2021.08.01

新型コロナウイルスの影響で掲載中のイベントが中止になっている場合がございます。開催の有無については各イベントの公式サイトなどでご確認ください。ご面倒をおかけしますがよろしくお願いいたします。

特集記事

山さん
文・写真: 山さん
2021.03.22

『あやしい絵展』思わずジ〜ッと見入ってしまう、いろんな“あ・や・し・い”をディープに掘り下げた展覧会が気になる!

それは奇怪で、神秘的で、ときにグロテスクであり、はたまたエロテックと、様々な見方ができるいろいろな“あやしい”絵画が集まる展覧会『あやしい絵展』。一般的な絵画展とは少し!? いやいや、かな〜り違う展覧会にオジャマしました♪

*掲載内容は2021年3月22日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。

 

 

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

 

EVENT DATA

あやしい絵展

おひとり様大歓迎
親子大歓迎
物販あり
一部撮影OK
ロッカーあり
ベビーカーOK

場所国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
最寄り駅東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口より徒歩3分
入館料【一般】1800円、【大学生】1200円、【高校生】700円、【中学生以下】無料
開催期間2021年3月23日(火)~2021年5月16日(日) *前期・3月23日(火)~4月18日(日)、後期・4月20日(火)~5月16日(日)
開催時間9:30〜17:00(金・土曜は9:30〜20:00) *入館は閉館30分前まで *最新の営業時間は公式サイトで確認を
休館日月曜(ただし3月29日、5月3日は開館)、5月6日(木)

特設サイトhttps://ayashiie2021.jp

 

 

 

 

 

「あやしい絵展」とは!?

国立近代美術館「あやしい絵展」

 

妖しい、怪しい、奇しいと、いろいろな漢字があてはまる「あやしい」。受け取り手の感性次第で、いかようにも見え方が変わる、独特な世界観を放つ絵画を集めた期間限定の企画展です!
 
文化や技術など、西洋からの影響を色濃く受け、絵画の表現方法も大きく変わり進化した時代(= 幕末、明治、大正、昭和初期)にスポットをあて、絵画や版画、さらに雑誌や書籍の挿絵などを広く紹介。美術好きな方でなくても楽しめる、興味深い展示が目白押しです!
 
ちなみに「あやしい」といっても、目を背けたくなるような作品はナシ(小学生には難しいかもしれませんが)中学生以上であれば、どーなっているの!? どこがあやしいの!? と興味深く楽しめそう。絵画に興味を引く切っ掛けになるかもしれませんので、ぜひ親子で訪れては!?

 
 

会期は前後半の2部構成

作品保全の観点から、今回のイベントは会期途中で一部展示内容の入れ替えがかなりあり、ハッキリ「前期のみ」「後期のみ」である作品がそれぞれ47(編集部カウント)、それとは別に1週間〜10日などの限定展示、さらに前後期の全期展示ありと、行くタイミングでか・な・り内容が違います!!
 
もしコレは見たい! という作品がある場合は、事前に出展リストで展示時期を確認されたほうが絶対いいですよ。
 
【展示リスト】
https://ayashiie2021.jp/img/pdf/list_tokyo.pdf

 
 
 

会場はコチラ!

国立近代美術館「あやしい絵展」

今展示会は、時期をずらして東京と大阪の2会場で開催されますが、東京はコチラ。「国立近代美術館」です。皇居がるお堀の内側、桜の名所としても有名な「北の丸公園」からもスグ。最寄り駅からスグと、アクセス超便利。

 
 
 

チケットは!?

チケットは基本的にウェブで購入できる「日時指定券」を先に購入されることがオススメとのことですが、当日券もあります。事前チケットの販売数により、当日券の発券枚数は調整が入る場合があるそうです。最新の混雑状況は公式Twitter(https://twitter.com/ayashiie_2021)で逐一確認可能とのことです。
 
ちなみに事前チケットは「企画チケット」として、通常よりもお得に買えるグッズ付きチケットなどもあります。詳細は公式サイトでどーぞ!
 
https://ayashiie2021.jp/ticket
 
国立近代美術館「あやしい絵展」
企画チケットには音声ガイド付きもあり。音声ガイドの通常利用料金は600円ですが、大人チケット込みでは200円お得に利用できます♪
 
ちなみに音声ガイドのナビゲーターは声優・平川大輔さんが担当されています。

 

 

 

展覧会はどんな様子!?

