2026.07.29

特集記事

文・写真: 山さん
2026.07.28

【いきもの超ワールド展】 剥製&標本展示多数! 「ダーウィンが来た!」の撮影映像を交え、生き物たちの“生き残り術”をひも解く!

いきもの超ワールド展 会場風景

地球に生息するいきものたちが、どう環境に適応し生き残ってきたのかを、様々な視点から知る特別展が国立科学博物館で開催中! 今回はNHKのあの人気番組ともコラボ! 標本・剥製・映像を駆使した、子どもたちにも分かりやすい親しみやすい展示となっています! 《2026.10.12まで》

*掲載情報は2026年7月10日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

イベント概要

『特別展 いきもの超ワールド展』

一部日時指定制
音声ガイドあり
グッズ販売あり
撮影OK(写真・動画)

会場国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
開催期間2026年7月11日(土)~10月12日(月・祝)
開館時間9:00〜17:00 *8月9日(日)~8月15日(土)は18時まで
入館料【一般/大学生】2300円、【小中高生】600円
休催日7月13日(月)、9月7日(月)、14日(月)、24日(木)、28日(月)
行き方JR線「上野駅」公園口より徒歩5分
主催国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション
公式サイトhttps://ikimonoworld.jp

【いきもの超ワールド展】とは!?

いきもの超ワールド展 入り口

地球といっても、森林や草原があれば、砂漠や山岳があり、さらに海、そして空がありと、いろいろな環境がありますよね!

それぞれの環境下に生きる“いきもの”たちは、ある日突然そこにパッと現れたわけではなく、異なる環境にあわせ進化を続けてきた結果として、そこにいるわけですよね。

“いきもの”が生息することは進化の証であり、いい方を変えれば生存戦略に勝ち抜いた結果といえるんです。

いきもの超ワールド展 会場風景

会場はエリアごとに色分けされているなど、わかりやすいです!

現在、上野の「国立科学博物館」で開催中の特別展《いきもの超ワールド展》は、哺乳類や爬虫類、魚類、甲殻類、鳥類、猛禽類、さらに昆虫など、多種多様な“いきもの”をフォーカス。

“いきもの”が示す適応能力や進化、驚きの能力に着目し、“生き残る”ために得た術を広く紹介しようというイベントです。

資料展示多数

イベントの見所は複数あり、まず展示される「標本」「剥製」の数が多いこと!

いきもの超ワールド展 剥製ディスプレイ

メインゲートに入ってすぐにお目見えする、プロローグエリアだけでも数十体ありと、会場全体で350あまりの「標本」と「剥製」がズラーッと展示。そのほとんどが国立科学博物館の所蔵品と、同館の規模の大きさもヒシヒシと伝わるイベントとなっています。

決して動くことはありませんが、感覚的にはちょっとした動物園に来たようなもの。見ているだけでもワクワクする、バラエティに富んだ“いきもの”に出会えるんです。

いきもの超ワールド展 オットセイ剥製

感覚毛と呼ばれる、感覚が敏感な髭を持つ「セイウチ」

展示される資料は、広く知られた“いきものたち”を含め、部分的なものから全身までと幅広く、なかには思わず見上げてしまうほどのものがあるほか……

いきもの超ワールド展 コオロギ、カの標本

コオロギやバッタ、さらには蚊までと、思わずこんなものまで!? と思える小さな“いきもの”まで網羅と、びっくりするほど幅広いものとなっています。

いきもの超ワールド展 マッコウクジラの頭骨

「マッコウクジラ」

骨格展示もじつに多種で、例えば写真の「マッコウクジラ」の頭骨は、両手を広げても足りない(!?)ほどの大きさであったり……

いきもの超ワールド展 カエルの前身骨格

「ゴライアスガエル」は体重3㎏以上、体長30㎝以上もあるそう!

世界最大級のカエルという「ゴライアスガエル」の全身骨格は、「カエルの骨ってこんな形なんだ」と思わずじっくり見入ってしまうほどと、どれもが興味深いものばかりです。

いきもの超ワールド展 オコゼのホルマリン漬け

「オニダルマオコゼ」矢印部分にあるのが舌。人間とは違い、味覚用ではないそう。

なかには、思わず「えっ」と目を背けたくなるややグロテスクなホルマリン漬けの液浸標本があるほか……

いきもの超ワールド展 象の鼻、耳、舌

アジアゾウの「鼻」、アフリカゾウの「耳」、ハンドウイルカやシバヤギの「舌」という、部位だけをピックアップした、じっくり見る機会がない展示も! 

