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【ジャパンモビリティショー2025】リポート第2弾・乗りモノ&動くモノの祭典! 部品メーカーやトヨタが熱い!

『ジャパンモビリティショー』リポート第2弾は、モビリティ業界を支える部品メーカーや、会場内でもっとも大々的にブースを構えたトヨタを中心にリポートです! 《2025.11.9まで》
*掲載情報は2025年10月29日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
『ジャパンモビリティショー2025』
開催地東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)
開催期間(一般公開日)2025年10月31日(金)~11月9日(日)
開催時間開催日により異なる
当日入場料3000円 *高校生以下無料
休催日会期中無休
最寄り駅りんかい線「国際展示場駅」より徒歩5分、ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」より徒歩3分
主催日本自動車工業会
告知サイトhttps://www.japan-mobility-show.com/
部品メーカーが楽しい!
ハイライトは自動車メーカーというイメージが強いものの、じつは自動車メーカーよりも興味深い展示が多いエリアが、「部品メーカー」(西・4F)ブース。
「メジャー自動車メーカー」は確かに派手さはあるものの、人の数が多く、じっくりみることができないケースが大半。担当者とのお話もままならないケースがほとんど。
反面、「部品メーカー」は気持ち空いている傾向があり、担当者との距離も近い。
思わず「そうなんですか!」「へぇ」となるこだわりもいろいろ聞けるなど、「東京モーターショー」時代から数え、過去半世紀以上イベントに参加しているワタクシ個人の意見としては、「部品メーカー」が断然おもしろい!! と、ここで断言します!
自動車メーカーではステージ上を眺めるだけで終わるケースも多いなか、体験ブースも多いですので、ぜひ足をお運びくださいませ。
乗り物を支える「技術」を覗こう

豊田合成・FLESBY HY-CONCEPT
まず紹介するのは自動車部品メーカーの大手「豊田合成」。部品メーカーなのにいきなりクルマがどん! と展示されていますが、こちらは水素で走る燃料電池車のコンセプトカー。
同社の技術力が隅々に投入された1台となっており、例えばバンパーなどはゴムやプラスチックのリサイクル材を使い、フェンダーは衝突時に横へ張り出すポップアップ式に。衝撃を吸収するだけでなく、乗員が投げ出される勢いの軽減などに効果があるそう。会場ではポップアップのオンオフの実演もあります!
ちなみに、ボディ後ろ側に差し込まれている赤い水素タンクを、実際に持ち上げてその重さを知る体験コーナーも必見。結構重い! そのタンクが使える、水素スクーターの展示もありますヨ。

豊田合成・EL-BOARD
船を漕ぐオールのようなこちらは、なんとスケボー。しかも電動! 車両に積み込むだけで自動で充電できる、最新のワイヤレス給電技術を搭載しているんです。

豊田合成・新型エアバッグ(左/自動運転車両用、右/2輪用)
現在開発中の新作エアバッグは、近い将来実用化されるであろう自動運転車用と、これまでなかった2輪用。特に注目は前者で、自動運転車両には従来エアバッグが内蔵されていたハンドルが存在しないと仮定しており、腰部分のシートベルト内にユニットを格納した画期的なもの。

豊田合成・Re-S
「Re-S」は豊田合成が展開している、エアバッグや本革の端材を再利用し、バックやエコバッグ、ペンケース等の雑貨を販売しているエシカルブランド。基準が厳しい「自動車スペック」の素材を使っているためタフ! 現在ウェブほか、一部実店舗でも販売中。ぜひ会場で手に取ってみて。

アイシン・A’s GARAGE
“心を動かす移動の未来”をコンセプトに出展する「アイシン」は、主力となる自動車部品以外にも、様々な分野で高い技術力を発揮しているグローバルブランド。
そのブースでは、知能化技術を搭載車のデモンストレーションを行っていたほか、アイシンが展開する幅広い製品を、ネオン風の光に包まれたガレージに見立てた特設ブースで紹介。模型やボード等を使って判りやすく紹介していましたよ。