会場は美術館の1F。場内はアンバー(一部ホワイト)の照明の元、混雑している場合、ときとして狭く感じるかも!? と思える場所がありますが、奥へ進むほど広くなっており、ゆったり鑑賞できるはず。途中、ゆったり作品に浸れるベンチもあります。
 
国立近代美術館「あやしい絵展」
 
ちなみに館内はちょっと蒸します。作品保全の観点から室温は20〜22度くらい、湿度は55%に設定しているそう。上着は脱いだ方がいいかもしれません。
 
国立近代美術館「あやしい絵展」
 
館内は大きく3章に分かれており、うち第2章のみ、さらに5つのセクションに分かれています。が、途中順路がとくに決まっていないエリアもあり、この区分けはあまり意識されなくても良いかもです。
 
館内は一方通行でなく、行き来自由とのこと。直感的に気になる作品から優先して、ジ〜ックリ鑑賞くださいませ!

 
 
国立近代美術館「あやしい絵展」

稲垣仲静「猫」1919年頃

後光がさし、神秘性も感じさせるこちらの猫ちゃんは、展示会の案内役だったりします。要所要所に、猫マーク付きの解説ボードがありますので、そちらも注目あれ。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

安本亀八「白瀧姫」1895年頃

会場に入り、真っ先に目に飛び込んでくるのは、なーんと人形! 絵じゃない!! 本物らしいリアルさがポイントという、縁日などで見世物として使われていた「生人形」(いきにんぎょう) なるものとか(この「白瀧姫」は実際には見世物には使われていないそう)。一瞬、ドキッとする妖艶な眼差しに、当時の人はなにを思ったのか!?

 

 

 

 

具体的にどんな展示が!?

会場には大小様々な作品が展示されていますが、今回は前期展示作品から数作品を見繕ってご紹介。紹介するのはほんの一部です! 各作品にあるコメントは担当編集の主観です。正解はありません。作品を見て、アナタはどう思うか!? 直感的に感じた印象こそがアナタの正解。個々の感覚でお楽しみあれ。
 
*探す楽しみ味わってもらえればと、展示順通りではなく、ランダムにご紹介します。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

橘小夢「水魔」1932年

昭和7年、橘小夢(たちばな さゆめ)による作品。この作品に関しては図録にも音声ガイドにも、解説ボードにも説明がなかったため詳細不明ですが、裸の女性の背中に河童、深海!? それとも海上なのか!? とぐろを巻く湖の底らしき場所と、リンクしているようでしていない。妙なバランスも不思議です。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」
田中恭吉「死人とあとに残れるもの」1914年

花!? と思いつつ、じつは抱き合っている男女が雌しべと雄しべなのか!? 個人的には、右上にある四角い空間がなにを意味するのか…。気になりました。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

北野恒富「淀君」1920年

豊臣秀吉の側室「淀君(よどぎみ)」が、ボワーンと浮かび上がるような、どことなく幽霊のようなこの雰囲気。釣り上げた両目、頭を縁取るような後光、驚くほど緻密な着物の柄と、引き込まれる魔力がそこに。これは必見です!

 
国立近代美術館「あやしい絵展」

小村雪岱「おせん 傘」1937年

朝日新聞で連載された小説「おせん」の挿絵。複数展示されているなか、もっとも目についたのがコチラ。傘が主役で、それが下半分に集中した独特な構図の面白さ。怪しい、妖しい、奇しいと、そのどれにも当てはまらないことがあやしい!? 思わず足をとめたくなる作品です。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

北野恒富「道行」1913年

道ならぬ恋に心中を決意した2人の「死」を意識し、放心状態となった女性の、男性にもたれかかる退廃的な表情。黒い鳥が、2人を狙っているのか。倦怠感すら感じてしまう、この不気味さ、このやるせなさ。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」
橘小夢「高野聖」1930年

