2024.04.20

特集記事

文・写真: 山さん
2021.10.26

『ヨックモックミュージアム』 たまにはブラッと芸術鑑賞♪ 充実のピカソ作品で知られる南青山の美術館へ行こう!

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

街歩きついでに博物館や美術館へ足をのばす方もきっと多いと思いますが、表参道駅からほど違い住宅街にある、2020年10月オープンの新美術館、ご存じでしょうか!? ここはピカソの、とくにセラミックと呼ばれる陶器作品の充実ぶりで知られる美術館なんです♪ はじめてのピカソ鑑賞にもぜひ!

*掲載内容は2021年10月25日時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は一部除きすべて編集部による。

SPOT DATA

『ヨックモックミュージアム』

おひとり大歓迎
カフェあり
物販あり
エレベーターあり

●所在地東京都港区南青山6-15-1
●開館時間10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
●入館料【一般】1200円、【大・高・中学生】800円、【小学生以下】無料
●定館日月曜日・年末年始・展示替期間(月曜日が祝日の場合、臨時開館)
●最寄り駅東京メトロ「表参道駅」B1出口から徒歩9分
●公式サイトhttps://yokumokumuseum.com

『ヨックモックミュージアム』とは!?

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

ピカソの誕生日である、2020年10月25日に開館した常設美術館です!

洋菓子の製造・販売を行っている「ヨックモック」(https://www.yokumoku.jp)の創業者が掲げた“菓子は製造するものではなく、創造するもの”という信念を受け継ぐ、2代目経営者であり同美術館の館長を務める藤縄利康さんが、約30年以上の歳月を掛けて(ヨックモックグループとして)収集した、ピカソの作品や貴重な資料を500点あまりを収蔵する話題スポットです!

*公開作品は一部に限られます。

収蔵品はほぼピカソ、セラミックが主です!

美術や芸術に疎い方でもその名は知っている不世出の芸術家であり、多作で知られるパブロ・ピカソ(1881年10月25日〜1973年4月8日)の作品のうち、セラミックと呼ばれる陶器を中心としたコレクションを所蔵・展示している美術館で、ピカソ専門とは謳ってうたっていないものの、ほぼピカソのコレクションで構成されています。

2009年頃からミュージアムから徒歩圏内にある「ヨックモック本店」(https://yokumoku-bluebricklounge.gorp.jp)内で一部を展示していたそうですが、大々的な展示場としてはこのミュージアムがはじめてとのこと。

ピカソのセラミック作品は、創作手法の違いによりいくつかのジャンルに分類されるとのことですが、同館が所蔵するものは「エディション」と呼ばれるものが中心。ピカソ自身が自分で絵付けした「ユニーク」と呼ばれるオリジナルをベースに、ピカソ本人の管理のもと、陶工と呼ばれる工房のスタッフが一定数製作した複製品を中心としたコレクションとなっており、その規模は世界でも有数とのことです! 

複製といえば捕らえ方によってはネガティブな印象を持たれる方もいるかもしれませんが、同館が所有するのはピカソ本人が認めた「公認」。その公認作品を、これだけの数を所蔵していること自体がまず凄いこと。

お皿や壺などのセラミック作品以外にも、油彩画や版画、ブロンズといった作品も複数所蔵しており、なかにはピカソ本人が製作したオリジナル(ユニーク)作品もあります!

展示は企画展が主

「ヨックモックミュージアム」の展示は、企画展がメインとなっており、常設スペースも一部あります。(現在のところ)企画展は約11ヶ月のロングラン開催となっており、フォーカスするのはもちろんピカソ。2021年10月26日現在、2回目となる企画展『地中海人ピカソ 神話的世界に遊ぶ』(2021年10月26日〜2022年9月25日)が開催中です。

展示数は、最新の企画展で33点、常設展で54点。来場者が鑑賞できるのは、所蔵するコレクションの一部です。

美術館は「地下→2F」の独特な構造

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

美術館の入り口・チケットセンターは、建物正面の左脇。同館は「地下」と「2F」の2フロアに分かれた珍しい構造となっており、まずは鑑賞はすべて地下から。

導線は一方通行となっており
●地下1階/展示室

(エレベーター)

●2F/展示室

(階段)

●1F/カフェ&ショップ
という感じです。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

美術館の入り口部分には、無料ロッカーがあります。館内、とくに地下は室温が高めです。上着は脱いで鑑賞されたほうがいいかもです。

本来であれば、展示室の様子や作品を紹介したいところですが、ピカソ作品は厳しく管理されており、プレスであっても気軽に撮影・掲載が許されておりません。美術館エリアに関しては、施設部分の雰囲気のみのリポートとなります。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

地下への階段。この先に、美術館が所蔵するピカソ作品が展示されています。一部モニターを使った紹介も。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

地下展示室の間取りはコチラ。番号の順番に鑑賞。スタッフが複数人いらっしゃいますので、気になることは質問してみてください。広さは136.76平米とのこと。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

地下館内の照明はかなり暗めとなっています。2Fへ上がるエレベーターは、5番横にある自動ドアを開けた先です。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

自動ドア先の左手に2Fへ上がるエレベーターが、奥にトイレがあります。トイレは男性、女性、多目的の3つ完備されています。おむつ替え台もあります。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

コチラが2Fの間取図。広さは99.65平米とのこと。大きく4エリアで構成されており、「6」はピカソの創作について関係者が語るムービーを繰り返し上映するエリア。「7」が企画展エリア。「8」がセラミック作品54点が壁に掲げられた常設エリア。「9」がフォトスポットです。

