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『柴田あゆみ かみがみの森 -切りだす光に包まれる 切り絵の展覧会-』 没入感満点の驚異の切り絵アートを堪能しに、西武池袋へ行こう! 【〜2022.12.12】
光とレイヤーを重ねる斬新な陰影表現で見る者を釘付けにする切り絵作家、柴田あゆみさんの個展が、西武池袋本店で開催。思わず息をのむ、幻想的アートワークの世界を覗きに行こう!
*掲載内容は2022年11月30日開催の内覧会の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
柴田あゆみ かみがみの森 -切りだす光に包まれる 切り絵の展覧会-
所在地西武池袋本店 7階 催事場A(東京都豊島区南池袋1-28-1)
開催日2022年12月1日(木)~12月12日(月)
開催時間10:00〜21:00 *日祝は20:00まで *最終日は18:00時閉場
入場料【一般】800円、【大学生・高校生】600円、【中学生以下】無料
休催日会期中無休
アクセスJR「池袋駅」からスグ
公式サイトhttps://www.kamigamino-mori.com
『柴田あゆみ かみがみの森』とは!?
直近では「丸の内KITTE」で世界最大級の作品を発表するなど、国内外で精力的に活躍されている、切り絵作家、柴田あゆみさんの個展です!
創作活動のスタートは約12、3年前。柴田さんがニューヨークにいた頃、たまたま訪れた教会で出会ったステンドグラスが切っ掛けとなったそう。今回の展覧会では創作初期の作品を一部含めつつ、日本に拠点を移してからとなる、2018年〜2022年ごろの作品を中心とした60点あまりが一堂に揃う展覧会です。
小学生の頃など、図工の授業で切り絵体験をしたことがある方もきっと多いと思いますが、柴田さんの作品は、これが「き、切り絵!?」と思わず作品を凝視してしまうほど、繊細で緻密。
微妙に異なる絵柄を何層にも重ね合わせて表現した、創造性にあふれた立体的な作品も数多くありと、見る者を驚嘆させるに十分な驚きの連続です!
切り絵は1枚にあらず。何枚もの層(レイヤー)を重ねることで表現された奥行きや、見る角度で変わる雰囲気の違いにもご注目を。
会場では横幅数mに及ぶ巨大な作品から、空間全体を1つの作品のような演出で仕上げたインスタレーション、さらに小瓶の中だけで表現されたミクロな作品、人間の臓器をモチーフに銅版画も駆使した作品などが、全部で9つのエリアで紹介されます。
会場は9つに分かれており、1つの物語的な要素も。個々の作品荷は特別な解説等はありません。それを見て、なにを思うかは自由です。
思わず円の中をのぞき込みたくなる、横幅数mのこちらの作品もすべて紙なんです!
ページ1枚1枚に微妙に異なる切り絵を重ね1つの作品とした、驚きの絵本も複数展示中。最大で108枚もの紙を重ねて再現された作品も。作品によっては、重なった切り絵内にレストランやお店などがあったり、ときに洗濯物を干していたりと、ミクロのなかで生活する人々の息づかいも表現されています。
瓶の中に船を浮かべるボトルシップのような、瓶ごと1つの作品と化した、繊細さ極まる作品群も。次元と時空がガラスの膜で閉じ込めた、小宇宙をお楽しみあれ。ムードを高めるライティングも見所です!
紙は日常にあふれ、手軽に入手できる身近なものですが、生活になくてはならない素材。ときに紙は“いのちが宿る宝にもなりえる”と考える柴田さん。紙から受ける恩恵を感じつつ、自分を取り巻くあらゆるモノへの感謝を忘れず作品を作り続けた作品群を前に、きっとアナタも何か刺激を受けるはず。
作品によっては、切り絵そのものだけでなく、それが与える影にも注目を。
ちなみに紙と対話するように制作される作品ですが、使われる紙はとくに決めておらずテーマにあわせて使い分けているそう(最近では日本の”和紙”に強い関心が)。驚くべきは、それらがすべてが“手切り”であること!
あまりの緻密さに、PC上でデータを作成し、レーザーなどの機械で切り取っているのかと思っていたのですが、すべてハンドメイドなんです。そのため、作品によっては1つ完成させるまでに2ヶ月以上かかることも。
さらに驚かされるのが、下絵を描かず、いきなりダイレクトに切り始めるということ! 展示会場にあわせて作品を微調整することもしばしばとのことで、今回の展示会でも、大型作品は設営時にその場でハサミを使って微調整されたそう。厳密にいえば、目の前で鑑賞する作品はその場限りの1点もの。それとまったく同じ作品は2度と出会えないかもです。これもスゴイ!
使う道具も、デザインナイフやハサミなど、文具店などで一般に市販されているものだけとのことです。
会場はヒカリ、音、ときに風と、様々な演出も。「パロサント」と呼ぶ天然香木を使った香の演出もあります♪ スピリチュアルな雰囲気も漂うなか、ゆっくりご鑑賞あれ。
作品を、一部ご紹介!
今回展示されている作品は約60点。ほんのわずかですが、チラッとご紹介すると・・・。ちなみに会場内は、会場ラストにある映像を覗き、すべて写真&動画撮影OKとのことです!
私と私の親愛なるひと/2013年/760×590㎜
深海・珊瑚のおと/2013年/145×100×15㎜
かみのやま/2018年/255×200×20㎜
ははなる星/2021年/110×75×10㎜
(右)かみのてのなか・いのちの詩 三/2022年/380×220×220㎜、(左)かみのてのなか・いのちの詩 一/2021年/130×205×140㎜
はつが・みっつの歯/2021年/230×500㎜
スピーカーの中にも作品が!
旅人の本/2018年
ハイライトはコチラ!
メインビジュアルにも使われている、「陰と陽」エリアにあるインスタレーション。エリア全体が大きな森に。何億、何兆もの物体や生命が息づく森。作品をじ〜っくり凝視すると、そこに住む者たちの営みが驚異的な技法で再現されています。変化するライティングによる、1日の時間の流れのなか、幻想的な空間演出をお楽しみあれ。
ミュージアムショップも
会場ラストには、関連グッズが手に入るミュージアムショップエリアもあります。取り扱い数はザッと50種類。そのうち、傘以外は、なんと今回のイベントのために製作したオリジナルとのことです。
購入できるのは鑑賞者のみ。現時点通販等の販売も予定していませんので、ぜひ会場でお買い求めあれ。作品を落とし込んだ豆皿や箸置きなど、生活に彩りを添えるオシャレなグッズが複数あります。
会場に展示している作品のうち、ご覧の3点のみ。希望者に販売可能とのことです。詳しくはショップスタッフへお尋ねあれ。
レポートまとめ♪
・世界的な活躍を続ける気鋭アーティストの、驚異の切り絵アート作品が一堂に!
・空間全体を作品と化すインスタレーションから、ミクロな作品まで見所満載
・会場でしか手に入らない、充実のグッズ販売も♪
いかがでしょう!? 普段なかなか目にする機会のない世界だけに、一般的な美術展とはまた違った感動や刺激、なにより大いなる驚きがきっとあるはず。その芸術性の高さ、繊細極まるアートワークにぜひ驚嘆くださいませ! 親子で語り合いながら鑑賞するのもいいかもですネ! 会期が12月12日までと短めですので、お早めにどーぞ!
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