小糸製作所・宇宙向けランプ
灯火類の製造大手「小糸製作所」での注目は「宇宙向けライト」。トヨタとJAXAが研究開発を進めている、月面探査車両(ルナクルーザー)用に開発した、宇宙船外で活用できるヘッドライトのコンセプトモデル。
宇宙では昼と夜では300度も温度が変わるほか、放射線と呼ばれる電磁波が地球上の200倍以上に達し、大気もなしと過酷な環境であリ、樹脂が使えないなど、様様な面を見直す必要があるそう。
ユニークなのは、展示品を見るだけでなく回転可能であること! ぜひ裏面も覗いて見てください。

ブリヂストン・月面探査車両用タイヤ
宇宙つながりでいえば、過去にも複数回に渡り展示されてきた、「ブリヂストン」が2019年から開発している「月面探査車両用タイヤ」の、第2世代となる最新モデルが登場。
大気がなく、放射線が強い月面で耐えうる、金属製のタイヤとなっており、空気を充填する必要がない「Air Free」タイヤの技術も応用されているそう。

ブリヂストン・航空機タイヤ
「ブリヂストン」ブースには、そのほかにも同社が手掛ける、280tの荷重、時速350㎞のスピードに耐える「航空機タイヤ」が展示されていたほか……

ブリヂストン・超大型鉱山タイヤ
世界最大という、チリやオーストラリアの鉱山採掘現場で活躍している超大型タイヤのレプリカが展示。サイズは直径4m超え! 63インチもあります! 横に立って撮影できるフォトスポットになっています。

トピー工業・SGOR®
ホイール製造で広く知られる「トピー工業」ブースには、世界最大径となるホイール「SGOR®」を使った特設のフォトスポットが! ベンチ部分に実際に座って撮影可能です。
「SGOR®」は、鉱石採掘現場などで活躍する重機が履く超大型ホイールで、展示品は現物とのこと!
体験ブースも充実!
「部品メーカー」エリアは、体験ブースが多い傾向にあり。対象となる部品や技術が、実際にどんな能力を持っているのかなどを体感可能。ワークショップもありますよ〜。ご紹介はほんの一例。ぜひ会場で探してみてください♪

トヨタ紡織・プロキシミティ没入シート
シートの開発で知られる「トヨタ紡織」には、先の大阪・関西万博にも展示していた「プロキシミティ没入シート」と呼ぶ体験コーナーを用意。
振動デバイスを内蔵した特製シートに座り、「映像」「音」に連動して動く振動を感じながら、国交省が音頭をとり進めている「プラトゥー」と呼ぶ、3D化した都市モデルの映像を身ながら、シートと共に旅をするコンテンツ。
同社のブースには、そのほかにも、シートの座り比べ体験のスタンプラリーや、JAXAと共同開発している航空機座席と機内用の車いすを一体としたシート「ウェルボヤージュ・シート」などもあり。お見逃しなく!

ジェイテクト・ジェイ テクトンクエスト
キッズが喜びそうな体験コンテンツが、「ジェイテクト」ブースで行っている「ジェイ テクトン・クエスト」。

難しくなりがちな乗りモノの部品をゲーム感覚で楽しめるコンテンツで、社会に点在する様々課題がモンスターとなり来襲。タブレットを使い、ジェイテクトが持つ技術を駆使した必殺技を繰り出してやっつけるというゲームが用意されているんです!
ちなみに、ユニークなコンテンツだけに、相応の混雑が予想されますが、ご安心を!ウェブでも公開中のため、スマホやPCでも楽しめます。大人の方もぜひどーぞ!
【詳細はこちら】https://www.jtekt.co.jp/jtekton_quest.html

NSK・ベアリング組み立て体験
「NSK」ブースでは、同社の強みの1つであるベアリングの組み立て体験を実施中。あらかじめ用意されたパーツをピンセットを使いながら組み立てる、簡単そうで意外なほどに奥深いワークショップです。
完成したベアリングは、キーボールチェーンを付けて持ち帰ることができます!
ちなみに同社は、日本ではじめてベアリングを生産した企業で、100年以上の歴史を持つ老舗です。

ヨロズ・強い鉄体験
サスペンション関連部品の大手「ヨロズ」では、同社が使っているスチール素材の軽量・高剛性感を実際に試せる、プレス機を使った体験会も。
通常のスチールでは、圧力をかけると曲がり反発力(戻る力)も弱いものの、(ヨロズが使っている)よりタフで軽い素材に変えると、反発力に違いがでることが分かるという実験的なもの。ぜひやってみて。

