話題プロジェクト“THE TOKYO TOILET/トーキョートイレット” 第8弾 『神宮前公衆トイレ』利用スタート!
2020年から渋谷区内に続々とオープンしている話題の公衆トイレ。トイレといえばの“汚い・臭い・暗い・怖い”といったものかと思いますが、そんなネガなイメージを払拭すべく、現在区内のトイレが順次リニューアル中なんです。その『THE TOKYO TOILET』プロジェクトの、2021年度1発目となるトイレの利用が2021年5月31日にスタート! 今回デザインを担当されたのは、あのNIGOⓇさん。観光地化も予想される原宿の新名所を、早速リポートです♪
*掲載内容は2021年5月31日時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は一部除きすべて編集部による。
「THE TOKYO TOILET」とは!?
公衆/公共トイレを、よりキレイ、快適、使いやすく! しようと、日本財団が音頭をとり、渋谷区や渋谷区観光協会の協力のもと渋谷区内にある一部トイレをリニューアルするプロジェクト。一部トイレは利用開始後、観光地化するなど、大きな話題を集めていますが、それらトイレをデザインしたのは、国内外で活躍する建築家やデザイナーの方々です。
第一線で活躍されるクリエイターのデザインをベースに、水まわり製品の大手メーカー「TOTO」や建築大手の「大和ハウス工業」も参画し実現したこのプロジェクト。男性、女性はもちろん、くるま椅子の方やオストメイトの方、そしてキッズまでと、誰でも利用できる高い利便性とクリーンさも大きな見所。
清掃は1日基本3回も。「日次」「月次」と定期的にリポートを上げる仕組みが整っており、専門のトイレ診断業者のチェックを毎月受けるなど、懸念される汚れ等を徹底して抑制。明確な維持管理体制が確立されているんです。
プロジェクトでリニューアルするトイレは全17箇所。すでに2020年度までに7箇所が利用開始となっており、今回は8箇所目。2021年度中に残りすべてを利用開始するとのことです。
【詳細は公式サイトで!】https://tokyotoilet.jp
ちなみに清掃は1日基本3回実施。「日次」「月次」と定期的にご覧のようなレポートを上げる仕組みが整っており、厳しい目を持った専門のトイレ診断業者が毎月チェック。懸念される汚れや落書きの状況を把握し、抑制につとめています。*素材提供/日本財団
詳細は「THE TOKYO TOILET」リポート第1弾&第2弾でご確認を!
通算8箇所目は、実際どんなカンジ!?
2021年5月31日・利用開始
【神宮前公衆トイレ】
SPOT DATA
神宮前公衆トイレ
所在地東京都渋谷区神宮前1-3-14
利用時間24時間
最寄り駅JR線「原宿駅」竹下口から徒歩8分
今回利用が開始された『神宮前公衆トイレ』はJR「原宿駅」から徒歩圏内の明治通り沿い。原宿警察署のちょい先です。今回のリニューアルは元々同地にあった公衆トイレを同じ場所内で完全に建て替えたもの。デザインはストリートファッションカルチャーのパイオニアとして、オリジナルブランドの展開で世界を席巻し、近年ではルイ・ヴィトンやアディダスといった他ブランドからもコレクションを発表するなど、精力的に活躍されている「NIGOⓇ」さんが担当されました。
新トイレのタイトルは『THE HOUSE』
NIGOⓇさんによると、今回の「神宮前公衆トイレ」は“入りやすさや使いやすさを第1に、原宿の片隅でひっそり建つ、古き良き一軒家をイメージ”されたそう。利用者が懐かしくも、新しくも感じてもらえるようなデザインを追求したとのこと。
ホワイトとエメラルドグリーンを基調に仕上げられた、ペンションのような一軒家スタイル(高4.44m×横8m×奥行2.985m)の新トイレは、周囲の原宿高層ビル群を考えれば、ある意味で異色なコラボですが、そのミスマッチぶりが逆にいい感じ。遠目からでも存在感は抜群で、思わず、あれなんだろう!? と気になってしまう方もきっと多いはず。都会の喧騒のなかで、ちょっと気持ちをほっこりさせてくれそう。
