『ミカン下北』 足しげく通ってしまいそうな飲食店がズラリ♪ 下北沢駅の高架下に誕生した、話題の商業施設へ行こう!!
ファッション、フード、アート、音楽、演劇など、マルチな文化がシンクロする街、下北沢に新スポットがでっかく誕生! 場所は京王井の頭線の高架下。世界からも熱い視線が注がれるシモキタを、さら進化・発展させる起爆剤となるか!? どーんなものか早速リポートです!
*掲載内容は2022年3月28日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は一部除きすべて編集部による。
SPOT DATA
『ミカン下北』
●所在地井の頭線・下北沢駅高架下(東京都世田谷区北沢2-11-15 ほか)
●オープン日2022年3月30日(水)
●営業時間&定休日各店舗による
●最寄り駅京王井の頭線「下北沢駅」東口から徒歩1分
●アクセスサイトhttps://mikanshimokita.jp/#access
●公式サイトhttps://mikanshimokita.jp
『ミカン下北』とは!?
老若男女、幅広い世代の人が集う人気スポット「下北沢駅」の駅前に誕生する新スポットです!
様々な文化が交錯する街であり、絶えず変わり続ける、完成することのない“未完(=ミカン)”の街「下北沢」を舞台に、食べる、買うというシンプルな楽しみの提供だけに終始せず、そこに集う人たちの自由な発想のシンクロで生まれる、新しい刺激、価値観、提案が、結果として「下北沢」の街をさらに魅力的なものとする切っ掛けになればとの思いで企画されたこのプロジェクトです。運営は京王電鉄。
「ミカン下北」の2本柱はコレ ↓
ほかでは見掛けない個性派の飲食店が数多く集まる『商業エリア』と、個人単位から利用できる『お仕事エリア』という2つの要素を併設したマルチスポットですが、一般の方がおもに“お出かけ”スポットとして利用するのは、『商業エリア』。今回はコチラをメインにご紹介します。
京王線沿線で大型の商業施設がオープンするは、4年前の2017年に完成した「トリエ京王調布」以来。(京王電鉄によれば)下北沢駅は、同社の路線では5番目に利用者が多い駅とのこと。小田急線がクロスする場所としても知られていますが、今回の「ミカン下北」に関して小田急との競合は特別意識していないそう。お互いの利用者が、自由に楽しみ、賑わいが生まれればいいとのこと。
駅前からだけでなく、いろいろな角度からアクセスできる“利便性”にも配慮しているのが「ミカン下北」の特徴。人が行き来しやすい、“人の動きを作る・人の動きをはかる” という検証も兼ねており、南口通り、あずま通り、茶沢通りを、それぞれ南北からもアクセス可能。ブラッと立ち寄って、サッと帰るなど、気軽に利用できます。
またスタッフが行った事前リサーチでは、(ここ数年の傾向として)“下北らしいショップが減った” “地元民がゆったりできるスポットが減った” などの意見も聞かれたとのこと。今回の「ミカン下北」では、そのあたりにも配慮したテナントの選択、エリアの設計を行ったとのことです。
ほかの商業施設ではなかなか見掛けない、食にうるさいツウ好みの飲食店も複数入っているのも、その現れといえそうです。
気になる場所はコチラ (↓)
エリアの中心は、井の頭線の高架下に集中。この高架下は、盛り土が一部あったものの基本なにもなかったそう。「ミカン下北」はその高架下を軸に、「アクセス道路」と呼ぶ公共道を挟んだ向かい側にもエリアを構える、A〜Eの大きく5街区で構成されています。
俯瞰地図で見ると、現場はこのようなカンジ。5つのブロックに分かれており、そのうち、Cを除くA〜E街区にお店が入ります。B街区は2022年夏開業予定。■素材提供/京王電鉄
本来なにもないような殺風景な高架下に、テナントスペースがズラーッと! A&B街区の頭上を、井の頭線の電車が走るというカンジです。
シモキタへ行かれたことのあるの方ならご存じかと思いますが、下北沢駅はやや高台に位置しています。「ミカン下北」は、駅側エリアと(駅からもっとも遠く低い)奥側エリアで高低差が5mもあるそう。
つまり坂の傾斜の上に施設があるということ。そのため、もっとも高いA街区は一部1F部分が存在しない、変わった仕様になっています。駅からもっとも近い施設の入り口は、2Fにあるという位置付けです。
建物は かなり変則的!?
