2024.11.24

特集記事

文・写真: 山さん
2024.03.20

終了しました

【大哺乳類展3】 標本展示500点以上! 親子で語り合いながら楽しみたい大好評展が、装い新たに帰ってきた!

大哺乳類展3  展示物

過去2回開催され大好評を博した「大哺乳類展」が5年ぶりに開催! 今回のテーマは「分ける」と「つなぐ」。子どもたちにもぜひ訪れてほしい興味深い展示がワンサカある、注目の展示会です!

*掲載内容は2024年3月15日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。

*2024年5月21日情報追記あり。

スポット概要

『大哺乳類展3-わけてつなげて大行進』

撮影OK(写真/一部除く)
音声ガイドあり
グッズ販売あり

会場国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
開催期間2024年3月16日(土)~6月16日(日)
開館時間9:00~17:00 *入館は16:30まで *土曜日、4月28日(日)~5月6日(月・振休)は19:00まで延長(入館は18:30分まで)
入館料【一般・大学生】2100円、【小中高校生】600円 *未就学児無料
休館日月曜日、5月7日(火) *3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)、6月10日(月)は開館
行き方JR山手線ほか「上野駅」公園口から徒歩5分
主催国立科学博物館、朝日新聞社、TBS、TBSグロウディア
公式サイトhttps://mammals3.exhibit.jp

【大哺乳類展3】とは!?

大哺乳類展3  ポスター

2010年、そして2019年と過去2度に渡り開催され、大好評となった特別展の第3弾です!

展示総数500点以上という、過去最大の標本展示数を武器に、現在6500種類あまり存在する『哺乳類』の姿カタチ、そして能力といった様々な違いを、いろいろな側面からひも解く展示会です。

テーマはずばり『分類=わける』と『系統=つなぐ』。

見た目で判る違いはもちろんのこと、内部から見た特徴、さらにDNAからのグループ分けで判明する関連性など、哺乳類の進化の不思議に迫る内容となっています。“似ているけれど、じつは違う” “似てないけれど、本質は同じ”など、思わず何度も「へぇ〜」と口ずさんでしまうはず!

大哺乳類展3  会場風景

展示会は全4章で構成。一部に限られますが、子ども目線で楽しめる、展示位置の低いモノも一部あり。最大の見所は、写真に映るエリアの先にある「第3章」です!

ちなみに先の2つのテーマは、自然史研究の世界では基本中の基本なんだとか。そもそも人間も哺乳類ですよね。「(今回のイベントが)結果として自分を知ることにもつながるはず」と関係者。

視覚的に判りやすい、「標本」という取っつきやすい展示物が中心の展示会であるため、きっと子どもたちもワクワクしながら楽しんでもらえるはず。「子どもたちには、ぜひ騒ぎながら見てほしい」とのことですヨ〜。

音声ガイドは内田雄馬さん

大哺乳類展3  音声ナビ

今回の展示会にも、もちろん音声ガイドあります!

ナビゲーターは、数々の人気アニメで活躍されるほか、近年では歌手活動もされている声優の内田雄馬さん。♪音声ガイドだけしか得られない情報もありますので、ぜひご利用あれ。

ちなみに会場で端末貸し出し(写真)の場合は600円、アプリ配信の場合は650円と価格が違います。アプリ版は価格が50円増しですが、展示室外でも聞き続けることができるんです。展覧会の会期中視聴可能とのことですので、おうちで家族とお話する際などにも使えそう♪

こんな展示会です!

実際の展示物紹介はのちほどとして、まずは大雑把な見所を紹介すると・・・。

大哺乳類展3  展示物

とにもかくにも標本展示が多い! その数先述の通り500以上! 動物園などでお目にかかったことのあるメジャー哺乳類(?)から、珍しい哺乳類まで、かなり間近でじっくり観察できちゃいます!

