【魚沼/魚沼醸造】 知る・見る・買う・飲むをまるごと体験! “糀製品”メーカーの工場+カフェサロンへ行こう!!
日本有数の米所である「新潟県魚沼市」は、東京駅から1時間半で行けるほど近いということで、現地の魅力をもっと多くの方に知ってもらうべく、東京から遠征!
連載リポート企画第3弾は、知っているようで知らない「米糀」の世界を楽しめる、糀製品の製造販売で有名な《魚沼醸造》を紹介! 学びあり、カフェあり、ショップありの注目スポットです。
*掲載内容は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。
スポット概要
『魚沼醸造』
所在地新潟県魚沼市十日町1791-10(水の郷工業団地内)
営業時間10:00~16:00 *工場見学(無料/予約制)は10:30〜/11:30〜/13:00〜/14:30〜
入場料無料 *飲食物販代等は別途必要
定休日水曜、年末年始 *臨時休業あり
行き方①関越自動車道「魚沼IC」よりクルマで約10分、「大和スマートIC」より約5分
行き方②JR上越線「浦佐駅」よりクルマで約5分、レンタサイクルで約10分
公式サイトhttps://www.uonuma-jozo.co.jp
【魚沼醸造】とは!?
《魚沼醸造》は、米糀製品の製造販売メーカー。今回ご紹介する魚沼の敷地には、製造工場のほか、「糀サロン」と呼ぶショップ兼カフェを併設。一般の方も気軽に立ち寄れるスポットとして人気です。
地元魚沼市が新たな雇用等を創出すべく、遊休農地を工業団地として活用する「雪のくに フードタウン*」構想の誘致を受け、2019年(平成31年/令和元年)3月に誕生しました。
*現在「テーブルマーク」「ブルボン」「ホリカフーズ」等の工場も稼働中。
じつは《魚沼醸造》は、味噌で有名な「マルコメ」のグループ会社なんです。
疲労回復効果や免疫力アップ、さらに美肌効果も期待できるなど、体にいいことばかりと一大ブームとなった「米糀」や「甘酒」を、より安定的に供給させるべく設立された比較的新しい会社です。
知名度のある「マルコメ」を名乗らず、あえて会社名を《魚沼醸造》としたのは、越後三山(八海山・越後駒ヶ岳・中ノ岳)がもたらすミネラルを豊富に含んだ雪解けの軟水や、その水と寒暖差の大きい土地で育まれた粘り気と甘みを持つコシヒカリという、良質な米糀製造に欠かせない「水」と「米」を持つ、“魚沼(=おいしい)”というブランドを強く印象付けるためと広報担当。
そもそも魚沼は米所。「米糀」を使った食文化が根付いている町でもあるんです。
*素材提供/魚沼醸造
同社ではそんな「良質の米糀」を使った、代表的製品ともいえる甘酒のほか、塩糀などの調味料、甘味料、さらに糀甘酒を使ったドーナツなどのスイーツなど、様々な「米糀系」商品を製造・販売しています。
大人気商品「糀甘酒」はコシヒカリと米糀だけで作った甘酒。アルコール&砂糖も0%です。右側の白いボトルは通常版、左側の黄色いボトルは「カワチこうじ菌」を利用。一口めの酸味が強めな柑橘系の味です。■300円/120g〜
工場では、自社製品とマルコメ製品(写真)をあわせ30種類程度製造しているそう。
学びの場となる「工場見学」
《魚沼醸造》は単なる「工場」ではなく、観光客をはじめとした一般の方が楽しめるコンテンツが複数用意されています。
まず注目したいのが、完全予約制で実施している「工場見学」。フルオートメーション*となる米糀製品の製造工程を、見学用の特別エリアから覗ける無料ツアーがあり、これが大人気!
*箱詰めは人が担当
1回最大20名限定で、1日4回実施中。工程を熟知した説明員の方が、普段なかなか見ることができない現場を、製造工程にあわせて約45分*かけてじっくり紹介してくれます。
*後述のシアター鑑賞時間含む。
*素材提供/魚沼醸造
ツアーでは、ステンレス製の巨大タンクに厳選米を投入し、異物を排除したうえで10時間も水にひたし蒸し上げることや、直径16mにも及ぶ、米糀製造では世界最大となる円盤型マシンを使ってこうじ菌と混ぜあわることなどを細かく説明してもらえます。
例えば1日に入荷する米は30t、1周45分程度かけてゆっくりと回転する円盤型マシンがある工場内は湿度が90%超えるなど、思わず「へぇ〜」となる、誰かに教えたくなる情報がいろいろ入手できます。見ること、聞くことすべてが興味深い内容ですヨ♪
工場見学ツアーは、繰り返しになりますが「完全事前予約制」。訪れる前に必ず予約を入れてください。
豪華設備の専用シアターが!
*素材提供/魚沼醸造
さらに興味深い点が、なんと館内にシアターがあること!! 映画館並の迫力で鑑賞できる、7.1chサラウンドシステムを完備した驚くべき部屋が完備されています(全48席)。
紹介ムービー『魚沼の恵みと糀甘酒』の冒頭シーン *素材提供/マルコメ
このシアターでは、《魚沼醸造》のこだわりが詰まったブランド紹介ムービー『魚沼の恵みと糀甘酒』(約13分間)を上映。先の工場見学とのセットプランとなっており、まずムービーでブランドの全体像を把握したのち、見学という流れになります。
ちなみにこのムービー、完成度の高さが評判を呼び、優れた企業映像と報道ドキュメンタリー作品を表彰する「カンヌ コーポレートメディア&TV大賞(2019年度)」でシルバー賞を受賞。世界で認められた作品で、見応え充分です!
