『ロマンスカーミュージアム』誕生! 親子で楽しめ、遊べ、夢が広がる、海老名駅からスグの新名所に行こう♪
1927年の小田急線開業以来初となる国内常設展示スポットとして誕生する『ロマンスカーミュージアム』。小田急線のイメージといえば、断然ロマンスカーという方もかなり多いと思いますが、そのミュージアムってどんなところ!? 遊べるの!? 学べるの!? 楽しめるの!? 気になる最新スポットを、一足お先に覗かせていただきました♪
*掲載内容は2021年4月9日時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
SPOT DATA
ロマンスカーミュージアム
場所神奈川県海老名市めぐみ町1-3(小田急線海老名駅隣接地)
最寄り駅小田急線「海老名駅」西口出口から徒歩1分
入館料【大人/中学生以上】900円、【子供/小学生】400円、【幼児】100円
*入館料とは別に各種有料体験コーナーあり
開館時間10:00~18:00(最終入場17:30) *最新の営業時間は公式サイトで確認を
休館日第2・第4火曜日
*臨時休館日がある場合があり
公式サイトhttps://www.odakyu.jp/romancecarmuseum/
「ロマンスカーミュージアム」とは!?
2021年4月19日(月)に正式オープンする、“見て” “やって(体験して)” “撮って” “買って” “食べて” 楽しい 常設の新スポット。
“子供も大人も楽しめる”スポットであり、小田急電鉄としては初の常設鉄道ミュージアムとして誕生する「ロマンスカーミュージアム」。小田急の代名詞であり、象徴的列車であるロマンスカーをフューチャーし、時代を作った過去の歴史を懐古するだけでなく、ロマンスカーが走る土地を詳細なジオラマで再現したり、シュミレーター体験ができたりと、鉄道ファン必見のコンテンツが盛りだくさん。
歴代車から選抜した5車種のリアルロマンスカー展示は圧巻。そのもの! ロマンスカーを知る方なら、その勇姿に涙する方もきっと多いはず。
・・・ちょっと待って。となるとロマンスカーや鉄道にあまり詳しくない人には、もしかしてハードルが高いの!? と勘違いされそうですが、そーんなことはありません!
子供が自由に遊べるアスレチック的エリアや、電車と街を直感的に作って遊ぶ参加型アート体験など、年齢層にあわせた楽しみ方が。「ミュージアム」という名もあり、マニア向けなスポット!? と思われている方もいるかも知れませんが、難しいハナシはほどんどありませんので、お気軽にどーぞ。
ミュージアムの建設はなんと10年前の2011年にスタート。建物がある敷地は小田急電鉄が長年所有していた遊休地だったそう。過去の車両はこれまで一時的なイベント等で一般公開していたものの、常設としては今回が初。再開発が進む海老名駅周辺の新しい目玉スポットとして注目されています♪
そもそもロマンスカーとは!?
“新宿〜小田原を60分で結ぶ”というコンセプトの元、1948年10月から開始された週末特急運行を皮切りに順次高性能車両化され、ロマンスカー人気を決定づけ、いまなお人気の高い「SE」と呼ばれる3000形が登場したのが1957年。以降10車種のロマンスカーが登場しており、現在でも5車種が運行されているんです。
【最新のロマンスカー情報はコチラで】https://www.odakyu.jp/romancecar/
どこにある!?
駅からスグ! アッという間です。屋根伝いで行けるため、雨の日でも濡れずに入り口まで辿り付けます♪ 今回は小田急線「海老名駅」側から紹介しますネ。
【↑】写真は小田急線「海老名駅」構内の窓から見た様子。写真のグレーの建物がミュージアムです! 検車庫(車両基地)がモチーフとのこと。
【↑】小田急線「海老名駅」の西口側改札を出て即左折。改札や出口は2Fにあります。
【↑】JR側へ向かいつつ、1Fへは降りず左側の脇道へそれ、さらに進むと・・・。
【↑】左手に見えるこの建物が「ミュージアム」。小田急線側から向かうと、カフェが先に現れます♪
【↑】カフェとミュージアム入り口の間には、ご覧のフォトスポットが。歴代のロマンスカーを重ねて想像した、木製オブジェが24時間待機中♪ このオブジェは頭だけでなく、館内にも続いているんです。
【↑】そのオブジェの館内側の様子がコチラ。インフォメーションとなっています♪ 逆側にあるカフェエリアとの行き来も可能です。
料金は!? 来館は!?
中学生以上の大人で900円、小学生で400円、幼児で100円と、お手頃。当面の間来館は事前日時指定の予約制(予約金はなし・無料)となっており、公式ウェブサイトから予約可能です。利用時間制限はナシ。飽きるまでいられますヨ♪
【予約サイトはコチラ!】
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/?slt=&egt=&la=&search_bar_query=ロマンスカーミュージアム
それでは早速見所を!
