【すみだ水族館】飼育作業が見られる「アクアベース」とビッグシャーレの「クラゲエリア」が新設。とうきょうスカイツリー駅からすぐ!
東京観光のメジャースポットである「東京スカイツリータウン」にある水族館として幅広い世代から支持されている「すみだ水族館」が、2020年7月16日に開館後初となる大規模リニューアルを実施しました! なにがどうなり、どんなカンジになったのか!? 気になる新エリアを中心に、「すみだ水族館」の見所をご紹介します!
*掲載内容は2020年7月15日時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。
SPOT DATA
すみだ水族館
場所東京都墨田区押上1-1-2
最寄り駅東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅からスグ 、各線「押上(スカイツリー前)駅」から徒歩10分
入館料【大人】2300円 【高校生】1700円 【小中学生】1100円 【幼児/3歳以上】700円 *年間パスポートあり
開館時間9:00~21:00 *最新情報はコチラへ
休館日無休
公式サイトhttps://www.sumida-aquarium.com
「すみだ水族館」とは!?
東京スカイツリー開業にあわせ2012年5月にオープンした「すみだ水族館」は、“人と人、人と生き物のつながり”を大切にした水族館。
かなり近い位置で生き物たちを観察できたり、実際の餌やりシーンやその準備の様子が覗けたりと、色々な角度から新鮮な刺激が。飼育員さんに気になることを尋ねやすいオープンな雰囲気もありと、いろんな意味で距離感が近い水族館です。約8年間で通算1000万人が訪れている観光名所なんです。
館内は上下2フロアに分かれており、「小笠原大水槽」と呼ぶ2フロアぶち抜きの巨大水槽のほか、大きな屋内プールを縦横無尽に泳ぎまくるペンギン、オットセイに出会えます! ほかにも日本最大級という金魚ブースや、思わず見取れてしまうサンゴ礁に出会えたりと見所満載。
なかでも有名なのが、見ているだけでもクラッとさせられる癒し度満点の「クラゲ」たち。
今回のリニューアルではそんなクラゲ関連エリアがさらに進化し、深化。“隔てない”をテーマに、例えばアクリルを取り払ってクラゲたちをよりダイレクトに鑑賞できるよう改善するなど、いろいろな意味で、生き物と人の距離が縮まっているんです!
ではでは、早速見所をご案内しますネ!
リニューアルポイント/1【アクアベース】
まず5Fにある【アクアベース】の見所は2ポイント。
●『ラボ』・・・クラゲの飼育、繁殖作業の様子が見学可能!
●『キッチン』・・・館内で飼育する生き物たちのお食事を準備する様子が見学可能!
と、これまで覗くことができなかった、“バックヤードでの下準備作業”を覗くことができるようになりました!
【↑】写真は6F側から5Fを見下ろした様子。向かって正面にあるカウンターの風のくくりが『ラボ』。写真左側、階段先の円柱状のブースが『キッチン』です。ラボがあったエリアは元々なにもない広いエリアで、キッチンがあった場所は親子がゆったりくつろげる、丘の公園の様な休憩スペースがあったそう。 *館内案内図:出典/すみだ水族館
ラ ボ
ラボはすみだ水族館で展示されている「クラゲ」の繁殖・飼育の担当部門。
館内に展示されている14種類700匹のクラゲすべてが、ラボで生まれ育った子供たちなんだとか。
ラボでは生まれたばかりのクラゲ赤ちゃんが、成体になるまでにどんな過程をへるのかがリアルに判るため、大人の方でも「へぇ〜、そうなんだぁ」と勉強になるはず。 ラボは飼育スタッフが基本常勤。気になったことがあれば、気軽に質問しちゃってくださいネ。そのやりとりがまた楽しかったりするかも。
【↑】ラボのカウンターには成長途中のいろいろなクラゲがズラ〜リ。成体になるまでには種類や個体で差があり、短いと1、2ヶ月程度、長い場合は1年もかかるそう。なぜ水槽が丸いカタチなのか!? そもそもなにを食べるの!? 疑問はどんどん質問を!
【↑】清掃も兼ねたクラゲのお引っ越しも適時行い、環境をクリーンに。小さいクラゲたちの移動は、なんとスポイトを使って行うそう!