*工場見学ツアー中は撮影NGです(シアター鑑賞含む)。
「糀サロン」で飲む、買う、見る
建物2Fにある「魚沼 糀サロン」は、ショップ兼カフェエリア。ガラスエリアが広く、採光性も抜群です!
隣接する工場で生産された一部製品を実際に購入したり、味わったりすることが可能で、出入りは自由。予約不要でどなたでも利用できます。
おしゃれな座席も複数完備と、旅の途中で小休憩するにもピッタリ♪
カフェで楽しめるメニューはドリンクからスイーツまで豊富にあり、イチオシは工場直送となる甘酒。そのほかにもラテやレモネード、糀甘酒ソフトクリームや塩こうじパンなどいろいろ。ドリンクセットもありますヨ。
「糀ジェラート」は、世界ジェラート大使の柴野大造さんが監修した人気商品。ビターキャラメルや柚子バジルなど、5種類のフレーバーから選べます。
どなたでも無料で楽しめる、日替わりの試飲サービスも実施中。自慢の甘酒などが味わえますので、気に入ったらお買い求めを!
サロン奥に双眼鏡が常備されており、晴れた日は眼前に広がる「越後三山」などが一望できるんです♪
人気商品をいろいろ購入可
工場で生産される様々な米糀製品を購入可能です。《魚沼醸造》のオリジナル商品は販路を絞って展開しているため、どこのお店でも買えるわけではないんです。来場にあわせたまとめ買いする方も多いそう。
詰め合わせギフトや宅配便サービスもあります。
一部を紹介すると……。
【生塩糀】魚や肉、野菜など、いろいろな素材にあい、旨みを引き出す調味料。魚沼産コシヒカリ100%の商品。 ■250円/200g〜
【乾燥米糀】甘酒や醤油糀など、自宅での発酵食作りにお役立てあれ。■420円/300g〜
【生しょうゆ糀】火入れしていない新潟県仕込みの生醤油と、米糀、食塩を使った大人気の万能調味料。加熱処理すると、深いコクと旨みがさらに増すそう。■250円/200g〜
【糀みつ】米と米糀だけで製造する甘味料。糖質は砂糖よりも30%低く、糖度を示すブリックス値が70〜75と、はちみつの80に迫るほど(米と米糀のみで70を超えるのは史上初!)。白く結晶化しない特許技術が使われているそう。市の優れた商品だけに贈られる「魚沼市プレミアム」認定品。■1500円/200g
【糀らんぐどしゃ】オリジナルのラングドシャクッキーは、糀甘酒とホワイトチョコレートを使ったサクッと食感がポイント。■1458円/12枚入り *LE MUSEE DE H(ル ミュゼ ドゥ アッシュ)の商品
ちなみに商品陳列コーナーには、「塩糀」など、購入した商品の活用レシピも紹介されていますので参考にしてみてください♪
湯飲みや小皿といったキッチン雑貨なども取り扱い中です!
発酵食品を学ぶコーナーも
「糀サロン」は、発酵食品はもちろん、魚沼というエリアの魅力を発信する拠点としての役割も果たすことを目的に、関連書籍を読める無料ライブラリーもあるんです。
“糀のひみつ”を覗ける、簡単なQ&Aコーナーも用意されています。
答えはパネルを開くと判るんです♪
「雪室」見学や「ワークショップ」も
豪雪地域ならではの「雪室」が、サロンの端に用意されています。
「雪室」は冬の間に積もった雪を蓄えて利用する天然の冷蔵庫ですが、今回は降雪シーズン直前だったため、すでに雪がなく見学できず……。タイミングがあえば覗くことができるそう。
そのほかにも、糀甘酒を使った石鹸作りのワークショップも開催中です(参加料1000円/事前予約制/工場見学とのセットのみ受付)。
あわせて楽しもう
建物の外には、地下100mからくみ上げた天然水を無料で飲める、常設の水汲み場があります!
*写真はイメージ
建物内の1F先には、来館記念のフォトスポットも。甘酒パッケージを模した撮影小物も置いてありますので、抱えて撮影するなど、記念にお楽しみあれ。
東京からの行き方は!?
東京から《魚沼醸造》がある魚沼市には、上越新幹線「とき」に乗るのがもっとも手っ取り早い方法。8つ*めの「浦佐駅」まで230㎞、約1時間半の旅です。
*乗る時間帯により停車駅数変動あり
新幹線で訪れた場合、「浦佐駅」から先の選択肢は大きく2つあり・・・
【1】レンタカー&タクシー利用:「浦佐駅」からクルマがもっとも便利で早く、5分程度とすぐ。駐車場も充分な数が用意されています。
【2】レンタサイクル利用:浦佐駅構内の観光案内所「MYU」でレンタサイクルを利用するのもあり(電動アシスト自転車)。天気次第、時期次第ではありますが、時間も気にせず旅できます。自転車を使えば駅から10〜15分程度。近いです!
*レンタサイクルは冬季数ヶ月間休業(例年12月〜3月一杯頃まで)
余談ですが、《魚沼醸造》は浦佐駅からは2.5㎞とそれほど遠くなく充分歩けます。街の雰囲気を味わいながら向かうのもありでは!?(徒歩の場合:約35分)。
レポートまとめ♪
・多彩な米糀商品に出会える注目スポット
・シアター鑑賞付きの「工場見学」は完全予約制!
・カフェも物販も体験コンテンツもあり!
いかがでしょう!? 体にいいことづくしな「米糀」の知識を深め、味わい、買い物もできる《魚沼醸造》。新幹線「浦佐駅」からのアクセスもいいので、ぜひ足をお運びあれ。
魚沼にはこんなスポットも!
今回ご紹介した記事は
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