「日本挿画選集」(ユウヒ社・昭和5年)に掲載された挿絵。独特な線のタッチ、ハッキリとした明暗に思わず釘付け。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」
歌川国芳「源頼光公舘土蜘作妖怪図」1843年

浮世絵のテーマとして当時人気が高かったという、幽霊や妖怪を扱った「怖いもの」。妖怪たちの表情のユニークさは、微笑ましくもあります。

 

こんな作品も

【あ、あやしいの!?】

展示作品はすべてがすべて「あやしい」と言い切るには難しい作品もあり、例えばこれもそう。この作品からあやしいポイントを引き出せるセンス。アナタにはあるはず!

国立近代美術館「あやしい絵展」
藤島武二「婦人と朝顔」1904年

 

 

国立近代美術館「あやしい絵展」
鳳(与謝野)晶子「みだれ髪」1901年

有名な「みだれ髪」の想定は、藤島武二によるもの。西洋文化の影響を受けた、妖しく、美しい女性の描き方が印象的。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」
甲斐庄楠音「横櫛」1916年

本展示会のイメージとしてポスターなどにも使われているこの作品。吸い込まれるような魔性の笑みだけでなく、襟に天女、裾にドロドロとした炎をマッチングと、なんともいえぬこの妖しさ…。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

島成園「無題」1918年

黒い着物を着た、けだるそうな表情の女が、描きかけの屏風の前に座るという独特なマッチング。右頬のアザが微妙に不気味…。人物の淡い輪郭も、なぜか気になる。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」
高畠華宵 表紙絵「ばらの園」1928年

「少女画報」という雑誌の表紙絵。当時の少女たちを大いに虜にしたであろうモダンなタッチ、アンニュイなこの表情。会場には高畠華宵(たかばたけ かしょう)による、同じタッチの作品も複数展示されています。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

上村松園「焔」1918年

長い髪を噛みながらうつむく女性の足は、次第に消えていく…。物憂げな目には、「金泥(きんでい)」と呼ぶ金の絵の具を使って目ヂカラを強化しているそう。じっくり覗いて見てください。

 

国立近代美術館「あやしい絵展」

橘小夢「嫉妬」1918年

碁盤を前にうとうとする女性2人…。その髪は、いまにも噛みつきあいそうな「蛇」に。表向きは仲良しに見えても、内面では敵対しあっている女性たちの心の内が手に取るように判ります。あああ〜、やだやだ。

 

こんな作品も

【一部西洋絵画も】

国立近代美術館「あやしい絵展」

展示作品の大半は日本の画家によるものですが、明治から昭和初期に、続々と入ってきた西洋絵画は、その後の「あやしい絵」たちにも大きな影響を与えました。会場ではアルフォンス・ミュシャやエドワード・バーン=ジョーンズといった西洋画家の作品展示もあります。

国立近代美術館「あやしい絵展」アルフォンス・ミュシャ「ジスモンダ」ポスター 1895年

 

ミュージアムショップも充実!

今回の展示会は、展示作品のバラエティさもありオリジナルグッズが多数用意されています♪ ざっくりとですが、その数は50種類180品目も。うち一部は通信販売も予定しているとのことです。ぜひお立ち寄りを。
 
内容充実の図録は2800円。装丁も、あ、あやしい…。
 
国立近代美術館「あやしい絵展」国立近代美術館「あやしい絵展」

 

 

今回のレポートのまとめ

国立近代美術館「あやしい絵展」
 
●一般的な展示会とは違うユニークさ。美術ファンでなくてもすんなり入っていけそう
●展示数が多くじ〜っくり楽しめます
●会期前半と後半で一部展示替えあります
●オリジナルグッズも多数あり
●駅チカ。アクセス便利な好立地

 

 

いかがでしょう!? 全国に散らばっている「あやしい」作品が一堂に集まるなんて、ある意味ラッキーなこと。普段美術館には行かないし…なんて方も、ぜひご覧あれ。絵画に対する考えが変わるかもです♪

 

後期は2021年4月20日(火)~5月16日(日)
そちらもぜひ!

 

 

この記事を書いた人

山さん

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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この記事を書いた人

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娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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