【クロード・モネ ー風景への問いかけ】 没後100年のモネ展! オルセー美術館から、15の日本初公開作品含む41のモネ作品が来日!

印象派絵画の巨匠、クロード・モネの回顧展が開幕。モネの作品はもちろん、創作活動に影響を与えた関連展示も踏まえ、偉大な画業の足跡を辿る没後100年記念展です! 《2026.5.24まで》
*掲載情報は2026年2月6日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
『クロード・モネ ― 風景への問いかけ』
開催地アーティゾン美術館 6・5階展示室(東京都中央区京橋1-7-2)
開催期間2026年2月7日(土)〜5月24日(日)/日時指定制
開館時間基本10:00~18:00/開館時間延長日あり *最終入館/16:30
鑑賞料【一般】WEB/2100円、窓口/2500円、【高大生・専門生】無料/WEB予約必要、【中学生以下】無料/WEB予約不要
休館日2月16日(月)、3月16日(月)、4月13日(月)、5月11日(月)
行き方JR「東京駅」八重洲中央口、銀座線「京橋駅」6&7番出口より徒歩5分
主催石橋財団アーティゾン美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社、NHK
特設サイトhttps://www.artizon.museum
【クロード・モネ ― 風景への問いかけ】とは!?

東京駅・八重洲口から徒歩圏内にある「アーティゾン美術館」で始まった、印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネ(1840-1926)を大々的にフォーカスした回顧展です。
2026年はモネが没してから、ちょうど100年となる記念の年。モネとの関わりが深いフランスのノルマンディ地方やパリ地方では、この1年で100以上(!!)もの祝賀イベントを開催する予定と、2026年は世界でモネの偉業を称える1年となりそうです。

芸術運動「印象派」の名の由来となった作品を手掛け、生涯で2000枚近くの油彩画を手掛けたとされるモネ。特定のモチーフを何枚も描く「連作」でも有名。*写真/シャールワクター《画家、クロード・モネ》1900年頃/オルセー美術館
展覧会には、創作活動に多大な影響を与えた、ノルマンディ地方やパリ地方に位置するル・アーヴルやアルジャントゥイユ、ヴェトゥイユなどの土地で出会った、自然の美をカンヴァスに落とし込んだ風景画が多数集結。
近代風景が共存する自然や、四季の移ろいを感じさせる穏やかな自然があれば、ときに荒々しい自然を描くなど、モネは生涯を通じて自然の美と対峙しました。
50代では同じモチーフを何度も描く「連作」を手掛けるなど、終生創作意欲旺盛な画家であったモネが見た風景や創作の変遷を楽しめるのが、今回の展覧会です。

クロード・モネ《戸外の人物習作-日傘を持つ右向きの女》1886年/オルセー美術館
会場で紹介される展示物は、全部で139点。
展示されるモネ作品の大半は、モネのコレクションで世界的に有名な、パリにある19世紀美術を専門とする「オルセー美術館」の所蔵品。日本でも同館の所蔵品を使った展覧会が、近年複数開催(または開催予定)されるなど、馴染み深い存在かと思います。
そんなオルセー美術館から来日した作品は、全部で92点。うちモネの作品が41点。41点のうち15点は、日本初公開という、充実のラインアップとなっています。

クロード・モネ《昼食》1873年頃/オルセー美術館/日本初公開
ちなみに展示されるモネ作品の大半は「オルセー美術館」所蔵品ですが、それがすべてではありません。
開催会場となる「アーティゾン美術館」ほか、日本国内の美術館などが所蔵するモネ作品も展示しており、それらをすべて加えるとモネ作品だけで60点あまりとなります。

クロード・モネ《黄昏、ヴェネツィア》1908年頃/石橋財団アーティゾン美術館
……となると、残りはなにが!? と気になることと思いますが、会場にはモネ作品以外も多数展示されています。
モネの創作活動を語るうえではずせない、同時代の文化芸術にもフォーカスした内容となっており、カミーユ・ピサロやピエール=オーギュスト・ルノワールなど、同時代を生きた同業者の作品はもちろん……

