2026.07.08

特集記事

文・写真: 山さん
2026.07.08

【トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま】 全49作品。マルチメディアアートの先駆者の作品を、虎ノ門ヒルズで総ざらい!

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品

プロジェクションマッピングなど、立体物に映像を投影する表現方法の可能性にいち早く注目した、世界的マルチメディアアーティスト、トニー・アウスラーさんの頭の中を覗ける大規模個展が開幕! 凡人の常識を大きく越えた、奇想天外かつ摩訶不思議な作品群に、アナタはなにを思い、どう感じる!? 《2026.9.27まで》

*掲載情報は2026年7月2日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

イベント概要

『トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま ~魔術、メディア、アート~』

グッズ販売あり
撮影OK(写真)

会場TOKYO NODE GALLERY(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F)
開催期間2026年年7月3日(金)~9月27日(日)
開催時間10:00〜19:00(金土は20:00まで) *最終入場/閉場30分前まで
入場料【一般】2400円、【専門大学生】1400円、【中高生】800円
休催日会期中無休
行き方日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」と直結
主催TOKYO NODE(森ビル)
公式サイトhttps://www.tokyonode.jp/events/tony-oursler/

【トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま】とは!?

世界を又にかけて活躍するマルチメディアアート界の巨匠として、広く知られるアーティスト、トニー・アウスラーさん(1957-)の作品を集めた個展です。

トニーさんは、ビデオを使ったインスタレーションや、プロジェクションマッピングといった、現在広く利用されている表現方法の可能性にいち早く注目し、それを実績してこられたいわゆるパイオニア。

映像や音、光はもちろんのこと、彫刻やときに言葉を組み合わせた独自の世界観で、鑑賞者を異次元の世界へと誘う作品を多数手掛けてこられました。

グループ展も含めれば、これまでに開催した展覧会は、34の国と地域でなんと650回以上(!!)。現代アート界でその名を知らぬは、モグリといえる巨匠なんです。

トニー・アウスラー

開幕前日に行われた内覧会には、トニーさんご本人も登場。手掛ける作品とは違い(!?)、とても温厚そうなゆったりとされた方でした。

手掛ける作品は正直分かりやすい、万人受けするものではないかもしれません。

根底に流れるテーマはときに「宗教」であったり、「宇宙」であったり、「超常現象」であったり、ときに「オカルト的」であったりと様々。

凡人には考えつかない視点と表現力から生み出された作品は、見る人にとっては、理解に苦しむ、どう捉えていいのか分からなくなる方もきっといるはず。ときに眼を背けるほどの、「恐怖」を感じる方もいるかもしれません。

展示は、映像を駆使した作品が大半を占めるなど、基本的に“なにかが動いている”状態と、ときに、思考が混乱することもありそうな、不可思議な世界が展開されます。

例えば入場後、真っ先に出会う作品《スペキュラー》は、暗闇の中に浮かぶ大小な“眼”の作品。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 目玉

《スペキュラー》2021年

見るために訪れた鑑賞者が、じつは見られる存在となっていたりと、鑑賞者自身に迫り来る混沌とした雰囲気も1つの楽しみとなっています。

日本初公開作品、多数!

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 会場風景

今回展示される作品は全部で49点。うち21点が日本初公開、2点が世界初公開と、日本で開催されるトニーさんの展覧会としては、過去最大規模となります。

「1970年代から現在に至るまでのテクノロジーの歴史と軌跡を、ユニークな観点から見ることができる」と、担当キュレーター。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 映像作品

《我が土星の恋人(たち)》2016-2017年

作品は見上げるほどの巨大なものから、小さなオブジェのようなもの、エリアが1つのコミュニティーとなったような集合体によるものなど、幅広い内容。《我が土星の恋人(たち)》のように、個室で鑑賞する映像作品も一部ありました。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 最終展示

《キメラ》2026年、《カリカチュア》シリーズ/2003-2004年

とくに本邦初公開となる最新作である《キメラ》は、会場となる「TOKYO NODE」の大きな特徴である15mに及ぶドーム型天井高を前提に制作されたものであったりと、注目したい作品がいろいろ。

ちなみに手前に並ぶ、《カリカチュア》と呼ばれるシリーズは、顔のパーツを立体物に投影した複数の作品で構成されたもの。日本の「たまごっち」に着想を得て制作されたものなんです!

