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【氷河期展】 日本初公開の頭骨や絶滅動物の骨格標本、イメージしやすい復元模型など、興味深い展示多数!

およそ4万年前の「氷河期」とはどんな世界だったのか!? が知れる話題展が上野で開催中! 現代とはまったく異なる、寒さ厳しい世界のなかで人類が目にしたものとは。ワクワク度満点の迫力展示で贈る話題イベントです。夏休みの自由研究にもいいかも!《2025.10.13まで》
*掲載情報は2025年7月11日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
*最終記事更新:2025年8月6日
- イベント概要
- 特別展「氷河期展」とは!?
- 骨格標本、生体復元模型多数!
- 日本初公開の頭骨!
- 物販もあり
- レポートまとめ♪
このページの目次

イベント概要
特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
開催地国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
開催期間2025年7月12日(土)~10月13日(月・祝)
開館時間9:00~17:00 *最終入館/16:30
入館料(当日)【一般/大学生】2300円、【小中高校生】600円
休館日7月14日(月)、9月1日(月)、8日(月)、16日(火)、22日(月)、29日(月)
最寄り駅JR「上野駅」公園口より徒歩3分
主催国立科学博物館、TBS、TBSグロウディア、東京新聞
特設サイトhttps://hyogakiten.jp/
特別展「氷河期展」とは!?

マンモスをはじめとした巨大な動物たちと、私たちの先祖である人類が共存共生していた、およそ4万年前の「氷河期」。
教科書や歴史書、漫画などで、見聞きしたことがある方は多いかと思いますが、実際問題「氷河期」ってどんな時代で、その時代を生きた動物や人類についてどこまで知ってます!? と聞かれると、ズバッと答えられる人は、なかなかいないはず。
現在上野の「国立科学博物館」で開催中の《氷河期展》は、知っているようで知らないことが多い、いまの地球では想像もつかないほどに寒かった時代である「氷河期」の世界を、数々の貴重な史料とともに辿っていく展覧会です。
巨大動物とひとことでいっても、どんな動物が生息しており、どんなカタチで、大きさはどの程度だったのか!?
80億人といわれる現在地球上で暮らす人類の祖先である、ホモサピエンスとも呼ばれる「クロマニヨン人」、さらに同じ「氷河期」を生き、4万年前までに姿を消した「ネアンデルタール人」と呼ぶ人種は、そもそもなんであるのか!?
「氷河期」時代の、我がニッポンでの人類の暮らしとは!? など、知られざる「氷河期」へ思いを馳せながら過去を知ることで、現在置かれた地球の環境や、これから先の未来を考える切っ掛けになればと開催される、追体験イベントです。
ちなみに本展は、7月の国立科学博物館を皮切りに、日本各地の博物館を巡る予定とのこと。遠方で行けない……という方は最新情報をお待ちあれ。

会場入り口では、本展の見所が分かる会場マップチラシを配布中。会場を回る際に役立ちますので入手あれ。

内覧会には、本展のアンバサダーのほか、音声ガイドのナビゲーターを務める芸人「あばれる君」が登場。「あばれる君」は、社会科の教員免許や世界遺産検定1級資格も保持する博学な方なんです。実際に会場もご覧になり、「すべて見所、捨てるところは一切ナシ!」と、かなり満足されているご様子でした!

「第2章」と「第3章」の合間のインターバルエリアには、なんと動物の歯の化石や毛に実際に触ることができる体験コーナーも。これも必見です!
骨格標本、生体復元模型多数!
特別展の見所の1つが、「氷河期」を生きた動物たちや人類を、貴重な標本などの史料とともに、ビジュアルで知れること。

■ケナガマンモス/全身骨格、生体復元模型/ライス・エンゲルホルン博物館所蔵、下顎骨化石/栃木県立博物館所蔵
例えば写真は入館後真っ先に眼にする「ケナガマンモス」の展示。脇に「氷河期」を生きた人をパネル化することで、動物たちのサイズ感がわかるようになっています。
会場は大きく3章に分かれていますが、その全エリアで「骨格標本」や「生体復元模型」が複数展示。
ポイントは骨格標本にあわせて、その姿がよりハッキリとわかる生体復元が並列展示されているなど、イメージがとても沸きやすいんです。これは嬉しい。
とくに第1章はそれら展示が多数連続と、気分はちょっとした動物園に来たようであったり。子どもたちはとくに喜びそうです!