カミーユ・ピサロ《ブージヴァルのセーヌ川》1870年/石橋財団アーティゾン美術館
19世紀に登場し絵画とともに表現方法として大きく注目された「写真」、さらにエミール・ガレなどの「工芸品」、そして浮世絵に代表される「日本美術」の展示もありと、当時の空気感もあわせて伝えることで、モネの画業を再確認。より深くモネを知ることができる内容となっています。

会場となる「アーティゾン美術館」は2020年1月開館したばかりの、比較的新しい美術館。じつは、今回の展覧会はそのオープニングとして企画されていましたが、コロナの影響により2度に渡り延期、今回晴れて開催にこぎ着けたとのこと。
画業を年代順に追う
会場は13のセクションに分かれており、モネが描いた風景画を年代順に追いながら紹介。
モネは生前、様々な場所に精力的に足を運び、いろいろな手法で作品を描いたそう。会場では師と仰ぐウジェーヌ・ブータンと出会う初期の頃から、晩年に描き続けた「睡蓮」の連作へとつながる変遷を年代を追って紹介していきます。

クロード・モネ《ノルウェー型の舟で》1887年頃/オルセー美術館

クロード・モネ《睡蓮の池、緑のハーモニー》1899年/オルセー美術館
日本、そして世界初公開作品も
先述の通り、オルセー美術館から来日した作品のうち、15点が日本初公開となっていますが、なかには修復を終えたばかりの作品も。
展示会場序盤に眼にする《かささぎ》は、修復後として世界初公開。ちなみに作品名にある「かささぎ」とは、佐賀県で「カチガラス」とも呼ばれる鳥のこと。画面左に描かれた、木の柵にとまっている黒く小さな鳥が、かささぎです。

クロード・モネ《かささぎ》1868-69年/オルセー美術館/修復後世界初公開
モネは家族を残してフランス各地、ときにイタリアやオランダといった外国へ出向き作品制作を行いましたが、イギリス海峡に面し避暑地や保養地として知られるディエップで描かれた、日本初公開となる《ディエップ近くの断崖》も、そんな旅のなかで描かれた一例です。

クロード・モネ《ディエップ近くの断崖》1897年/オルセー美術館/日本初公開
創作に影響を与えたもの
モネ作品だけに特化することなく、創作のヒントにもなった関連展示が多数ある点も今回の大きな見所です。

会場には、エドワード・スタイケンの《ヴェネチア》《夕暮れ、ヴェネチア》など、写真展示も複数。
探究心が強かったモネは、過去はもちろん、同時代を生きた画家たちからもインスピレーションを受けたほか、新しい表現方法であった「写真」にも興味を抱くなど、好奇心旺盛な画家だったそう。

会場には、同じ時代に同じテーマを題材に作品を制作したエミール・ガレやドーム兄妹の工芸作品も展示中です。
とくに注目は「ジャポニスム」と称される章。19世紀後半からヨーロッパに急速に広まった、日本美術がモネにもたらした影響は大きく、ジヴェルニーという村にある自宅でが、浮世絵をコレクションしていたそう! 会場には歌川広重や葛飾北斎などの浮世絵が展示*されています。
* 会場で紹介される浮世絵(錦絵)は、会期中展示替えがあります。

左:歌川広重《東海道五拾三次之内 亀山 雪晴》1833年頃、右:歌川広重《木曽路之山川》1857年頃 ともに中外産業 原安三郎コレクション
モネに没入する映像体験

アンジュ・レッチア《モネに倣って》2020年
会場ラストには、モネの世界を映像で楽しむ没入エリアが用意されています。
現代アーティスト、アンジュ・レッチアさん(1952-)が手掛けた、モネに捧げるオマージュ映像《モネに倣って》を壁4面で楽しむ、揺れ動く映像とサウンドの無限ループシアターとなっています。
モネを題材とした作品も
会場には、モネ自身を絵画の題材や写真の被写体とした、興味深い作品の展示も複数ありますので、そちらもお見逃しなく!