1Fの斜線部は、坂の上に位置するため実際には存在しません。もっとも駅に近い入り口となるのは、2Fの右端(矢印部)。
全5街区あるうち、井の頭線の高架を利用するAとB街区(B街区は2022年夏開業)は、慣れるまではいまどこにいる!? と思わずなりそうな変速的な作りになっています。
写真の地図はもっとも賑わうであろうA街区ですが、A街区は全5階建て。先にチラッとふれた「ワークスペース」が4&5Fにあり、1〜3Fが「商業エリア」となっています。
ややこしいのですが、井の頭線の線路は「2F」の上に位置します。3F〜5Fは線路を横目に、脇から建物がニョキッと上へ張り出すような構造になっているんです。はじめて足を運んだ際は、迷うかもしれません。
商業エリアの雰囲気は!?
写真中央にみえる道路は「アクセス道路」と呼ぶもので、ここは世田谷区が管理する公共道。「ミカン下北」の開業にあわせ整備し直したそう。
アクセス道路を挟む形で、向かって右側にA&B街区、左側にD&E街区、道の突き当たり先にC街区があります。ちなみにアクセス道路は全長約140mとのこと。
写真はA街区の飲食系エリア。両脇に、台湾、ベトナム、タイなど、食通を唸らす、いろいろなジャンルのお店が揃います。その光景は、まさに○○横丁といったカンジ。思わずハシゴしたくなる、雰囲気がたまりません♪
街区により仕様が異なりますが、例えばD街区の2Fからエリア(アクセス道路)を見下ろすことも。気分転換にも良さそう♪
施設内では線路等を支えるコンクリートがムキ出しとなっている場所があるなど、元々ある素材感を活かしつつ、光のさし方、当たり方にも配慮しているそう。コンクリや鉄が見える、ある種の殺伐とした雰囲気が“未完成感”を刺激するポイントともいえそうです。
具体的にどーんなお店が!?
2022年夏開業の「B街区」の1店舗を除き、「ミカン下北」で合計19店舗がまずオープン。そのうち、約7割りとなる13店舗が飲食系と、商業施設の構成は飲食系が主となっています(うち2店舗は2022年6月オープン)。
飲食系以外では・・・
●シャアスペースに複数のショップが軒を連ねる小物や服飾系
●ツタヤの本屋さん
●メガネのZoff
●世田谷区立図書館の貸し出し返却カウンター
●美容院のIT by ALBUM
●クリエイティブスタジオ(2022年6月オープン)
・・・という構成。「B街区」に出店予定のお店は現時点非公表とのこと。
今回はそのうち、数店舗をピックアップ。駆け足で紹介します!
【 A街区 】
【 THE STANDARD BAKERS(ザ スタンダード ベイカーズ)】
栃木県生まれるのクラフトベーカリーショップ。食パンから惣菜パン、菓子パン系まで幅広いジャンルのパンを扱っています! その数50〜60品種。テイクアウトはもちろん、店内奥の座席でイートインすることも可能。ドリンクの販売もあります♪ ■営業時間/8:00~21:00
【 チョップスティックス 】
ベトナム屋台料理の専門店。同店は約20年前に日本初となる生麺フォーを開発した人気店で、発祥は高円寺。「ミカン下北」では、自慢の生麺フォーは当然、2017年に恵比寿でオープンしたお店の自家製パン、バインミーなど、ベトナムの息吹が伝わるストリートフードが味わえるそう。商業施設初出店となる新業態店です。■営業時間/11:00~23:00
【 ダパイダン105 】
毎日手作りするオリジナルレシピの焼小籠包ほか、台湾屋台の絶品メニューを手軽に楽しめるこのお店。小腹が空いたときにもちょっと寄り道してはどう!? 手頃な価格でいろいろ楽しめます。■営業時間/11:00~22:00
【 タイ屋台 999(カオカオカオ) 】
現地さながらのタイ屋台のエスニックメニューがいろいろ楽しめる、“メイド in タイランド”コンセプトの注目店。店内外の装飾、色使いも、うーん目を引きます♪ ■営業時間/11:00~23:30
【 ピッツェリア8 】
窯焼きナポリピザや自家製の生パスタなど、本格的イタリアンダイニングメニューが楽しめお店。採光性抜群な開放的な空間のなかで、ゆったりお楽しみあれ。■営業時間/11:00~24:00
【 東洋百貨店 別館 】
古着や雑貨、アクセサリーなど、様々な分野のお店が1つのエリアをシェアしてお店を展開。訪れるたびに新しい発見がありそうな、雑多な空間をじっくりご堪能くださいませ。■営業時間/11:00~21:00
A街区にはこんなスポットも!
