
【暮らしの発酵 ライフスタイルリゾート】 発酵の力で自分にも地球にも優しい。地元でも人気のサステナブルホテルに泊まろう!

観光客自身が地域を知り、共感し、思いを馳せるだけでなく、迎え入れる観光業者や県民も、自然環境や伝統文化に配慮する。そんな相互理解の普及を目指して旅の視点を変えよう! と提案中の“エシカルトラベルオキナワ”。
リポート第5弾は、《暮らしの発酵 ライフスタイルリゾート》。
いまでこそよく耳にする「SDGs」の取り組みを、そんな言葉ができる以前から実践している県内屈指のサステナブルホテル。環境に配慮しつつ、心地良く泊まる&過ごせる話題ホテルです♪
*掲載情報は2025年1月31日時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は編集部撮影+広報素材。

スポット概要
『EMウェルネス 暮らしの発酵 ライフスタイルリゾート』
所在地沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1478
無料駐車場多数完備
行き方那覇空港よりクルマで40分
公式&予約サイトhttps://kurashinohakko.jp
【暮らしの発酵 ライフスタイルリゾート】とは!?

なんともユニークな名前の《暮らしの発酵 ライフスタイルリゾート》は、「人」と「地球」に優しい! を高らかに謳う、SDGsへの意識が高い県内屈指のホテルです。

宿泊中の衣・食・住のすべてのシーンで、身体から心まで癒し潤える場となるべく、客室はもちろんのこと、食事や入浴、さらに客室の清掃に至るまで、様々な提案を行っています。
「モットーは“病にならない社会の実現”です」とは、副支配人の前川さん。
ホテルが1つのコミュニティとなってほしいと、県外の観光客はもちろんですが、地元沖縄の方*がリフレッシュできる場となるべく、ホテル独自のルールを設定しています。
*地元沖縄県人の利用率も高く、その割合は35%に達するそう。
病にならない生活とは、心身の健康のこと。心身が健康であれば、好きなこと、やりたいことに挑戦できる。つまりそれが幸せな時間を過ごせることにつながる、という思いがそこにあるんです。
実践するものは、とてもシンプルでわかりやすいものばかり。
例えばホテルから出てしまう食品残渣(残飯)を、自社で運営する農園で発酵させて堆肥として再利用したり、館内清掃やリネン類の洗濯に、環境負荷の大きい合成洗剤を使わず自然由来の発酵液で対応したり、無添加石鹸を客室に常備したりなど、ケミカルフリー対策*を行ったりと多岐に渡ります。
*リネンの洗濯を委託している会社にお願いし、わざわざレーンを変えて無添加石鹸で洗ってもらっているそう!
プラスチックを極力軽減すべく、客室に置くペットボトルをいち早く廃止。アメニティの歯ブラシは柄が竹(バンブー)製であるなど、ちょっとしたことから地道に取り組んでいます。

ホテルのこだわり、発酵のこと、沖縄のことなどを紹介した小冊子類も充実。もちろん持ち帰りOK! おうちで実践できる、健康づくりのネタなども掲載中。
驚くべきは、これらの取り組みがここ数年の話ではなく、その一部は「SDGs」という言葉がなかった20年も前から行っていること!
旅行から帰ったあとに「あー、疲れた……」ではなく、翌日からの生活も元気ですごせそうと思えるような、気持ちがあがる宿泊体験が味わってもらうべく、様々な取り組みを行っているんです。
さらにポイントが、宿泊施設としての機能だけでなく、「学び」の施設でもあること。その道の様々なプロを招き、ワークショップをコンスタントに開催。発酵食作りに代表される「食」のほか、掃除洗濯やヨガ、ときにお灸など、テーマの幅も広いんです。
開催は月に7〜8本。告知を出すとかなり早い段階で予約が埋まってしまうほど人気なんだとか。“学んで帰る”という、新しい滞在を提案中です。
【ワークショップについて】https://kurashinohakko.jp/workshop/

合成洗剤等に頼らない清掃による効果もあり、ロビーに入った観光客から「爽やかな感じがする」と言われたり、化学物質に敏感な方から「泊まれるホテルが見つかった」と喜ばれることもあるそう。

