『有栖川宮記念公園』 いろいろな角度で楽しめる、都内有数の癒やし公園へ行こう♪ 滝や渓流もあります!
東京都内には数多くの公園がありますが、その規模、見所の多さ、広尾という好立地で知られる『有栖川宮記念公園』。ちょっとブラッと気分転換に、子供のストレス解消にと、マルチに利用できそう♪
*掲載内容は2021年7月中旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は一部除きすべて編集部による。
SPOT DATA
有栖川宮記念公園
●所在地東京都港区南麻布5-7-29
●最寄り駅東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩5分、日比谷線「六本木駅」から徒歩15分
●紹介サイトhttps://www.arisugawa-park.jp
『有栖川宮記念公園』とは!?
「広尾駅」、または「麻布十番駅」から徒歩圏内、高級住宅や各国の大使館等が軒を連ねる都心にある、港区有数の区立公園。
麻布台地と呼ぶ高低差のある土地を活かした、緑豊かな公園で。巨大な池を中心として日本庭園のほか、それにつながる滝、渓流、梅林エリア、広場、子供用遊具など広く点在するマルチな魅力に富んだ公園で、約6万7000㎡と場所を考えればかなりの広さ。俯瞰地図の上側が髙地、下側が低地です。地図上左にある「三軒家口」の先を進むと、約10分で六本木ヒルズに行けます。
梅や桜を筆頭に、ハナミズキ、ハナショウブ、アジサイなど四季折々の花や植物が楽しめる自然公園であり、秋にはイチョウやもみじが鮮やかに色づくなど、1年を通じ様々な顔を見せてくれるスポットです。
広い公園だけに出入り口も複数。全部で6箇所あります。
園内は歩道がしっかり整備されていますが、低地から髙地、髙地から低地への移動には段差があります。一部スロープおありますが、石畳であるなど、ベビーカーで園内すべてを周回することは(編集部が見た印象では)難しそうです。低地のみ、髙地のみなど、部分的利用であれば問題ありません。
「広尾駅」から一番近い「広尾口」と呼ばれる入り口を起点に、左右に伸びる2つの坂がありますが、交通量はどちらも多いのでご注意を。
公園の 生い立ちは!?
江戸時代に下屋敷として利用されていた土地が、1896年(明治29年)に「有栖川宮威仁(ありすがわのみや たけひと)」親王の御用地となるものの、威仁親王の薨去(こうきょ/死去)により有栖川宮が断絶。その際、ときの天皇である大正天皇が、自身の第三子(つまり昭和天皇の弟)である「宣仁(のぶひと)」親王に、有栖川宮の旧称である「高松宮」の称号を与え、威仁親王が持っていた現在公園がある土地や邸宅などの財産がすべて引き継がれました。
「宣仁(のぶひと)」親王は、児童福祉を目的とした遊び場に強い関心があったことから、「有栖川宮威仁」親王の薨去20年にあたる1934年(昭和9年)に、現在の公園がある土地を(当時の)東京市へ寄贈。公園として整備され一般に開放されたことが、「有栖川宮記念公園」の始まりとのこと。
その後公園は、1975年(昭和50年)に東京都から港区へ移管され現在に至るそうです。
公園中央にある広場にある、かなり巨大なこの騎馬像は「有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)」親王。「有栖川宮威仁」親王の異母兄という間柄。現在公園がある土地は、もともと有栖川宮熾仁親王が晩年を過ごす予定だったそう。銅像自体は1903年(明治36年)に作られ長く別の場所にあったそうですが、1962年(昭和37年)に公園内へ移されたそう。
公園内には 都立図書館も!
「東京都立中央図書館」が園内に。図書館としての利用のほかに、休憩できるカフェもあります♪ 詳細は公式サイトでどーぞ!
