2024.06.15

特集記事

文・写真: 山さん
2023.05.07

終了しました

『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』 絵画、彫刻、ドローイング、版画、切り絵・・・。20世紀フランス美術界の巨匠、20年ぶりの大規模展が上野で! 【2023.8.20まで】

マティス展 東京都美術館 上野

絵画だけでなく、彫刻や切り絵などでも才能を発揮したフランス美術界の巨匠、アンリ・マティス。その世界最大のコレクションを有する、パリの総合文化施設「ポンピドゥー・センター」の協力のもと実現した展覧会が、上野にある東京都美術館で開催中です! 日本でも人気の高いマティス作品が幅広く揃う大規模展を覗いてみませんか!?

*掲載内容は2023年4月26日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

イベント概要

マティス展 Henri Matisse: The Path to Color

日時指定予約制
当日券あり(数量限定)
グッズ販売あり
撮影OK(写真のみ/ごく一部のみ)

開催地東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)
開催日2023年4月27日(木)~ 8月20日(日) 
入館料【一般】2200円、【大学・専門学校生】1300円、【65歳以上】1500円 *高校生以下は入場無料 *2023年5月13日(土)~5月14日(日)は大学・専門学校生は無料観覧日(学生証の提示必須)
開館時間9:30~17:30 *金曜日は20:00まで *入館は閉館30分前まで
休催日月曜日、7月18日(火) *5月1日(月)、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開催
主催東京都歴史文化財団 東京都美術館、ポンピドゥー・センター、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション
アクセスJR「上野駅」「公園口より徒歩7分、銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩10分
展覧会ホームページhttps://matisse2023.exhibit.jp


『マティス展』とは!?

マティス展 東京都美術館 上野

展覧会サブタイトルにもある「the path to color」とは「色彩への道程」。見る者に訴えかける色彩の表現法、その変遷にもご注目あれ。

20世紀の美術界を代表するフランスの大家、アンリ・マティス(1869ー1954)の作品を一堂に集めた展覧会です。

鮮やかな色彩を駆使した作品に代表されるフォーヴィスム(野獣派)と呼ばれる絵画様式を生み出すなど、モダン・アートの誕生に大きな貢献を果たし、日本にも多くのファンがいる稀代のアーティストをフューチャーした展覧会で、今回ほどの大規模展はなんと約20年ぶり。美術ファンを中心に開催前から大きな注目を集めていた、2023年屈指の注目展覧会です!

本展では、商人の息子として生まれ法律を学んでいたマティスが、21歳をすぎてから画家の世界に足を踏み入れ、84歳で亡くなるまで発表した作品を幅広く網羅。若い頃の作品から創作活動の集大成といえる晩年期の作品、創作活動の転換点となる重要な作品などを揃えた、故人のアーティスト人生を俯瞰できる内容となっています。

ちなみに本展の主役は絵画だけではありません! 彫刻やドローイング、版画、晩年期の切り絵など、様々なジャンルの作品をまとめて楽しめるため、マティスの創作活動の全体像を知るにも最適です。

マティス展 東京都美術館 上野

絵画に限らず、彫刻や切り絵など、マティスの貪欲な創作活動を垣間見れる充実の内容となっています。

気になる展示総数は155作品。その大半が、世界有数のマティス・コレクションで知られる、フランス・パリにある「ポンピドウー・センター」の所蔵品です。「ポンピドウー・センター」は、図書館や美術館、映画館、多目的ホールなどが集まった複合文化施設。今回全面協力したのはそのセンター内にある「フランス国立近代美術館」です。

同美術館はマティス作品を約250点所蔵しているとのことですが、今回その多くが日本に。これほどの数を1美術館が所蔵できるのは、マティスが自身の作品を晩年まで数多く手元に残していたことや遺族の厚意によるものも大きいとのこと。

マティスは長いクリエイター人生のなかで、旺盛な創作意欲を失うことなく幅広いジャンルの作品を残しましたが、同美術館はマティス作品の転換期といえる、作風の変遷をたどることができる作品を満遍なく所蔵している希有な美術館。今回も紹介されるコレクションもそれにならい、全8章に分け展示。日本初公開作品もあります!

