2024.12.22

特集記事

文・写真: 山さん
2024.12.17

【魚沼/源泉湯の宿 かいり】 1300年の歴史を誇る、越後屈指の名湯で疲れを癒そう!

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

東京駅からはわずか1時間半で行ける、遠そうで近い街「新潟県魚沼市」の魅力を多くの方に知ってもらうべく遠征紹介している好評シリーズ企画。

第4弾は、越後屈指の歴史と人気を誇る、源泉掛け流しの温泉が楽しめるお宿「かいり」。7種類の異なる湯、別名「七福の湯」でじっくりと疲れを癒せる人気宿を紹介します!

*掲載内容は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。

スポット概要

『源泉湯の宿 かいり』

温泉のみの利用NG
駐車場あり

所在地新潟県魚沼市大湯温泉301
チェックIN&OUTIN/15:00~、OUT/〜10:00
宿泊料(参考価格)1万5400円〜(1泊2食付)
定休日年中無休
行き方①関越自動車道「魚沼IC」よりクルマで約20分
行き方②JR上越線「浦佐駅」より無料送迎バス1日2便あり(予約制)
公式サイトhttps://www.kairi.co.jp

【源泉湯の宿 かいり】とは!?

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

《源泉湯の宿 かいり》は、日本百名山にも指定されている「越後駒ヶ岳」を源流とする、「佐梨川」が眼下に流れる温泉地エリア“大湯温泉”の一角をなす温泉宿です!

《かいり》とは《峡里》と書き、《峡里》とは豊かな自然に囲まれた、懐かしい風景が広がる《山里》のこと。都会の喧騒を忘れるに最適な、のどかな風景と空気感が共存する宿です。

「佐梨川」を挟む格好で、お風呂がある「湯殿ゆどの」と宿泊と食事処がある「旅籠はたご」の間を、旅館内にある橋(かじか橋)でつなぐ、全国的にも珍しい構造を持つ宿としても広く知られています。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

施設は高低差のある場所にあり、玄関となるエントランスは4F部分に。「湯殿棟」と「旅籠棟」が「かじか橋」で連結されている、ユニークな構造なんです。ちなみに「かじか橋」は現在の橋で3代目とのこと!

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

館内にある「かじか橋」から、清流「佐梨川」を眺めた様子。川の上下流では釣りや川遊びができるそう。

客室数は全部で50。最大255人が宿泊可能です。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

木材を多用するなど、旅の疲れを癒すにはもってこいな居心地のよさで、佇まいはこれぞ「ニッポンの宿」といった雰囲気。山里の風情を意識したロビーは広く開放的で、思わずごろんとしたくなるほど。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

ロビーには、魚沼といえばの米俵のオブジェも。宿泊記念にお写真などいかがでしょう!? ちなみに米俵はダミーですが、本物は1俵60㎏もあります!

現在の形の、「宿泊施設」としての創業は約50年前とのことですが、最大の目玉といえる「温泉」の歴史はとても古く、開湯はなんと1300年以上も前なんだとか!!

それを示す文献等が失われてしまっているため、証明することはできないとのことですが、温泉大国ニッポンでも有数の古さと歴史を誇るスポットであることは間違いなさそう。

このエリア一帯は江戸時代に銀の採掘が盛んで、当時は職人さんの宿場としても栄えたそう。明治以降は近隣農家の湯治場としても親しまれるなど、「温泉」はなくてはならない存在だったんです。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

宿のブランドマークは山野草の代表的植物「リンドウ」。宿を運営する会社の本社がある群馬では、リンドウが有名であることが所以とのこと。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

ロビーを背に先に進むと、宿泊者だけが利用できる「旅籠」という名のラウンジも。朝はモーニングコーヒーのサービスも。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

日本のお宿に欠かせない浴衣ですが、気分を上げる柄入りの「色浴衣」なるサービスが有料であります。

「温泉」がフォーカスされがちですが、そもそも《かいり》がある土地は自然豊かな場所。新緑、深緑、紅葉、降雪と、四季ごとに変わる自然の営みを楽しむスポットとしてもおすすめです。

ちなみに館内は全域土禁。エントランスで靴を脱いでの利用となります。スリッパなどもなく、素足で歩くスタイルです。

自慢のお風呂は7種類

《かいり》の自慢はなんといってもお風呂。もちろん温泉です!

