【リサ・ラーソンの作り方 展】 見る・知るだけでなく、もの作りを通じてリサ・ラーソンに触れる特別展、立川で開催中!

日本でも人気が高い、北欧を代表する世界的陶芸家に焦点を当てた、現在絶賛開催中の特別展「リサ・ラーソンの作り方 展」、ご覧になりました!? 単なる資料展示に終始せず、“作る”体験価値を全面におした過去例をみない視点が話題のイベントです! 《2026.2.23まで》
*掲載情報は2026年1月14日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
『リサ・ラーソンの作り方 展』
開催地PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟)
開催期間2025年12月27日(土)〜 2026年2月23日(月・祝)
開館時間平日/10:00〜17:00、土日祝/10:00〜18:00 *最終入館/閉館30分前まで
入館料一般/1800円、大学生/1200円、高校生/1000円、小中学生/600円
休館日12月31日(水)〜1月2日(金)、2月8日(日)
行き方JR線「立川駅」より徒歩約10分
主催PLAY! MUSEUM
告知サイトhttps://play2020.jp/article/lisalarson/
【リサ・ラーソンの作り方 展】とは!?
スウェーデンが生んだ世界的な女性陶芸家であり、日本での人気もとくに高いリサ・ラーソンさん*(1931-2024)をフォーカスした特別展です。
*以下、敬称略。
リサ・ラーソンといえば陶芸アーティストとして有名ですが、こと日本ではそれに限らず、関連グッズが幅広く販売されている馴染み深い存在であり、猫の「マイキー」はとくに有名ですよね。
リサ自身も、諸外国に比べ、日本にはとくに親近感を感じていたそう。「民藝」に感化され、身のまわりに日本製の道具を複数揃えるなど、特別身近な国だったそう。
リサ・ラーソンというアーティストを世界でいち早く注目した外国が日本だそうで、本人も「アーティストとして一番理解してくれる国」と生前語っていたほど。
そんなリサ・ラーソンをフォーカスした展覧会としては、(主催者によれば)2014年以降では過去4度開催*されているそう。通算5回目となる今回の特別展は、それらとは趣向が大きく異なるこれまでにない展覧会です。
*1979年、1981年など、2014年以前の個展開催もあり。2026年秋には東京で「リサ・ラーソン追悼展(仮)」を開催予定。
主催するのは立川にある「PLAY! MUSEUM」。

同ミュージアムは、2020年6月に開館。“絵と言葉、暮らしと生活”をテーマにした比較的新しい施設ですが、当初から“ほかの美術館では、やらないであろう取り組みにも挑戦している”施設で、年間を通じ様々な展覧会を行っています。
そんなミュージアムが主催する『リサ・ラーソンの作り方 展』は、アーティスト本人に寄りすぎることなく、文字通り“作り方”に着目した展覧会。
アーティストの作品展示を中心をする展覧会とは大きく異なり、手を実際に動かして楽しむ“モノ作り体験(ワークショップ)”を企画の中心に据えた、異色な展覧会となっているんです。
作家性や作品性は重視せず
展覧会は大きく3つのブロックに分かれており、第1部では、後に展開されるワークショップへの導入として、実際にリサ・ラーソンが行っていた“もの作り”を紹介。

会場入り口には、「リサが使っていた粘土」なる展示が!
ご存じ方も多いかと思いますが、リサ・ラーソンの作品は、原型の成形から焼成(焼き)までを自身が手掛ける、1点しか存在しない“ユニーク・ピース”と呼ばれる作品のほかに、原型こそリサ本人が作るものの、量産作業は職人さんが担当する“プロダクト”と呼ばれる作品の2通りあるんです。

会場には実際にリサさんが制作した「原型」の展示も。量産品の場合、この原型をもとに職人が生産を行い、その過程で失われるため、原型が残っていること自体が稀なんだそう。
私たちが巷のお店で見掛けるリサさんの陶器は、そのプロダクト。つまり量産品(商品)なんです。
今回「PLAY! MUSEUM」で始まった展覧会は、その量産品(プロダクト)のモノ作りに注目したイベント。通常の展覧会でありがちな、作家性や作品性は重視していないんです。ここが今回の最大の違い。
原型づくりから工房での量産工程など、どのように作品が生み出されるのかを紹介し、イベントの主役となる第2部となる「ワークショップ」へと誘導します。
その第2部では、気になるコンテンツを複数から選び、実際に来館者が手を動かしてもの作り(ワークショップ)に挑戦。

主催者いわく、「展覧会全体の半分がワークショップ」というほど。施設の象徴的なエリアである、大きな円状スペースがその会場です。
ワークショップといっても、泥をこねたり造型したりと、手や服を汚すような本格的なもの作りではなく、塗り絵や模様付けなど、コンテンツは簡単なものばかり。リサが生涯を通じて楽しまれた、“ものを作る”楽しさの一辺を味わえる内容となっています。
ちなみに第3部は、リサも取り組まれていた陶器のリユースに注目。1度焼成されると2度と土に帰ることがない陶器。それが壊れた場合、不良品が出た場合、どうする!? そのヒントが分かる展示が用意されています。

写真は、割れた陶器を漆を使った「金継ぎ」で修復した例。
【第1部】リサのもの作りを知る
プロダクト(量産品)の制作プロセスを知れる第1部では、実際にリサが原型等の制作時に使用していた道具類のほか、ラフスケッチ、さらに(職人が担当する)成形→焼成→彩色→窯出しの工程をへる過程を、現物とともに紹介していきます。

まずお出迎えしてくれるのは、リサの息吹を感じる、道具類や釉薬の見本、制作途中の造形物など。
気になるのは、写真左にある法被のような服。こちらはなんと剣道着。なんでもリサは剣道着を気に入り、制作時に好んで着用していたそう! リサがグッと近く感じませんか!?

