2024.04.20

特集記事

文・写真: 山さん
2022.06.18

終了しました

『ブルーピリオド展 〜アートって、才能か?〜』 単なるマンガ展にあらず。作品の世界観に触れつつ来場者のアート心を刺激する、話題の展覧会へ行こう!

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

「月刊アフタヌーン」で大好評連載中の人気マンガ『ブルーピリオド』をフォーカスした、初の大規模展覧会が天王洲でスタート! マンガ展によくある、原画展示などを中心とした展示会とはかなり違う、“アート”鑑賞イベントとして注目です!

*掲載内容は2022年6月16日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
Ⓒ山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展制作委員会

EVENT DATA

『ブルーピリオド展 〜アートって、才能か?〜』

体験コンテンツあり
撮影OK(写真・動画/一部除く)
一部展示入れ替えあり
物販あり
来場特典あり

●会場寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)
●会期2022年6月18日(土)~ 9月27日(火) *前期/6月18日(土)〜8月5日(金)、後期/8月6日(土)〜9月27日(火)
●開催時間10:00〜20:00 *最終入場は閉館時間の30分前まで
●入場【会場通常版】一般2000円、高校・大学生1400円、小中学生900円 *そのほかに音声ガイドセット、オンラインチケットなど複数あり。詳細はチケットサイト
●休催日会期中無休
●最寄り駅りんかい線「天王洲アイル駅」B出口から徒歩4分、モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」中央口から徒歩5分
●公式サイトhttps://blueperiod-ten.jp

『ブルーピリオド展 〜アートって、才能か?〜』とは!?

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の人気マンガであり、2021年にはTBS系でTVアニメ化、2022年3月には舞台化されるなど、各方面で話題を集めている『ブルーピリオド』の展覧会です!

【原作・ブルーピリオドとは!?】
焦燥感を感じながら生きる高校生、矢口八虎(やとら)が、ある日であった1枚の絵に衝撃を受け美術の世界に挑戦すべく、美大受験を目指すスポ根受験物語。美大生として本格的に美術を学ぶ過程で自問自答。成長していく姿も話題となっているマンガです。絵のクオリティの高さ、感情移入しやすい個性的なキャラクター、そして読み手を魅了する数々の名言で多くのファンを魅了しています!

今展では、美大を目指し奮闘する主人公の目線になって原作の世界観を楽しめる“追体験”的要素のほか、原作に登場した様々な絵画を“リアル”に鑑賞できる点が大きな特徴。絵画を再現するために、現役の美大生やアーティストなど、多くの方がイベントに協力しています。

原作を知っているファンの方であれば、「コレは、アレじゃん!」「おおお〜」と嬉しい感激があり、原作を知らない方であっても、1つの美術鑑賞として素で楽しめる内容である展が大きな違い。

マンガを切っ掛けに敷居を下げ、より多くの方にアートを身近に感じてもらえればとの思いもあるそう。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

会場内は十数のブースに分かれており、途中で現役で活躍されているアーティストたちのブルーピリオド時代の作品を楽しめたり、主人公「八虎(やとら)」と同じ題材で制作した作品展示があったりと、マルチな内容で展開されます。

単純に原画展示やキャラクター紹介、裏話的な内容に終始するものではなく、「ブルーピリオド」をかなりワイドに俯瞰する、異色の美術展として楽しみましょう♪

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
原作に実際に描かれた場面を拡大した大型パネルと、それにリンクした展示なども。

【ちなみに“ブルーピリオド”という、そもそもの言葉の意味は!?】
“ブルーピリオド” という言葉は、ピカソの初期の作風(青の時代)から由来するとされ、“孤独で不安な青春期” “苦悩を抱える青春時代” といった意味合いを示すとのこと。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
会場内には、主人公「八虎」を中心としたキャラクターの紹介パネルも用意されています。絵の具のパレット風という、シャレた演出もならでは!

ブースの見落としに注意です!

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

会場内はある程度導線があるものの、一部ブースは脇にそれた場所にあります。主導線に集中しすぎていると、その小部屋ブースを見落とす可能性大。入場時にもらえるマップチェックは必須です!

ちなみにそのマップの裏は、来場者が主人公になりきって自由にイラストを描けるスペースになっています。SNSなどに投稿しちゃいましょ〜。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

入場特典として、オリジナルポストカードのプレゼントも。全14種類あり、前後半でそれぞれ7種類を無作為で配布されます。

メインビジュアルは学生さんの書き下ろし

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

会場内外に掲げられるメインビジュアルのイラストは、原作者山口つばさ先生が描かれた単行本の表紙画をベースに、美大受験を控えた学生さんによる描き下ろし。

単行本1〜6巻を叩き台に、思い思いの感性で仕上げた作品34点が会場内の特別スペースで紹介されるほか、うち6作品はキービジュアルに採用されています。


*企画に参加した学生やキービジュアルの選抜は、イベント事務局によるそう。

オーディオガイドも必見です!

