2024.11.24

特集記事

文・写真: 山さん
2022.09.21

終了しました

『ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-』 世代をこえて支持される不朽の名作の、誕生50周年を祝うメモリアル展が六本木で!

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

©️池田理代子プロダクション

フランス革命は“ベルばら”で学んだという方もきっと多い、少女漫画の名作『ベルサイユのばら』が誕生から50年周年! 六本木で始まったメモリアル展示会には、執筆当時の熱量がヒシヒシ伝わる貴重な原画のほか、数々の当時モノ関連資料、そして現在のベルばらまで、様々な情報が集約されています。開催前から話題を集めていた展示会を紹介します!

*掲載内容は2022年9月16日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。

EVENT DATA

『誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-』【東京会場】

撮影OK(一部・写真のみ)
オーディオガイドなし
グッズ販売あり
コラボカフェあり

●会場東京シティビュー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F)
●会期2022年9月17日(土)~11月20日(日)
●入場料一般 2200円/高校・大学生 1600円/子ども(4歳〜中学生) 1000円/シニア(65歳以上) 1900円
●開催時間10:00~22:00 *最終入場21:00
●休催日無休
●最寄り駅各線「六本木駅」から徒歩7分
●公式サイト【総合】https://verbaraten.com/ 、【東京会場】https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/verbaraten/

『ベルサイユのばら展』とは!?

1972年4月から1973年12月まで「週刊マーガレット」(現:マーガレット/集英社)に連載された、革命期のフランスを舞台とした少女漫画『ベルサイユのばら』(略して、ベルばら)の、誕生50周年を記念した展示会です。

“少女漫画で歴史ものは当たらない・・・” という定説を覆し、連載開始早々から注目を集めたベルばらは、月に数万通のファンレターが編集部に届くほどの人気を獲得。連載終了後も宝塚歌劇での舞台化やアニメ化され、日本のみならず、フランスをはじめとした世界各国で翻訳・出版されるなど、多くのファンを魅了し続けている少女漫画の金字塔です!

今回の展示会はそんなベルばらの栄光の歴史を振り返ることができる、ファン必見のイベント。「ベルばら」の主要キャラクターである男装の麗人・オスカルと、革命により断頭台の露と消えたマリー・アントワネットの2人にスポットライトをあて、雑誌連載当時の貴重すぎる生原稿をズラーリと紹介されます。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
本展最大の見所である原画展示エリアには、展示原画が一際際立って見える深紅の空間も。天井から吊る、原画の絵柄を使ったタペストリーにも注目を。ちなみに本展用に新たに製作された書き下ろしはありません。 Ⓒ池田理代子プロダクション

その数、約180点。カラーやモノクロのほか、連載当時としては珍しい2色や4色の原稿もありと、連載をライブで読んでいた読者の方はもちろん、単行本で親しんだ人、アニメでハマった人など、「ベルばら」に魅了された誰もが「おおお〜」と胸の中で叫びたくなる、貴重な原画を目と鼻の先で鑑賞できるんです!

会場ではそのほかにも、来場者を楽しませる仕掛けとしてエントランスに、物語の象徴的なスポットの1つといえる「ベルサイユ宮殿」からインスパイアされた回廊のセットが用意されているほか、50年に及ぶ長い「ベルばら」の歴史がわかる壮大な年表コーナーがあったり、中盤以降には、「ベルばら」とは非常に縁が深いといえる宝塚のコーナーもといろいろ。

展示室全体のスペースは正直それほど広くはないものの、見所は満載。思わず足を止めてしまうポイントも多数ありと、じっくり没入できるのでは!? と思います。

前置きが長くなりましたが、それでは早速会場の様子をお伝えします!

会場に入ると、宮殿が!?

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
●会場がある「東京シティビュー」は海抜250mの52階に位置と、そこはまさに天空回廊(!?)のよう。 Ⓒ池田理代子プロダクション

会場に足を踏み入れた瞬間から「ベルばら」ワールドへと誘うべく、ベルサイユ宮殿をモチーフとした回廊風展示がどーんと来場者を出迎えてくれます!

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
採光性抜群な会場ですが、日が沈んだあとも見所。昼夜で変わる雰囲気もお楽しみあれ。 Ⓒ池田理代子プロダクション

回廊を取り囲むように主要キャラクターのパネルや、原画をベースとした肖像画風のパネルなどが楽しめます。ここはフォトスポットとしても開放されています♪

連載当時の原画が約180点!

原画展示はストーリーの展開に沿って展示。50年前の原稿のほか、新刊として40年ぶりに製作された「ベルサイユのばら エピソード編」の原画も一部紹介されています♪

原画はすべて、かなり近い距離から鑑賞できます。ときに大胆で、ときに繊細な筆使いや、色ののりなどからも、池田先生の熱量がヒシヒシと感じ取れるはずです。ちなみに、セリフもお見逃しなくチェック。連載が進むにつれ変化していく筆致の違いにもご注目くださいませ。

それにしても、展示原画はコンディションがとてもいい。50年も前の原画と思えないほどで、色はどれもいまなお鮮明。保存管理には相応の配慮や努力があったと思いますが、50年後の現在でもしっかりと楽しめることに、まず感謝したいですネ!