マティス展 東京都美術館 上野

会場にはマティスの人生を紹介するヒストリーボードも。本人は「目立った事件はない」といっていたそうですが、そんなことはありません。端から端までじっくりチェックあれ。

マティス展 東京都美術館 上野

会場内の作品は多くが撮影禁止ですが、撮影可能なフロアも一部あります。ルールを守ってお楽しみあれ。

マティス展 東京都美術館 上野

もちろんオーディオガイドもあり。ナビゲーターはマティスファンを公言している俳優の上白石萌歌さん。収録時間/35分。貸し出し料は650円。平日限定ですが、入館チケットとのお得セットもあります(2750円)。

日本初公開作品&注目作品はコレ!

マティス展 東京都美術館 上野

《豪奢、静寂、逸楽》1904年、油彩/カンヴァス、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

画家マティスの初期の傑作として名高い《豪奢、静寂、逸楽》が、はじめて日本に。理想郷的と表現される風景の中に、いろいろなポーズをとった人が独特な色彩と光感を元に描かれた点描風作品。新印象主義をリードしたポール・シャニック(1863ー1935)に感化され描いたものというものの、本人は仕上がりに満足していなかったそう。「フォーヴィスム(野獣派)」と呼ばれるスタイルの中心画家となる前の、マティス美術を知る上で欠かせない重要な作品といえそう。

マティス展 東京都美術館 上野

《赤の大きな室内》1948年、油彩/カンヴァス、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

第二次世界大戦の空爆を避けるため、拠点としていたニースから南仏ヴァンスへ移ったマティスは、その地で「ヴァンス室内画」と呼ばれるシリーズものを制作。会場にはその最初の作品のほか、最後となった《赤の大きな室内》も展示。《赤の大きな室内》は作品のなかに作品がある“画中画”作品であり、中央にある室内の壁の折り返しとなる黒い線や、手前にあるテーブルや椅子などを見ても分かる通り、2次元と3次元的が共存したような不思議な構図となっています。マティスの晩年、79歳のときの作品で、キャンバスを使った絵画作品としてはこれが最後となったそう。

こんな絵画作品も

会場には多くの作品が展示されていますが、油彩絵画をほんの一部、掻い摘まんでご紹介すると・・・。

*来館する楽しみを残すため、実際の展示順を無視したランダムで紹介します。

マティス展 東京都美術館 上野

《白とバラ色の頭部》1914年、油彩/カンヴァス、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

(1つの作品のなかに、複数の視点から見たイメージを盛り込んだ抽象さが特徴の)キュビスムと呼ばれる表現法が垣間見れる作品。マティスは自身の長女(マルグリット)を題材に多くの作品を残していますが、そのうちの1点とのこと。

マティス展 東京都美術館 上野

《アルジェリアの女性》1909年、油彩/カンヴァス、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

アジア美術に触発されたマティスが描いた、一見、浴衣!? とも思える衣服をまとった女性の肖像画。ピンクの頬、模様かと思えた衣類の肌色は、肌が透けている様、輪郭のハッキリとした線の使い方など、大胆な色彩と筆致が垣間見れる、フォーヴィスム時代の重要な作品。

マティス展 東京都美術館 上野

《サン=ミシェル橋》1900年ごろ、油彩/カンヴァス、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

20世紀前後にパリに構えていたアトリエから見えた風景を捕らえた作品。自由な色使いは後年のフォーヴィスムの兆候とする見方も。左端に見える茶色の枠のようなものは窓の枠。後年、マティス絵画の特徴の1つとしてたびたび登場する窓が見れる。右側の白地はキャンバスの地。あえての塗り残し、それとも未完!? アナタはどう思う!?

マティス展 東京都美術館 上野

《コリウールのフランス窓》1914年、油彩/カンヴァス、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

中央が黒で塗り潰されたこの作品は、第一次世界大戦の勃発による暗黒の時代を印象づけるもので、黒の奥に元々描かれていたバルコニーからの眺めがうっすらと見える(会場でぜひご確認を)。未完ともいわれているそう。

そのほかの作品

彫刻や切り絵など、油彩絵画以外にも数多くの作品を意欲的に発表しつづけたマティス。会場にはこんな作品も。

マティス展 東京都美術館 上野

《背中I–IV》1909–1930年(Ⅰ:1909年/Ⅱ:1913年/Ⅲ:1916–1917年/IV:1930年)、ブロンズ、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

