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『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』 連載開始30周年の節目の年に開催される、過去最大級規模のロングラン展覧会! 描き下ろしを含む貴重なカラー原画も♪
1990年代に話題を集め、いまなお多くのファンを魅了する少女漫画『美少女戦士セーラームーン』が誕生30周年! 長きに渡り支持され続ける作品の魅力に迫る大規模展示会が「六本木ミュージアム」で始まりました。見所をリポートです!
*掲載内容は2022年6月30日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
ⒸNaoko Takeuchi
EVENT DATA
『美少女戦士セーラームーンミュージアム』
●会場六本木ミュージアム(東京都港区六本木5-6-20)
●会期2022年7月1日(金)〜2022年12月30日(金)
●開催時間10:00〜18:00(最終入場17:30)
●入場券【前売】一般/2000円、中学・高校生/1200円、小学生/600円、【当日】一般/2200円、中&高校生/1400円、小学生/800円
●休催日9月5日(月)〜9日(金)、11月7日(月)〜11日(金)
●最寄り駅地下鉄「六本木駅」から徒歩10分(編集部実測)
●公式サイトhttps://sailormoon-museum.com
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』とは!?
1991年の連載開始から30周年を超える、いまなお愛され続けている『美少女戦士セーラームーン』。
原作は世界17カ国、アニメは40カ国以上で放映と、日本のみならず、世界中にファンを抱える少女漫画の金字塔であり、作品を知らない人でも、あの有名な決めセリフは1度や2度は聞いたことがあるのでは!?
今回のイベントは、ファンの誰もが胸を熱くした原作漫画やアニメ、映画のほか、ミュージカル関連や各種グッズにもフォーカスし、作品の世界観を振り返る展覧会です!
過去最大規模で開催される今展は、貴重なカラー原画が、全会期合計で180点(!)も公開。来場者を圧倒する巨大スクリーンを使っての没入エリアがあったり、原作の名シーンをキラキラと輝くホログラム仕様で展示するなど、過去例を見ない意欲的な試みも行われる期間限定展。
描き下ろしビジュアルが訪れる者を歓迎する「六本木ミュージアム」。施設に隣接する麻布十番は、作品にも登場とゆかりある場所なんだとか。「セーラームーン」の展覧会を行うにはまさに打って付けといえそう。
イベントスタッフによれば、原作者の武内直子先生も今展開催にあたり意見や希望を出され、ご自身の目で適時会場チェックも行ったそう。今展のためにわざわざ新作イラストを書き下ろされる(!)など、スケールも、チカラの入れ方も違うイベントとなっています。
会期はなんと約6ヶ月というロングラン! 途中2度、カラー原画の総入れ替えが。グッズも適時追加・入れ替えを行う予定とのこと。最低3回は訪れて欲しいと、スタッフも意気込んでいました!
*複数回訪れた方へのリピーター割引などはナシ。残念!
会場の様子はこーんなカンジです!
訪れた方が必ずや写真を撮るであろう、メインゲート脇にある特別エリアの巨大フォトスポット。詳細なサイズは非公表とのことですが、目測で5m×2.5mくらいはありそう。でっかいです! 武内先生による描き下ろしです!
いざ展示場へ! 入り口は原作第二部で登場した、未来から「ちびうさ」やってきた際に登場した『時空の扉』仕様に。この扉をくぐることで、来場者を30年前の世界へタイムスリップさせる! という狙いがあるそう。武内先生も、この暖簾風な演出をとても気に入っておられるそうです♪ 粋な演出ですね!
イッキに作品の世界観へ誘う! 没入シアター
扉の先にお目見えするのが、真っ暗な部屋。正面には大画面モニター、手前には各セーラー戦士の個別アイテムがズラリ!
部屋に入ってちょっと待つと、アニメ放送当時の映像を再編集した2分程度のショートムービーが上映され、来場者をイッキに作品の世界へ! 上映後、セーラー戦士たちのイラスト(写真)が大画面に順番に浮かび上がります。
*ムービーは撮影禁止です。ご注意を
上映中に起こるレーザーを駆使した光の演出も必見です。ちなみにスクリーンは横8×縦4.5mの超巨大なもの!
スクリーン手前に鎮座するのは、セーラー戦士たちのアイテム。設定に基づきリアルに設計した実寸モデル(!)で、今展開催にあわせ新たに製作したそう。
ホログラムで、原作をプレイバック!
第一部〜第五部に渡る、原作の名場面、名台詞シーンを抜粋し、作品をイッキに振り返れる特別エリア。
光の当たり加減でキラキラと輝く、特別なホログラム処理が施された珍しい仕様となっています。当時の編集担当者いわく、原作が連載された「なかよし」(講談社)は小学生向けの月刊漫画誌とのことですが、「セーラームーン」はちょっと大人向けの内容だったそう。そのあたりにも注目して、各コマのセリフなどに注目するといいかもです!
エリア内にはミラーボールの光が適時空間に照射される、キラキラ演出付き。セーラー戦士カラーが順番に照射されます!
プレイバック! アニメシリーズ
「セーラームーン」は、連載開始からわずか半年後の(1992年3月)にTVアニメ化されるなど、火が付くまでが早かった作品。これまで複数回TVアニメや映画化されていますが、その歴史を振り返るパネル展示ルームがコチラ。絵コンテやキャラ設定などが紹介されています。「セーラームーンS」のコーナーでは、あの庵野秀明さんによる絵コンテも!