館内は2F入り口から入り、導線としては「2F入り口」→「1F」→「2F」→「2Fカフェ」を経由して帰路へという感じですが、館内は一方通行ではありません!
好きなポイントを自由に行き来可能。開館から数ヶ月は相応の混雑が予想されますので、空いているポイントからお楽しみあれ。
ポイント/1【ロマンスカーギャラリー】
大きな話題が、過去の歴代ロマンスカー5車種の実車が間近で見れること!
1Fにあるギャラリーでは、時代を作った名車がズラーリとディスプレイされています! 「SE」や「NSE」など、鉄道ファンには型式で呼ばれる車両ですが、知らなくても問題ありません!
その大きさ、特徴的なカタチ、カラーリング(展示車5台中3台の独特的オレンジは“バーミリオンオレンジ”と呼ばれているそう)をじ〜っくり楽しんじゃってください♪ 車輪まわりなど、なかなか眼にする機会のない部分まで、覗いて見てくださいネ! 一部ですが内部に入ることもできます!
ちなみに、ミュージアムの館長を務める高橋孝夫さんは、展示5車種のすべてを運転したことがあるそうですヨ。
さらに補足すると、歴代ロマンスカーの型式に用いられる「SE」とは“Super Express”(=特急)の略字だそう。
常設展示される車両はコチラ・・・
【LSE/7000形】1980〜2018年
先代譲りの展望席を設け、ヘッドライトや愛車表示(“はこね”等)を車体内に組み込むなど、突起が少ないよりスピード感のある形状で人気を博す。昭和40年代後半のベビーブーム世代は、とくにこのLSE型にお世話になった方、多いはず!
【内部立ち入りNG】
【SE/3000形】1957〜1992年
軽量低重心、連接構造など、当時の最先端技術を駆使し投入された1台。新幹線の開発の参考にもされたそう。当時の世界最高速145㎞/hの記録保持車。
【内部一部立ち入りOK】
【NSE/3100形】1963〜1999年
運転席が2Fとなり、先端部を展望席としたエポックな車両として話題をさらったNSE型。通勤の足としても重宝されたそう。デメキンのようなヘッドライトなど、50〜60年代の自動車にも通じるような味わいは、たまりませんネ!
【内部一部立ち入りOK】
こんな車両もありますよ!
【HiSE/10000形】1987〜2012年
ワインレッドを取り入れ、比較的最近まで運行されていた10000形は、フロアが高く見晴らしがいいことで知られているそう。この車両の後端には、連接構造と呼ばれるロマンスカーの伝統だった機構を間近で確認できます。鉄道ファンの方には“おおお〜”なポイントかもですネ!
【内部一部立ち入りOK】
【RSE/20000形】1991〜2012年
JR御殿場線「沼津駅」までの乗り入れにあわせて設計された2階建て車両。テレビ付きシートや個室が備わっているなど、鉄道旅に配慮した装備も。
車内はどの程度見れる!?
【一部だけです!】
車両内部が見学できるのは一部車両に限られますが、見れるといっても隅々までではなく、残念ながらちょっと立ち入って全体を見渡す程度。しかし、それでも結構興味深いはず。時代にあわせてシートがなんとなく豪華になっていたり、入り口がやたらと狭く感じたりと、歴史を肌で感じるはず。ロマンスカーを知らないキッズも結構喜んでくれそう!
下の写真はそれら内部の様子を確認できる車両ですが、どれがどれだか判りますか!?
【余談】ちなみに展示車は歴代ロマンスカーの一部となる5車種のみですが、その入れ替え&追加等は現時点未定とのこと。スペース的にはあと1車種は入りそうなゆとりがあるものの、当面は現展示を継続するそうです。
ポイント/2【ジオラマパーク】
2Fにある「ジオラマパーク」はロマンスカーが走る「新宿〜箱根」までの沿線の様子を巨大なジオラマで再現した、思わずおおおお〜なスポット!
まず感じるのがその広さ。Jのような形状をしたジオラマに沿うように、シームレスな巨大モニターが背景として設置されており、随時様々な映像が流されます。
エリア端には全体が見渡せるように階段状となった「ビューテラス」も完備。ベンチに腰掛けて、ゆったりくつろぎながら楽しめます♪
「小田急線沿線の1日」と題し、本来交わることのない新旧ロマンスカラー10車種のほか、5種類の通勤車がジオラマ内を適時走行。7〜800棟以上あるという建物のうち数百は実際の建物や看板もリアルに再現と、知っている人なら「あそこ!」と思わず叫びたくなる作り込みが。
約36分間に渡り、沿線の街並の様子が日の出から日中、夕方、夜と刻々と変わっていく様を楽しめるんです♪
「小田急線沿線の1日」の合間には、約9分間のパフォーマンスショータイムも! ジオラマ本体だけでなく、周囲を取り囲むモニターとサウンドを駆使した「時間と距離のロマンス」という演出を楽しめるんです。
ジオラマ運転体験も!