【 TSUTAYA BOOKSTORE(ツタヤブックストア)】
印象系店舗以外でのハイライトの1つが、ツタヤの本屋さんがテナントに入っていること。いろいろな文化がシンクロする下北沢という街を鑑み、一般図書から生活実用書、ビジネス、アートなどのほか、服飾雑貨、文具などもありと、かなり幅広いジャンルを取り扱っています。
その総数は約8万点超えという膨大なもの。なかでも3Fにあるコミックフロアの充実度は顕著。下北沢最大級となる3万冊(!)を取り扱っているとのこと! 縦長のフロアに、ど、ど、どーんとコミックが陳列されています!
店内奥には 有料シェアラウンジが♪
ツタヤブックストアには、店内奥に「シェアオフィス」と「ラウンジ」機能を併設した有料スペース『シェアラウンジ』があるんです。全国で展開しているサービスで、この「ミカン下北」で通算13箇所目です。
利用時間ごとに複数のプランがあり、「通常プラン」は60分利用(1100円)が基本。延長30分ごとに+550円。1日何時間でも使える1デイチケット(3300円)なども。
電源、各種充電気、高速Wi-Fiはもちろん完備しています!
シェアラウンジ利用者は、店内にあるソフトドリンク各種や、ナッツなどのご覧のスナックが飲み放題・食べ放題なんです♪ ドリンクなどを片手に、購入する前の雑誌や書籍を最大3冊まで自由に読めるんです。十分、元は取れると思いますヨ!
ビールなどのアルコールもありますが、コチラは通常プランとは別に、アルコールプラン(1540円)が用意されています♪
奥側はシェアオフィスエリア。好きな座席でお仕事をすることも可能。ときに仕事場所として、ときにカフェとしてと自由に使えます。座席数は全85。屋外へと出れるテラスがあり、今後なにか展開したいとのこと(写真の窓ガラスごしに見えるテントがある場所)。
■営業時間/9:00〜22:00 ■店舗面積/245坪(うちシェアラウンジ80坪) ■https://tsutaya.tsite.jp/store/lounge/detail/2237(シェアラウンジ)
【 D街区 】
アクセス道路を挟んで「A街区」の対面に位置する「D街区」1Fで、真っ先に目にする赤×黄×青に連なったこちらのお店は、異なる3つのお店が集まった「シモキタ ミート スポット」と呼ぶエリア。その3店とは・・・。
【 FUJI DOG(フジドッグ) 】
1度食べたらヤミツキになる、絶品ホッドドックのテイクアウト専門店。お相撲さんのイラストが目印です♪ 公式サイトではメニューを確認可能。どれも見映え十分! ぜひお試しあれ。 ■営業時間/11:00~19:00
【 KUON(クオン) 】
家庭で楽しめるソーセージやハムなどの販売のほか、店舗奥で立ち飲みスタイルでお酒やコーヒーを楽しめるスポット。■営業時間/8:00~23:00
【 Esszimmer(エッシマー) 】
採光性抜群な空間のなかで、ゆったりお食事&お酒を楽しめるレストラン。座席は20席分用意。入り口はお隣の「KUON」と共有。■営業時間/8:00~23:00
【 楽観(らっかん) 】
2011年わずか4席のお店を西麻布にオープンしてから、グループ全体で、現在アメリカLAに10店舗、国内で7店舗展開している話題ラーメン店。女性にもオススメなヘルシーなメニューが揃っているそう。全19席。■営業時間/11:00~23:00
【 E街区 】
【Zoff(ゾフ)】
お手頃価格商品が揃うメガネ専門店。下北沢はブランド発祥の地とのこと。■営業時間/11:00~21:00
借りて返せる 便利な図書館サービス
E街区には「図書館カウンター」もあります。世田谷区内にある公立図書館にある蔵書を借りることができる場所で、PCやスマホからアクセスし事前に貸し出しの予約をすると、この場所で受け取り&返却ができるんです。二子玉川、三軒茶屋に続く3つめのスポットとのことで、対象となる蔵書はなんと200万冊!