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

イベントをよりディープに楽しむための、オーディオガイドももちろんあります! ガイドはすべて手持ちのスマホを使う方式。イヤホンの準備も必須です!

ガイドのみの単品購入では800円ですが、チケットど同時購入であればお得に利用可能。ガイド音声は声優さんによる「キャラクターVer」と、今展のスペシャルアンバサダーである麒麟・川島明さんによる「アンバサダーVer」から選べます!

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

開催前日に行われた内覧会には、アンバサダーの川島さんも登壇。『ブルーピリオド』好きを公言してやまない川島さんは、オーディオガイドのほか、後述するオンラインイベント内のコンテンツ「川島明の『ブルーピリオド』が好きすぎて」にも出演中。そちらもあわせてお楽しみあれ。

オーディオガイドの録音当日は、レギュラー出演中の朝の情報バラエティ「ラヴィット」で声を温めてから挑んだそう(笑)。

会場の様子を覗いてみました♪

会場内は、ごく一部エリアを除き大半が撮影可能! と、今展はかなり懐深いイベントのため、気に入った作品や展示物を想い出として写真等に残すことができます。

紹介するのは一部ですが、足早に紹介すると・・・。

【1】青の渋谷シアター

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

会場入って比較的スグのブースは、主人公「八虎」がみた早朝の渋谷を外画面を前に視聴する没入系となっています! 1回約2分のオリジナル映像が繰り返し上映されます。パッと見の印象ですが、モニターはざっくり横7〜8m×縦3m弱くらいありそうな巨大なもの。

【2】再現された“作中絵画”が至る所に♪

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

今展の楽しみの1つが、原作内に登場する様々な絵画を、実際にリアルな絵画として目の前で鑑賞できること! その数、なんと約50点(!)。

主人公が絵画に目覚めた、ファンには有名な“天使の絵”も!

実際に絵画として作品化したのは、現役で活躍されるアーティストさんや美大に通う学生さんとのことです。*一部複製あり

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

■灯 まりも/162.1×130.3㎝/インクジェットによる複製

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

■山道翔太/162.1×130.3㎝/インクジェットによる複製

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

■(上段左)八千草まつば/51.5×36.4㎝/紙にアクリル ■(上段右)八千草まつば/51.5×36.4㎝/紙にアクリル ■(下段左)八千草まつば/38×54㎝/紙にアクリル ■(下段右)松浦美桜香/25.7×36.4㎝/紙に水彩

【3】一次試験会場には、未公開自画像も♪

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

■来場する楽しみを残すため、すでに知られている主人公以外の自画像については、編集部サイドでボカシを入れています。実際の会場では全自画像を鑑賞可能です。

PR担当者が「今展の見所のひとつなんです!」と強くオススメしてくれたのが、原作にも登場する美大受験の一次試験の課題となった「自画像」を集めたコーナー。

原作では主人公「八虎」のみ自画像が登場しますが、今展では(原作に登場しない)ほかの受験者の自画像がはじめてお披露目されます! *八虎の自画像がある座席床には、原作通り、割れた鏡も再現されています(矢印部分)。

実際に作画したのは現役の美大生とのことですが、原作者である山口先生の意図するニュアンスはしっかり盛り込まれているそう。

【4】“参加型”コンテンツも♪

来場者が参加して楽しめる、ちょっとしたコンテンツもあり。一部平日限定となっていますので、ご注意あれ。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

「キャラ大石膏室」と称されたブースでは、作中に登場する人気キャラクターたちが世界の有名な石膏となり来場者を出迎えてくれます。ベースとなった石膏は、見る人が見れば「アレ!」と判る有名な作品がベースとなっています♪

このブースでは、平日限定ではありますが、実際に石膏を目の前にしたデッサン体験(無料)が可能。紙や筆記用具の貸し出しもあるそうですので、我こそは! という方はスタッフにお声掛けくださいませ。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

名画の楽しみ方が判るコーナーでは、複数展示された世界の名画からお気に入りの作品を選んで、用意されたシールを所定の箇所に貼り付け投票。その裏へまわると、展示絵画にまつわる技法や背景など、様々なウンチクを知ることができます。

絵画を見た来場者の感想を書くための付箋が用意されており、奥に見える額装のまわりにそれを貼り付け。会期が進むと白い壁も含め、その周辺が1つの作品となるというコンテンツも用意されています。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

心憎い演出がコチラ。入場時に渡される「受験票」と称した入場券を片手に、芸大の合否確認体験ができるんです! 主人公になった気分、味わえます♪

【5】山口先生の過去、現在が判る特別ブースも

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

原作者である山口つばさ先生の仕事現場が知れる特別ブースも必見です! 