2023年公開予定の劇場版最新作「美少女戦士セーラームーンCosmos」の紹介コーナーもあります。
余談ですが、初期のアニメと現在では当然ながら技術的な進歩も大きく、例えば初期は色が最大180色までしか使えなかったそうですが、現在は無限に使えるそう。色の制約があった当時は、黒猫「ルナ」は(黒のままではアニメにするとよくわからないとの理由から)黒ではなく青猫だったそう。
プレイバック! 関連グッズ
アニメ放送と同時に展開された各種グッズやぬいぐるみなど、様々な関連グッズを集めた特別展示室。1990年代から現在に至るまで、展示数は600点超え。空間の装飾演出は、アニメ放送時グッズを多く手掛けたバンダイのパッケージデザインからインスパイアされたとのこと。写真正面に鎮座する2つの等身大フィギュアは、前回(2016年)の大規模展で展示されたもの。
「なりきりアイテム&玩具」のほか、写真の「スティック&ロッド」など、懐かしいグッズがズラリ!
どこかの遊園地などで実際に使われていたであろう、月の形をした幼児向け乗り物も。
グッズのなかでも、とくに黒猫「ルナ」関連が人気といい、その反響の良さから、関係者の間では“お猫さま”と読んで(崇めている)いるそう。
ステージ衣装部屋!
1993年からミュージカル化もされた「セーラームーン」。2006年までで、通算850公演も行っているそう。ミュージカル以外にも、ショーレストラン、パフォーマンスショーなど、演者が着用するコスチュームも多数製作されており、その一部を、初期の公演版と、21世紀に入ってからのモノに似分けて展示。
写真上が20世紀版、下が21世紀版。コスチュームも時代によりその作り込みが違い、21世紀版になるとさらに緻密な仕上がりに!
連載当時のアーカイブ展示も!
月刊「なかよし」(講談社)で1992年〜1997年まで連載された、当時の雑誌の表紙や扉絵を集めたコレクションウォールも。時間の許す限り、1つ1つ目で追ってみてくださいいマセ。
最大の見せ場! カラー原画展示
今展の最大のトピックスは、カラー原画が大量に紹介されること! 作品保護の観点から約半年の会期を3回に分け、1回60点ずつ、合計180点が紹介されます。連載当時の貴重な原画はもちろん、今展のための描き下ろし作品の原画も展示。会場は壁や床、天井装飾にもこだわり、クリスタルの降り注ぐような特別な空間に。天井には巨大な月も! 展示原画は水彩画とのこと。微妙で繊細な筆使いなどをぜひ間近でお楽しみあれ。
会期スケジュール
【Vol.1】7月1日〜9月4日、【Vol.2】9月10日〜11月6日、【Vol.3】11月12日〜12月30日
*入れ替え時期数日は休館となります!
ちなみに・・・・
展示エリア後には・・・
今展は基本、原画展示室で終わり。展示室出口に用意されている「時空の扉」から現実の世界へ戻りましょう〜。ですが、その後にもまだまだ見所があり、それがコチラ!
ジュエリーブランド「JIMMY CHOO(ジミー チュウ)」が製作した、月野うさぎのアイコンである赤いブーツをイメージした限定クリスタルブーツ。ブーツを覆うスワロフスキークリスタルはなんと1万9000粒。すべてハンドメイドで貼り付けたそう。「JIMMY CHOO(ジミー チュウ)」によれば、なんと個数限定でオーダーできるそう! 価格は驚きの179万6000円(税抜)。
ミュージアムショップにはグッズも大量! パリのお店をウインドウショッピングするような雰囲気で仕上げたという、ピンク基調でデコレーション。今展開始時点で約130点あまりのグッズを販売中ですが、適時追加する予定とのこと。
詳細は公式サイトでご確認を → https://sailormoon-museum.com/goods/
*会期終了後に「美少女戦士セーラームーン」オフィシャルファンクラブ “Pretty Guardians” で通信発売の予定あり
ミュージアム内に併設されているカフェではコラボメニューも展開。名台詞ラテなど、ファンの心をくすずるメニューが複数揃っています♪
詳細は公式サイトでご確認を → https://sailormoon-museum.com/cafe/
レポートまとめ♪
●30周年を祝う、過去最大級規模の展示会
●貴重カラー原画が、3期に渡り合計180点展示
●グッズ充実&コラボカフェも!
●約半年間のロングラン開催
【訪れてみて・・・】 今回実際に会場を訪れ感じた印象ですが、会場内は解説パネルが少なく、展示品がどの時代、どういう意図で製作されたなど、細かいことはわかりません。例えばグッズ紹介コーナーは発売年や出典などの表示もないなど、「コレってなんだろ!?」と思うことも場合によりありそうです。作品の世界観にディープに迫る、思わず「おおお〜」「へぇ〜」となるマニア心をくすぐる紹介というよりは、総合的に俯瞰するライトな展示会です。正直オーディオガイドが欲しい印象でしたが、今後も用意する予定はないとのことです。
いかがでしょう!? なかなかお目にかかれない貴重な資料も楽しめる今展。お時間許すのであれば、ぜひ3会期すべて足を運ばれては!? 親子2世代で楽しめるかもしれません。ちなみにグッズ販売とカフェは今展利用者のみ。会場内は逆行不可。基本一方通行で、後戻りはNGとのことです。ご注意ください!
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