2024.04.27

特集記事

文・写真: 山さん
2022.01.19

終了しました

『特別展 ポンペイ』 火山灰で埋もれた古代ローマ帝国の都市を、貴重な出土品やリアルな再現展示で楽しむ話題展、開催中!

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

約2000年前に起こった火山の大規模噴火により消滅した、イタリア中部にある都市「ポンペイ」。火山灰の封じ込めによる、保存状態の良さでも知られている世界的遺構を、様々な視点からフォーカスした一大展示会が、現在、上野の東京国立博物館で開催中。貴重な出土品が数多く見れるだけでなく、当時の生活感を肌で感じることができる再現展示、映像紹介でも話題の巡回会です!

*掲載内容は2022年1月13日の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。

EVENT DATA

特別展 『ポンペイ』

撮影OK(スチールのみ)
音声ガイドあり
グッズ販売あり
休催日あり

●開催地東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
●開催期間2022年1月14日(金)~4月3日(日)
●入場料【一般】2100円、【大学生】1300円、【高校生】900円、【中学生以下】無料
●開催時間9:30〜17:00
●休催日月曜日、3月22日(火)*3月21日(月・祝)、3月28日(月)は開館
●最寄り駅JR「上野駅」公園口・「鶯谷駅」南口から徒歩10分、 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」、千代田線「根津駅」、京成電鉄「京成上野駅」から徒歩15分
●アクセスhttps://pompeii2022.jp/about/
●特設サイトhttps://pompeii2022.jp

特別展「ポンペイ」とは!?

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野
会場は「東京国立博物館」。会場は、平成館の正面入り口の目の前にあるエスカレーターで上がった2Fです。

紀元前79年におこった、イタリア中部の山「ヴェズヴィオ山」の大噴火による火山灰や軽石で埋もれてしまった、古代ローマ帝国の都市「ポンペイ」の生活をリアルに伝える、貴重な出土品や映像解説、さらには一部邸宅の再現展示など紹介する期間限定イベント。

「ポンペイ遺跡」の出土品を多数所蔵する、イタリアにある「ナポリ国立考古学博物館」の協力により実現した展覧会で、会場には約150点あまりの貴重な出土品がズラリ。「ポンペイ展」としては、かつてない規模とのこと!

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

会場内はプロローグ的エリアのほかに、合計5つのセクションで構成されており・・・。

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野
特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

ポンペイといえばの色彩鮮やかな、保存状態のいい「フレスコ画」や「モザイク」が多数あるほか・・・。

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野
特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

人の遺体だけが分解され空洞化した火山灰に、石膏を流して再現した、生き埋めとなった人の展示や、火砕流等により固まってしまった金属片、火山灰が滞積してできた“凝灰岩(ぎょうかいがん)”に埋もれて終った鍋など、生々しい惨状が伝わってくるほか・・・。

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

街や邸宅を彩ってきた、数多くの大理石像やブロンズ像を鑑賞できるほか・・・。

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野
特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

製造、建築、小売り、飲食と、様々な職業があったとされるポンペイには、600を超えるお店や工房が存在していたそう。会場には調理具や食器、医療器具、農具なども・・・。展示品の中には、パンやイチジク、干しぶどう、キビといった炭化した食材まで鑑賞できるんです!

さ・ら・に こんな演出も♪

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

会場各所に、4K、8Kといった高精細映像や最新テクノロジーを駆使した、ポンペイを知るための映像上映スポットが。迫力の映像を、超巨大モニターで鑑賞できます。そのサイズは最少240インチ、最大275インチ!

没入鑑賞できる 再現展示もスゴイ!

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

今展は単に出土品を見るだけでなく、空間全体で雰囲気を楽しめる再現展示にもチカラを入れています! 一部エリアでは床や壁もポンペイを意識した装飾となっているほか、遺跡の代表的な3つの邸宅の一部を、映画のセットのように再現したコーナーも。当時の生活観を肌で感じることができるんです♪

【朗報!】この展覧会は巡回展です。東京開催の後は、京都(2022年4月21日~7月3日)、福岡(10月12日~12月4日)でも開催される予定です!
★詳細は公式サイトでご確認を。 https://pompeii2022.jp/about/

来場前に「ポンペイ」をチラッとおさらい

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野
噴煙はイタリアを南下するように降り注ぎ、「ポンペイ」を直撃。写真中央のうっすらと色が付いた部分が、火山の影響を受けた地域とのこと。「ポンペイ」は火口から約10㎞の位置にあります。

ナポリの南、イタリア中南部に位置する「ポンペイ」は、当時1万人もの人が暮らす賑わいのある街だったそう。都市の存在は16世紀末に行われた水道工事の際に確認されていたものの、本格的に発掘調査が始まったのは1748年。

当初の発掘は宝探し的な、雑な言い方をすれば“あてずっぽ”だったようですが、19世紀頃から本格的な組織的調査がスタート。噴火による火山灰では近隣の都市も同じように埋もれましたが、被った灰の層が薄かったこともあり、ポンペイの発掘は急速に進んだそうです。

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野
東西1600m×南北800mからなる、街の俯瞰図。縦横に道が整うなど、計画的に整備された街であることが判るはず。市壁は全長3.2㎞、出入り口となる門は7つ。以前実際にポンペイを訪れましたが、半日あれば観光できる大きさです。

「ポンペイ」やワインやオリーブオイルの生産が盛んで、東西南北に石畳みの大通りがあり、水道もあるなど、インフラが整備されていたことも判っています。劇場や闘技場、浴場、水汲み場など、住人が集うスポットも多数存在していたほか、当時の人々の生活を偲ばせる多くのフレスコ画やモザイク、住民の落書きや住まいを貸す広告文が残る壁などが多数出土と、保存状態の良さで知られる遺跡なんです。

1960年代からは発掘だけでなく、遺跡の保護にも力を入れており、実際に遺跡内を歩くことができるイタリア有数の観光名所ともなっているため、訪れたことのある方もきっと多いはず。

ほかにはどんな展示が!?

