イベント

文・写真： 山さん

【おばけやしき Mini】 大人も子どもも楽しめる、夏限定シリーズイベント第三弾は、耳とカラダで味わう新感覚ホラー!　体験無料&予約不要です! 《2023.9.3まで》

イベント概要

開催地Sony Park Mini（東京都中央区銀座5-3-1 地先 西銀座駐車場地下1階）
開催日2023年8月10日（木）〜9月3日（日） 
体験料無料　＊予約不要
開催時間11:00〜19:00（本編体験時間10分／入れ替え制）
休催日会期中無休
主催ソニー企業
アクセス丸の内線ほか「銀座駅」C3出口スグ
告知サイトhttps://www.sonypark.com/mini-program/list/037/

【 おばけやしき Mini 】とは!?

銀座・数寄屋橋交差点の角にあり、現在立て替え工事中のスポット「Ginza Sony Park（銀座ソニーパーク／2024年竣工予定）」。その地下にあるポップアップスペース『Sony Park Mini（ソニーパークミニ）』で始まった、期間限定の最新イベントです！

『Sony Park Mini（ソニーパークミニ）』は、2022年3月にオープンしたわずか10坪しかない小さな実験的スペースですが、1年半に満たない短い期間でこれまでになんと36*ものイベントを開催。音楽や映画、アート、ファッション、本、テクノロジーなど、様々なテーマを題材にしたユニークなイベントを、精力的に行ってきました。ショートスパンのイベントが多いため、訪れるたびに新しい出会いがある、そんなスポットでもあります！

＊2023年8月9日時点（過去開催のイベント情報はコチラ）

そんな『Sony Park Mini（ソニーパークミニ）』が今夏行っているのが、《夏の三部作》と銘打ったシリーズもの。大人はもちろん、子どもたちも楽しめる夏休み特別企画を3本連続で企画。

第一弾（7月11日〜25日）は離れた場所にいる方とやりとりができるキャッチボール企画、第二弾（7月27日〜8月7日）は川崎市新丸子にある人気アイスクリームショップとコラボと、どちらも話題となりました。

そして始まった第三弾（8月10日〜9月3日）のテーマは、ずばり「お化け屋敷」。ゾクッとするような怖い体験で、真夏の暑さを忘れてもらえれば・・・という主催者の意図がストレートに伝わる、夏にピッタリのわかりやすい企画です。

問題はたった10坪の会場で一体どう展開するの!?　ということかと思いますが、それはご安心あれ。

じつは今回の「お化け屋敷」は、《サウンドホラー》なんです!!

サ、サウンドホラー!?

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、要するに「視覚」で楽しむのではなく、「耳（聴覚）」で楽しむお化け屋敷ということ。

遊園地などにあるお化け屋敷では、聴覚はもちろんですが、それ以前におどろおどろしい人形や照明、ときに飛び出す仕掛けなど、視覚でビックリさせる演出のインパクトが強いですが、《サウンドホラー》はまったく別モノ。耳から入る聴覚情報が生命線の恐怖体験です。

つまり、（極論いえば）会場の大きさは正直問題ではありません！　体験者は照明が落とされた漆黒のなか、ただじっとストーリーに耳傾ける・・・というシンプルなもの。ですが、単にスピーカーから流れていくるストーリーを聞くだけでは、怪談話を語る弁士の話を目を閉じて聞くのと変わりませんよね。

触覚提示技術＋空間音響技術

今回のイベントでは「耳」から入る情報はもちろんのこと、「体」で感じる情報にも特化している点がポイント。ストーリーの展開にあわせフロアから体に振動を感じる、特殊な技術を駆使したある仕掛けが施されているんです。

それが触覚提示技術『Haptics（ハプティクス）』を活用してソニーが開発した『Haptic Floor（ハプティックフロア）』なるもの。

”触覚体験”を、振動を使って疑似的に作り出すこのテクノロジーは、ストーリーの展開にあわせ調整可能で、ごく僅かなものから激しいものまで、視覚的情報が一切ない展開のなかでも、不思議と頭のなかにシーンが浮かんでくるような疑似体験を味わえます。

