スポット

文・写真： 山さん

噂の公共／公衆トイレ「THE TOKYO TOILET」プロジェクト第7弾、「神宮通公園トイレ」利用スタート!

多くの人が抱く“汚い・臭い・暗い・怖い”といったネガティブなイメージを覆す、誰でも気持ち良く使えるスポットを目指し順次リニューアル中の渋谷区のトイレ。その7番目となる、2020年にオープンするトイレとしては最後となる「神宮通公園トイレ」が完成しました!　早速いろいろ見てきましたヨ♪

＊掲載内容は2020年9月7日時点での情報で、内容を保証するものではありません。
＊掲載写真はすべて編集部による。

「THE TOKYO TOILET」とは!?

公共／公衆トイレを、よりキレイ、快適、使いやすく!　しようと、日本財団が音頭をとり、渋谷区や渋谷区観光協会の協力のもと、企画に賛同した国内外で活躍する建築家やデザイナーがデザインを担当。水まわり製品の大手メーカー「TOTO」と、建築大手の「大和ハウス工業」も参画し実現したプロジェクトです!
 
男性、女性は当然、クルマ椅子の方、オストメイトの方、そして子供と、だれでも利用できる、高い利便性も大きなテーマとなっています。
 

詳細は「THE TOKYO TOILET」リポート第1弾、または公式サイトでご確認を!

公共／公衆トイレの常識がカワル♪　快適&オシャレな「THE TOKYO TOILET」プロジェクトを知ってますか!?　

キレイ、快適、オシャレなトイレとは、実際どんなカンジ!?

2020年9月7日・利用開始
【神宮通公園トイレ】

今回オジャマしたのが、全17箇所リニューアルを予定しているトイレの7番目。担当デザイナー・安藤忠雄（あんどう ただお）さんは、「表参道ヒルズ」などを手掛けた日本を代表する建築家です。
 
円形の平面棟の上に、ひさし（屋根）が大きくせり出す特徴的な形としたこの新トイレは、公共／公衆トイレを安全かつ安心できる場とすべく、風と光が通り抜ける縦格子を平面棟の外壁部に採用。開放的とした壁に沿って、利用者がグルッと沿って通り抜けできる構造になっています。
 
ちなみに場所柄、このトイレは年間を通じかなり多くの方が利用されると予想されています。外壁等、多くの場所に（メンテナンス性に優れた）ステンレスを多用したのは、清掃面の効率化を図る意味もあるんだとか。先の風通しのいい構造も理由の１つ。トイレは24時間、1年中利用可能です。

【↑】トイレの大きさは、ひさしを含む直径で11.29m、含まない内部の直径で8.53m、内部の円周が26.78m、高さが最高3.83mとのこと!

【↑】ひさしは場所により出幅が違い、あまやどりにも使えそう。

【↑】建物内は外壁に沿って歩ける構造となっており、一部を除き、縦格子の隙間から風や光が漏れるため、とても開放的です♪

【↑】外壁の外側にも通路が整備されており、まわりに植栽も。

【↑】ソメイヨシノといった、公園に元々ある木々とのコラボレーションも見所。開花シーズンにあわせ、ぜひ訪れてみてください。ちなみにリニューアルにあわせ新たに植栽したのはケヤキとオオシマツツジ。ツツジは5〜6月が見頃とのこと。

【アクセスは!?】

場所はJR山手線沿いの渋谷駅寄り。明治通り沿いにあります。今回実際、「渋谷駅」と「原宿駅」の双方からアクセスしましたが、「原宿駅」からはやや遠い印象です。

【内部の構成は!?】

出入り口は全2箇所。渋谷駅側に「だれでもトイレ」の、原宿駅側に「男性用」「女性用」の各入り口がありますが、ご覧の通りどちらから入っても使える構造となっています。

【内部はこんなカンジです!】

【１】男女兼用・だれでもトイレ

大きく3ブロックに分かれるトイレのうち、もっともスペースが広く開放的で使いやすいのが、建物正面にあるこの「だれでもトイレ（多目的トイレ）」。正面左右壁に窓類はありませんが、大きな鏡が常備されます。大きさは約5.89㎡。

【↑】クルマ椅子の方、オストメイトの方、子供、幼児も利用できる最新設備が揃っています!

【↑】設置設備はすべてTOTO製。機種は利用開始済みのトイレすべて共通とのこと。「だれでもトイレ」の大きな違いの１つが、非常用ボタンがあること。「男子用」「女子用」にはありません。

★設置便器の詳細はコチラヘ!「パブリックコンパクト便器　フラッシュタンク式」

【↑】荷物掛けフックも完備。「西原一丁目公園トイレ」ではこのフック位置が高めですが、「神宮通公園トイレ」は女性でも使いやすいちょうどいい高さに備わります♪

【↑】見過ごせないのが、天井。吹き抜けとなっており、天井はガラス張り。採光性も高いんです。桜のシーズンなど、結構キレイかも。

【↑】「だれでもトイレ」に限り、ドアの開け閉めは電動に。クルマ椅子の方でも利用しやすい横スライドドア式です。

 
【２】女性用

「女性用」の個室トイレは、ベビーチェアなどがあることもあり狭い印象（3.69㎡）で、荷物の多い方には向かないかも。写真は空間全体が黒に見えますが、実際はステンレスのシルバー風の壁で囲われています。天井には換気扇も付きますが、実際に個室内にこもると、さすがにこの時期（9月）でもやや蒸し暑い印象です。

【↑】「だれでもトイレ」と大きく違うのが、ドアの開閉方法。「女性用」と「男性用」の個室は、手動・押し戸・スライドロックと、一般的なアナログ式です。

【↑】手洗い場が、女性用・男性用でそれぞれ個別に用意されています♪

【３】男性用

「男性用」トイレは入って右に便器が位置するため、体感的に「女性用個室」ほどの窮屈感はありません。設備は「女性用」と同じで、ベビーチェアもあります。

【↑】男性用で大きく違うのが、小便器が個室外にあること。「だれでもトイレ」側から建物に入った場合、「男性」は左側、「女性」は右側を利用することになりますが、表示マークがやや小さめで、マーク色が外壁色に近いこともあり、見落とす可能性がありそう。女性の方、ご注意を!　ちなみに男性トイレは、この小便器エリア＋個室で6.12㎡あるそう。

【↑】男性用の手洗い場も個室の外に。小便器エリアの横にあります。

「神宮通公園トイレ」のレポートのまとめ

●常識を変える、常識が変わる新感覚トイレ
●キレイ、快適、使いやすい!
●アクセス便利な明治通り沿いの渋谷駅側
●男女別々の個室トイレ完備!

2021年5月31日・利用開始
【神宮前公衆公園】
詳細はコチラヘ!

話題プロジェクト“THE TOKYO TOILET／トーキョートイレット” 第8弾 『神宮前公衆トイレ』利用スタート!