KYB(カヤバ)・減衰力体験
自動車などのショックアブソーバーの製造等で広く知られる「KYB(カヤバ)」ブースでは、“見えないところにもカヤバ”を合言葉に、同社の技術力を体感できるコンテンツを複数用意。

スタンプラリー形式で楽しめるようになっており、例えばショックアブソーバーが担う、路面から受ける衝撃の違いの体験や、同社の強みのひとつであるパワーステアリングの有無の違いなどを、実際に体験できるんです。
スタンプを揃えると先着でノベルティがもらえますので、ぜひ参加あれ。
見所満載! トヨタブース
もっとも大きなブースを構えた「トヨタ」(南・1F)は、乗用車から商用車、コンセプトカー、福祉関連など、多種多彩。「レクサス」や、1ブランドとして独立させた「センチュリー」、さらに進化系ヘリコプターのような垂直離着陸機までありと、話題に事欠かず。

トヨタブース内には、エジプトの遺構(!?)のような荘厳なブースも。
乗用車関連はすでに多くの媒体でリポートされているため、オソトイコでは商用車や福祉系、キッズ向け、体験コンテンツなどをピックアップ。それでも見所は多数ありますヨ〜。

トヨタ・IMVオリジン
「IMVオリジン」は、誰でも組み立てることができ、誰でも修理できることを追究した超簡単構造の作業車。アフリカ周辺地域での活躍を想定して企画された1台で、立ち位置的には4輪と2輪の中間的なポジション。
たくさん積めて、なにかあっても自力で直すことが可能という、シンプルイズベストな作業車。オプションを使って拡張できるよう幅を持たせているそう。

会場にはバンダイスピリッツとコラボした特設ブースを設け、会場内で「IMVオリジン」のプラモデルを組み立てるワークショップも開催。予約制ですが、無料で体験でき、完成車は持ち帰ることができるんです!

トヨタ・KBリフター(手前)、CHIBIBO(奥)
工場などの物流現場を支える1つの提案もあり、「KBリフター」は、左右に伸びた左右のレバーを前後に倒すだけで操作できるコンパクトボディな作業車。一方「CHIBIBO」は、天面に荷物を載せて、4本の足を使って自ら歩く、カニ!? のような運搬ユニット。段差も乗り越える賢さもポイント。

「KBリフター」の荷台部分は150㎝程度まで上げることができるほか、テーブル台中央にある黒い部分がベルトとなっており、レバー操作で荷物を前へスライド可能とかなり実用的。

トヨタ・キッズモビ
「カワイイ〜」の声が多く聞かれそうなこちらは、AI技術を駆使した自動運転モビリティ。130㎝程度の子ども向け移動車で、使い続けるうちにAIが学習し、家族のように成長していくそう。

キッズモビは会場に3台用意されており(全部離れています!)、そのうち1台は、なんと実際に乗り込んで撮影することが可能。大人厳禁。もちろんキッズだけです! 参加すると記念品がもらえるそう。
乗降は表面の透明なシェルを、上へパカッと持ち上げるだけ。
1人用「me」シリーズ3機種

トヨタ・ウォークミー(手前)
健常者や障害者といった垣根を越え、だれでも簡単に移動できるようにと開発されたのが、1人用モビリティ「me」シリーズ。
「ウォークミー」は、4本足の椅子のように見えますが、足が自在に動く移動モビリティ。なんと! 生き物のように膝を曲げて座り込むんです! もちろん自動で。会場では適時パフォーマンスしまうのでジッとお待ちあれ。

トヨタ・ブーストミー(左)、チャレンジミー(右)
一方「ブーストミー」は、イエロー部分の座って体重移動で運転するモビリティ。日常の移動だけでなく、両手があくため、バスケットやテニスなどのスポーツ利用もできる。
車いすの様なスタイルの「チャレンジミー」は、似つかわしくないオフロードバイク用のタイヤを装着し、バズーカのような灯火付きの肘掛けを持つワイルドなモビリティ。こちらも単なる移動手段としてだけでなく、スポーツのツールとしての活用も想定して開発したそう。
担当者いわく、「車いす界のランクルを目指しました!」とのこと。
AR体験ブースも