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
昨今のマンガ家さんはパソコン上で作画される方も珍しくないようですが、山口先生はGペンを利用されているそう。作品の息吹がリアルに伝わります♪

学生時代に製作した貴重すぎる過去の作品から現在の『ブルーピリオド』までの、複数の直筆原画も展示されているほか、山口先生へのショートインタビュー映像もループ上映されています。

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
ブースには、デビュー前の学生時代に描いたマンガのほか、小学生時代などに書いた絵画なども展示も。その画力がまずスゴイ。早熟ぶりが伺えます!
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
『ブルーピリオド』のカラー原画も複数。ファンであれば、タイトルを確認せずとも、「コレはアレ!」と判るのでは!?
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

ブース中央には、山口先生といえばのコレが。なんでも、山口先生が愛用されている被り物と同型ではないそうですが、雰囲気は近いとのこと。周囲をグルッとまわって細部をチェックできますヨ〜。

*山口先生は公の場ではカエルの被り物をお召しになられる、顔出しNGのマンガ家さんです。

【6】現役アーティストさんの作品展示も♪

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

会場終盤には、主人公「八虎」が作中内で取り組んだ課題に、現役のアーティストさんが実際に挑戦したコラボレーションブースも。参加した20名が八虎と同じ課題をどう仕上げたのか、ぜひ会場でご覧あれ。解説ボードにあるQRコードを読み込むと、作品が購入できます。

【注意】このコラボブースに展示される作品は、会期中に作品の入れ替えがあります。前期は8作家、後期は12作家の作品を紹介されます。

そのほかにも、会場にはTikTokが主催する(アーティストデビューを目指す方が参加する)アートオーディションを紹介するブースや、現役で活躍されているアーティストさんのブルーピリオド時代を紹介するブースもあります。

グッズショップもあります!

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

様々なグッズが手に入るショップエリアは、来場者しか利用できません! クリアファイルや豆皿、Tシャツ、キーホルダーなど多数。イベント公式のビジュアルブック(← 山口先生による描き下ろしマンガ収録)もあります。通販も予定しているそう。詳細は公式サイトでご確認を。

コラボメニューやワークショップも!

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル
「WHAT CAFE」で展開中のコラボドリンク。■800円〜900円

本会場とは別に複数のコンテンツも用意されている今展。会場から徒歩数分にあるカフェ「WHAT CAFE(ワットカフェ)」では、作品の世界観を意識したコラボメニューとしてソフトドリンク3種とアルコール1種を展開、様々な画材が手に入るショップ「PIGMENT TOKYO(ピグメント東京)」では、自分だけのオリジナル「青」の油絵の具を使って作品を完成させる、日時指定のワークショップを展開。あわせてお楽しみあれ。

レポートまとめ♪

ブルーピリオド展 アートって、才能か? 天王洲アイル

●作中絵画をリアルに鑑賞できる、マンガ展の枠を越えたアート展
●人気マンガを入り口に、アートを味わう貴重なイベント
●没入、参加型とコンテンツいろいろ
●原作ファンには思わず「おおお〜」な展示も複数
●特別コンテンツも楽しめるオンラインコンテンツも

いががでしょう!? 一般的なマンガ系の展示会では、作品についてある程度の予備知識がないと楽しめないこともありますが、今展は「ブルーピリオド」を原作のマンガというくくりだけでなく、言葉として広く解釈し、現役で活躍するアーティストさんや芸大生の作品も多数展示と、1つのアート展として楽しめる要素も強い印象。一人でゆっくり楽しむのもいいかもです♪

オンラインでも楽しめます!

今展は自宅は移動先等で、オンラインで楽しむことことも可能なユニークなイベント。スマホやPC上で会場の様子を楽しむだけでなく、オンラインだけの独自コンテンツも用意(アンバサダーの川島さんのコンテンツもあり)。チケットはオンライン単体購入で1500円、会場とオンラインのセットで3300円(一般の場合)。PR担当によれば、会期終了1ヶ月後まで鑑賞可能とのこと。そちらもあわせてお楽しみあれ。

【オンラインイベントについてはコチラも!】
https://osotoiko.com/area-info/ouchi-order-220715_blueperiod-ten

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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