手前側に骨格標本、奥側に生体模型展示と、前後、または左右で同じ動物を展示するなど、分かりやすいんです♪


■ステップバイソン/全身骨格、生体復元模型、頭骨化石/ライス・エンゲルホルン博物館所蔵
「ステップバイソン」はバイソンの絶滅種であり、現代に生きるアメリカバイソンの祖先。角は現生種よりも大きく、横に広いそう。

■ホラアナグマ/全身骨格、生体復元模型/ライス・エンゲルホルン博物館所蔵
前足が後足よりも長い、樽形の胴体を持っていた「ホラアナグマ」。眉間が大きく窪むなど、現生種のヒグマとは似て非なる形相。

■ナウマンゾウ/全身骨格/栃木県立博物館所蔵
日本三大絶滅動物の1つという「ナウマンゾウ」の全身骨格も見上げるほどの大きさ(肩の高さで2.4m)。氷河期の日本列島は現在とはかなり形そのものが違っており、海面が最寒冷期で120mも低かったため、サハリン(樺太)とも陸続きだったそう。

会場に掲げられている解説ボードは、ご覧の通り、漢字はほぼルビ付き。小学生でも読めるようになっています。一部ボードは高い位置にありますので、親御さんが解説してあげくださいませ。
日本初公開の頭骨!

今回の目玉展示の1つが、世界一有名な頭骨という「ネアンデルタール人」と「クロマニヨン人」の“頭骨”が公開されること。日本初公開でこれらの頭骨が公開されるのは、史上初!

■ラ・フェラシー1号(ネアンデルタール人)/パリ国立自然史博物館所蔵
1909年にフランスのラ・フェラシー岩陰遺跡から出土した、ほぼ完全な状態の頭骨。歯がすごく摩耗していることから、動物の皮をはぐなど、歯を第三の手として利用していた!? との説も。

■(左)クロマニヨン1号(クロマニヨン人)/パリ国立自然史博物館所蔵、(右)クロマニヨン2号(クロマニヨン人)/レプリカ
*「クロマニヨン1号」の頭骨は、9月7日までは実物展示、9月9日以降はレプリカ展示に、一方「2号」は9月7日まではレプリカ展示、9月9日以降は実物展示となります。
「ネアンデルタール人」と比較しても、顔の違いが分かる「クロマニヨン人」の頭骨「1号」「2号」。1868年、フランスのドルドーニュで鉄道工事中に偶然発見。発見時の記録がないために不明点が多いそう。「1号」には埋葬の際に塗布されたとされる赤色顔料「レッドオーカー」のあとも見える。「2号」の額にある楕円の傷跡の原因は謎。

頭骨は正面だけでく、ぜひ側面部も見比べてみてください。「ネアンデルタール人」は後頭部が長いのが分かるはず。編集部調べでは「クロマニヨン人」は頭骨の後ろ側にある小脳が大きく、言語など、学ぶ力が高かったよう。
会場には頭骨だけでなく、「ネアンデルタール人」と「クロマニヨン人」の特長を紹介した様々な展示がありますが、なかでも注目は超絶リアルな生体復元模型!

■(赤壁)ネアンデルタール人の復元模型/エリザベス・デイネス 作家蔵、(青壁)クロマニヨン人の復元模型/エリザベス・デイネス 作家蔵
例えばクロマニヨン人の復元模型では、出土した頭骨をCTスキャンし3次元モデル化。皮膚や髪の色はゲノムデータから得られた情報を元に再現と、とにかくリアルなんです。
考古学だけでなく、人類学、解剖学といった様々な分野の知見を活かして再現したもので、目の前に立つと“圧”を感じるほど!
ネアンデルタール人は屈強な体格であることに対し、クロマニヨン人はほっそりめで手足が長いなど、見比べると「確かに」と納得の違いが複数ありますので、細部までじっくり観察あれ。

■(右)ルヴァロア石核/パリ国立自然史博物館所蔵
「ネアンデルタール人(写真)」「クロマニヨン人」が使ったという石器の展示も。柄&艶といい、まるで宝石のよう。

■港川人/東京大学総研究博物館所蔵
余談ですが、氷河期の日本列島を紹介する「第3章」エリアには、沖縄で出土した後期旧石器時代のホモサピエンスの人骨展示も。推定身長153㎝の男性で、ほぼ全身の骨格が残っています。
物販もあり

展覧会の楽しみの1つであるショップコーナーもあり。アパレルからぬいぐるみ系、雑貨系など、バラエティに富んだグッズが揃います。
誰もが1度は憧れた“まんが肉”型ポーチや、純米酒まで。フジサキタクマさんやオカタオカさんなど、有名クリエイターとのコラボグッズもいろいろあります♪

読み応え満点の「公式図録」は3000円で販売。
ショップエリアは、特別展入館者しか利用できません。ご注意を。
【一部グッズがウェブでも確認可能】https://hyogakiten.jp/goods.html
レポートまとめ♪

・4万年前の「氷河期」を生きた動物や人類を知る特別展
・骨格標本や復元模型など、イメージの沸きやすい展示が多数
・日本初公開の貴重な頭骨展示もあり!
いかがでしょう!? 次々と展開される、大迫力の骨格標本展示・生体復元模型だけでも、子どもたちは充分喜びそう。親子で会話しながらお楽しみあれ。10月までの約3ヶ月間開催です!
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