マティスは彫刻作品を69点残しているものの、それについてのコメントはほとんどないそう。彫刻を手がけるようになったのは「自分の考えを整理するため」と、絵画のアイデアを練る1つの手段だそう。写真の4作品ある《背中I–IV》は、石膏で型を作り、そこにブロンズを流し込んで制作した鋳造美術(レリーフ彫刻)。写真向かって一番左を制作後、元となる石膏を削り、次の作品を、さらに削りその次をと、20年以上かけて、写実的なものから抽象的なものへと単純化されていることが分かる。

マティス展 東京都美術館 上野

《芸術・文学雑誌ヴェルヴ 表紙デザイン》1937–1949年、雑誌、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館・CCI/カンディンスキー図書館

マティスと懇意にしていた美術評論家であり出版者であった者からの依頼で、1937年に創刊された芸術・文学雑誌「ヴェルヴ」の表紙デザインに創刊号から携わり、印象的な切り絵作品を複数発表したマティス。

マティス展 東京都美術館 上野

《自画像》1937年、木炭/簀の目(すのめ)紙で裏打ちした紙、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

油彩やインク、グラファイト(黒鉛)など、様々な手法で、複数の自画像を複数残したマティス。写真は木炭を使って描かれたもの。

マティス展 東京都美術館 上野

《静物》1944年、墨/紙、ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

デッサンも数多く残されており、人物や植物、さらには自宅の食卓を彩ったであろう、写真のような果物などを描写した何気ないシーンを捕らえた作品も。

晩年期の仕事

1948年〜1951年の晩年期は、クリエイター活動の集大成ともいえる南仏ヴァンスにある「ロザリオ礼拝堂」の仕事に従事。総合芸術として、建物の装飾はもちろん、その設計、家具、祭服や典礼用品に至るまで、礼拝堂に必要なあらゆる物を自身でデザインしたそう。

マティス展 東京都美術館 上野

「訪れる人の心が軽くなる」礼拝堂でなくてはならないと仕上げた礼拝堂は、見る者、訪れる者をどこか優しい気持ちにさせる、マティス芸術の集大成であり、《生命の樹》と名付けられた双子窓の大型のステンドグラスでも有名。観光スポットとして訪れる方も多いようです。

会場にはそのプロジェクトにあたり制作されたデッサンなどのほか、紹介VTRの上映もあります。

マティス展 東京都美術館 上野

《ヴァンス礼拝堂、ファサード円形装飾〈聖母子〉(デッサン)》1951年、墨/カンヴァスで裏打ちした紙、カトー=カンブレジ・マティス美術館

こちらの作品は、ステンドグラス《生命の樹》の上部に埋め込まれた、陶器製の円形装飾の元となったドローイング。長い杖(竿)を使って制作したという、直径162㎝にも及ぶ作品。奥側左右にチラッと見えるのは上祭服。26案提案されたうち6作が実際に制作。黒の祭服は、死者のためのミサや聖金曜日などに使うものとのこと。

ミュージアムショップも

マティス展 東京都美術館 上野

エリア最後には、お待ちかねのミュージアムショップも。アクセサリーから衣類、雑貨、文具、日用品など、多くの関連グッズが用意されています。その数百種類。関係者も具体的数値は分からないとのこと。その多くが日常使いにもイケそうなセンスあるものばかり。自分使いはもちろん、贈っても喜ばれそうなものばかり♪

購入は本展鑑賞者のみ。ショップのみの利用はできず、通販の予定も現状ありません!

レポートまとめ♪

マティス展 東京都美術館 上野

・マティス作品が約150点。上野の東京都美術館に
・マティスの歩みを時代を追って楽しめる充実の内容
・来館者限定のミュージアムショップも充実

いかがでしょう!? 今回紹介したのはほんのひと握り。会場には紹介以外にも、数多くの作品がみなさんの来館をお待ちしています! 当日券も僅かに用意されているとのことですが、20年ぶりで、しかも日本でも人気の高いマティスの展覧会だけに、確実に楽しむのであれば日時指定券をご利用あれ。会場は広め。東京都美術館には各所にコインロッカー(リターン式)がありますので、不要な荷物は迷わずロッカーに預けてからお楽しみあれ。高校生以下は無料! はじめての美術鑑賞にもぜひ♪ 休催日が複数ありますのでご注意を!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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