上の写真は、制作プロセスが分かる非常に興味深い展示。段階ごとに、どうプロダクトが量産品として形となるかが、視覚的に分かるようになっています。
ほんのわずかですが、焼成前とあとでは大きさが違うこと分かります!? 小さくなっています。

リサが描いたスケッチも多数も展示。最大5匹の猫を飼っていたこともあるというほど、猫好きだったリサは、猫のスケッチをたくさん残されています。会場には、そのほかにも動物や人など、様々なモチーフを題材にしたスケッチも展示されています。
スケッチを見比べるとわかりますが、同じ人が書いたとは思えないほど、ときに写実的、ときに抽象的。そのどれもが日本初公開とのこと!

同エリアの壁には、リサが辿った人生が知れる「年表」も。それは戦国時代の絵巻のような長いロール状と、かなりのボリューム!
途中にコラムを挟んだほか、意識的に写真を多く盛り込むなど、読み応えある内容となっています。

リサの原型を元にした、新旧プロダクトの展示コーナーもじつに興味深い内容。なかには半世紀以上前のビンテージ品も。
エリア内には、そのほかにも日本で大人気の猫の「マイキー」にまつわる、思わず「へぇ」となる紹介や、日本で展開されたグッズについての紹介もあります。
スライド写真ショーも

エリアの一角にある隔離された場所では、写真のスライドショーが。
映し出される写真は、およそ20年もの長きに渡りリサを撮影し続けてきた、写真家・木寺紀雄さん(1974ー)によるもの。リサのサマーハウスで撮影された作品を中心に、5分30秒のスライドショーを楽しめます。
ちなみに木寺さんは、主催者いわく「おそらく日本でもっともリサを撮影されている方」とのこと。

内覧会では木寺さんご本人を招いて、リサについて語っていただく時間も。木寺さんはリサの作品集も発売されるなど、長年交流がありました。ちなみに染織工芸家・柚木沙弥郎さん(1922-2024)の写真も数多く撮影されています。
【第2部】もの作りに没頭

今回の展覧会の主役と位置づけているワークショップは、毎日開催(一部コンテンツ除く)。
同館最大エリアを使って展開されるもので、エリア中央には、「マイキー」を連想させる猫のしっぽのようなテーブルも。気持ちもアガります♪
ここでは、来館者自身が自発的にもの作りに挑戦。リサが実際に行った陶芸体験ではなく、スケッチをしたり、マイキーの塗り絵を楽しんだり、サンドアートボトルを制作したりと、簡単な体験が用意されています。
無料と有料の合計4つのコンテンツを楽しめます。

「マイキーのサンドアートボトル」は、好きな形のボトルに色付きの砂を入れ、表面にイラストシールを貼るコンテンツ。体験料:1320円

「マイキーの塗り絵」は、マイキー型のシートに、色鉛筆を使って模様つけを楽しむ無料コンテンツ。壁に貼って、会場をオリジナルマイキーだらけにしちゃいましょう〜。

エリア内のモニターでは、リサの制作の様子等をとらえた映像を特別上映。こちらも非常に興味深い! じつはこの映像は、2026年9月に銀座等で公開予定のドキュメンタリー映画の一部。特別に5分間だけ先行公開中です!
「にっぽんのリサ猫」コーナーも

ワークショップエリアの壁には、リサの原型をベースに、日本国内の窯元が独自のセンスを活かして陶器を作る「にっぽんのリサ猫」プロジェクトの展示コーナーも。
5つの窯元による、個性的なリサ猫を楽しめます。

「にっぽんのリサ猫」プロジェクトは、ワークショップとして来場者自身も参加可能。日本の窯元で制作した白いリサ猫に、マジックで模様付けができるんです。制作物はイベント期間中、ご覧のように展示作品として公開。イベント終了後に郵送するシステムです。参加料:4950円(配送料込み/事前予約制)
【第3部】陶器を有効活用
土に帰ることができない焼成された陶器。なかには破損してしまったり、量産品ゆえ不具合品が出てしまったり。
第3部は、そんな陶器を有効活用する術をリサの作品を通じて紹介。収納やアクセサリーなどに転換する技を知れます。

リサは破損した自分の陶器を、オシャレな筆立てとして利用していたそう。

このエリア内では、リサの陶器に実際に触れることも。
フォトスポットや物販なども
展示エリアは以上ですが、そのほかにも来館記念としてぜひ利用してほしいコンテンツがあり……

リサの作品をパネル化したフォトスポットがあったり……

お待ちかねのグッズ販売コーナーでは、イベント開催のために制作したオリジナルから既存品まで、幅広い品揃えからお買い物を楽しめます。

アパレル等、日常使いにも最適なグッズが多数! 担当者によれば、オリジナルで約50点、既存品で約150点くらいあるそう。
ちなみにこちらのショップは、展覧会に入館しないと利用できません。ご注意を。

さらにご覧のコラボカフェメニューも!
「PLAY! MUSEUM」内には「PLAY! CAFE」と呼ぶ常設カフェがあり、通常メニューとは別にイベント期間だけの特別メニューを提供中です。
こちらは展覧会入館にかかわらず、どなたでも気軽に利用可能。映えるラテもありますよ~。
レポートまとめ♪

・リサラーソン作品の制作プロセスを見る、知る、体験する特別展
・来館者自身がもの作りをする「ワークショップ」を主軸に展開
・グッズ販売やコラボメニューの提供もあり
いかがでしょう!? 恐らくみなさんが予想されていた展覧会とは、かなり印象が違うのでは!? リサ本人の作家性に片寄りすぎず「作る」というプロセスをキーワードにすえ、ワークショップを軸に展開するなんて! ぜひ覗いてみてください。
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