大哺乳類展3  展示物

展示標本が見上げるほどドデカイものから、手のひらサイズの小さなものまで、大量! 編集部がザッと調べたところでは、大きなものでは、全長12mに及ぶニタリクジラやツチクジラの全身骨格(天井からぶら下がっています!)、体長5mのミナミゾウアザラシがお地蔵さんのようにどーんとそびえていたりと、思わず「おお〜」が連続すること間違いナシ!

*余談ですが、写真に写るミナミゾウアザラシは、現・新江ノ島水族館で14年間飼育されていたオスとのこと。

大哺乳類展3  展示物

展示標本は、大半がある一定の方向からしか鑑賞できませんが、なかにはご覧のアジアゾウのように、前後左右といろいろな角度からじっくり観察できちゃいます! 正面だけでは判らない違いを確認すべく、ぜひ回り込んでお楽しみあれ♪

大哺乳類展3  展示物 クジラの心臓

日本での公開が初とある標本展示も複数あり、その数なんと30あまり。

写真は地球上最大哺乳類であるシロナガスクジラの心臓(レプリカ)。高さ1.66×幅1.28×奥行き0.9mもある超巨大心臓で、これも本邦初公開。人間と同じく、二心房二心室の構造となっているんです。その大きさに、きっと誰もがビックリしますヨ〜。編集部が思う、今回複数あるハイライト展示の1つがコレです!

*本展の会場である「国立科学博物館」の本館前に展示されている、シンボリックな巨大なクジラの模型はシロナガスクジラです♪

ちなみに先のアジアゾウ全身骨格も初公開です!

大哺乳類展3  展示物

巨大な展示物が印象に残りやすいですが、会場には小さい展示物も。写真はチビトガリネズミの心臓。哺乳類界最少サイズに分類されるネズミは、心臓も超小さいんです!

大哺乳類展3  展示物

骨格標本も多数あり、それぞれをテーマに分けて紹介。写真は、足の指の数が奇数である、ウマやサイなどの「奇蹄目」を紹介するコーナー。足の指の数でグループ分けするなど、普段気にすることがなかった点にも気づかせてくれる展示がいろいろあります! ミニ恐竜展にでも来たような雰囲気もありと、子どもたちも多いに歓び層な展示がいろいろあります。

大哺乳類展3  展示物 体験展示

標本と標本の合間には、標本を絡めた「コラム」的も。いろいろば哺乳類の『心拍数比べ』や、『針状の毛を持つ哺乳類』など、じっくりと鑑賞し比較したくなる、“見た目にだまされるな!”コーナーは必見です。

大哺乳類展3  展示物 体験展示

なかには、実際に触って確かめることができる体験展示も!

200点の標本が大行進!

大哺乳類展3  展示物

第3章にある本展最大の見所、『哺乳類大行進』は必見です!

200点あまりの剥製標本をヘアピンのように列を作って行進する様は、大人であっても思わず「おおおおお〜」となるほど。一方に向かって標本が立ちが歩く様は、まさに行進!

2019年に開催した際にも「行進展示」を行ったそうですが、前回よりもさらにスケールアップ。迫力が凄まじいです!!  足音が聞こえてきそうなほど! 子どもたちは興味津々と見入ってしまうはず。動物園に来た感覚が味わえますヨ〜。

大哺乳類展3  展示物

見る角度、高さでも受ける感覚はかなり違いますのでジックリご覧あれ。

展示標本は「本剥製」と呼ぶ、生きていた姿を再現したもの。なかには剥製化が難しい哺乳類もいるとのことで、それはFRPなどで作っているんだとか。関係性の近いグループごとにまとめられており、通常公開されていない貴重な標本があったりも!

ここで1つアドバイス。来場者は行進を外側から眺めることになり、内側に展示されている剥製のなかには、見にくいものも。「双眼鏡」持参で行くといいかもです。とくに子ども連れの方は、双眼鏡があるとさらに話が盛り上がりそう!

そのほかにはこんな展示が

ほんの一部ですが、さらに展示物の様子をご紹介すると・・・。

大哺乳類展3  展示物

こ、これは一体!? となるコチラはコビトカバの頭。「表情筋」を紹介する展示。かなり不気味・・・ですが、顔の皮の下を覗く機会なんて滅多にありませんからジックリ興味深い!

