【魚沼/奥只見湖 遊覧船&枝折峠 滝雲】 絶景堪能! 魚沼の人気秘境スポットへ足を延ばそう!!

東京駅からわずか1時間半で行ける街《新潟県魚沼市》。その魅力を紹介する連載シリーズ最終章は、春先から秋口までの一定期間しか訪れることができない、秘境スポットを御案内♪ 今シーズンも5月下旬から始まります!
*掲載情報は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。
自然の雄大さを堪能する2つのスポット!
歴史や自然に囲まれた訪れたい観光スポットがたくさんあり、ご飯も、そしてお酒も美味しい美食の街、新潟県魚沼市。
豪雪地域としても知られている魚沼には、雪の心配がない春先から秋までの一時期だけ訪れることができる、絶景スポットがあること、ご存じでしょうか。
それが新潟県内指折りの観光スポットとして知られる「奥只見ダム」と、早朝のある一定の条件が揃わないと巡り会うことができない、“滝雲”と呼ばれる神秘的な自然現象が味わえる「枝折峠」。
両者は比較的近い位置関係にあり、ハシゴすることも充分可能。魚沼観光のハイライトとなりえる2つの名所で味わえる、絶景体験をご紹介します!
【1】奥只見湖 遊覧船

魚沼市周辺はダムが多いエリア。市の観光小冊子によると、ザッと大小11ものダムがあるんです。
なかでも今回紹介する、新潟県と福島県の県境に位置する「奥只見ダム」は、直線重力式コンクリートダムとして日本一の高さを誇る大型ダム。大きさは高さ157m、全長480m。完成は1961年(昭和36年)と、60年以上の歴史があります。

展開される湖の面積は、東京の千代田区とほぼ同じ。有効貯水量は約6億㎥*と国内最大規模。有名な「黒部ダム(富山)」の約3倍もあるんです。奥只見ダムだけで、18万世帯の生活電力を生み出します。
*東京ドーム450杯分相当
観光名所としても知られていますが、ここでのハイライトはなんといっても「遊覧船」観光です。
周囲を取り囲む山々の壮大な光景を眺めながら、ゆっくり遊覧できるサービスが3種類4コース用意されており、シーズン中は大自然の絶景を楽しみに多くの方が足を運ばれます。

山々の樹木が青々と生い茂る春先から夏シーズン、圧巻の紅葉シーンを堪能できる秋シーズンと、心地良い風を感じながら様々な表情を楽しめる奥只見湖の遊覧船は、“プロが選ぶ水上観光船”にも上位ランクインするほど。
魚沼観光の定番として、同地を訪れる方はとても多いんです。
コースは3種4コース

コースは複数あり、時期により一部ルートが変更となりますが……
・湖をグルッとまわる【周遊コース】
・越後三山を横目に銀山平と呼ばれる乗船場へ向かう【銀山平コース/片道】
・尾瀬ハイキングを楽しむにも最適な【尾瀬口コース/片道】
がそれ。うち【周遊コース】は春夏と秋で若干コースが異なります。今回はうち、【周遊コース】に乗船させていただきました♪

乗船する船は4種類あり、写真はもっともコンパクトは「新はっさき丸」(定員50名)。屋上付き二階建ての「ファンタジア号」(定員300名)といった大型船もあります。

遊覧では、「平ヶ岳」のほか、日本百名山、二百名山にも指定されている、2000m級の雄大な山々を船上からゆったり堪能可能です。

周囲の山では「キタゴヨウ」と呼ぶ常緑針葉樹や、「ミヤマナラ」と呼ぶブナなどが成育しており……

稜線には木々が生えているものの山肌はむき出しとなっている、「雪食地形」と呼ばれる豪雪地域特有の光景が見られたり……

「根曲がり」と呼ばれる、雪の重みで根が曲がってしまう、都心では決して拝めない光景に出会えたりと、自然の雄大さと、新潟という土地ならではの特色を感じることができます。

湖面に映り込む様や舞う落ち葉も、旅情感を刺激する見所でもあります♪

*素材提供/魚沼市観光協会
紅葉が進み、絶好のタイミングで訪れるとこんな景色も堪能できます! 「奥只見湖」の紅葉は、“日本の紅葉の名所100選”にも選ばれるほど。
営業は5月下旬〜11月上旬まで
遊覧船サービスは年中楽しめるわけではありません。
奥只見ダムは山にあり、同地は豪雪地帯であることから、毎年11月上旬〜5月下旬まではアクセス道の閉鎖にともないお休みとなりますのでご注意を。
コースにより若干ずれがありますが、2025年は5月20日から営業を開始する予定です。
乗船料はコースや時期により異なり、紅葉シーズンは少し割高に。例えば【周遊コース】では大人/1300円〜、小人/650円〜。
コースによっては予約制など、利用条件が異なりますので、ご注意あれ。