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/central_library/
園内は自然が一杯♪
サクラやモミジ、エノキ、カエデなど、園内には種々雑多な植物が。晴れた日には木漏れ日が清々しい気分にさせてくれはず。緑豊かなその眺めを見ているだけでも、かなり癒されます♪
そこが都心の公園とは思えない、根がムキ出しとなった、アウトドア感満点の生命力あふれる木々も見所だったりします。
園内は散策路がしっかり整備されています。アップダウンあり、いろいろな小道ありと、いい気分転換になりそう♪ 夏場は多少、虫も飛んでいますのでご注意を。
舗装路がある一方で高台には、あえての未舗装路のオフロードがあったりも。
ふと立ち止まって、頭上を見上げてみてくださいませ。春夏は青々とした葉が清々しく、秋には紅葉で綺麗に色づきと、訪れる時期で違った表情が楽しめそう。
公園には 鳥さんも多数♪
木々が多いだけに野鳥もたくさん。今回訪れたのは7月中旬の夏。そこら中にセミがミンミン、そこら中に抜け殻が。
【見所 1】 池
「広尾駅」にもっとも近い低地にある池。周囲を散策でき、池の中に大小の島があるほか、日本庭園感のある石灯籠があったりも。紅葉のシーズンでの池への映り込みも期待できそう♪
池と花菖蒲(ハナショウブ)の小島の境あるクランクはビューポイントのひとつ。多くの方が足を止めて、ここで写真撮影などをされていました♪
クランク周辺はとくに生き物が多く、天気の良い日はカメやカモにも出会えるはず。岩の上でひなたぼっこ(!?)するカメにも出会いますヨ〜。鳩もかなり多い印象です♪
花菖蒲の小島のまわりをカモがスイスイ〜と泳ぐシーンにも出会えます♪
花菖蒲の小島を取り囲むように整備された散策路の散歩も、いい気分転換になりそう♪
園内には2つの滝があり、その1つがコチラ。せせらぎが心地良く、夏場は涼をとれますヨ。滝から続く渓流にも注目あれ。独特の静寂感、うーん、都心の喧騒を忘れるには最適です!
【見所 2】 橋
思わず渡ってみたくなる、近寄ってみたくなる橋も。橋奥へは行けませんが、かなり近寄れます♪
橋側から池側を眺めた様子。渓流が夏の暑さも忘れさせてくれそう。
ちなみに橋の上はこんな感じ。橋の上から眺める滝の様子は、ぜひ現地でご確認あれ。橋を渡った先に、梅林エリアがあります。
シーズンが終わったあとということもあり、梅の花は見ることができませんでしたが、シーズン中は多くの花見客の方で賑わいそう。要所にベンチがあることもあり、ここを休憩の場とする方も。そのため鳩も多い印象です。
梅林エリアの中央には、藤棚(!?)風の東屋も。
公園には トイレも複数箇所に♪
広い公園だけあり、トイレは園内3箇所に。うち2箇所はおむつ台があり、クルマ椅子での利用も可能です。
【見所 3】 広場
園内には大小の広場があり、もっとも大きい広場は桜の名所でも。
広場脇には 児童コーナーも♪
ちびっ子が遊べる遊具の充実度も、見過ごせない特徴。幼児〜小学生くらいの児童が体を動かしてストレスを発散できる遊具が多数揃っています♪
ちなみに児童コーナーはイチョウの木で囲まれており、秋の紅葉シーズンはガラッと雰囲気が変わります♪
広場脇には こんな銅像も♪
左は「笛吹き少年の像」(舟越保武さん作)、右は「新聞少年の像」(浅倉響子さん作)。後者の台座にある、“ぼくは少年 新聞や”で始まる、足元のプレートもぜひご一読あれ。
レポートまとめ♪
●見所多数、広さもそこそこありと、ゆったりくつろげます♪
●四季を通じた花々が楽しめ、いろんな生き物にも出会えます♪
●滝や大きな池もありと、風情豊か
●児童用遊具エリアも充実
いかがでしょう!? 都心の中心にあり、ちょっと歩けば六本木という立地からしても驚くほどの広さと、いろいろな顔を覗かせてくれるこの公園。お近くに行った際にはぜひお立ち寄りあれ。
朽ちた木も、それはそれで絵になるんです♪
今回ご紹介した記事は
いかがでしたか?
もう一度このページを先頭から見る
以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!