トヨタブースには、さらに来場者が専用のボックス内の入って挑戦する、ARの世界のなかをドライブする体験コンテンツ「サイバーラブ」(1回3分)もあり。
専用のジョイスティックを片手に、愛車をコントロール。目の前にうつる映像は、ボックス外の専用エリアと連動。制限時間内に、ゴールに辿りつけるかを競うゲーム感覚で楽しめるコンテンツ……なのですが、これが想像以上にハイレベル(汗)。操作が難しい……です。
我こそは! という方、ぜひ挑戦してみてください。
ほかこんなモビリティも

日野・ポンチョ ドット
トラックで有名な「日野」が出展した「ポンチョ ドット」は、小型のバッテリーEVトラック「デュトロZ EV」のプラットフォームを活用した、人も荷物も運べる近未来のマルチカー。全長は4850㎜。
人手不足がさらに進むと予想される近い将来、少ないドライバーでいかに効率良く人と荷物を運ぶかをコンセプトに仕上げた「貨客混載車」です。
動力源となるバッテリーを床下に搭載したフロアから天井まで180㎝もあり、車いすに乗車したまま乗り込むことも可能。

天井から左右までガラスエリアを広く確保して開放感を生み出したほか、対面座席をすべて跳ね上げとして空間を確保。車両後方に追加できるスロープは、バックドア裏に格納できるなど、賢い1台なんです。

ヤマハ・モトロイド ラムダ
「ヤマハ」ブースで一際異彩を放っていた「MOTOROiD:Λ」は、AIを駆使してマシン自ら学習を重ね、成長するモビリティ。どうやったら自立し、走れるを考える未来のバイクとなるコンセプト車。
よく見ると分かる通り、ハンドルもシートらしきものもなしと、人が乗り、操ることを前提にしておらず、フォルムもじつに未来的でアニメを見ているよう。格好いいもの好きな男の子も喜びそう!

ダイハツ・ミゼットX
人も荷物も運ぶ「貨客兼用」が売りとなる、「ミゼット」の最新コンセプトが「ダイハツ」ブースに。
前席に1人、後席に子ども2人乗れる3人乗りで、自転車の延長で使えるモビリティとして提案。荷台部にあるボックスのようなものは荷室で、自由に脱着できる構造。もちろんEVです。
ミゼットコンセプトムービー公開中!

ホンダ・ユニワン
コンセプトカーからジェットまで、幅広い出品でイベントを賑わせている「ホンダ」ですが、オソトイコが注目したのは「ユニワン」。
座ったまま、簡単な体重移動だけでコントロールできる、車いすでもあり、そうでもない、次世代の移動モビリティが出品されていました。
平地で走る姿勢を保ったまま、最大10度の坂を昇ることができ、時速は約6㎞。20㎜の段差も乗り越得ることが可能で、耐荷重は110㎏と、子どもから大人まで、幅広い方が利用できるんです。
航続距離は3時間10㎞程度。すでに企業向けとして販売がはじまっているもので、担当者によればホンダがこの手の移動モビリティの開発を始めたのは16年も前からなんだそう。会場での試乗も可能とのこと!
キッザニアやトミカも!
子どもたちがリアルな社会の仕組みを学べる場として大人気となっている「キッザニア」が、前回同様「ジャパンモビリティショー」にも登場! 国内の各自動車メーカーがブースを構え、様々なお仕事を実際に体験することが可能です。

参加はすべて事前申込み制となっており、なかなか希望日にあわせて参加するのが難しい……ようですが、豊洲などにある常設「キッザニア」では体験できないコンテンツばかりですので、この機会にぜひ!
塗り絵を中心とした、未就学児向けプログラムは予約不要です(例外あり)。
【詳細はこちら】https://www.japan-mobility-show.com/program/out_of_kidzania/

子どもはもちろん、大人も大好きな、55周年を迎えた「トミカ」の専用エリアも! イベント限定モデルや先行販売モデルが買える物販エリアのほか、栄光の歴史を振り返ることができるヒストリーボード、さらにプラレールを含めたワクワクする巨大なジオラマ、さらに遊びコーナーなど多数。実車とのコラボ展示もあります。
タカラトミー公式の見所案内ムービーも
第1弾レポートをもう1度!

https://osotoiko.com/area-info/outdoorspotreport-625
いかがでしょう!? 幅広い乗りモノ、動くモノが見るだけでなく、趣向を凝らした体験コンテンツも多数ある『ジャパンモビリティショー』。家族や友達誘ってみんなで遊びに行きましょう〜。
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