『勝浦海中展望塔』 海の中に潜って楽しむ、不思議な自然水族館体験に行って来ました♪
千葉県の東、勝浦にある『海中展望塔』は、海中に潜って(!?)楽しむ、ライブ水族館的スポット。海に生きる様々な生物を“海中”という特殊な環境下で観察できるため、感覚的には潜水艦にでも乗っているかのよう!? 古くから親しまれている千葉の人気スポットであり、景勝地としてもオススメしたい『海中展望塔』をご紹介します!
*掲載内容は2020年8月中旬時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
SPOT DATA
勝浦 海中展望塔
場所千葉県勝浦市吉尾174
入園料【大人/高校生以上】980円、【小中学生】480円、【4歳以上幼児】220円 *透明度により料金変動あり
開園時間9:00~17:00(最終入園は閉館16:30)
休園日無休(荒天時閉館あり)
公式サイトhttp://www.katsuura.org/index.php
「勝浦 海中展望塔」とは!?
オープンは1980年(昭和55年)。40年もの歴史を誇る「海中展望塔」は、沖合60mにそびえる筒状の展望台を備える建物。海上部で16.4m、海中部で8mのトータル24.4mからなり、水深8m部にある「海中展望室」では、らせん階段を取り囲むように配された24の楕円窓から、海中に生息する魚たちを観察できます。寒流と暖流の接点部に位置することもあり、タイミングが良ければいろいろな魚たちとの出会いが。稀にサメに出会えることもあるという人気スポットです♪
【↑】展望塔として見えているのは、ご覧の海上部分だけ。
塔の海上中間部(出入り口と同じ位置)には、「海上展望室」を完備。限りなく続く太平洋を拝むことが可能で、よ〜く目を凝らすと水平線が微かに丸く見えることも。この展望室から海を眺めているだけで、ストレス解消となる人もきっと多いはず♪
ちなみに展望塔(のチケット売り場側)に隣接する形で、地域の漁業の歴史などが判る無料の「海の資料館」があるほか、道路を挟んだ向かい側に有料の県立「海の博物館」もあります♪
【↑】展望塔は「南房総国定公園」内の「勝浦海中公園」の中心として位置づけられています。
【↑】先に見えるのが展望塔ですが、S字をたどって行くのではなく、途中右にあるトンネルから向かいます。
【↑】チケット売り場目の前は海岸となっており、海に入ることも。ただしビーチではないため、裸足は注意です。
【↑】目の前にある「海の博物館」。今回は時間の関係で立ち寄れませんでしたが、入館料も一般200円と格安。中学生以下は無料で利用できます。
【↑】この案内板は海の博物館にあるものですが、今回紹介する「海中公園」は右下。写真左上にある立体駐車場が利用できます。
【↑】写真は展望塔へ向かう通路の途中から陸側を見た光景。写真中央にある張り出した、見晴らしの良さそうな通路は2020年8月現在、通行止めとなっており先まで行けません。ちなみに写真は満ち潮時ですが、午前中の引き潮時では、海水で埋まっている手前付近に、明治〜大正頃に使われていた生け簀の後(窪み)を確認することも可能とか!
【目安鑑賞時間】 45分〜1時間
水族館とは違い、あくまでも自然が相手。そのため、視界が良い日と悪い日では鑑賞時間もかなり変わりそうです。
今回訪れた日は晴天。海中の視界は(比較的いいとされる)4mでしたが、肉眼視界は実際1〜2m程度。海中は濁って見える印象でした(そもそも水深は8m。浅い海のように光が差し込むはずはなく・・・、濁って見えて当然といえば当然ですが)。視界良好な日を狙うなら、当日の天気確認はもちろん、視界状況をウェブで確認するといいかです!
・・・それでも必ずベストな状態で見れるとは限らないのが歯がゆいところですが。
【アクセスは!?】
JR「鵜原駅」(うばらえき)から徒歩15〜20程度と、充分歩ける距離にありますが、実際に訪れた印象ではマイカー利用が大半。最寄り高速ICは圏央道「市原鶴舞」ですが、下道でさらに1時間。「勝浦駅」側から向かった場合、途中ごく一部ですがかなり狭い道を通りますので、相応の注意は必要です。
【駐車場は!?】
目の前にある「海の博物館」に隣接する形で、有料駐車場がありますのでそちらをどーぞ(2時間200円、1時間ごと100円追加)。170台分。
【チケットは!?】
チケットは専用の販売窓口があり、そこで購入。エリアが狭いこともあり、入館制限しており、入り口で待ち時間も確認可能。「透視度」の表示。そこで、海中のクリア度がある程度判るため、今日はちょっと曇っているけど大丈夫!? なんて感じた場合の把握になるはず!
それでは早速ご案内!
チケット購入後の、「海中展望塔」への道中もひとつの見所ですよ〜。
【↑】チケット購入後、展望塔へ向かって進むと左手にある、サメの口のような入り口から入場!