【↑】赤ちゃんクラゲはある程度の大きさになるまで、温度管理を徹底した専用庫で生育を管理。50以上もあるというシャーレ(円柱ケース)の中に、数え切れないほどの赤ちゃんが。
キッチン
生き物たちの食事作りを担当するのが、ラボの目の前にある「キッチン」。
その名もズバリな調理室(=調餌室 /ちょうじしつ)で、生き物の種類だけでなく、個体や体調にあわせて用意する食材を調整。キッチンは生き物の健康管理だけでなく生命を維持するうえで極めて重要な場所であるため、エリア内に入るためのセキュリティが厳しいだけでなく、バイ菌対策も徹底。消毒は1日3回、清掃は1日2回と、衛生管理はとくに神経を使っているそう。
そのため、常時調理風景が見学できるとは限らないため、ご注意を。
【↑】例えば同じオットセイでも、魚を丸呑みするのが好きな子がいれば、好みの大きさにカットしていないと機嫌を損ねる子がいたりと、驚くほど細かく管理されているんです。
食材は1種類に限定してしまうと、万が一その食材が入手できなくなった際に、食べるものがなくなるため、普段からいろいろな種類の食材をあげて慣らしているそう。
その食材は冷凍ものを常温の海水で解凍して提供。その際にビタミンが破壊されたり流れ落ちてしまうため、適時ビタミン材や栄養強化剤のサプリをまぜて与えているんだとか。ホント、大変。驚くほど手間がかかっているんです。 ちなみに青い容器は“腰バケツ”と呼ぶとか。決められた分量と食材を手際よく腰バケツに振り分けていく作業をガラス越しにじっくり見学できちゃいますヨ〜。
【↑】量から調理法など、その日のコンディションも鑑みつつ、個体にあわせて与える“ゴハン”を管理。食べた量も記録するとのこと。ちなみに、水族館ではエサとは呼ばず、すべて“ゴハン”と呼ぶんです。生き物たちも水族館を盛り上げるファミリーの一員という思いが。飼育員と生き物の目線が同じってこと!
【↑】キッチンがあるエリアの上にある円形のデジタル文字案内は、リングサイネージと呼ばれるもの。文字が右から左へ流れます。ゴハン関連から館内情報まで、様々な情報を飼育スタッフが適時ライブ配信。注意して見てくださいマセ♪
“ゴハンあげ”作業も注目あれ♪
キッチンで調理したゴハンをあげる様子も、かなり間近で確認できます! 「ゴハンだよ〜」のかけ声で、飼育スタッフさんの元に集まり始めるマゼランペンギンたちの、愛くるしい姿、お見逃しなく!
【↑】6F側から見下ろして見ることも。ちなみに水槽は水量350tと、屋内型として国内最大級の規模。1つの島になっています!
【↑】飼育員さんの威勢の良いかけ声にも注目を。
【↑】ペンギンの羽根の根元にあるカラーリングで、個体を管理。
【↑】飼育スタッフが動くと、ペンギンたちも動く・・・。この光景、結構ハマります。
【↑】プカプカと浮くペンギンたち。水槽に近づけば、こんなシーンも確認できるんです。
【↑】ペンギンの水槽まわりなどの床にもご注目あれ。ペンギンの足型マークは、ソーシャルディスタンスを促すための、立ち位置を示す目印とのこと。芸が細かい!
リニューアルポイント/2【クラゲ エリア】
6Fでのリニューアルポイントも2つ。
●『ビッグシャーレ』・・・・海上からクラゲを見下ろせる、新感覚スポット
●『ドラム型水槽』・・・・1つの水槽に、3種類のクラゲが同居(!?)の比較スポット
クラゲエリア自体は以前からあったものの、今回その面積が拡大され、約2.4倍の240㎡に広がりました!
【↑】5Fと6Fは階段やスロープで行き来可能。新スポットの1つである「ドラム型水槽」は、ビッグシャーレの脇にあります! *館内案内図:出典/すみだ水族館
ビッグシャーレ
見過ごし厳禁な注目スポット「ビッグシャーレ」は、直径7m×短径3mの水盤型巨大水槽内に、な、なんと500匹ものミズクラゲが生息。
淡い照明の中、ゆら〜りゆらりと泳ぐ様は、なんともいえず幻想的。水槽の縁に立って見るだけでなく、特設ガラスデッキの上から見下ろすことも! 半透明かつ白みを帯びたミズクラゲの美しさを最大限引き出すため、水槽作りにこだわり、着工から完成までに5ヶ月もかかったそう。
本来あるべきアクリルがなく、ダイレクトにクラゲを鑑賞できる機会なんてそうはないはず。これは必見! 照明もほかのエリアよりもかなり落としており、雰囲気はかなりムーディーです♪
ちなみにミズクラゲは、日本でもっともポピュラーなクラゲなんだそう。東京湾はもちろん、日本全国で広範囲に生息。最大で20センチくらいにもなるとのこと。
【↑】照明は5分1サイクルでゆ〜っくりと変わります。赤系の色に染まる時間は短め。じっくりお待ちを。
【↑】バルコニー(!?)に乗って見下ろす感覚で楽しめる、幅3mのガラスデッキ。絶好のフォトスポットになるはず!