いきもの超ワールド展 キリンの胃

「キリンの複胃」

さらに驚きは、臓器の展示も! 写真はキリンの「胃」。草食のキリンは、4つに分かれた胃の部屋「複胃」の動物なんです。

いきもの超ワールド展 メガマウスの剥製

会場は一部暗いため見過ごしそうですが、展示は天井にも! 写真の「メガマウスザメ」は、現生種で世界最大の魚類。ほかにもシャチなども展示中です!

「ダーウィンが来た!」とコラボ!

大きな目玉が、NHKの人気TV番組「ダーウィンが来た!*」とのコラボレーション。2026年で放送開始20周年を迎えた大人気自然番組です。

*毎週日曜日19:30〜放送中

会場では、番組が取材で訪れた70あまりの国と地域で撮影した、大自然を逞しく生き抜く“生き物たち”の姿を捕らえた貴重映像を、大型モニター等を駆使して上映中! 

足をとめてじーっくりとご覧あれ。改めて、よく撮影できたなぁと驚くシーンばかりです! 捕食の瞬間という、迫力のある映像もバンバンと流れます!

いきもの超ワールド展 ダーウィンが来た!の映像

さらに、前方・左右、そして床の4面を使った没入ゾーンも。圧巻の映像のなかに、アナタ自身がダイブできる特設スポットも用意されています。

いきもの超ワールド展 シアターエリア

必見の「大自然超体感シアター」は1回2分5秒。ループ上映中です。

「ダーウィンが来た!」関連では、実際に撮影に使われている特殊な機材の紹介や、スタッフがどうやってスクープ映像を撮影しているのかが分かる展示も。これがまたじつに興味深いんです。

いきもの超ワールド展 水中8Kカメラ 撮影隊の様子

開幕前日に開催された内覧会には、「ちょっと待った!」でお馴染みの、番組の案内役「ヒゲじい」が、ナビゲーターを務める相葉雅紀さんや、監修者らとともに登壇。イベントをPRしてくれました。

いきもの超ワールド展 関係者 相葉雅紀

中央の相葉さんは、「ダーウィンが来た!」の特番やミニコーナーなどを担当されているほか、2025年にNHKの自然番組ナビゲーターに就任されているなど、本展に打って付けの方。「生き残るってもの凄い。大変ななんだと感じました」とコメント。

生き残り術を全6章で知る

会場内は全6章構成。“いきもの”ごとに異なる五感の特性を皮切りに、生きるために必要不可欠なエネルギー補給、体の大きさから分かるサイズの適応術など、様々な視点から“生き残り術”をひも解きます。

いきもの超ワールド展 オーディオナビ

音声ガイドは写真のレンタル版が650円、アプリ版が800円。

理解を深める意味で欠かせない音声ガイドは、「相葉雅紀さん」と「ヒゲじい」に加え、イベントオリジナルキャラクターである「くじらじい」が担当。アプリ版は配信期間中であれば、自宅に帰ってからも利用できるほか、アプリ版だけの限定トラックが聞けます。

ちなみに、展示物に掲示されている解説ボードはすべてフリガナ付きと、子どもたちにも配慮。会場内は“いきもの”の多様性を示すようにカラフルな仕様となっているなど、ポップな空間となっています。

第1章・五感

生き抜くために必要不可欠といえる、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚からなる五感の一部が、突出して優れている“いきもの”の凄さとは。多彩な展示を駆使し、驚きの特徴とその戦略に迫る第1章。

会場内、あるエリアではイルカの鳴き声がBGMとなっています!

