2025.03.16

特集記事

文・写真: 山さん
2025.03.11

ラムセス大王展が豊洲で! 展示数約180点の、エジプト政府公認世界巡回展! 想像力刺激する没入演出も必見!

ラムセス大王展 豊洲

数ある考古学展の中でも人気の高い古代エジプトの、もっとも偉大な王様として知られる“ラムセス2世”をフォーカスした大規模展が豊洲で開幕! 見る者の想像力を掻き立てる演出方法も必見な、約半年間のロングラン開催です!《2025.9.7まで》

*掲載情報は2025年3月7日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

ラムセス大王展 豊洲

イベント概要

『ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金』

事前日時予約推奨
撮影OK(写真・動画)
グッズ販売あり
カフェあり

所在地ラムセスミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(東京都江東区豊洲6-4-25)
開催期間2025年3月8日(土)~9月7日(日)
開館時間平日/10:00~18:00、土日祝/9:00~19:00 *入館は閉館1時間前まで
入館料【平日】大人(18歳以上)/3800円、中高生/2800円、子ども(6歳以上)/2100円、【土日祝】大人(18歳以上)/4000円、中高生/3000円、子ども(6歳以上)/2300円 *価格は前売オンライン料金の場合
VR体験2500円
休館日会期中無休
最寄り駅ゆりかもめ「市場前駅」より徒歩3分
主催ラムセス大王展ファラオたちの黄金実行委員会、NEON JAPAN
特設サイトhttps://ramsesexhibition.jp

【ラムセス大王展】とは!?

ラムセス大王展 豊洲

老若男女多くの方を魅了する古代エジプト。日本でもこれまで幾度となく関連イベントが行われるなど、展覧会屈指のキラーコンテンツとなっていますが、今回紹介する《ラムセス大王展》は、古代エジプト史上もっとも偉大な王(ファラオ)として君臨した「ラムセス2世」に焦点を当てた大規模展覧会です。

紀元前1300年前、いまからおよそ3300年前にエジプトを統治した「ラムセス2世」は、一般的ファラオが数年から10年程度とされるなか、67年もの長きに渡り最高権力者として君臨し、一説によれば90歳くらいまで生き、生涯で100人もの子どもを持ったそう。

身長も180㎝くらいあったという、長寿の王として知られています。

長い在位期間中に、アブシンベル神殿などを筆頭に数多くの建築物を建造し、多くの遺物を残し、いろいろな場所にその名が残るなど、現代人が想像する古代エジプトの大まかなカタチを作ったファラオなんです。

《ラムセス大王展》ではそんな「ラムセス2世」を、統治した時代はもちろん、その前後に君臨したファラオや王族の時代を交えながら、大小数々の遺物とともに紹介するエジプト政府の公認の展覧会です!

2023年にフランスからスタートした世界巡回展であり、これまでアメリカ、オーストラリア、ドイツを巡り、5会場目として、満を持して日本に上陸です。

開催期間も非常に長く、3月から9月までのおよそ半年間も開催されるんです。

ラムセス大王展 豊洲 会場

会場となる「クレヴィアベース」は豊洲に新しく誕生イベント会場。こけら落としとなる第1弾イベントが、今回の《ラムセス大王展》とのこと!

会場は豊洲。近隣には豊洲市場隣接のグルメスポット「千客万来」や、あの「チームラボプラネッツ」のほか、のんびりすごせる大きな公園もありと、エリア一帯で1日すごせる好立地に。お出かけにピッタリです!

演出で没入感を刺激

会場に集う至宝は、ざっと180点あまり。3300年以上も前のものとは思えないほど、巨大なものから指先程度のものまで、大小多数。保存状態がいいコレクションが多数揃っています。

《ラムセス大王展》は一般的な博物館で行われる展示会とは、趣向が異なっており、会場の雰囲気作りや演出もポイント。

ラムセス大王展 豊洲 入り口

入館後にまずくぐるゲート。これから始まる展示を盛り上げる、神殿の入り口のようになっています!

会場内は非常にゆったりとしておりギスギス感が薄く、照明にもこだわり雰囲気を盛り上げ。

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

展示物の一部は、周囲をグルッとまわれる島展示となっているなど、じっくり鑑賞可能です。

各エリアには壁画が描かれていたり、岩の様な演出があったりと、雰囲気的にはちょっとしたテーマパークに入り込んだような感覚が味わえるなど、淡々と見せるだけでなく、来場者を古代エジプトの世界に没入させる工夫があるんです。

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

一瞬どこからどこまでが遺物なのか!? と錯覚してしまうほど、会場内を作り込むなど、来館者を古代エジプトの世界へ!

没入感を盛り上げる演出の1つが「映像」。

会場内の複数箇所にラムセス2世にまつわる特別映像を上映と、古代エジプトへの理解を深めることができるんです。CGやプロジェクションマッピングを駆使した臨場感あふれる映像演出もありと、チカラが入ってます!

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

巨大パノラマスクリーンを使ったプロローグ演出で、気分を盛り上げてから、いざ展示室へ!

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

古代エジプトの有名な戦を、最新映像技術でリアルに再現したコーナーも。

神殿ツアーへ出かけるVR体験!

ラムセス大王展 豊洲 会場風景 VRマシン

没入演出の極めつけは、会場ラストに用意された「VR体験コンテンツ」。

ラムセス2世が建築した建物として有名な「アブシンベル宮殿」と、隣の「ネフェルタリ王妃の墓」に実際に入ったような感覚を味わえる超絶リアルな体験が可能です。

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

半世紀上前に、ダムの建設にあわせ大規模移築を行ったことでも知られる「アブシンベル神殿」。会場内には模型を使った解説もあります。

こちらは別料金となっており2500円。1回10分半。専用ヘッドギア(ゴーグル)をつけ、座面が動く卵のような形をした専用シートに座って楽しみます! 最大18人が同時体験可能で、体験中流れる解説は英語にも対応。

至宝展示数は180点超え!