無料駐車場は800台収容可能! 写真右端にある建物は「奥只見レイクハウス」。食事やお土産も購入可能です。

駐車場から遊覧船乗り場へと続くダム広場までは坂となっていますが、スロープカーもあり。車椅子の方も乗車可能です。片道100円。
ムービー公開中!
周遊の様子はYouTubeでも公開中。ぜひ1度ご覧あれ。
*「尾瀬口コース」のムービーはありません
『奥只見湖・遊覧船』
所在地新潟県魚沼市湯之谷芋川1317-10
営業期間毎年5月下旬〜11月上旬
運航時間公式サイトで確認を
乗船料【周遊コースの場合】【大人】1300円〜、【小人】650円〜
アクセス道休止日毎年11月上旬〜5月下旬
行き方関越道「魚沼IC」より国道352→奥只見シルバーライン経由で50分
公式サイトhttp://www.okutadami.co.jp/boat/
【2】枝折峠 滝雲

大自然の雄大さを実感する、もう1つのおすすめスポットが《枝折峠》で見られる「滝雲」という自然現象。
「奥只見ダム」の銀山平付近で発生する霧が、モクモクとした「雲海」となり、それが山の稜線を越え、まるで滝のように流れ落ちる「滝雲」を観賞できるんです!
ただし「滝雲」はつねに、確実に見れるわけではありません。

所定の条件が整ったときのみ見れる現象で、「(日の出前後の)早朝」「晴れの日で、湿度が高めな日」「前日との寒暖差が激しい日」などがそれ。
つまり、天気がいいことはもちろんですが、観賞するのは夜が明ける前の暗いうちから移動する必要があるほか、天候確認や日の出時間の確認はマストで、なにより「運」も必要。……ですが、想い出に残る絶景が楽しめることは間違いありません!!
観賞自体は6月中旬頃から楽しめなくはないとのことですが、もっとも綺麗に見えるベストシーズンは9月〜10月下旬と短め。現地の方によると「10月頃は日の出時間とちょうどあい、もっとも綺麗に見えます」とのこと。
紅葉が進む時期ですので、タイミングがあうと「滝雲」「紅葉」と1度に2度美味しい体験が可能です♪
ちなみに滝雲が見れる時間は、30分〜1時間弱くらいと短め。気温が上がると消えてしまいますので、ベストタイミングをお見逃し。

早起き必須ですが、もっとも滝雲が綺麗に見れるスポットではアマチュアカメラマンはじめ多くの方が。9月以降は防寒具もお忘れなく!

ベストポジションまでは最寄りの駐車場から徒歩(約10分)となりますが、その周囲も絶景。帰りは日が昇ったあととなるため、周囲の大自然を楽しみながら帰路につけます。足場が悪く滑りやすいです。靴には充分注意あれ。
道路脇からも観賞可能!
滝雲は、(登山地点に比べると若干感動が薄れるものの)国道352号線の脇からも楽しめるスポットが複数箇所あります。登山は苦手……という方は、道路脇から観賞するものありかもです!
ムービー公開中!
『枝折峠・滝雲』
所在地 新潟県魚沼市宇津野
最適観賞シーズン毎年9月〜10月下旬
最適観賞タイミング日の出前〜日の出後/30分〜1時間
観賞料無料
アクセス道休止日毎年11月上旬〜5月下旬
行き方関越道「魚沼IC」より国道352利用で約50分
公式サイトhttps://www.iine-uonuma.jp/activity/natural_landscape/shioritoge/
行き方は!?
《奥只見湖・遊覧船》《枝折峠・滝雲》は近いといえば近い距離*にあり、両者をセットで観光する方も多いんです。
*約11㎞/クルマで20分程度
《枝折峠・滝雲》が早朝観賞のため、鑑賞後に1度ホテルへ帰り朝食をとり、改めて《奥只見湖・遊覧船》へという観光がおすすめ。
両者ともに、関越道「魚沼IC」から国道352号線を利用してアクセスするルートが主となりますが、《枝折峠・滝雲》は国道352号線をひたすら登って行けば駐車場があります。
もっとも混雑する紅葉シーズンは、「うおぬま滝雲シャトルバス」という特別バスが臨時運行されていますので、それを利用するものあり。
一方《奥只見湖・遊覧船》は国道352号線から「奥只見シルバーライン」と呼ぶトンネル路を使って行けます。
ちなみに「奥只見シルバーライン」は全長22㎞のうちじつに18㎞がトンネルで、なんと無料(!!)で通行可能。途中、「銀山平」と呼ぶ、遊覧船の【銀山平コース】の船乗り場へ向かうことも可能。

合計19のトンネルからなる「奥只見シルバーライン」。最長トンネルは、なんと関越トンネルとほぼ同じ約10㎞! 開通以来半世紀、いままで大きな事故はないそう。
魚沼は「モツ肉」がとても有名なのですが、このトンネル工事やダム工事に従事された方が好んで食べられたのが「モツ」。市内に屠殺場もあり、新鮮な「モツ」が手に入りやすかったんだそう。
起点となるホテルは「かいり」へ
「源泉湯の宿 かいり」は、《奥只見湖・遊覧船》《枝折峠・滝雲》にもアクセスしやすい好立地にあり。観光の起点となるホテルとしておすすめです♪
レポートまとめ♪

いかがでしょう!? 魚沼へ行ったらぜひ訪れたい2つの名所。楽しめる時期が限定的となっているため、お早めに予定をたてぜひご家族、お仲間と感動を分かちあってくださいませ。5月下旬から今シーズンスタートです!!
魚沼にはこんなスポットも!
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