【コマ撮りってなに? 展】 ストップモーションアニメ制作の“ワォ”な世界を覗ける話題展が、川口のSKIPシティで!

静止物を1コマごと動かして撮影してつなげる「ストップモーションアニメ」の制作の裏側を覗ける、思わず「へぇ」となる話題展が川口で開催中! 親子で行こう〜。《2026.9.27まで》
*掲載情報は2026年5月1日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
イベント概要
『コマ撮りってなに? 展 〜ストップモーション・アニメーションの秘密〜』
会場SKIPシティ 映像ミュージアム(埼玉県川口市上青木3-5-63)
開催期間2026年5月2日(土)~9月27日(日)
開催時間9:30~17:00 *最終入場/閉場30分前
入場料【大人】520円 【小人】260円 【未就学児】無料
休催日月曜日 *祝日の場合は翌平日
行き方JR線「川口駅」よりバス15分
主催埼玉県
公式サイトhttps://www.skipcity.jp/event/vm/komadori/
【コマ撮りってなに? 展】とは!?

「コマ撮り」とは、「ストップモーション・アニメーション」のこと。
「ストップモーション・アニメーション」とは、対象となる静止物を、1コマ撮影しては動かし、また撮影しては動かしを繰り返し、撮影した映像を連続してつなげ再生する手法。
映画の黎明期から存在するというもっとも古典的な手法の1つですが、その基本は、いま現在でも広く活用されています。1枚ずつ描く、昔のセル画アニメーションも、広い意味では「コマ撮り」といえそうです。
制作には、膨大な時間と労力、なにより根気が必要であることは容易に想像がつくと思いますが、実際問題、その制作の裏側がどんなものであるかを知っている人は意外に少ないかもしれません。
川口にある「SKIPシティ 映像ミュージアム」で始まった企画展《コマ撮りってなに! 展》は、そんな「コマ撮り」の世界を、歴史を踏まえながら、様々な観点から「見る」「知る」「やってみよう」というイベントです。
実際に撮影で使われた人形やセットを間近で見ることができるほか、人形の作り方やアイデアを生む素材についての話など、「コマ撮り」を展観する内容。なかなか知り得ない、貴重な情報がいろいろ紹介されています。

作品展示の多くが独立展示。正面、後ろ、左右、そして上と、好きな角度から眺めることが可能です。写真は《ハーバーテイル/2011年/伊藤有壱さん(I.TOON)》
【YouTube】https://www.youtube.com/watch
イベント自体は決して大規模なものではなく、ほぼワンフロアで完結。要点がコンパクトにまとまっているほか、コマ撮り映像の上映、体験コーナーもありと、視覚的・感覚的に判りやすい内容となっています。

基本的な展示内容は、ご覧のワンフロアでほぼ鑑賞可能。多すぎもせず少なすぎもせずとコンパクトにまとまっていますので、子どもでも飽きずに楽しめそう。
解説ボードは基本フリガナ付きと、親子で楽しむにも最適。思わず「へぇ」となる、思わず話したくなウンチクを、ぜひご自宅へお持ち帰りください!
日本唯一のミュージアムで開催

会場となる「SKIPシティ 映像ミュージアム」は、TVや映画などの映像の歴史や仕組みを学べるだけでなく、実際にキャスターになりきってみたりと、貴重な体験を楽しめる珍しいスポット。
小学生などが、学習体験として頻繁に訪れるなど、学べるスポットとしても人気。施設によると、この手の施設としては日本では唯一なんだとか。確かに凄いです!
「映像ミュージアム」では、常設展のほかにも、年間を通じて様々なイベントを行っていますが、映像に特化したスポットとして今回の企画展はまさに打って付け。
企画展の入場料で常設展も一緒に楽しめるなど、お得です!

会場となる「映像ミュージアム」へは、写真の矢印の下あたりから入館可能です。最寄り駅からはかなり距離ありますが、訪れる楽しみは充分あります!
会場は7章で構成
会場は導入部となる《歴史》解説からスタートしたのち、《人形》や《セット》《装置》など、様々なカテゴリーが同時に展開される構成。
《歴史》を見たあとの順路はとくになく、気になるカテゴリーから順に楽しむことで、結果として「コマ撮り」の魅力や制作のポイントを知ることができます。
来場する楽しみを残すため、今回のリポートでは、各カテゴリーを簡単に紹介していきますね。
「歴史」「素材」

入場後まず目にする《歴史》は、「コマ撮り」技術が誕生してから120年あまりの歴史を、年表とともに振り返るコーナー。
目にする機会が極めて少ない、黎明期に制作された貴重な作品が上映されているほか……

「コマ撮り史」を語るうえでハズせない巨匠たちを、実人形とともに紹介。

うち“人形アニメーションの父”と謳われる持永只仁さん(1919-1999)の紹介では、携わった「瓜子姫とあまのじゃく」に登場した、瓜子姫人形をモニター内で3D化。
指を使って回してみたり、拡大&縮小したり、動かしてみたりと、様々な角度から楽しめるようになっています。

こちらでは、自由な発想を生み出した《素材》に注目。
“これを使わなくてはいけない”といった特別な縛りがない「コマ撮り」の世界で、クリエイター陣はどんな「素材」からどんなひらめきを得、それをアイデアとして具現化したのかを映像とともに紹介します。
「人形」「セット」

《人形》コーナーでは、「コマ撮り」作品の主役といえる人形をフォーカス。
人形が形となっていく流れや仕組みといった、作品を見ているだけでは分からない、バックグラウンドが覗けます。掲示されている「作りかた」解説のボードと、制作過程の人形を交互に眺めながら楽しめるもので、とても興味深い!