【↑】ぜひ腰を降ろして水槽を眺めて見て下さい。海面からでは気が付かないほど、ウヨウヨと泳いでます! ちなみにクラゲは水流がないと沈んでしまったり、ときに死んでしまうため、水流を人工的に作り出す装置が組み込まれているそうです。
【↑】水槽の数カ所に照明装置が付いており、壁側から光を当てる感じ。色が映えて見える工夫として、底面を黒く塗装しているんです。深海感があるのも、それが理由。
ドラム型水槽
クラゲエリアのもう1つの新設ポイントが、横幅1.58mに及ぶこの水槽。ドラム缶を真横に寝かせたような状態ですが、注目はその中。3種類の異なるクラゲが、アクリルの壁面を境にそれぞれの部屋を形成するという珍しい状態になっているんです。
じつはクラゲはそれぞれの種ごとに毒を持っているため、1つの水槽に品種の違うクラゲを混ぜて飼育することはできないとのこと。そこで3つの水槽をつなげて1つのドラム缶のような状態に。
つなげることで、模様や質感、色、泳ぎ方と、種の違いが比較しやすいなど、これまでにない試みの展示となっています!
すみだ水族館は従来エリアも見応え高し!
従来エリア/1【サンゴ礁エリア】
6Fにはサンゴ礁と、そこに集う生き物たちを集めた4つの長い水槽が。珍しい魚やカラフルの魚など、いろいろな角度から観察できます!
【↑】都心にいると、なかなか目にする機会が少ない、キレイなサンゴ礁。「海のゆりかご」との異名があるそうですが、個人的には「海の盆栽」(!?)といったカンジ。結構、スゴイです!
【↑】チンアナゴがたっくさんいる専用水槽も! 3種類のチンアナゴが混在しており、その数なんと300匹(!)。顔を出したり隠れたり。フラ〜リフラリと揺れています♪ 好きな角度から見えるのがいーんです♪
【↑】マダラハタといった、ちょっと強そうな魚や・・・。
【↑】メガネモチノウオといったゴツい魚まで、水族館ならではの珍しい魚も鑑賞できます!
従来エリア/2【オットセイエリア】
ペンギンがいる屋内水槽の逆側には、愛くるしいオットセイも。泳いだり陸に上がったりする様子を、頭上のほか、「オットセイトンネル」呼ぶ低い位置から見上げて観察することもできます!
従来エリア/3【江戸リウム】
2016年のリニューアルで日本最大級規模へ拡大した「金魚展示エリア」も。金魚ともつながりの深い、「江戸」を意識した「和」テイストの装飾で彩られたインスタ映えもする回廊風エリアがあります。金魚の提灯がお出迎えしてくれますヨ!
従来エリア/4【小笠原大水槽】
ずーっと見入ってしまう巨大水槽は、約1000km離れた東京で唯一となる世界自然遺産「小笠原諸島」の海を再現したもの。ソファに座って5Fからゆっくり眺めても、6Fから見下ろしてもヨシ。5Fの水槽裏側には潜水艦の小窓から海のなかを眺めているかのような雰囲気が味わうことも。光の差し込み方が、う〜んいい感じ。
【↑】約50種450点の生き物たちが水槽内に生息中です。
ちなみに「すみだ水族館」は、水槽内の水を人工で海水化(!!)できるという独自システムを持っているそうですヨ(つまり、海から海水を運ぶ必要がないんです)
従来エリア/5【自然水景】
水槽内の生き物が、水草が光合成で生んだ酸素を使って生育するなかで二酸化炭素を排出。その排出二酸化炭素は水草の光合成時に消費と、自然の循環をその目で感じる癒やしスポット。
6Fの「クラゲエリア」の奥にあります! インパクトありすぎるため見逃す人も多そう(!?)
カフェやミュージアムショップも!
館内5Fの「ペンギンカフェ」では軽食やドリンクの販売も。出口ゲートの先には関連グッズを豊富に揃う「ミュージアムショップ」も用意されています♪ ちなみにミュージアムショップは、水族館利用者以外も購入可能です。
【ショップガイドはコチラヘ!】
https://www.sumida-aquarium.com/about/shop/?id=aboutCafe
【↑】今回のリニューアルにあわせ登場した、スタッフの公募から生まれたという新メニューや新グッズもあります!
【↑】アクリル素材のパーツを組み立てて生き物を作るカプセルトイも。
豆知識
【再入場は!?】
可能とのこと。スタンプを押してくれるとのことです。
【館内の移動は!?】
5F→6F、6F→5Fの移動は自由自在。導線もとくになく、気になるエリアから自由に鑑賞可能です。5Fと6Fは一部吹き抜け。開放感があり、6Fからの眺めもいいですヨ!
【飲食は!?】
基本的にOK。館内でも販売されています。ちなみに飲食物の持ち込みもOKとのこと!
【夜もオススメ! 】
18:00〜はナイトタイム。照明やBGMが夜仕様に。昼間とは違った表情を魅せるという生き物たちに注目しては!?
【そのほか】
授乳室やおむつ交換台などももちろん完備。ベビーカーでの入場も可能です。館内にはスロープもあり、階段を使わず上下階の行き来できます(エレベーターもあり)。
今回のレポートのまとめ
●クラゲエリアがさらに凄いことに!
●バックヤードの様子が間近で知れる
●生き物、スタッフとの距離感が近い
●ペンギン、オットセイ、金魚ほか、見所多し
●周辺施設も充実で1日めいっぱい遊べる
●アクセス超便利♪
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いかがでしたか?
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