ペットボトルを廃止したかわりに、エレベーターホールにウォーターサーバーを用意。客室に用意したピッチャーを使うシステムです。
そもそも「EM」って!?
ホテル名の頭にもある、聞き慣れない「EM(EM菌)」とは善玉菌の集まりのこと。EM菌が持つ発酵と蘇生に力で、農地を豊かにし生態系を回復させるそう。世界100カ国で、いろいろな分野で活用されているんだとか。生み出されたのは約30年前。同ホテルではこのEM菌を、衣食住の様々な場所で利用しています。
ホテルそのものに歴史あり
《暮らしの発酵》は、《暮らしの発酵》として生まれたホテルではなく、施設自体は遡ること半世紀以上前、1972年1月に開業した「沖縄ヒルトン」が元祖。当時はまだ沖縄返還前。(日本よりもはるかに厳しかった)当時のアメリカの建築基準で設計されており、コンクリートが分厚いなど、非常に頑丈にできているそう。
バブル期にある会社に買収され改修工事が行われましたが、バルブ崩壊で工事が頓挫。その後10年以上も幽霊ホテルとして廃屋化。長年放置されていたそう……。

「ヒルトンカーブ」と呼ばれるラウンド形状など、建設当時の名残も随所に。客室への入り口が壁から窪んでいますが、これにも理由が。軍の偉い方も利用されていたため、撃たれたりしないようにするためという説も。
2003年に現在の運営会社が物件を入手した際、建て替えたほうが安いという意見もあるなかで、沖縄返還前の建築は文化財としても意義があるとして改装を決意。2005年9月に「コスタビスタ沖縄」という名で再スタートを切りました。
順調に宿泊者を集めるなか起こったのが、あのコロナショック。宿泊客が激減した際、このホテルが元々なにをしたかったのか!? を改めて見つめ直したそう。

ロビーなどに使われているガラスには、「MADE IN RYUKYUS(琉球製)」の文字が! 復帰前の貴重な遺品といえそう。
2021年10月に、健康な暮らし、病気にならない社会づくりを謳う《暮らしの発酵》としてリブランドと、とても興味深い歴史を持つホテルなんです。
【ヒストリーはこちら】https://kurashinohakko.jp/concept/

共有スペースには、「ヒルトン」時代を忍ばせる貴重な写真や品々をアーカイブ展示。これが非常に興味深い! ぜひご覧あれ。
特別なこだわり客室

写真はコンセプトルーム「いこい」
客室は全部で195室(すべてツイン)。そのうち4部屋は、“眠りの部屋”や“和モダンな部屋”など、特別仕様となっています。

例えばその1つの「いこい」では、壁や天井に注目。
なんと全面珪藻土の塗り壁となっているんです。沖縄はご存じの通り湿度が高く、夏場はエアコンをかけ続けないとすぐにカビが発生。壁紙の張り替えも、5年に1度という短さであるケースも珍しくないんだそう。
珪藻土は、調湿機能があり臭いも吸収する力があり、そもそも環境に優しく、10年たっても効果が持続と良いこと尽くしとのこと。

そのほかにも、睡眠の深度を高めるオリジナルブレンドのアロマオイル&ディフューザーや、空気清浄力が高いとされるサンスベリアの鉢植えを完備。
枕を硬さ違いで4種類から選べるほか、身体への負担が少ない特別なベッドマットまでも用意と、心地良い眠りをサポートする様々な工夫が施されています。
紹介の「いこい」のほかにも、余計な電気を逃がすべく、コンセントを枕付近から意識的に離し、床を電気をカットする無垢と琉球畳で仕上げた「ホールアースルーム」と呼ぶ部屋があったりします。
【コンセプトルームについて】https://kurashinohakko.jp/stay/conceptive/

同施設はベランダからの景色の違いで、「ワイドビュー」(最上級)、「シティビュー」(中間)、「コートヤードビュー」(廉価)と3グレードありますが、コンセプトルームはすべてワイドビュー仕様(写真/宜野湾市の眺め)。ホテルは小高い丘の上にあるため、眺望も抜群です。
食事が美味しい!