53.5℃、48.5℃、30℃と、湯温の違う3本の源泉から引いた温泉を、水を加えることなく、浴室内をちょうどいい温度(40.0℃前後)となるよう調整して提供する、源泉掛け流し湯(弱アルカリ性温泉)が完備されています!

実際利用させていただきましたが、文字通り“ちょうどいい温度”。熱すぎず、ぬるすぎずと、ゆったり長湯してしまう気持ち良さです♪

効能は、筋肉痛や神経痛、関節痛、慢性消化器病、疲労回復効果など。もちろん冷え性にも有効ですヨ。

湯船のお湯が1日に3回以上入れ替わるなど、豊富な湯量による鮮度の高いお湯を楽しめる点も《かいり》のポイントですが、なんといっても注目は湯船が豊富に7種類(!)もあること。

それら7種類は「七福の湯」とも呼ばれています。七福のご利益があるかも!?

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

浴場は、4種類の湯船を揃える「庭の湯」と、3種類の「川の湯」に2つに分かれており、夜と朝でそれぞれの湯が楽しめるよう“入れ替え制”を採用していますので、宿泊者はどちらも楽しめます♪

庭の湯

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

「庭の湯」は、内と外の合計4種類の湯船で温泉を楽しめるスポットで、同館の3Fにあり。

源泉湯の宿 かいり

ゆっくり足を伸ばせる御影石を使った「内風呂」のほか、浅めの浴槽で寝る感覚でお湯につかれる「寝湯」があり……

源泉湯の宿 かいり

八角形の「腰掛けの湯」、さらに湯船を独り占めできる「陶の湯」が用意されています。

川の湯

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

一方の「川の湯」では、3種類の湯船を用意しており……。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

ヒノキで囲まれた枠木に頭を乗せ、頭上に広がる合掌造りの天井に思いを馳せながら疲れを癒せる「内風呂」を筆頭に……

源泉湯の宿 かいり

佐梨川で採取した岩に囲まれた「岩風呂」につかったり……

源泉湯の宿 かいり

ほのかな灯りが差し込む暗闇のなかで、独特な密室感を楽しむムード満点の「洞窟風呂」でまったりしたりと、個性的なお風呂を存分に楽しめます! 子どもたちも喜びそう!

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

「庭の湯」「川の湯」ともにサウナを完備。後者はサウナの本場にならい、野外に用意していますヨ。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

「湯殿棟」のかじか橋の連結部(4F)には、「お茶屋」と呼ぶ湯上がり処(休憩室)も用意されており、家族や仲間との待ち合わせに使えます♪

ちなみに「庭の湯」「川の湯」どちらも、宿泊者だけしか利用できません。温泉のみを利用する日帰りサービスはありませんので、ぜひ宿泊してじっくりお楽しみあれ。

客室の雰囲気は!?

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

客室は和室メイン。写真はもっとも標準的な部屋で、撮影が夜のため薄暗く見えますが、採光性も高く、眺望もマル。全室「佐梨川」に面しており、川のせせらぎを感じつつ、春から夏は新緑を、秋は紅葉、そして冬は豪雪地域ならではの景色をと様々な表情を楽しめます。

半露天風呂や、露天風呂付き(7室限定)、特別室など、大きく4系統合計50室あります!

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

旅籠棟の4Fには売店もあり、ご当地のお土産などをいろいろ購入可能です。

新潟名物「笹団子」のほか、「元祖 柿の種」や、舞茸、椎茸、エリンギ、平茸の旨味が融合した「柚子の香 きのこみそ」と呼ばれるご飯のおともに最適な佃煮なども取り扱い中です!

