【相模湖 半日旅】 湖上からゆったり景色を眺め、昭和レトロな商店街でぶらっとお出かけ♪

豊かな自然に囲まれた神奈川県相模原は、市内に5つも湖があることで知られる、いうなれば水の都。今回訪れた『相模湖』は、湖上アクティビティを楽しみ、食事を満喫と、都心の喧騒を忘れまったりするに最適なスポットです♪
*掲載情報は2025年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
スポット概要
『相模湖 半日旅』
所在地相模湖(神奈川県相模原市緑区与瀬398-3)
行き方【電車】JR中央本線「相模湖駅」より徒歩10分、【車】中央道「相模湖東IC」より7分
駐車場あり(指定日のみ有料/大型3台・普通138台・二輪7台)
告知サイトhttps://sagamiko.info
【相模湖】とは!?

今回紹介する『相模湖』は、1947年(昭和22年)の相模ダム完成で誕生した、戦後初となる人造(ダム)湖。
工業が回復するなど、戦後復興の過程で需要が急激に増した電力確保が急務となったことから造成されたもので、首都圏に供給する電力を生む水力発電や、生活水道水の供給源*ともなっています。
*現在は発電よりも飲料水の供給が主。
相模原市内にある5つの湖(相模湖・宮ヶ瀬湖・津久井湖・奥相模湖・城山湖)のなかでは、「宮ヶ瀬湖(4.6㎢)」に次ぐ2番目となる3.26㎢。神奈川県全体では最大の「芦ノ湖(7.1㎢)」から数え3番目の大きさ。直線距離で約3㎞あるそう。

市内観光スポットとしても長く親しまれており、湖を取り囲む山々の深緑や紅葉を楽しむだけでなく、ワカサギやヘラブナ、ブラックバス釣りの人気スポットとしても有名。
湖上をクルーズできる遊覧船や足こぎボード、手こぎボードなど、1年を通じて楽しめる湖上アクティビティもあります。

『相模湖』はローリングと呼ばれるボート競技も盛んで、艇(小舟)を保管する漕艇場も。
湖に隣接する「相模湖公園」は広大な芝生エリアもあり、春には桜も満開に。のんびりとお散歩するだけでも充分に気分転換できる開放的なスポットです。芝生のうえで、ゴロンと横になってみてください!

公園には水力発電の巨大なモニュメントも
賑わい創出のイベントが年間を通じ複数行われている点も特徴で、例えば春には桜祭りが、夏には湖上での大規模な花火大会が、ウインターシーズンには公園や最寄り駅前を舞台にしたイルミネーションがと、イベントも多いんです。
半日旅に出かけよう!
心のデトックスにも最適な、のどかな空気感が流れる『相模湖』ですが、「見る」「遊ぶ」「食べる」といった要素をまとめて楽しめる、見所がギュッと凝縮しているため、半日旅にも最適。
1日かけて行かねば……なんて大袈裟に考える必要はありません。最寄り駅はJR中央線「相模湖駅」。新宿からは50分で片道約1000円。乗り換えなし!
もちろん車で行くのも便利で、駐車場は、特別日を除き平日はなんと無料で利用可能! 中央道「相模湖東IC」からもわずか7分程度と、自然に囲まれた周囲の景色からは想像できないほど、アクセスがとてもいいんです。
じつは『相模湖』は、年間120万人を超える日本一登山者が多い「高尾山」も、近いといえば近いんです。紅葉シーズンには、朝早く「高尾山」登山を楽しみ、その足で「相模湖」へという方もいらっしゃるそう。
実際ワタクシも、数年前に「高尾山」→「相模湖」→「相模湖駅」で帰路にというルートを実践した経験があるんですが、途中相模川にかかる「弁天橋」を渡ってと、ハイキング気分で楽しめました。
そんな『相模湖』ですが、今回の紹介する半日旅のポイントは……

といった3つ。

それらはすべて、相模湖公園西側にある「賑わい広場」と呼ばれる、赤い矢印付近で楽しめます♪
【1】湖上アクティビティで風を感じよう!

早速体験させていただいたのは、遊覧船によるクルーズ。
『相模湖』には遊覧船ほか、湖上を楽しむアクティビティを提供する会社が3社ありますが、今回はそのうち創業77年を迎えた老舗『勝瀬観光』さんへ。
『勝瀬観光』の小野澤代表は、『相模湖』誕生以前以後を詳しく知る方で、乗船前乗船中に、思わず「そうなんですかぁ」となる情報をいろいろと教えてくれました。

小野澤代表は、ダムで沈んだ村の出身。神奈川県や進駐軍の命令で、海老名や八王子、日野などに強制的に移住させられたそう。

後述する「ニュースワン丸」には、水没した集落の様子が分かる貴重な写真も掲げられています。
今回乗船した遊覧船「ニュースワン丸」は、42年目を迎えた現役の大型遊覧船。上下2階建てで100人乗船可能で、総重量16トン。

「ニュースワン丸」2代目。全長16m×全高7mもあり。1966年(昭和41年)に就航した初代は、日本ではじめての“白鳥(スワン)型”遊覧船だったそう。
遊覧船「ニュースワン丸」のクルーズは、1回約25分。

『相模湖』を取り囲む景色をゆったり眺めながら運航。

「孫山」「城山」「相模嵐山」などの雄大な自然を満喫しながら、心地良い風を感じることができます。紅葉シーズンに突入すると雰囲気がガラッとかわるそう。モミジは少なく、印象としてはイエロー系に染まるそう。