会場に展示される至宝の総数は、先述の通り180点以上。ポイントは展示品の大多数が、“エジプト本国から持ってきたもの”であること。他国の博物館所蔵中心ではなく、本国にあり、エジプト政府公認という点も大きなポイントです。

ほんの一部となり恐縮ですが、ザッと紹介すると……。

巨像

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

ラムセス2世そのものを表した巨像から、1つの石を掘り出した花崗岩のオベリスク(四角柱)、石灰岩のスフィンクスなど、多数。見上げるほど、巨大なものも随所に展示中です。

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

古代エジプト展といえば、様々な棺が紹介されるケースが多くありますが、もちろん今回も。人の頭をしたものだけでなく、タカの頭をしたもの、木製から銀製など、いろいろな種類の棺が展示中です。彩色の鮮やかさにも注目あれ。

胸像

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

若き日のラムセス2世や、その後を統治したメルエンプタハなど、胸像展示も複数。ちょうど目線くらいの距離で鑑賞可能です。

ミイラ

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

「棺」と並ぶ、注目コンテンツである「ミイラ」もあり。動物たちのミイラを複数体集めた特設コーナーも用意されており、なかには「動物のミイラを収めた棺」という、珍しい展示も。

装飾品

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

古代エジプト人は性別に関わらず皆が化粧をし、襟飾りからブレスレット、イヤリングなどの装身具で着飾っていたそう。会場には実際に身につけていたであろう、装飾品も注目。金のものから、王女のかつらの上に被せた髪飾り、さらに短剣も。

石材

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

当時の出来事、文化等を忍ばせる貴重な資料となる「石材」関連の展示も。写真は、ラムセス2世が複数の神殿の壁に刻ませたという「カデシュの戦い*」の模様。シリア人などの異民族をラムセス2世が鷲づかみにし、斧で殺害する様子。

*エジプトとヒッタイト(トルコ)の間で展開された戦争で、現在確認されているなかで最古の平和条約。現在の条約の基礎にもなっているそう。

そのほか

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

ほかにも棺の上にかけられていた葬祭用の亜麻布(リネン)や、白い鉱物であるアラバスターを使った花瓶、(当時の代表的な武器であった矢を収納する)動物の皮のようにみせた木の矢筒など、興味深い展示が多数。

ちなみにアラバスターの花瓶は、ツタンカーメンの黄金マスクを発見した、あのハワードカーターが見つけたものだそう。

ハイライトは“ラムセス2世の棺”

ラムセス大王展 豊洲 会場風景

数多くある展示物のうちもっとも注目すべきハイライトが、写真の「ラムセス2世の棺」。額のコブラや腕をクロスした格好、あごひげと、王族の棺であることを示す重厚さは必見。

棺本体と、蓋*の両方が日本で展示されるのは、初とのこと!

*蓋だけの展示は過去にあり

王墓は盗掘にあっており、本来の棺は失われているそうですが、ラムセス2世のミイラそのものは、死後200年近くたったのちこの棺に移され隠し場所に安置されていたそう。

棺はレバノン杉という、エジプト現地では生息していない木製(つまり製作のために輸入)。棺の多くは、薄い板を貼り合わせて製作されていることが多いそうですが、この棺は1本の杉をくり抜いたものと作りや重厚さが違うんです。

展示の棺は、過去の王族の棺を再利用したもので、元々表面に貼られていた金箔ははがされています。腹部にある楕円のカルトゥーシュがラムセス2世を示し、その下には王墓から隠し場所までの道案内が記されているそう。

会場では、この棺の横で、ラムセス2世をCGで再現した特別ムービーも上映中。必見です!

グッズ販売も充実!

展示室を抜けた先には、来館者だけしか利用できない物販エリアがあります!

ラムセス大王展 豊洲 グッズ

雑貨からアパレル、置物、お菓子類など、多数。イベント限定商品も複数あります。あわあせてお楽しみあれ。

ラムセス大王展 豊洲 図録

展示物を詳細に記録した「図録」は、なんと内容別に3種類も!

学術的な観点から紹介した最上級版を筆頭に、入門者向けのコンパクト版、さらにイラストを多用したキッズにも最適なものと、難易度の違いで選べます。

装幀違いで複数用意するケースは稀にありますが、内容が違うのは極めて珍しいこと。子ども向けがあるなんて素晴らしい! 主催者の強い意気込みを感じますよね。

こんなサービスも

会場では物販のほかにも、エジプトに行った気になれる合成写真撮影コーナーや、パピルス紙に(古代エジプト文字の)ヒエログリフで自分の名前を記すサービスなどを有料で実施中です!

ラムセス大王展 豊洲 会場風景 パピルス

パピルス印字サービス

建物内にはカフェもありますので、観覧前後に利用されてはいかが!?

レポートまとめ♪

ラムセス大王展 豊洲

・180点あまりの至宝が豊洲に集結!
・映像/音/照明/装飾と、会場演出も必見
・9月までのロングラン開催!

これまでエジプト展に何度も足を運んだ方でも満足できる充実の展示と、やり過ぎることなく、でも一般的な博物館展示とは違う、没入させる会場演出は必見です! 会期が長いため、繰り返し訪れるのもありかも。

今回ご紹介した記事は 

 いかがでしたか?

以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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