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『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展』 ウィーンが生んだ早世の画家と、同じ時代を生きた画家たちの作品120点が、上野公園の東京都美術館に♪ 【日時指定予約制/2023.4.9まで】
28年という短い生涯ながら、驚くほどの多作ぶりと才能の高さから没後100年以上たった現在でも広くその名を知られている「エゴン・シーレ」と、故人がもっとも熱く生きた時代をともにした画家たちの作品を集めた、約30年ぶりとなる大規模展がいま開催中です!
*掲載内容は2023年1月25日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
開催地東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)
開催日2023年1月26日(木)~4月9日(日)
入館料【一般】2200円、【大学・専門学生】1300円、【65歳以上】1500円、【平日ペア割】3600円(数量限定)
営業時間9:30~17:30(入館は16:30まで)、金曜日は20:00まで
休催日月曜日
アクセスJR「上野駅」公園改札から徒歩7分、銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口から徒歩10分
公式サイトhttps://www.egonschiele2023.jp
『エゴン・シーレ展』とは
オーストリア出身の画家で、若くしてこの世を去った夭逝の天才「エゴン・シーレ」にメインスポットを当てつつ、同じ時代を生きた画家たちの作品を展観する期間限定イベントです!
エゴン・シーレは、1890年6月に1918年10月に死去とわずか28年の短い人生でしたが、幼いころから絵に高い関心を示し、10代で才能を開花。特例扱いとして、若干16歳で権威ある「ウィーン美術アカデミー」へ入学しました。オーストリア美術界の巨匠、グスタフ・クリムトに才能を認められ、18歳で展覧会に作品を出品。自ら芸術集団を結成し精力的に作品を発表と、華々しいキャリアを誇ったウィーン美術界の神童でした。
アントン・ヨーゼフ・トルチカ/エゴン・シーレの肖像写真/1914年/個人蔵
本展では、そんなシーレが手がけた油彩・水彩・ドローイング作品が、50点も集結する大規模展。シーレ作品だけでなく、クリムトに代表される、同時代の画家による作品70点も展示と、展示会全体で合計120点あまりの作品が鑑賞できる美術展です。
会場は地下1F、1F、2Fと3フロアに渡り展開。各階の合間には、思わずじっくりチェックしたくなる興味深い略歴ボードも用意されています♪
会場は全14章に分け、それぞれのテーマごとに展開。シーレを含めた画家たちの作品だけでなく、シーレを含めた、画家たちの人となりを想像させる貴重な写真類の展示も。ちなみに展示は、作品ごとの感覚が比較的ゆったりとしているため、ゆっくり鑑賞できると思います。ちなみに館内には返金式ロッカーがありますので、余計な荷物はしまってから鑑賞を!
会場の壁には、シーレが残した、格言ともいえる言葉も紹介されています。
音声ガイドもあります! ナビゲーターは人気声優の浦 和希さん。ユニット本体+イヤホンのセットと、アプリ版の2通りあり。アプリ版の場合、使い捨てイヤホンの販売もあります。■650円
https://www.egonschiele2023.jp/guide.html
ちなみにシーレの死因は、当時猛威を振るった「スペイン風邪」。妊娠中の奥様が3日前になくなったばかりでの、出来事だったそうです。
どんなシーレ作品が!?
権威あるウィーン美術アカデミーの保守的な指導に満足できず、自ら退学するなど、画家として野心的ともいえるシーレでしたが、先輩画家であるクリムトなどのの援助も受け、次々に作品を発表。シーレの画家としての活動は10数年と短いものでしたが、その才能ゆえ、若い頃から(創作活動を金銭面等で支える)パトロンにも恵まれたこともあり、自画像、人物画、風景画、静物画など、驚くほど多くの作品を残しています。
それらの作品は、ときに大胆で、ときに暴力的で、鮮やかで、アヴァンギャルドであるなど、エネルギー感に満ちた、見る者に強く訴えかける画力に富んだ作品を多く残していますが、“クリムトと並ぶ20世紀オーストリア美術界の傑出した画家”として、現在のような安定的な評価を得るのは第二次大戦後の1950年代に入ってからだそう。
その原動力となったのが、今回イベントに全面協力した“シーレ美術の殿堂”といわれる『レオポルド美術館』(オーストリア・ウイーン/2001年開館)。この美術館には、スポット名にもあるレオポルド夫妻が時間とお金をかけて蒐集した作品を多数所蔵しており、そのうちシーレ作品は220点あまり(総所蔵美術品は約8000点)。今回の展示会には、そのうち約1/5が東京で集まるんです。
本展の開催にあわせ「レオポルド美術館」のウィップリンガー館長も来日するなど、チカラが入ります。
*今回の展示会には、「豊田市美術館」「宮城県美術館」「個人蔵」等の作品も展示されています。
エゴン・シーレ/ほおずきの実のある自画像/1912年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/母と子/1912年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/両手を合わせる少女(ゲルトルーテ・シーレ)/1912年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/自分を見つめる人Ⅱ(死と男)/1911年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/ドナウ河畔の街シュタインⅡ/1913年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/装飾的な背景の前に置かれた様式化された花/1908年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ/1915年/レオポルド美術館
エゴン・シーレ/母と二人の子どもⅡ/1915年/レオポルド美術館
同時代の画家たちの作品も
本展のもう1つの楽しみである、シーレとほぼ同時期に活躍した画家たちの作品が楽しめること。美術に詳しくない人で、名前は聞いたことがあると思われる「グスタフ・クリムト」を筆頭に、「カール・モル」「コロマン・ローザー」「リヒャルト・ゲルストル」「オスカー・ココシュカ」などが手がけた、作品を幅広く楽しめます。
アドリエ・ドーラ(ドーラ・カルムス)/顎に手を当てるグスタフ・クリムトの肖像画像/1907年/レオポルド美術館寄託
グスタフ・クリムト/赤い背景の前のケープと帽子をかぶった婦人/1897/98年/クリムト財団
エルンスト・ストール/湖畔の二人/1897/1903年/レオポルド美術館
アルビン・エッガー=リンツ/昼食(スープ、ヴァージョンⅡ)/1910年/レオポルド美術館
コロマン・モーザー/キンセンカ/1909年/レオポルド美術館
アントン・ファイスタウアー/ワイングラスと画家の妻/1919年/レオポルド美術館
ミュージアムショップも!
本展はミュージアムショップでのグッズ販売も充実。図録を筆頭に、アパレル系、文具系、小物、マグなど、その数約150種類! 購入できるのは展示会入場者のみECサイト等での販売も予定していないとのこと。手に入るのは会場だけです!
https://www.egonschiele2023.jp/goods.html
レポートまとめ♪
・20世紀ウィーン美術界を代表する天才画家の作品が50点
・シーレと同時代の画家作品も70点あまり紹介
・充実のミュージアムショップも注目です!
いかがでしょう!? 今回ご紹介したのは、ほんの一部。会場にはまだまだ多くの作品が紹介されています。シーレの大規模展はじつに30年ぶりとのことですので、今回逃すと次はいつ見れるか!? 会期は2023年4月9日まで。お早めにどーぞ! 来館は日時指定の予約制です。ご注意ください。
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