橋類も複数あり、県道520号線「勝瀬橋」を眺めたり……

全長135mの「相模湖大橋」は、「かながわの橋100選」にも選出されているアーチ橋で歩道もあります。

ときには湖底に沈んだ「道祖神」の注連縄も。小野澤代表によるとお地蔵様が沈んでおり、交通安全、縁結び、さらには商売繁盛に御利益があるというパワースポットなんだそう。

こちらの建てものは、1964年(昭和39年)に開催された「東京オリンピック」のカヌー競技の審判塔。編集部調べでは、判定写真用の現像室もあったそう。

遊覧の途中には、ブクブクと湖面が泡立っている箇所が。夏場等の藻の発生を抑制するための、エアレーションと呼ばれる水質浄化装置。湖底の冷たい水を表面へと循環させ水質の悪化を防ぐとのこと。相模湖には全部で8箇所設置されているそう。

体力勝負な一面もありますが、混在していない限り時間無制限で使えるというボート類も。ちなみに『相模湖』は、毎年秋開催の「足漕ぎスワンの世界大会」の会場でもあります♪
ちなみに『勝瀬観光』では、遊覧船以外にも、足漕ぎスワン、手漕ぎボート、釣り船など、様々名レンタルプランがあります。
ちなみに利用料は遊覧船で大人1200円、子ども600円。これは12月以降の予定価格。時期等により変動ありますので、事前、または現地で確認あれ。
『勝瀬観光』
■所在地:神奈川県相模原市緑区与瀬382 ■営業時間:8:30〜17:30(時期等で変動あり) ■定休日:不定休 ■https://www.kassekanko.jp
【2】釣りスポットとしても有名

『相模湖』は先述の通り、釣りのスポットとしても有名で、1年を通じて多くの釣りファンがやってきます。
釣れるのは「ワカサギ」が9月1日〜3月下旬、「ブラックバス」が3月中旬〜11月上旬、「ヘラブナ」は1年中釣っていいそう。近年が湖の水温上昇により全般的に釣れにくくなっており、ワカサギは多いときで3000匹生息していたそうですが、現在は数えるほどまで減少しているそうです……。
釣り用のボートレンタル等もあり、遊覧船での観光中も、随所で釣りを楽しむ方に出会いますよ。

様々な釣りのスタイルがあり。小野澤代表によると、写真左のハウスのようなものは「ワカサギドーム」と呼ばれワカサギ釣り用。なんと暖房完備! 中央の立ち上がって釣るのはブラックバスのスタイルで、写真右はエンジン付きボート。その左奥に見える幌付きが、夜間などに利用するヘラブナ釣り用とのこと。
【3】昭和レトロな街で遊ぶ!

『勝瀬観光』があるエリアは、商店街的なスポットとなっており、その佇まいが味わい深いんです。
昭和の時代へタイムスリップしたようなレトロ風情満点で、懐かしさを感じさせるゲームセンターや射的屋さんなど、いろいろ楽しめるほか、定食屋さんなどもありとお腹も満たせます。

思わず写真を撮りたくなる、このレトロ感がいいんです! ちなみに写真の『勝瀬観光』の2Fは卓球場です。

『勝瀬観光』はゲームも充実しており、キッズ向けのモノから、家族や仲間とワイワイ楽しめるゲームまで、いろいろ。都心のゲームセンターでは見られなくなったレトロなゲームが楽しめます。

温泉地などで見掛ける、常設の射的場もありますよ。
【4】食事も楽しもう!
湖を満喫して、商店街を散策し、ゲームで遊んだあとは、お腹を満たすべくお食事タイム!
ということで、レトロ商店街の先にあり、景観の良さでも知られる『清水亭』さんにオジャマ。

『清水亭』さんはお食事処だけでなく旅館業も行っており、『相模湖』が完成した当初から営業を続ける老舗。
『相模湖』で食事といえば『清水亭』という方も多いようで、店内にはこれまでに訪れた著名人のサイン色紙が多数。“湖畔の清水亭”として有名なんです。
新鮮な川魚料理や、近隣の山々で収穫できる山菜を使った定食等を提供しており、今回は『相模湖』の西、桂川で採れた「仔持ち鮎の塩焼き定食」(1590円)をいただきました。程よい塩加減でホクホク。超美味でした!

今回いただいた仔持ち鮎は、9月〜10月頃したとれない特別ななメニュー。写真のほかに、シジミの味噌汁が付き。

塩焼きのほか、天ぷらフライなど、様々な川魚料理を提供するほか、焼き肉やハンバーグ、うな重、さらに麺類まで、メニューはかなり幅広いです!
ちなみに『清水亭』には、小っちゃな看板犬もいますよ〜。
『清水亭』
■所在地:神奈川県相模原市緑区与瀬377 ■営業時間:10:00〜18:00(時期等で変動あり) ■定休日:不定休
レポートまとめ♪

・『相模湖』で心地良い自然を肌で感じる
・遊覧船やボート、釣りなど、休日ライフに最適
・昭和レトロな商店街や食事もあわせて満喫!
いかがでしょう!? 半日あればしっかり楽しめる『相模湖』。都心の喧騒を忘れ、気持ちを潤すスポットとしてもオススメですヨ〜。

取材日は途中から天気も良くなり、ポカポカ陽気に。公園では、かわいい野根猫ちゃんが日なたぼっこをしてました〜。こんなちょっとした出会いも嬉しいものですよね!
相模原行くなら、ここもどう!?
相模原は「体験」と「学び」の場所
今回ご紹介した記事は
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