《暮らしの発酵》は食にも強いこだわりがあり。館内では複数のスポットで食事が楽しめます。
そこで提供されるメニューは、どれも「健康的」「彩り華やか」「美味しい」の三拍子揃った、充実のメニュー。とくに「朝食」「昼食」「夕食」時に展開されるバイキングは人気。その美味しさから、食事目当てに足繁く通う地元の方もいらっしゃるそう。
とくにこだわっているというのが「朝食」と「ランチ」。季節に応じた「シーズナブルな旬食材」を積極的にメニューに取り入れているのですが、そもそもその多くは、「自社農場」で有機栽培した安心かつ安全な食材。
自慢の卵はゲージ飼いではなく、(より美味しい卵が生まれる)平飼いと、手間暇かけています。
それら食材に、乳酸菌・麹菌など、身体の中から健康にする「発酵」パワーをプラスして調理と、提供されるメニューはどれもおいしくヘルシー。《暮らしの発酵》はご飯が美味しい! と評判です。

長寿料理である、”命のくすり”を意味する「ぬちぐすい」コーナーでは、島野菜や豆、海藻を使った沖縄伝統料理を楽しめ、子どもたちの喜びそうな「発酵スムージー」なども常備。
EM菌を使って栽培した「玄米粥」や、栄養価が高い(玄米の皮だけをはいだ)「金芽米」、麴の力でうま味を引き出した自家製ハム、毎日出汁から作っている手作り茶漬けなど、朝からビックリするほどの充実ぶりなんです。
もちろんすべての食材を自社で賄っているわけではありません。生産者からの直接仕入れを行ったり、抗生物質等を使わない養殖場や、農薬などの化学肥料に頼らない米農家と提携したりと、各所とも連携しています。

“自家製”と称するが多い逸品の多さもポイント。沖縄で一番高い牛乳という「EM牛乳」を使ったカスピ海ヨーグルトや、毎朝作る豆腐、焼きたてパンなど、すべて自家製。ゴーヤやトマトなどのドレッシング*は、甘酒や塩麹などを使って仕上げるなど、とくにこだわりが強い自家製食品ですのでぜひお試しあれ。
*ドレッシングは量り売りもあり
動物性素材を使わず仕上げるパンに付ける、塩麴バターやコーヒースプレッドなどももちろん自家製。自慢の発酵スイーツは白砂糖不使用と、徹底しています。クラフトジンジャー、クラフトコーラなどもありますヨ。

思わず声をかけたくなる笑顔が優しい前川副支配人。新鮮野菜のなかでは、トマト人気がとくに高く、トマト目当てに訪れる常連も!
ちなみに気になる料金は、「朝食」「ランチ」ともに大人(13歳以上)は1人3000円! お世辞にも安い価格ではありませんが、ここまで充実した内容となればそれも仕方なし。ちなみに80%以上が、「朝食ビュッフェ」付きで宿泊されるそうです。
*軽食をとれるデリ&カフェもあります。
【食事について】https://kurashinohakko.jp/eat/
癒しのスパも人気

《暮らしの発酵》にはスパもあり、これも大人気。スパだけの利用も可能なため、地元の方も多く訪れ、閉館時間近くまで利用者が絶えません。
乳酸菌や酵母などの微生物が作り出した発酵エキスをお湯に配合と、ここでも発酵パワーが炸裂! 利用料は大人の場合で、平日1500円、土日祝1700円。最大4時間滞在可能です。
大浴場*のほか、ミスト&ドライサウナなどを完備。もちろん岩盤浴も。割引料金で楽しめる、朝6:30からの「朝割り」も好評。ゆったり楽しめるように、お湯も40〜41度程度におさえています。
*温泉ではなく沸かし湯
【スパについて】https://kurashinohakko.jp/spa/emspa/

スパは客室の建物とは別棟にありますが、同じ建物3Fには湯上がりにゆったりくつろげる、ハンモック付きのリラックスエリアがあり、そこから……

屋上の展望台に出ることができるんです♪ 写真は屋上から太平洋側を眺めた早朝の様子。左側に身体を向けると、沖縄市、そして遠目に宜野湾市方向を一望できます!
展望台オープンはスパと同じ6:30から。ぜひ足をお運びあれ。
物販も個性的♪