いきもの超ワールド展 パンダの剥製

「ジャイアントパンダ」

肉食から竹を食べる動物へと進化した「ジャイアントパンダ」は、肉類に含まれるアミノ酸によるうま味を感じる遺伝子は消失しているそう。

いきもの超ワールド展 クビワペッカリー、アナグマの剥製

左/「クビワペッカリー」、右/「アナグマ」

「クビワペッカリー」「アナグマ」は視覚がとても弱い反面、嗅覚と聴覚は極めて敏感で、地中内のミミズなど、エサを感知する能力が優れているんです。

いきもの超ワールド展 イカのホルマリン漬け

「ダイオウイカ(眼)」

興味深いところでは、「ダイオウイカ(眼)」もその1つ。イカ・タコ類は、球体のレンズを前後に動かしてフォーカス。脳が発達しており、受けた光を映像として処理しているんだとか。ちなみに「ダイオウイカ」の眼は、数ある“いきもの”のなかで最大となる直径40㎝!

いきもの超ワールド展 毛を触る手

左/「オットセイ」、右/「ヒツジ」

体験展示として、「オットセイ」と「ヒツジ」の毛に直接触ることができるコーナーも。「オットセイ」の毛は硬く、水を弾きやすいため泳ぎに有利。一方「ヒツジ」の毛皮は、保温性・吸湿性・弾力性に富んでおり、人間の社会で多くでも広く活用されていますよね。

第2章・エネルギー補給

第2章では、食料を得るために行われている、毒・スピード・待ち伏せ・おびき寄せなどの多彩な「狩りの方法」のほか、哺乳類や鳥類、爬虫類など、属性で異なる「消化・吸収」など、生き続けるうえで欠かせない「エネルギーの補給」について紹介。

いきもの超ワールド展 ワニガメの剥製

「ワニガメ」

昼夜問わず活発に狩りにいそしむ「ワニガメ」。とくに昼間は、口をガバッとオープン。小魚に見立て、イトミミズのような舌を小刻みに動かし、エネルギー源となる魚たちをおびき寄せるんです。

いきもの超ワールド展 ハシビロコウの剥製

「ハシビロコウ」

水面に上がってくるまで、ひたすらじっと待ち続け、巨大なクチバシで一気に獲物を捕らえる「ハシビロコウ」。置物のようにジッとして動かない、動物園でも人気の“いきもの”ですよね。

いきもの超ワールド展 スナメリの剥製

「スナメリ」

レプリカでの紹介ですが、「(背びれのない、丸い顔をした小型のクジラ)スナメリ」を使った、各種臓器の大きさや役割が分かる興味深い展示も。

第3章・サイズ

体が大きいと生態系で力を発揮できる反面、膨大となる消費エネルギーの確保が課題となり、小さいと身軽で隠れやすくなる反面、外敵のエサにされやすいなど、一長一短な関係といえる「サイズ」をフォーカスする第3章。

いきもの超ワールド展 クジラの映像

奥&天井/「シロナガスクジラ」

横長の画面に映し出されているのは、「ダーウィンが来た!」取材班が撮影した「シロナガスクジラ」。現在生存している、地球上最大の動物です。1回の食事で大量に食べることができるため、体は自然と大きくなり、大きくなると浮力が働き自分の体重を支える必要がなくなり、さらに肥大化。最長記録はなんと33m!

天井から吊り下げられているのは、「シロナガスクジラ」の下顎の骨。大きすぎるため、骨格は部分展示となっていました。

いきもの超ワールド展 クジラの映像 ナマケモノの全身骨格

手前中央/「ピラミオドンテリウム」、手前右/「ノドチャミユビナマケモノ」

その手前にある大小の2つの全身骨格標本も必見。巨大な恐竜のような「ピラミオドンテリウム」の骨は、なんとナマケモノの祖先。700万~800万年前のアルゼンチンにある地層から発見されたもので、体長4m、体重1.8tに及ぶそう。

ナビゲーターを務める相葉雅紀さんも「めちゃくちゃデカい!」と、もっとも印象に残った展示の1つに挙げていらっしゃいました。

その左脇にある小さな全身骨格が、現在生息している「ノドチャミユビナマケモノ」。全然違いますよね!