実際に完成した作品に写ることがない、撮影現場の裏側を覗ける《セット》コーナー。
人形だけでなく、建物や草木など、緻密に作り込まれた様子が分かるジオラマのようなセットを楽しめるほか、撮影で実際に利用する様々な道具についての解説があります。

写真左は人形を固定するための「虫ピン」で、そのほかにも「ラジオペンチ」や「ニッパー」「ピンセット」といったものを使用するそう。
レンズを通したときに“本物らしく見える”ように工夫された、いろいろな仕掛けを知ることができます。

撮影道具は興味深いものばかり。写真の「タンク」は、人形を横から支える固定具。自立が難しい場合や空中に浮くシーンの撮影に利用。撮影後、パソコンを使って棒を消すそう。
「作品と世界」
今回の企画展のハイライトの1つとなっているのが、日本を代表する「コマ撮り」クリエイターによる作品展示の数々。大手スタジオや個人の作家さんによる、多彩な作品を間近でじっくり鑑賞できます!
その数11作品。一部を紹介すると……

《家族デッキ/2009年/村田朋泰さん(TMC)》
思わず覗き込みたくなる理容店。登場人物だけでなく、建物や床、壁とディテールの作り込みが凄い! お客さんとスタッフの会話が聞こえてきそう。
上からだけでなく、入り口の扉側からもじっくり覗いてみてください!

《こまねこ/2003年〜/合田経郎さん(ドワーフスタジオ)》
誕生から20年以上たつ現在でも、日本はもちろん世界でも高い人気を誇る「こまねこ」は、「コマ撮り」する猫ちゃんの物語。
【YouTube】https://www.youtube.com/playlist
制作された合田さんが所属する「ドワーフスタジオ」は、NHKの「どーもくん」も手掛けた有名スタジオ。

《ごん/2019年/八代健志さん》
監督・脚本だけでなく、みずから人形制作にも携わる八代さんは、NHKの朝ドラ「ブギウギ」のオープニングや、世界で話題を集め、つい先日も大きなニュースが飛び込んできた「HIDARI」の人形造型も手掛けた方。
展示作品《ごん》は、児童文学の名作「ごんぎつね」に独自の解釈を加えた物語です。
【YouTube】https://www.youtube.com/watch

《オオカミとブタ/2007年/竹内泰人さん(キラメキ)》
《オオカミとブタ》は、コマ撮りした画像をプリントアウトし、その写真を次々と並べて展開する演出の楽しさも話題の作品。YouTubeでも大人気となっており、再生回数は400万回の大台間近!
【YouTube】https://www.youtube.com/watch?v=rmkLlVzUBn4
手掛けた竹内さんは、CMやMV等の広告映像等の世界で精力的に活躍されているコマ撮り映像監督(=コマドリスト)。NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」のオープニングタイトル制作も手掛けられました!
作品上映もあり!

会場では展示作品を楽しめる映像上映もあり。ダイジェストまたはショートバージョンとなりますが、全11作品をループ上映中。人形展示と見比べながらお楽しみあれ。
気になる展示も!

《ホースゾートロープ・クリスマスモーション/2025年/井上仁行さん(パンタグラフ)》
《装置》コーナーに用意されているのは、「立体ゾートロープ」と呼ばれる装置。
「ゾートロープ」とは、円筒の内側に描いた連続した絵が回転する様を、細いスリットを通して見る装置で、静止画がまるで動いて見える覗き絵。アニメの原型とも言われているもの。

会場で展示されている「立体ゾートロープ」は、回転する対象物に対して照射される「光の点滅」がもたらす、目の錯覚を利用して楽しむ装置。
会場では毎時定刻に、5分間起動しますのでぜひご覧あれ。
【注意】「立体ゾートロープ」は、連続した光の点滅が伴う展示です。光に敏感な方の鑑賞は充分に注意ください。

《つくる》コーナーは、自分の手や紙、毛糸という3つの素材使って、「コマ撮り」撮影に挑戦しよう! というワークショップ。

「KOMAKOMA」と呼ばれる、アプリがインストールされている備え付けのiPadを使ってチャレンジ。
撮影したら、手や物を少しだけ動かしまた撮影。その作業を複数回繰り返し、最後に再生ボタンを押すと自分だけの「コマ撮り」作品が完成!
10回撮影すると約1秒になるそうなので、それを目安に頑張ってみてください。
今回実際に挑戦してみましたが、思っている以上にムズカシイ!? というよりもセンスの問題!? 時間の許す限りお楽しみあれ。
常設展示室にも!
イベントが行われている「映像ミュージアム」内の常設エリアにあるアニメーションコーナーが、2026年4月25日にリニューアル!
“置くだけで動く”様子を楽しめる、「コマ撮り」に通じる新コンテンツが登場しました。

体験は簡単。白い長いテーブルのような装置の四角い枠の上に、用意されているアクリルのオブジェを並べていくだけ。天井に設置されたカメラがそれを即検知し……

見上げた先にあるモニターに、まるで「コマ撮り」したかのような映像が映し出される仕組みとなっています! 即興的に体験できるんです。
こちらも慣れるまでに時間が必要ですが、枠ごとに角度等を変更してお楽しみあれ。
レポートまとめ♪

・コマ撮りの歴史や、制作の裏側を知る企画展
・本物の人形等、貴重資料特別展示
・コマ撮りの実体験コーナーもあり!
いかがでしょう!? 知っているようで知らないことだらけの、「コマ撮り」の世界を覗けるこの企画展。要点だけをコンパクトにまとめたわかりやすい内容と、飽きずに楽しめそう。親子で訪れるにもいいかも! オススメです!
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