驚くべきことは、展示作品が日が差すエリアにあること。通常美術品などは劣化や褪色を避けるため、日がささない空間に転じされるケースが多いですがヨックモックミュージアムでは開放的な2Fにも作品を展示しています。

これは、陶器作品が持つ色彩の美しさは自然光の元が一番引き立つという考えゆえのこと。もちろん紫外線対策は万全です。作品自体には、元々、釉薬(ゆうやく)と呼ばれる日焼け防止のコーティングが施されているそう。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

関連映像を流すエリアでは椅子も完備されており、自分のペースでゆったり鑑賞可能です。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

美術館内で唯一撮影が可能であるフォトスポットには、ピカソが生前愛用していたという「トン社」のベントウッドチェア(曲げ木椅子)を展示。ピカソ愛用モデルは現在でも生産され続けているそうです。座って撮影可能です。

*写真左のイーゼル(キャンパス立て)は雰囲気作りのもでピカソとは直接的な関係はないとのこと

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

1Fへの移動は、「7」「8」エリアの合間にある自動ドア先にある階段で。休憩ソファもありと、天気の良い日は、ここで作品の余韻に浸るのもいいかもです♪

1Fにはカフェも♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ
南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

「カフェ ヴァローリス」では、ヨックモックのグループブランド「アン グラン」(https://www.ungrain.tokyo)が提供するミニャルディーズと呼ぶひとつまみサイズのスイーツ(8種類)のほか、各種ドリンクで休憩できます。ちなみに「アン グラン」本店は、美術館から徒歩圏内の距離にあります。

余談ですが、店名の「ヴァローリス」とは、ピカソがセラミック作品製作の拠点とした街の名前から拝借したものなんだそう。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

抜群の採光性による開放的なカフェで、座席や約20席。美術館利用者はもちろん、カフェのみの利用もウエルカムとのこと(カフェのみの利用の場合は、美術館を経由せず直接中2階へ上がり利用できます)。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

ドリンクは800円〜900円。季節のドリンクも用意されています。注目すべきはスイーツとのセットメニュー(1100円〜1200円)。スイーツは1つ500円代くらいの価格設定であるため、相当お得です!

コレ いただきました♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

写真左は「カフェ ヴァローリス」と呼ばれるカフェラテ、右が「ヨックモックミュージアム」でしか食せないミニャルディーズ(品名:ヴァローリス)。カフェラテはレモンとヘーゼルナッツを使っており、スイーツはレモンやハーブ、あんずなど、南仏の食材を中心に、パレットで絵を描いたように上品にまとめた逸品。くどくど甘くなく、うーん、かなり美味です!!

アート体験できる 特別なメニューも♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

「カフェ ヴァローリス」ならではの特別なメニューが、この「アートキットメニュー」(1650円)。ドリンクを味わいつつ、美術鑑賞の余韻を残したままオリジナルコースターを描くというワークショップセット(ドリンク+コースター+色鉛筆セット)が用意されています。

ミュージアムショップも♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

カフェの端にはピカソ関連グッズの販売スペースも。ポストカードやクリアファイル、オシャレなトートバッグなどを販売中ですヨ。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

パブロ・ピカソ《ヴァローリス1956年展覧会》1956年

ヨックモックのベストセラー焼き菓子である「プティ シガール」のミュージアム限定モデルが新発売♪ 専用箱は1956年に南仏のヴァローリスで開催された陶器見本市のためにピカソが描いたポスターを使っています。■1280円/8本入り

ライブラリーも♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

カフェ横には「ライブラリー」と呼ばれる、ピカソ関連本を集めた図書館も。カフェ、または美術館利用者のみが利用出来るスペースです。エリア奥にある稀少性の高い蔵書を閲覧する場合は、スタッフさんにお声掛けを。

建物自体にもこだわりが

南青山の高級住宅街に建物を構えるミュージアムは、装飾などにこだわった、判る人には「なるほどぉ」なこだわりが随所にあります。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ
南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ
南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

建物の外壁やフロアは、陶芸窯で使われている耐熱レンガを意識したもので、美術館建設のために製作したものとのこと。なんとエレベーター内まで装飾されています。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

屋根や一部壁に見られる青いパネル風なものは、ピカソがセラミック作品を製作していた、フランス・コートダジュールの瓦からインスパイアされたものなんだそう。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ
南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

トイレやロッカーなど、館内のピクトグラム、間取図、そしてロゴデザインは、「廣村デザイン事務所」によるもの。陶器でできています!

*コースターは次回来館時の割引券にもなっています

現在開催中の最新企画展♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

素材提供:ヨックモックミュージアム

2021年10月26日から2022年9月25日までの、約11ヶ月間に渡り開催される最新企画展『地中海人ピカソ 神話的世界に遊ぶ』。地下1Fと2Fの2フロアに、厳選した33点のピカソ作品を、4つのテーマに分け展示中です。

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ


パブロ・ピカソ≪梟≫1953年、白土、34×17×30㎝、A.R.224

ⓒ2021-Succession Pablo Picasso-BCF(JAPAN)

レポートまとめ♪

南青山 ヨックモックミュージアム 地中海人ピカソ

●日本屈指の所蔵数を誇る、ピカソのセラミック作品がズラリ
●11ヶ月に渡るピカソの企画展開催中
●絶品スイーツも味わえるカフェも!
●限定ヨックモックあります♪

いかがでしょう!? 表参道、渋谷、六本木と3駅からアクセスできる、南青山にある話題美術館。ピカソのセラミック(陶器)作品を、この規模で拝めるスポットは都内唯一のはず。ぜひお出かけを。

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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