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 デビッドボウイ

《空(くう)》2000年

そんななかでも、ハイライト展示の1つとなっているのが、《空(くう)》と呼ばれる作品。

こちらは、「モノリス」と呼ぶ卵のような巨大な頭部に、あのデヴィッド・ボウイさん(1947-2016)の語りのパフォーマンス映像を投影したもの。ご存じの通りボウイさんはすでに亡くなられていますが、映像自体は1999年〜2000年にかけて撮影されたもの。

コンセプト自体はその時点ですでに完成していたそうですが、完全なる作品として“お披露目”されるのは、今回が世界初なんです! 写真では全部入りきりませんでしたが、卵型の頭部は全部で4つあります。

ほかにもこんな作品が

「一体なにを見ているんだ!? 見せられているんだ!?」と、思わず思考が混乱してしまう方もいると思いますが、作品はまだまだほかにも多数あり。

ほんの一部ですが、駆け足で紹介すると……

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 星

《星》2026年

星型の巨大彫刻の内側に映像を次々と投影する《星》は、少し離れた位置に鎮座する「猫」のオブジェも含めての1つの作品となっており……

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 顔

《C>o++》2017年

《C>o++》は、顔認証技術に着目して制作された日本初公開作品で、SNS等が猛威をふるう現在への警鐘とも捉えることができるそう。

ちなみに意味深な作品タイトルの読みは、制作者であるトニーさん自身もわからないとのこと……。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 チリ 雲

《塵(ちり)》2006年

天井から吊り下げられたこちらは、「脳!? 」と思いきや、なんと「チリ」。すべてのものはいずれチリ(=ダスト=ごみ)となるという意味合いがあるそう。じっくり見つめているとなにやら動きが……。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 クリスタル

《mAcHiNe E.L.F.》2023年

《mAcHiNe E.L.F.》は自然会や産業界に浸透している水晶からインスピレーションを得て制作されたもので、科学、神話、精神世界が同居する様とのこと。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 ドラム缶

《ケポン・ドラム》1989年

ドラム缶から漏れ出す液体。そこに映し出されるのは……。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 展示作品 語るライト

《語る光》1996年

《語る光》は電球が電気を灯すだけでなく、文字通り“語り出す”不思議な作品。映像投影のない、光と音でみせる作品です。

気になる資料展示も

トニーさんの作品制作に影響を与えた、様々な資料展示も興味深い内容。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま 資料展示

ネッシー!? UFO!? 「科学」「魔術」「超常現象」「未確認現象」的なものを中心とした、約3000点に及ぶコレクションから厳選紹介。思わずじっくり見入ってしまうはず。

グッズは誰でも購入可

展示エリア外にミュージアムショップエリアがあり、そこでは展覧会のオリジナルグッズを多数販売中。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま オリジナルグッズ

グッズ類は、展覧会の鑑賞有無に関わらず、どなたでも利用可能です。アパレルから雑貨など、いろいろあります。

またトニーさんの世界をもっとじっくり味わいたい方向けの図録(3960円)も用意。こちらは8月中旬以降の発売となっており、オンラインで事前予約購入 も可能です。

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま フォトサービス

ショップの奥には、展覧会のオリジナルフレームで写真が撮れるフォトブースも!

レポートまとめ♪

トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま メインビジュアル

・トニーアウスラーの日本初の大規模個展
・展示49作品中、約半数が日本初公開!
・デヴィッドボウイとの共作が世界初公開

いかがでしょう!? なんともいえず奇妙で奇怪、不思議で不気味。ときに不穏な空気も漂う作品群。アナタはそれらを前に、なにを観じ、どう思うのか。直感を信じ、自分なりの答えを導いてくださいませ♪

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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