大哺乳類展3  展示物 鹿の頭

こちらは頭の形や雰囲気は似ているものの「角」が違うんです。ハーテビースト類と呼ばれる、角の変異が顕著な哺乳類の剥製展示。頭だけですが迫力が凄い!

大哺乳類展3  展示物 ムササビの骨

この四肢の異様に長い全身骨格展示は、“滑空”する哺乳類「フィリピンヒヨケザル」。空を舞う感じ、判りますよね!

大哺乳類展3  展示物 霊長類の骨

もちろん霊長類も。ゴリラやオラウータン、チンパンジーなどを、骨格で見比べることも。

大哺乳類展3  展示物 アルマジロ

「装甲」と呼ばれる甲羅を持つ哺乳類の展示も。アジアやアフリカに生息するミミセンザンコウ(写真手前側)と呼ぶ哺乳類はアルマジロとよく勘違いされるそうですが、両者は似て非なる顕著な例なんだそう。ムツオビアルマジロ(写真奥側)の装甲は、「皮骨」と呼ばれる無数の骨(写真奥中央のチップのようなもの)が連なってドーム状になっているんです! まさに「へぇ〜」な発見があります!

大哺乳類展3  展示物 カバの胃

大型昆虫の巣のような、得体の知れない雰囲気を醸し出すこちらは、なんとカバの「胃」。会場にはそのほかにも、哺乳類の様々な胃の展示があります! 哺乳類はもともと動物性タンパク質の消化が得意という性格があるそう。肉食動物の胃は単純で腸は短いのが普通とのことですが、草食動物はそうはいかず、例えば胃が複数の部屋に分かれる「複胃」という種があれば、すべてがそうとは限らずと奥は深いです。

ニホンオオカミ本剥製、初公開!

国立科学博物館  ニホンオオカミ特別展示

素材提供/国立科学博物館

会期終盤となった2024年5月21日〜、イベント第2会場に「ニホンオオカミ」の剥製標本が追加展示されることになりました!

すでにTV等、多くのメディアで告知されているため、ご存じの方も多いかと思いますが、この標本は国立科学博物館の収蔵庫に100年近く保管されていたもの。2020年に、当時小学4年生だった小森日菜子さんが、収蔵庫公開イベントに参加した際に、この剥製がニホンオオカミでは!? となり、専門家を交え調査を実施。2024年2月に正式にニホンオオカミと認定されたそう。

ニホンオオカミは1905年を最後に絶滅したとされており、標本は国内で3体、世界全体で5体しかない貴重なもの。今回が通算6体目の大発見なんです。お見逃しなく!

グッズ販売も多数

大哺乳類展3  物販コーナー

展覧会の楽しみといえば、各種関連グッズ販売。エリアラストには、入館者しか購入できないグッズがいろいろ販売されています。

もちろん図録(2500円)も。展覧会の理解を深める意味でも欠かせない1冊になりそう。難しい専門用語も複数出てきますが、親子でゆっくり眺めると会話も弾みそう。

そのほかにもオリジナルを含め服飾系から文具、日用雑貨、食品など多数。なかでも必見はポストカード。オシャレなデザインで、部屋に飾っても様になりそうなほど!

レポートまとめ♪

大哺乳類展3 バナー

・標本展示数500点以上! 初公開標本も!
・200点の剥製が「大行進」する様は圧巻!
・思わず「へぇ」なコンテンツ多数
・親子でワイワイ楽しめる♪

いかがでしょう!? ちょっとした動物園、恐竜展に来たかのような雰囲気も味わえる今回のイベント。難しい話ももちろんありますが、親子で語り合いながら楽しめることは間違いありませんヨ〜。 

大哺乳類展3  展示物 影の豹

余談ですが、ふと見上げてみると壁に猛獣が! 会場をいろいろ見渡すと、新しい発見もあるかもしれません♪ 子どもたちにも教えてあげてください〜。

今回ご紹介した記事は 

 いかがでしたか?

以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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