創造力をビシバシ刺激する振動効果は、昨今トレンドとなっている”イマーシブ（=没入）”そのもの。とくに今回のような「お化け屋敷」というテーマでは効果的で、意図せず「ひぃぃぃ」と声を上げたり、ときに身震い・・・なんてことがおおいにあり得ます♪

ちなみに『Haptic Floor（ハプティックフロア）』は、エンタメ性を高める1技術として開発されたそうで、お化け屋敷向けに採用されるのは国内では今回のイベントが初とのことです。

『Haptics（ハプティクス）』ばかりに注目が集まりそうですが、そもそも音響演出がスバラシイ。体験者を挟み込むように前後64合計128チャンネルのスピーカーが連なっており、ときに左から右へ、ときに前から後ろへと音がまわり込むように流れたりと臨場感はバツグン。

会場となる10坪の空間内で音が立体的に再現されるよう、音の強さやタイミングを細かく制御し、広さに適した音場を作り出す《波面合成》と呼ぶ空間音響技術を駆使しているそうなんですが、それがホントに超リアル。耳にズッキーンと響きます。（空間が狭いため）ある意味、映画館にいるよりも迫力があるかもです！

ここで1つ疑問が。これらの技術を使ったうえで、さらに映像があればより効果的だったのでは!?　と素人的には思えてしまったのですが、それについては”あえて映像を見せず聴覚と触覚のみとした点に、Sony Park Miniならではのユニークさがある”と広報担当。

一般的なお化け屋敷とは違った、「耳」と「カラダ」で楽しむ、ありきたりをヨシとしない方にもぜひ体験してほしいですね！

実際どんなカンジ!?

視覚で得られる情報がないとすれば、耳に伝わるストーリーがとても重要になりますが、ザックリ紹介すると《架空の地下駐車場で、主人公が予想外の不可解な現象に遭遇し・・・》という巻き込まれストーリーです。

・・・が、ごめんないさい!!　これ以上は、ネタバレとなるためなにも紹介できません！　体験前後の「遊びに来たよ！」的な写真撮影は問題ありませんが、（当然ながら）体験中は一切撮影・録音NGですのでご注意を。

お伝えできるのは、ストーリーを考えられたのが、怪談師であり作家でもある「夜馬裕（やまゆう）」さんということ。 夜馬裕さんは、竹書房が開催した「怪談総選挙2020」で著作が見事1位＆2位を獲得するなど、怪談業界の実力者。怪談漫画の原作を行ったり、怪談ユニット「ゴールデン街ホラーズ」のメンバーでもあられるなど、旺盛に活躍されています。

・・・といいつつも、あまりに情報が少なくて、いまいち伝わらないという方にはコチラを↓

やや大袈裟かもしれませんが、おおよそ体験中はみなさんこんなカンジになるはず!? 抜群の音響と、フロアから伝わる振動による二重攻撃に、どこまで耐えられるか!?　ぜひお試しを。

＊実際には真っ暗でなにも見えません／あくまでもイメージです。

ちなみに、体験時間は約12分。本編は10分程度。1回の体験は最大4人まで。全員座っての鑑賞となります。

＊今回のイベントは体験制限があります。詳細は告知サイトでご確認ください。

体験後はカフェでまったり・・・

会場となる『Sony Park Mini（ソニーパークミニ）』に隣接するカタチでカフェ『西銀座駐車場コーヒー』も営業していますので、手に汗握る恐怖体験のあとは、ドリンクで体を落ち着かせてはいかが!?

レポートまとめ♪

・耳とカラダで味わう、新感覚お化け屋敷！
・予約不要。体験無料。子どももOK！
・場所は銀座の地下駐車場の一角。改札からスグ
・夏休み時別企画の第三弾イベント！