【↑】トンネル内は波を模したような塗装が施されており、勝浦といえばのイベントや見所などの写真パネルで歓迎してくれます。
【↑】トンネルを抜けた先にはこんなフォトスポットが。黒い魚は「イシダイ」。カラフルな模様は「ハコフグ」。イシダイの縞模様は幼魚のときのみで、成長すると消えるとか。頑丈な歯を持ち、巻き貝なども食べるそう。一方のハコフグは硬い甲羅があり、毒なしとか。子供は独特な模様にちょっと怖がってましたけど、記念になるはず。
【↑】フォトスポット後の専用路は、片道3分くらい。晴れた日はとても風光明媚な場所で、立ち止まって景色を眺めるものオススメ。ちなみに、それなりに高い位置にあるため、高所恐怖症の方はちょっと足がすくむかも!? ←私は高所が苦手で、ビクビクでした・・・。
【↑】展望塔までのラストの直線は200mもあるそう。ご覧の通り風が筒抜けの状態のため、帽子などが飛ばされないよう、注意してくださいませ!
【注意!】
基本的に年中無休とのことですが、強い雨はもちろん、15〜20mくらいの強風が吹き荒れる場合も臨時休館となることがあるそう。
いざ、塔の中へ!
塔の中は「下り」と「上り」に分かれており、一歩通行。まず「下り」からの利用になります!
【↑】海中にある水深8m地点までは、96段の階段をひたすら下るのみ。途中、踊り場があるほか、休憩用ベンチも。
【注意!】
上り下りは階段のみ。エレベーターはありません。車椅子やベビーカーの利用はできません。
【海中展望室】96段を降りた先は・・・
塔の底にある「海中展望室」はご覧の通り! そこはまるで潜水艦のような、上下に渡り窓が24設置されています。展望室内はどこから見てもOK。円周状になっていますので、好きな窓から海底を覗いてみてくださいませ!
水族館ではなく、あくまで相手は自然。訪れるタイミングが重要ですが、公式サイトによると、比較的寒い時期のほうが透明度が高く鑑賞しやすいとか。狙い目は11月〜3月ごろです!
ちなみに窓ですが、なんと週に1回、ダイバーさんが海中からヘラを使って掃除しているんだとか!
【↑】訪れる日により鑑賞できる魚は違いますが、豆粒よりも小さい小魚から、手のひらサイズの魚など、いろいろな魚と出会えるはず。
【↑】ぴょんぴょんと上を向いて、海中で飛び跳ねている不思議な魚が。館内には生息する魚の紹介も一部ありますが、魚素人のワタシはどれも同じに見えてしまい、なんという魚か判らず・・・・・・。
【↑】定期的に餌を与えており、餌籠に群がる光景も。ただ、この日はやや視界が悪く、魚のディテールまではよくわかりませんでした。ちなみに餌やりは朝の営業前と、昼ぐらいの2回行ってるそうです。
【↑】無数の小魚の大群が光に当たり、キラキラと。
【↑】館内には複数このような看板が。いま見ている魚がどんな種類なのか、探してみてください♪
【↑】螺旋階段は「下り」「上り」がそれぞれ専用。一方通行制です。階段は幅も狭いため、お間違いなく!
【↑】円形という場所や螺旋階段を使って降りてきたこともあり、自分がいまどちらの方向を向いているのか判らなくなるはず。そんなときは館内を見上げてください。「東西南北」表示で確認できます。
【↑】密かに懸念していた館内の蒸し暑さでしたが、しっかりクーラーも。暑さも感じず快適です♪
【海上展望室】96段を上がった先は・・・
海中を楽しんだあとは、今度は上りの螺旋階段を使って会場の「海上展望室」へ。展望室をグルッと回ると、出口へつながる設計となっています♪
【↑】螺旋階段を上りきると、壁にこんな文字が。ちょっとウレシイ気分に♪
【↑】海上展望室は、一部除きほぼ360度の景色が拝めます!
【↑】観光地でお馴染みのコイン式の双眼鏡は2機完備。100円で100秒鑑賞できます♪
【↑】観光地といえば・・・の顔出し看板もありますヨ〜♪
・・・・海中展望塔の観光はこれでオシマイ。
あとは通路に沿って、来た道を戻るだけです!
【↑】最後にはこんな看板も。観光客を歓迎する気持ちがヒシヒシ伝わりますね!
【隣接施設】海の資料館にもぜひ!
「海中展望塔」の脇には無料で利用できるビジターセンターである「海の資料館」も。勝浦漁業の歴史や海の生き物の解説があります! 「海中展望塔」の全景が判るジオラマも。
ちなみにこの建物のさらにとなりには、無料の休憩場のほか、軽食を楽しむことも可能です。
豆知識
【混雑は!?】
今回訪れたのは8月の夏休みシーズンだったため、平日でもそこそこな混み具合でしたが、入場制限をかけているため、ゆったり鑑賞可能です!
【トイレは!?】
チケット購入後、塔まで、そして塔内にはトイレがありません。チケットを販売する建物内にトイレがありますので先にそちらでお済ませを。
【レストラン、ショップもあります! 】
チケット販売の建物がある2Fにはレストランが、1Fには売店も。レストランは有名なホテル三日月の直営。その名も「レストラン三日月亭」です!
【ペットは!? 】
ペットはゲージに入れた状態であれば入館可能。ゲージの貸し出しはコロナの影響もあり行っていません。ご注意を。
今回のレポートのまとめ
●海中という珍しい鑑賞体験が楽しめます♪
●風光明媚な周囲にもご注目
●ふと立ち寄るにも丁度いいスポットです!
今回ご紹介した記事は
いかがでしたか?
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