【3分100円!】
ジオラマ内の一部車両は、実際に来場者が動かすこともできるんです! 対象となるのは「江ノ電」(500形)と「ロマンスカーGSE」(7000形)。ワンコイン3分で。ちびっ子もぜひ挑戦あれ。実際に操作するのは写真左のシルバーのみ。右はダミーです。
ポイント/3【キッズロマンスカーパーク】
「オソトイコ」編集部的にとてもいいなぁと思ったのが、このエリア。マニアが喜ぶコンテンツだけでなく、子供達が(予備知識や経験などなく)純粋に楽しめるエリアが「ロマンスカーミュージアム」は充実しているんです。男の子も女の子も、小学生も赤ちゃんもと、それぞれの年齢にあった遊びをいろいろ楽しめるマルチなコンテンツが用意されています♪
自由に遊べる様に、このエリア内のみ土禁。のぼったりおりたり、ときに眺めたりと、自由に楽しめますヨ。
対象は3歳〜小学生まで(一部エリアは赤ちゃんもOK)です。
【↑】エリアには2つのロマンスカーを模したオブジェが。写真左が「LSE(70000形)」、右にチラッと映っているのが現役でもある「MSE(60000形)」。「LSE」は2Fから運転士気分も味わえます♪
【↑】「LSE」側の車内(!?)がコチラ。親子で座ってロマンスカー気分、楽しんでくださいませ。
【↑】ロマンスカーの車内で販売されていたお弁当を、木のおもちゃで作ってみよう! というコーナー。注目すべきは入れる箱。なんと、実際車内で使っていた当時ものをそのまま流用しているそうです。
【↑】車両奥にはあかちゃんがハイハイして楽しめる「あかちゃんゆうせんせき」なるエリアも。絵本も常備されています♪
【↑】一方の「MSE」側はミニアスレチック風に。フロアはソフトマットとなっており、走っても大丈夫。奥のネットを使って2Fへ上がれます♪
【↑】2Fは吊り橋的な網エリアが多数。「MSE」側と「LSE」側の双方を行き来できる感じとなっており、親御さんは1F部分から子供達の様子をチェック可能。
【↑】2F部分にはボールプールエリアも。
【↑】採光性の高い窓からは、隣接する小田急線の線路を見渡せます。運が良ければ、本物のロマンスカーが見れます♪
【↑】ロープを使ってガシガシのぼる、子供の好奇心を刺激する設備も。
ワークショップも♪
【1回500円です♪】
キッズパーク内にはオリジナルのペーパークラフト体験が楽しめるワークショップコーナーも。「ロマンスカー」または「おうち」のどちらかを選び、奥にある工作室で色を塗りつつ組み立て。それを特製のキッズジオラマ内で、なんと実際に走らすことができるんです! *参加は1回500円。もちろん完成後は持ち帰れます♪
【↑】走る仕組みは単純。クラフトの底にクリップを貼り付け、白いレール風のラインの裏から磁力を使って動かすというもの。
ポイント/4【体験コンテンツ】
2Fのキッズパークの目の前には、マニア必見、子供必見の気になる体験コーナーが。1つは子供も大興奮の“無料”コンテンツ、1つは大人がハマる夢の“シュミレーター(有料)”。どちらも捨てがたい!!
【電車とつくるまち】(無料)
指定されたスポットに立ち、あとは手を壁に向かって左右上下斜めに振るだけ。なんと手の動きにあわせて線路や駅、家、お店などが次々とできていくという、来場者が参加して作品を完成させるデジタルインタラクティブアートが楽しめるんです♪ とても単純で子供にも最適。親子で楽しめますヨ。
【ロマンスカーシュミレーター】(有料)
ロマンスカーを実際に運転できる貴重な体験コンテンツも! なんと40年近くも実際に活躍したLSE(7000形)を再利用したもので、前方に投影される映像は、2018年に実際にロマンスカーの運転席から撮影したものとのこと。
難易度別に「入門」「初級」「上級」とあり、コースも3コース(「秦野→本厚木」「本厚木→町田」「成城学園前→新宿」)から選べます♪ 体験時間はなんと10分超え。参加者の交代時間等を入れるとおおよそ1回15分。つまり、1時間に体験できるのは僅か4人とのこと! *入門は「成城学園前→新宿」コースのみ。
【↑】ロマンスカーを知らない方が見れば、飛行機を運転しているかのようにも見えるこのシュミレーター。実際に使われた操作機器をそのまま流用するなど、リアルさが話題です!