●じ〜っと見入ってしまうカラー原稿

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

1972年「週刊マーガレット」21号 表紙 Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

1973年 マーガレットコミックス版 4巻カバー Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

1973年「週刊マーガレット」25号 表紙 Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

1973年「週刊マーガレット」39号 表紙 Ⓒ池田理代子プロダクション

●台詞や擬音にも注目のモノクロ原稿

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

オスカルの再現ドレスも!

「ベルばら」を語るうえで欠かせない名シーンの1つとされる、男装の麗人・オスカルが生涯でただ1度だけ着用した再現ドレスの展示も! 

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション 制作:文化服飾学院オートクチュール科学生 企画制作:メイプル

じつはこの展示ドレスは、2007年12月〜2009年1月まで開催された「ベルサイユのばら 35周年記念展」に展示するために製作されたもの。文化服装学院オートクチュール科の学生14名が、厚手のシルクサテンやビーズ、レースなどを使い、約7ヶ月の歳月をかけ池田先生の監修のもと製作されました。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
ドレスの近くには、ドレスを着たオスカルのカラー原画も。お見逃しなく! ■1973年「週刊マーガレット」36号 絵物語 Ⓒ池田理代子プロダクション

宝塚歌劇コーナーも!

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ宝塚歌劇団

「ベルばら」を語るうえで欠かせないエポックな出来事の1つが、連載終了翌年となる1974年に宝塚歌劇での舞台化。同年8月に宝塚大劇場(兵庫県)で上演され、11月に東京公演を実施されると大きな話題に。2014年6月には通算観客動員が500万人を突破するなど、大ヒットしました。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
オスカルとマリー・アントワネットの舞台衣装。その両脇にある花は、「シャンシャン」と呼ばれる宝塚歌劇ではお馴染みの小道具。Ⓒ宝塚歌劇団

会場では1シーンである「オスカルの部屋」を再現したほか、実際に使われた舞台衣装や小道具、デザイン帳、公園ポスター集もありと、見所満載です!

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
宝塚歌劇の公演ポスターは全15枚。ご覧になられた公演もきっとあるのでは!? Ⓒ宝塚歌劇団

アニメコーナーも♪

現在40代の方の多くは、「ベルばら」はアニメから入った! という方もきっと多いと思いますが、もちろん展示会にはアニメコーナーもあります。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション・TMS

連載時の爆発的な人気からすると意外ですが、「ベルばら」がTVアニメ化されたのは連載終了6年後の1979年。アニメ「ベルばら」といえば、耳に残る主題歌があまりに有名ですが、そんなアニメ作品を振り返るコーナーも用意されています。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
アニメ化にあたり作成されたキャラクターの細かい設定資料をもとにした展示も。Ⓒ池田理代子プロダクション・TMS

ほかにもこんな展示も♪

「ベルばら」は漫画やアニメだけではありません! 海外でも数多く翻訳・出版されたほか、関連グッズも数多く製作されており、その一端を会場で確認できます。とくにグッズ類は驚くほどの保存状態の良さ。持っていたグッズもあるかもしれません。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
思わず「おっ」となるコチラは、2017年に発売された「ベルばら」最新刊を記念し、大相撲初場所で掲出された懸賞旗。その大きさにもきっと驚くと思います♪ Ⓒ池田理代子プロダクション/集英社

グッズ販売、コラボメニューも♪

本展ラストには専用スペースとしてグッズ販売コーナーが設けられているほか、展示エリア外にあるカフェ「THE SUN & MOON」でイベントコラボメニューを楽しむことが可能です。

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション ⒸNINA’S MARIE-ANTOINETTE 

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

Ⓒ池田理代子プロダクション

とくに必見はグッズ。約300種類取り扱っており、そのうち約200点は本展のために製作したオリジナルとのこと! スイーツやアクセサリー、雑貨など、いろいろな有名ブランドとのコラボグッズも多数。グッズ販売エリアを利用できるのは本展入場者のみ。グッズ購入だけの利用はできませんのでご注意を。

【グッズの詳細はコチラ】https://verbaraten.com/goods.html

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
カフェはどなたでも利用可能。入り口には、カフェだけの専用キービジュアルも。 Ⓒ池田理代子プロダクション
ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー
提供メニューはケーキやドリンクなどいろいろ。コラボドリンクを注文すると、ご覧のスタンドコースターがプレゼント(ランダム配布)。 Ⓒ池田理代子プロダクション

【メニューの詳細はコチラ】https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/verbaraten/04/

レポートまとめ♪

ベルサイユのばら展 ベルばら 池田理代子 六本木シティビュー

●貴重な原画が、カラー&モノクロ含め約180点
●SNS映えする巨大回廊が会場に
●充実のグッズ販売、コラボメニューも♪

貴重な原画の数々を前に、ときに感動し驚きつつと、「ベルばら」に親しんだ方にとってはたまらない本展。胸を熱くしながら読んで、見た当時を思い出す方もきっと多いのでは!? 親子2代、3代でファンという方も珍しくない「ベルばら」の魅力を再発見するため、ぜひ会場へ足をお運びください。ちなみに、残念ながら本展にはオーディオガイドはありません。各展示にある解説は逃さずチェックしてくださいネ!

*今回リポートした「東京会場」に続き、2022年11月30日(水)~12月12日(月)に大阪でも開催されます。


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