介した記事は 

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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