ホテル入館後、すぐ右側には常設ストアもあります。
そこで売られているのは、よくある「沖縄土産」ではありません! 発酵調味料や米、平飼い卵、オーガニック野菜などの発酵食品や無添加食材から、やんばるブタのミンチ、若鶏のもも肉、ギョーザ、お酒、さらに得意とする発酵パワーを利用した、環境を汚さない無添加石鹸やソープ、洗濯洗剤など多種多様。

藍染めシャツや靴下といった、普段使いに便利な衣類までありと、日々の生活を心地良くすごせる日用品を幅広く取り揃えています♪
宿泊者はもちろんですが、ここでも地元の方の利用が多いそう。取り扱い数はなんと300品種以上(!)。ここでしか買えない珍しい品々はとても新鮮で、時間を忘れて買い物しちゃいそうです♪
*副支配人によると、ホテル公式サイトから直接予約した宿泊者限定特典として、同店で使えるクーポンを配布中とのこと
“毎土”開放! 自社農園

ホテルからクルマで10分程度の距離に、自社農園《サンシャインファーム》を完備しており、毎週土曜日に「農場朝市」と称して一般開放中です。
養鶏場が併設されたファームでは、ホテルから出る1日100㎏にも及ぶ大量の食品残渣を、EM菌の力を使いつつ発酵。それを肥料に、化学肥料や農薬、除草剤等も一切使わずに農産物を生産。朝市では、新鮮野菜や産みたての卵などを購入可能です。

伐採木チップ等を発酵させて作った堆肥は、臭いがなくホロホロしています。

*素材提供/EMウェルネス 暮らしの発酵 ライフスタイルリゾート
養鶏場は、鶏舎内を自由に歩き回れるストレスフリーの「平飼い」。1000数百羽のニワトリを飼育しており、ボリスブラウンと呼ぶ品種を365日毎日卵を産むそう。
エサに発酵飼料を混ぜた穀物を与えるなどの工夫で、投薬せず美味しい卵を生み出しているそう。

ちなみにファームは、ホテル等に出荷する野菜などを生産する農場のほか、家庭菜園用の農場、さらに養鶏場という大きく3エリアで構成。1000坪ほどの広さがあり、年間30品種程度の野菜(トマト・レタス・インゲン・ハンダマなど)のほか、小さい田んぼもあり、餅米やうるち米を生産しています。
*ほかにハーブ園もあり
収穫した食品はホテルで利用・販売されるほか、宜野湾市内の提携ショップのほか、近くにあるイオンモールで取り扱っているそう。

土曜日ごとに様々な企画を模様しており、例えば「月桃」と呼ばれる、沖縄ではお馴染みの多年草を使っての帽子やカゴ作りなども実施中。最新情報は公式インスタ等で告知。
ホテルでは、ここでのワークショップ付き宿泊体験プランも不定期で取り扱っているそうですので、タイミングがあえばぜひ参加あれ。
行き方は!?
《暮らしの発酵》へのアクセスはいくつかあり、レンタカーであれば那覇空港から沖縄自動車道「北中城IC」を経由で約40分。
バス利用の場合は、那覇空港から高速バスに乗車。指定バス停で地元のコミュニティバスに乗り換えてと、トータル約1時間ちょいで行くことが可能です。ホテルの公式サイトにはアクセス方法が詳細に紹介されていますので、ぜひそちらもご確認あれ。
ちなみに、最も近い大きなアラハビーチはクルマで2,30分、最寄りのコンビニはクルマで5分程度。大型商業施設「イオンモール沖縄ライカム」が、クルマで5分程度の距離にあります*。
*ホテルは高台にあるため坂があり、徒歩移動は予想以上に時間がかかります。ご注意を。
** ホテルには、レンタサイクル「サイサイ」とも提携しており有料で自転車が借りられます。
レポートまとめ♪

・ほかでは得られない、こだわりの宿泊体験が可能
・自社農園の有機野菜等、こだわりバイキングが大人気
・「学び」を持ち帰れるワークショップも毎月開催!
いかがでしょう!? 海やビーチバカンスでは得られない、身体と心の“豊かさ”が得られるこのホテル。1度宿泊を検討してはいかが!?
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