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『誕生80周年 トムとジェリー展』 貴重な原画・資料、映えるスタチューも♪ 話題の巡回展、いよいよ横浜・赤レンガ倉庫に!
世界中で愛され続けているアメリカの人気アニメ『トムとジェリー』は、2020年で誕生80年! それを祝う記念展示会として、日本初公開となる貴重な資料などをふんだんにそろえた展示会が日本をキャラバン中ですが、今回いよいよ横浜に上陸と聞き、開催前日に行われた内覧会にオジャマ。会場の様子をお伝えします!
*掲載内容は2020年12月17日の内覧会時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
EVENT DATA
誕生80周年 トムとジェリー展
場所横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース(神奈川県横浜市中区新港1-1)
最寄り駅JR等「桜木町駅」から徒歩約15分(アクセス方法:https://akarenga.yafjp.org/access/)
入館料【一般】1300円、【高校生・大学生】1000円、【小学生・中学生】500円 *未就学児は無料
開館時間【平日】10:30〜17:00、【土日祝】10:30〜18:00、【12月18日〜12月25日】 10:30〜20:00 *入館は閉場30分前まで
休館日2021年1月1日(金)
公式サイトhttps://akarenga.yafjp.org/event/tomandjerry
「トムとジェリー展」とは!?
1940年に劇場映画の前座として誕生した短編アニメーション『トムとジェリー』が、2020年に80周年となることを記念して開催中のイベント。
トムとジェリーのハラハラ、ワクワク、ときにドキドキさせるドタバタ劇の誕生秘話から貴重な原画、セル画、設定スケッチなどの資料が約250点(大藩が日本初公開!)も集まる、“世界初”の展覧会とのこと!
「トムとジェリー」に限らず、原作者の名を冠した「ハンナ=バーベラプロダクション」による、『チキチキマシン猛レース』や『原始家族フリントストーン』といった、日本のファンにも馴染み深い関連アニメーションの紹介もありと、大きく5つのセクションで展開。
各所にフォトスポットが用意されているほか、ファンに嬉しい限定グッズが数多く手に入る充実の販売コーナーも♪
日本での開催は昨年からスタートし、これまでに銀座、大阪、広島、名古屋と各所を巡回。横浜のあとは、札幌や仙台、静岡で、順次開催される予定とのことです!
横浜会場は横浜を代表するメジャー観光スポットである「横浜赤レンガ倉庫」。海側に向かって右側にある“1号館”の2Fで開催中です! *入り口は矢印の場所。
入り口はご覧の通り、イベントを盛り上げる特別なデコレーション仕様に。ご覧のゲートをくぐりってすぐ右手にある階段を上がれば会場です!
鑑賞時間は!?
展示内容はかなりのボリュームのため、じっくり鑑賞すれば2時間くらいはすぐ過ぎそう。
過去のアーカイブ資料の展示がメインとなっていることもあり、子供たちにはちとハードルが高く、解説ボードにもフリガナはなし。大人向けの展示会という印象。
ケーブルテレビやDVD等で親しんだ方はもちろんですが、とくにTVアニメをリアルタイムで親しんだであろう昭和世代には思わず「おおお〜っ」となる展示品が多数。時間はアッという間にすぎるはず。
それでは早速見所をご案内!
ポイント/1【史上最強コンビ誕生】
ネコとネズミの追いかけっこの物語は1940年に誕生!
第1章では“ありきたり”と脚下された誕生秘話から、トムとジェリーの原型となるキャラクタースケッチ、ストーリースケッチなどを展示。じ〜っくりと覗き込むと、鉛筆のリアルなタッチも判るなど、貴重すぎる展示がズラリ!
【コネタ】トムとジェリーは、言葉に関係なく世界の誰でも、世代に関係なく楽しめるようにと、登場から長い間、意識してセリフを減らし動き中心のアニメ製作を行っていたそう。
【↑】貴重すぎる構想段階の初期のキャラクタースケッチ。トムはかなりネコに近い雰囲気だったことが判る。
【↑】トムとジェリーといえばこのシルエット! 現在まで続く人気キャラの、貴重な原画。用紙の汚れが歴史を感じさせます♪
【↑】貴重なデビュー作品の上映も♪ じつはトムの名前がトムでなかったりも。
【↑】人気の高まりを受け作品はなんと実写とコラボ! ジーンケリーのミュージルカルに登場したり、逆にアニメの世界に女優が飛び込んで来たりと、色々なコラボも。なんでも第二次大戦中はファンタジー色の強いディズニーよりも、やったらやり返すトムとジェリーのほうが、人気が高かったそう。
【↑】トムとジェリーはじつはアカデミー賞常連。11回のノミネートで7回も短編アニメーション賞を受賞しているんです♪ 写真はノミネートを証明する通知。
【↑】製作会社は当初MGM。MGMはミュージカルも強かったですが、有名なのが、ライオンが吠えるオープニング。そのオープニングにもジェリーは登場し停ます♪
フォトスポットも!
トムがジェリーを捕まえている、ビッグな特製スタチューも。撮影OKです!
ポイント/2【シリーズの魅力】
トムとジェリーは、ハンナとバーベラという2人のクリエイターにより生み出されたキャラクターで、役割を分担し、お互いが切磋琢磨し、魅力的なキャラをさらに魅力的なものへと進化させていったそう。
第2章ではより生活に根付いた身近さを感じ刺せる様々なエピソードが多数盛り込まれるようになったほか、作品ごとに製作された色褪せないタイトルバック集、物語の世界観をさらに魅力的なものにするサブキャラクターたちと、多角的に紹介♪
【↑】生活にある身近なものを題材に採り入れるなど、様々なエピソードが登場。その原画集も。
【↑】背景のどの位置にキャラクターが来きて、どうカメラが動くのかを示したレイアウト原画も。ちなみに背景の多くは、(人間よりも低い)トムとジェリーの視線にあわせローアングルが主。写真下の横長のレイアウト原画は、追いかけっこアニメならではのものとか。
【↑】人気の高まりを受け、サブキャラクターも続々と誕生。キャラクタースケッチなどを鑑賞できます。
【↑】芸術性の高い、印象的なタイトルバックの数々も会場で確認できます♪
フォトスポットも!