いきもの超ワールド展 タカアシガニの剥製

「タカアシガニ」

足を広げた幅が最大4mにもなる「タカアシガニ」は、現在生息する甲殻類のなかで世界最大級。会場にはそのほかにも、世界最大級となる昆虫「サカダチコノハナナフシ」や爬虫類「オオアナコンダ」、鳥類「ダチョウ」なども。

第4章・移動/第5章・集団

続く第4章では、「移動」しながら環境にあわせる“いきもの”とそうでない“いきもの”の、構造や手段に隠れた戦略を、第5章では、群れをなす“いきもの”とそうでない“いきもの”の違いを紹介しています。

いきもの超ワールド展 マグロ

「タイセイヨウクロマグロ」

陸上と水中では移動の手段も大きく異なりますが、例えば大西洋と地中海に生息する大型の「タイセイヨウクロマグロ」は、尾びれを左右に振って移動する“いきもの”。

会場ではそのほかにも、水中生物として、「足で」「浮遊して」「くねらせて」「繊毛で」と、様々な能力を使って移動する“いきもの”が登場。いわれてみれば「確かに」と思えることや、「へぇ」と関心することまで、とても興味深い内容となっています!

いきもの超ワールド展 ゴリラ、オットセイの剥製

左/「ミナミゾウアザラシ」、右/「ニシゴリラ」

仲間と共に「群れ」を作る“いきもの”は、群れをなして狩りをするほか、「ミナミゾウアザラシ」のように繁殖のために群れる場合のほか、ボスを筆頭に群れをなす「ニシゴリラ」のように、食べ物を分け合うといった高い社会性を持つ場合もありと多種多様。

いきもの超ワールド展 カタクチイワシの標本

「カタクチイワシ」

無数の「カタクチイワシ」が徒党を組んで泳ぐ様は水族館でも人気となっていますが、大群は周囲へ威嚇するだけでなく、襲われる危険性を減らす狙いがあるそう。一定の距離感覚と速度を保ちながら、ぶつかることなく泳ぎ続けることができるんです!

第6章・命のバトン

最終章では、「出会い」「産む」「育てる」という3つの視点から見る、“いきもの”が持つ、次の世代へとつなぐ生存戦略や適応力をフォーカス。

いきもの超ワールド展 シロクマの剥製

「ホッキョクグマ」

親子の「ホッキョクグマ」での注目はその顔。両目と唇中央の3点を結んでできる逆三角形が、子ども時代は正三角形、大人時代は二等辺三角形。正三角形は可愛いという印象を、二等辺三角形は(監修者いわく)「なめられない」印象を与える黄金比なんだそう。

いきもの超ワールド展 メンダコの剥製

「ミズダコ」

一生に一度だけ繁殖活動を行うという「ミズダコ」。オスは交尾後しばらくして死に、メスは産卵した卵がふ化するまで食事を取らず、すべてふ化したあとに死ぬという、種を残すために自分が犠牲になる“いきもの”なんです。

グッズ販売も充実

全6章のあとに続くのは、ボーナストラックともいえる、先述した「ダーウィンが来た!」特設コーナー。撮影に用いられている機材や撮影方法など、番組の裏話などを知れる興味深いゾーンが用意されています。

お待ちかねのショップコーナーはその先にあり。利用できるのはイベント来館者だけ。

いきもの超ワールド展 販売グッズ シール アパレル 雑貨 グミ

オリジナルキャラクターの「くじらじい」をあしらったアパレルやトートなどの日用品のほか、「ダーウィンが来た!」のヒゲじい関連のグッズなど、雑貨から食品まで幅広く展開。

人気ステッカーブランド「B-SIDE LABEL」とのコラボステッカーや缶バッジ、キーホルダーなども販売中です!

いきもの超ワールド展 図録

読み応え満点の「公式図録」は2600円。展示資料完全網羅した読み応えのある1冊で、ゆったりとした作りとなっています。コラム的読み物も随所にありと、保存版としてぜひ(漢字にフリガナは付きません)。

レポートまとめ♪

いきもの超ワールド展 メインビジュアル

・“いきもの”の生存戦略を知る話題展
・展示総数350点以上の充実の内容!
・「ダーウィンが来た!」の貴重映像も公開

いかがでしょう!? 大小様々な“いきもの”に出会える、まるで動物園に来たようなこのワクワク感。子どもたちの目線も意識した展示となっていますので、家族揃ってみんなで行っちゃおう! 大人であっても、はじめて知ることばかりのはずです!

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