世田谷区居住者でなくても貸し出しOK(一人最大15冊まで)とのこと。営業時間外に利用する、返却ポストもあります! ■営業時間/9:00~21:00
【 C街区 】
下北沢駅からもっとも離れた場所に位置する「C街区」は、2F建ての駐輪場『京王サイクルパーク下北沢』として活用中。ここにはショップはありません。このC街区のみ、2019年3月に先行オープンしていました。最大駐輪可能台数/370台
紹介ショップ情報は一部です。そのほか含め、最新情報は公式サイトでご確認を!
https://mikanshimokita.jp/#shop-list
気になるワークエリアは!?
「A街区」と「B街区」には、店舗だけでなく上階にオフィスエリアも。その名も『SYCL by KEIO(サイクル バイ 京王)』。
簡単にいえば、それはシェアオフィスで、コワーキングスペース。なにか始めてみたいという意気込みのある方や、柔軟な働き場を探している方などに最適。月額の定額料金を払えば、24時間好きなときに使えるんです。
このエリアには「コミュニティマネージャー」と呼ぶ専任のスタッフが常勤しており、オフィスを借りる他人同士の間を取り持つ仲介者的な役割も果たしてくれるとのこと。新しい仲間と出会う切っ掛けになるかも! 詳細は公式サイトでご確認を。
ちなみにこのエリアは契約者のみが利用でき、一般の方は(契約検討のための内覧を除き)基本NGとのこと。
提供スペースは目的別に複数から選択可能。どこに座ってもOKなフリーなものから、利用人数に応じて使う個室など、いろいろ。
もちろんトイレも完備。男性用、女性用だけでなく、ジェンダーフリー用があるんです。個室系はテーブルこそありますが、椅子はナシ。個室を借りる方は傾向的に、椅子の座り心地等にこだわる方が多いため、お気に入りの椅子を持ち込んでもらうシステムとのこと。
レポートまとめ♪
●飲食系を中心にいろんなウマイが揃う新スポット!
●場所は井の頭線の高架下とアクセスも便利
●気軽に使える有料のシェアラウンジもあります!
●区内の蔵書を取り寄せできる図書館カウンターもあり
いかがでしょう!? シモキタへ遊びに行ったついでにぜひお立ち寄りあれ。いろいろなジャンルの飲食店が揃っているため、何度行っても飽きなさそーです♪
新スポット「ミカン下北」が軸とする「未完」は、つねに変わり続け進化していく、ある意味終わりのない、とても難しいテーマともいえます。作り手の熱い想いが、訪れる一般の方にどこまで伝わるかは別問題であり、店舗がすべて出揃った際、一般者にとってそれは「未完」でなく「完成してるよね!?」と思われる可能性は否定できません。
つねに動き、進化している。なにかを仕掛けようとしているゾ、ここは!! ということが、予備知識のない一般の方々に自然と伝わる“わかりやすさ”を、どう形として見せていくのか。単なる(商業)施設で終わらない、活発な動きに期待したいです!
余談ですが・・・
ちなみに、「ミカン下北」のイメージカラーは、商業施設としてはかなり意外といえる“ブラック”なんです。
開発のテーマの1つが、“賑わいが街ににじみ出し、街に開かれた施設”という「ミカン下北」。開放感のある明るい色ではなく、なぜダークなブラックを!? と思い担当者に直撃したところ、“誰かのやってみたいという強い思いと、それに共感する仲間が起こすであろう様々な活動を「ストイック」に支える場でありたい”との狙いから、あえてブラックにしたとのことです! 商業エリアではなく、ワークスペース目線のチョイスといえそうです。
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