ジェリーとのドタバタのなかで、いろいろな形となってしまったトムのスタチューコレクションがずらり。すべて撮影OK!
ポイント/3【次世代へ継承】
1986年にMGMがワーナーに買収され、その後、ワーナーの子会社となった製作会社のハンナ=バーベラ・プロダクションですが、ハンナとバーベラは新人アニメーターの指導者として、クリエイティブコンサルタントとしてスタジオに残り、後進の育成に尽力したそう。
トムとジェリーのDNAは、しっかりと次の世代へ継承されており、会場には世界有数のトムとジェリー関連のコレクターであり、ワーナー所属のアニメーター、プロデューサー、そして演出家として活躍しているスパイク・ブラントさんのコレクションや製作現場であるデスクを再現。
ブラントさんはトムとジェリーの長編作品を提案し、自ら手掛け、これ以降、トムとジェリーもついにしゃべるようになったとか。
会場には、昨年来日した際に書かれたサインも。
ポイント/4【次世代へ継承】
劇場用短編アニメの衰退を目の当たりにし、活路をTVへ向けるも、今度は予算の問題がのしかかります。そこで少しでも経費を下げ効率良くアニメを作るため、目や口だけという身体の一部だけを動かして流れを完成させる“リミテッドアニメ”という手法を駆使し、プロダクションは様々なTVアニメ作品を発表。
この時代の大きな特徴として、これまでほとんどなかったセリフが、TV時代では明らかに多くなっているそう。
会場ではTV時代に製作され、日本でも放送された作品の一部を基調な資料とともにプレイバックします。
【コネタ】日本で放送されたハンナ=バーベラ作品には、どれも印象的な主題歌が付いていますが、じつはこれ。日本独自の味付けなんだとか。オリジナルには主題歌はなく、日本での放送にあわせ日本の作詞作曲家が製作した曲をあとから付けたローカライズのうえ、放送していたそう。
【↑】セル画を見れば判る通り、目だけ、頭だけなど、作画は必要最小限。コストと作画を効率良く使うリミテッドアニメの手法をフル活用して作品を製作。
【 例えばこんな作品が 】
チキチキマシン猛レース/日本では人気ですが、意外なことに本国アメリカでは、日本ほどメジャーとはならなかったそう。
原始家族フリントストーン/1994年に実写映画にもなった、日本でもお馴染みの代表作。
スーパースリー/作中に登場したかけ声「ラリホー」が、あのドラクエの呪文に採用されたことでも有名とか。
強いぞ! ラフティ/記念すべき初のTV向け作品。ちなみにそれぞれのキャラクターには、頭と胴体の境めに必ず線(単純な線だったり、首輪だったり)が入っていますが、これも作画の効率化を図るための工夫とのこと。この境から上だけを書き直すなど、アニメーターの目印にもなっていたそう。
当時モノのグッズも!
現在では入手不可能な、当時販売された貴重な人形たちのコレクションも特別エリアで展示中です!
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ポイント/5【トムとジェリーは永遠♪】
展示会最終章となるエリアでは、セル画時代から移行した、現在のデジタル時代を紹介。ケーブルテレビなどで放送した作品の紹介をしていますが、デジタルゆえの欠点か、アナログ的な資料はなくボード解説が主となっています。
【↑】エリアラストには、2021年3月公開予定の新作長編アニメ映画(https://wwws.warnerbros.co.jp/tomandjerry-movie.jp/)の予告もありますヨ〜。
フォトスポットも!
来場記念にぜひ♪
豆知識
【再入場は!?】
不可。ちなみに導線は基本なく、空いているエリアから鑑賞し、戻ってもOKとのことです!
【トイレは!?】
トイレは館内にあり。ベビーカーでの入館もOKとのことです! ちなみに会期中、外はかなり冷えますが、館内はそこそこ暑いくらい。上着は脱いで鑑賞が丁度いいかもです。
【撮影】
指定されたフォトスポット以外撮影は一切禁止です! ご注意を!
【グッズは!?】
エリア最後にあるグッズ売り場はかなり充実。200種類500点くらい取り扱い中とのこと。うちなんと80%がイベント限定品。イベントだけで買える商品のため、通販等での販売も予定はないそうです。支払いは現金・カード・●●PAYなど、ひと通り対応中♪
またグッズ購入は展覧会の入場有無に関わらず利用可能ですが、混雑時は入場制限を掛けるとのことです。
今回のレポートのまとめ
●貴重すぎる資料や原画が250点以上!
●トムとジェリーの作品の歴史が判る
●関連作品情報も多数
●グッズ販売も驚くほど充実
●展示内容は子供にはちょっとハードル高し
会場である赤レンガ倉庫は、夜も必見!!
現在、赤レンガ倉庫ではこんなイベントも開催中♪
恒例の期間限定スケートリンクも! 〜2021年2月21日まで
http://akarenga-artrink.yafjp.org/
クリスマスマーケットは12月25日まで。
https://www.yokohama-akarenga.jp/christmas/
【赤レンガの目の前ではこんなイベントも!】
今回ご紹介した記事は
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