ここからは、実際会場で鑑賞できる出土品を、適当にピックアップしてご紹介。会場は先述の通り、テーマごとにエリア分けされていますが、実際に来場し、探し、内容を知る楽しみに配慮して、あえてランダムに、サラッと紹介します。

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「マケドニアの王子と哲学者」前60〜前40年頃/フレスコ画/200×325㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「パレード用の兜」1世紀/ブロンズ/45×45.2㎝
「ユピテルとネプトゥヌスを表した脛(すね)当て」1世紀/ブロンズ/55.5㎝
「ヘラクレスを表した肩当て」1世紀/ブロンズ/34.2×34㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「金のランプ」62〜64年/金/長26.65㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「バックス(ディオニュソス)とヴェスヴィオ山」62〜79年/フレスコ/140×101㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「食卓のヘラクレス」前1世紀/ブロンズ/本体90㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「フォルムの日常風景」62〜79年/フレスコ/49×163㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「双頭のヘビ形指輪」前1〜後1世紀/金/2.7㎝
「石付き指輪」前1〜後1世紀/金、オニキス/3.2㎝
「エメラルドと真珠母貝のネックレス」前1〜後1世紀/金、エメラルド、真珠母貝/34.5㎝
「エメラルドの眼のヘビ形ブレスレット」前1〜後1世紀/金、エメラルド/9.2㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「ライオン頭部形の吐水口」1世紀/ブロンズ、土/25×13㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「金庫」1世紀/鉄、ブロンズ、木/77×107×85㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「日時計」1世紀/大理石/34×52㎝

会場は広い! 2エリア制

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

展示会は「第1会場」「第2会場」の2つに分かれており、途中上がって来たエスカレーターをまたぎます。2会場でかなりの展示量がありますので、「第1会場」で時間をかけすぎて、「第2会場」は疲れてしまいサラッと・・・とならないようご注意を。

もう少しだけ紹介させて頂くと・・・

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「賃貸広告文」62〜79年/ストゥッコ(しっくい)/230×280㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「奴隷の拘束具」1世紀/鉄/160㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「ブドウ摘みを表した小アンフォラ(青の壺)」1世紀前半/カメオ・ガラス/32×12㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「マトローナ(既婚女性)」1世紀/モザイク/34×29㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「猛犬注意」1世紀/モザイク/77.5×78.5㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「踊るファウヌス」前2世紀/ブロンズ/71㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「デナリウス銀貨」前19年/銀/1.8㎝
「アウレウス金貨」前18〜前17年/金/2.15㎝

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「湯沸かし器」1世紀/ブロンズ、鉄/100×36㎝

ラストには こんな上映も

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

第5章を出た先には、発掘調査の模様を収めた貴重な映像上映も。ソファ付きですので、歩き疲れも癒やせます♪

*映像上映は、展示会場以外にも、1Fにあるロッカー前の小部屋(ガイダンスルーム)でも上映があります。お見逃しなく!

音声ガイド あります!

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

ポンペイ遺跡の理解度を深めるためのツールである音声ガイドもぜひご利用あれ。ナビゲーターは声優の小野賢章さん、小野友樹さんです。■1台600円

グッズ販売も充実♪

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

「第2会場」を出た先には、イベント開催を記念した数々のグッズが揃うミュージアムショップコーナーが。オリジナル含め、その数なんと250種類あまり。このエリアは、展覧会を鑑賞した方しか入れません! 

*現時点通販の予定はなし/交通系ICでの支払い不可

この点にも注目を♪

来場する際の参考までにご一読あれ。

写真撮影 OKです!

今回の展覧会は、全作品、写真に限り撮影OK! フラッシュや三脚の使用はNG、かつムービー撮影もNGですが、それ以外は撮影が許可されています!

会場は 室温が高いです・・・

会場内は出土品保護の観点から、指定された温度で保たれているとのことですが、これがそこそこ高めな印象。上着は脱いだ方が絶対無難です! 1F部分にロッカーが大小ありますので、不要なものは全部預けることをオススメします! ちなみⅡロッカーは100円式ですが、利用後返却されます。

レポートまとめ♪

特別展ポンペイ 東京国立博物館 上野

●貴重な出土品が150展あまりも一堂に
●理解度を深める映像、再現展示も必見
●当時の生活観を偲ばせる、興味深い展示多数
●グッズ販売も充実しています!

いかがでしょう!? 今回はあえて1つ1つの展示品についての解説は極力控えましたが、写真を見るだけでも興味惹かれるのでは!? 2000年も前の遺跡にも関わらず驚く程のコンディションを保っていることにもきっと驚かれるはず。現地観光が難しい昨今ですが、上野で手軽にポンペイ鑑賞を楽しんではいかが!?

今回ご紹介した記事は 

 いかがでしたか?

以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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