*外寸の高さと奥行はともに最大部の数値
場所は明治通りを新宿方面へ登る坂の途中にあり、手前に丁度信号や歩道橋も。周囲はビルばかりのため、かなり目立ちます(矢印)。場所柄、タクシーの運転士さんなどの利用も多そう。写真は明治通り。奥が渋谷側、手前が新宿側です。
建物は白壁が基本ですが、一部をホワイトのタイルで装飾とクールさもあったり。昭和の家庭にはタイル張りのトイレやお風呂が定番でしたが、最近はめっきり減りましたよね。とても懐かしくあり、当たらしくもありますね♪ ちなみに男性女性などのマーク(ピクト)は全トイレ共通。デザインは佐藤可士和さんのサムライが担当されました。
トイレは3つのエリアで構成されていますが、両端の「男性用」「女性用」のトイレにはドアが。じつはこれ、開閉機能はなく、開けた状態で固定(!)されています。雰囲気作りのオブジェなんです。ありそうでない演出ですよね。
ペンションのようであり、納屋のようでもある、味わい深いこの窓枠。入り口同様、エメラルドグリーンで統一されています。常時シェードで隠されているため、中が見えることはありません。屋根の雨どい端からぶら下がるレインチェーン(写真右端)は、昭和人にはとくに懐かしいはずの鎖樋(くさりとい)。昭和の一戸建てによく見掛けましたよね♪
屋根には煙突風の突起が3つ。これがあるだけでもかなり印象が違うんですよね。
内部から屋根を見上げるとこんな状態。昔の古民家のように天井が高く、空気を循環させるシーリングファン(サーキュレーター)も完備。便器に座りながらゆったり回る様を眺めると、気分が落ち着くかも!?
建物左右にあるデッドスペースは立ち入り禁止。ガーデンフェンス風の仕切りがあります。植栽などでデコるとさらに雰囲気が盛り上がりそうですが、その予定はないとのこと。
ビューポイント ここから眺めては!?
建物がある場所が目の前が歩道でガードレールもありと、引きがありませんが、近くの歩道橋や向側に渡るとトイレの全景もしっかり確認で来ますよ。
各エリアはこんなカンジです!
トイレは「男性用」「女性用」「バリアフリー」と3エリアに分かれており。建物脇には案内板もあります♪
エリア1 男性用
エリア内は清潔感高く、窓が大きいため採光性も抜群。男性用は「小便器」が2つ、「大便器」用の個室が1つ。個室内には幼児用ホルダーもあります♪ 面積は8.66㎡。予想以上に広印象です♪ ちなみにハンドドライヤーはありません。
ちなみに、トイレに設置されている便器はすべてTOTO製。なかでも大便器は、「THE TOKYO TOILET」プロジェクト共通の「パブリックコンパクト便器 フラッシュタンク式」というモデルを設置しているそう。もちろんウォシュレットデス♪
エリア2 バリアフリー
建物中央にある「バリアフリートイレ」は男女兼用。くるま椅子でも回転できるスペースが確保されているほか、オストメイト用設備、さらに格納式ベビーベッドも常備されています。非常用ボタンがあるのも特徴です。体感的にはもっとも広く感じたのですが面積は5.30㎡と、じつは3エリア中、もっとも狭いんです。
エリア3 女性用
設備的には「男性用」とほぼ同じですが、最大の違いは格納式「フィッティングボード」があること。女性やちびっ子の着替えなどに使える、土禁ボードが備わっています♪
「神宮前公衆トイレ」のレポートのまとめ
●ビル群の中にあるペンション風戸建てが新鮮♪
●利用しやすい「渋谷〜新宿間」の明治通り沿い
●男女別々の個室トイレ完備!
●女性用にはフィッティングボードも
第8弾いかがでしょう!? どこか懐かしく、親しみやすい一軒家風デザイン。機会があればぜひ御利用を。気になる第9弾は2021年6月末利用開始の予定! そちらもリポートします! どこに「THE TOKYO TOILET」があるのかは、公式サイト(https://tokyotoilet.jp)でも確認可能です。そちらもぜひ確認あれ。
今回ご紹介した記事は
いかがでしたか?
もう一度このページを先頭から見る
以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!