【↑】シュミレーター体験は1回500円ですが、希望者が多いと予想されることから、抽選制となっています。入り口でチケットを購入する際、参加希望を示す画面の青いタグを押して抽選券を確保。指定時間になると、抽選結果が1Fのギャラリー奥で発表されますので、そこで当たった方のみが参加できるとのこと。
ポイント/5【こんなスポットも♪】
●屋上エリア
【ステーションビューテラス】
出入り自由の屋上エリアでは、海老名駅に乗り入れるロマンスカーなどを見学可能。ベンチもありますので、天気の良い日は、ドリンク片手にのんびりしてみるもの良いかも!? ちなみにテラスの端奥に喫煙所があります。
*ちなみに写真にある矢印は、電車を洗う洗車機だそうです♪
【↑】ロマンスカーの到着時刻が判る、最新の時刻表も常設。現在運行中の5車種がイラストを使って直感的に判るように工夫されているんです♪
【↑】テラスへ出る際の踊り場には、世界でココだけ! と銘打つ、気になるプリクラも。来館記念にぜひどーぞ。
●1Fエリア
【ヒストリーシアター】
入り口から1Fへ降りるとまず目にするのがこのエリア。小田急線が開業した当時の車両「モハ1」を横目に、奥のスクリーンでは小田急電鉄のラーキスやロマンスカーの歩みを、軽快なタップとジャズで振り返る、4分30秒のムービーをループ上映。ベンチもありますので、ぜひゆっくり鑑賞くださいませ。
【↑】モハ1の車内には入るとができませんが、覗くことは可能。展示車両は小田急電鉄から熊本電気鉄道へ渡った車両を譲ってもらい、1984年Ⅱレストアしたものとのこと。ノスタルジックな雰囲気に浸れます♪
ミュージアムショップも凄い!
来館記念のお土産に使える、ミュージアムショップも品揃え充実。小田急電鉄のオフィシャルグッズショップ「TRAINS(トレインズ)」では通常のレギュラー商品のほか、ミュージアム限定商品も取り扱い。その限定には、オープン時だけのさらなる「開業記念」限定商品なるものもあり。限定だけで44品、全部含めると240〜250品は超えるとのこと。
とくに「開業記念」限定品は速攻で売り切れそうな予感・・・。
*ミュージアムショップでの支払いは現金、クレジットカード、交通系ICのみ。●●pay等は使えません。
限定商品の詳細はコチラで♪
https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001wi7d-att/o5oaa1000001wi7k.pdf
【↑】館内各所には、オリジナルのカプセルトイの販売も。館内展示の5車種のロマンスカーに加え、シークレットが1つ含まれているそう。ぜひ挑戦を(1回/500円)。
ミュージアムカフェも!
隣接するカフェはミュージアム来館者はもちろん、来館に関係なく、だれでも利用可能です!
こだわりのホットドッグやスイーツ、クラフトビールなどいろいろ。飲める車両図鑑と銘打った、思わず写真に撮りたくなるドリンクもありますヨ〜。ロマンスカーの車内で提供され好評となっていた当時メニューの再現も。ぜひ店頭でお確かめください♪
■席数/60 ■営業/10:00〜20:00 ■不定休 ■支払い/現金、カード、交通系IC、●●pay
豆知識
【館内飲食は!?】
一部除き、基本OKとのこと。隣接するミュージアムカフェで購入したテイクアウトフード等を持ち込んでもいいそう。ドリンク等の持ち込みもOKとのことです。
【↑】飲食NGな場所にはご覧の看板が。ロマンスカーの車内での飲食は厳禁です。
【利用時間は!?】
当面の間、入館は日時指定制ですが、入館した後は時間制限はありません。見るスポットが多いため、最低で1時間半〜2時間。いろいろ体験しつつ、ゆったり楽しむと3時間〜4時間くらいはすぐ過ぎそうです。とくに小学生以下のちびっ子がハマリそうなコンテンツが多いため、子供ずれのご家族は半日は十分楽しめるそうです。
今回のレポートのまとめ
●マニアックすぎず、子供も楽しめる♪
●歴代ロマンスカーの実車が見れる!
●感動をおぼえるリアルなジオラマが!
●体験コンテンツも複数あり
●子供用プレイランドも充実
●ミュージアムショップも凄い!
【↑】小田急線「海老名駅」改札内には、ご覧のような顔出しパネルがあったりも。来館前後の記念にどーぞ。
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