お食事・宿ごはんは!?

新潟、そして魚沼の、ご当地の新鮮食材をふんだんに使った食事もポイント。

魚沼といえばのコシヒカリを使ったご飯や、米所の恵と豊かな水を活かした日本酒はもちろん、新潟県産のブランド牛「にいがた牛」を使った料理など、種類豊富に提供。夜は魚沼の会席料理が楽しめます。

今回は取材スケジュールの都合で朝食のみいただきましたが、通常1泊2食付きです。

気になる朝食は……

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

小皿もたくさんありと食べ応え充分。一見ボリュームが多いようにも見えますが、どれも少量ずつで、ちょうどいい分量だったり郷土色感じる和食が楽しめます。キッズ用メニューの用意もあります。

ちなみにご飯はおかわり自由ですヨ〜。

周辺観光スポットいろいろ

《かいり》は周囲を山で囲まれた場所にあり、平地まで降りるか、さらに山を登り絶景を目指すかのどちらかになりそうですが、おすすめは後者。

奥只見ダム

シーズン中は遊覧船も運航される「奥只見ダム」

宿からクルマで30分程度の距離にある《枝折峠》は、雲海が滝のように流れ落ちる絶景を楽しめるほか、さらに先に進むと、有効貯水量国内1位、総貯水量国内2位の規模を誇る《奥只見ダム》と呼ばれる新潟屈指の観光スポットとなる秘境ダムも。

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

宿内にある大型モニターでは、枝折峠から眺められる滝雲の様子を確認可能です♪

どちらもウインターシーズンは道路が閉鎖されるため訪れることができませんが、シーズン解禁後(例年5月末〜11月上旬まで)にはぜひ足をお運びあれ。

東京からの行き方は!?

《かいり》がある魚沼市へ東京から向かう場合にもっとも手っ取り早い方法が、上越新幹線「とき」に乗ること。8つ*めの「浦佐駅」まで230㎞、約1時間半の旅です。

*乗る時間帯により停車駅数変動あり

新幹線で訪れた場合、「浦佐駅」から先の選択肢はいくつかありますが、場所は豪雪地域。冬季は通行止めなどがあるため、訪れる際には充分注意が必要です。

【1】レンタカー&タクシー利用:「浦佐駅」からクルマで行く場合は、約20㎞30分程度。駐車場も約60台分用意されています。

【2】路線バス利用:「浦佐駅」東口から310系統(または311系統)のバスに乗車し、「大湯スキー場前」停留場で下車(乗車時間約30分)。そこから徒歩で約5分。ただしバスは本数が極めて少なく冬季運休等あり。充分ご注意ください。

*バス乗車料金/630円
*運行バス会社公式サイト・一般路線「浦佐~奥只見線」を参照

【3】レンタサイクル利用:浦佐駅構内の観光案内所「MYU」でレンタサイクルを利用するのもあり(電動アシスト自転車)。天気や時期次第ではありますが、時間も気にせず旅でき、途中いろいろ寄り道しながら行けるため便利です。

自転車の場合、速度にもよりますが1時間程度。

*レンタサイクルは冬季数ヶ月間休業(例年12月〜3月一杯頃まで)

無料送迎サービスあり

時間指定、かつ事前予約必須となりますが、無料の送迎バスもあり、これを利用するのが一番便利かも!? 予約は2日前の17時までですので、お忘れなく。

レポートまとめ♪

源泉湯の宿 かいり 魚沼市

・3本の源泉からの掛け流し湯を楽しめる人気宿
・湯船の種類は全7種、朝夕入れ替え制
・地元の旬素材を使った料理も自慢

いかがでしょう!? 歴史ある温泉が自慢の「かいり」を起点に、魚沼観光をお楽しみあれ。

魚沼にはこんなスポットも!

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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