ピエール=オーギュスト・ルノワール《クロード・モネ》1875年/オルセー美術館

ポール・ポーラン《クロード・モネ》1911年/オルセー美術館

エティエンヌ・クレマンテル《シヴェルニーの庭の睡蓮の前で横を向いて立つクロード・モネ》1920年頃/オルセー美術館
ミュージアムショップも

来館記念として利用したいミュージアムショップは全2箇所。モネ展グッズをもっとも多く扱う「THE SHOP」は3Fにありますが、こちらは展覧会入場者のみが利用可能です。

大小様々のイベントオリジナルグッズやアパレルなど、既存商品含め多数取り扱っています。
【詳細はこちらへ】https://www.artizon.museum/exhibition_sp/monet2026/goods/

ボリューム満点の公式図録は3080円。図録ほか一部商品は、どなたでも利用できる2Fのショップでも取り扱い中です。
そのほかのあれこれ
音声ガイド、無料!
モネ展をさらにじっくり楽しみたい方にオススメの「音声ガイド」は、なんと無料で利用可能です。手持ちのスマホを使って聞く方式となっていますので、Bluetoothイヤホン等、忘れずに持参あれ。ちなみにナビゲーターは人気声優の細谷佳正さん。落ち着いた渋みのある声が、とても聞きやすい♪
読み込みに必要となる二次元コードはウェブ上でも公開されているため、会場だけでなく、自宅ほか、お好きな場所でも再生可能です!
【詳細はこちら】https://www.artizon.museum/exhibition_sp/monet2026/audio-guide/
学生は入館無料!
嬉しいことに、大学生、専門学生以下、学生さんはすべて入館無料!
入館料が必要なのは、一般の大人だけ。入館は基本日指定の予約制となっていますが、ゆとりがあれば当日購入も可能。ちなみに、大学生、専門学生、高校生は入館無料ですが事前予約は必要です。ご注意を(中学生以下は予約不要の入館無料)。
キッズ向けガイドも!
美術鑑賞となると、子どもたちにはハードルが高いとして敬遠されがちですが、今展では子どもたちにもモネに親しみを持ってもらうべく、小中学生を対象としたジュニアガイドブックを用意。会場で無料配布中です。
作品を鑑賞する際のヒントが記されているほか、コミックガイドでは漫画やイラストを使って、モネの生涯や描いた風景を解説と、美術鑑賞を本格的に楽しむ第一歩としても最適です!
【公式サイトからダウンロード可能】https://www.artizon.museum/exhibition_sp/monet2026/special/learn-more/#junior-guide
同時開催イベントも

《クロード・モネ -風景への問いかけ》展は「アーティゾン美術館」6F&5Fで開催中ですが、4Fで同時期開催中の《カタリウム》展も、追加料金なく楽しめます。
カタリウムとは、「語り」と空間を意味する「リウム」からなる造語。語りの場をテーマとした展覧会で、作品を前に展開される「語り」に耳を傾け、場をイメージしてみようという試み。

会場は江戸時代の屏風、明治大正期の神話を描いた油彩画など、国宝2点、重要文化財7点、重要美術品5点を含む、全56点で構成されます。
レポートまとめ♪

・モネが見た風景を巡りながら画業を回顧する、没後100年記念展
・来日モネ作品41点中、15点が日本初公開!
・音声ガイド無料、子ども向けガイドブック等の配布もあり
いかがでしょう!? 没後100年の記念に相応しい、充実した内容で開催中のモネ展。モネが巡った土地と時代を作品とともに展観できる内容で、大人であっても難しく思えることがある美術鑑賞の敷居を下げる配慮もあり。親子で訪れる、はじめての美術展としてもオススメです。
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