編集部の独断と経験でお届けする、オススメ『おうち映画』❷

2020.04.28
文・写真: 山さん

おうち映画バナー2

編集部の独断と、実際に観賞してこの作品(洋画)はスンバラシィィ〜と感じた映画をご紹介するシリーズ第2弾。誰もが知ってる定番名作を中心に、1980年代末〜1990年代付近のオススメ作品をセレクトしました♪ おうちライフが少しでも有意義なものになればウレシイです!

*掲載内容は2020年4月下旬時点での情報です。
*掲載写真は編集部による

 

オススメ映画

摩天楼を夢見て

作品DATA

■監督:ジェームズ・フォーリー ■脚本:デヴィッド・マメット ■出演:アル・パチーノ、ジャック・レモン、 エド・ハリス、アラン・アーキン、 ケヴィン・スペイシー ■上映時間:100分(1992年/米)
★あらすじはウィキペディアヘ!

おうち映画・摩天楼を夢見て
 
ピューリッツァー賞も受賞した戯曲「グレンギャリーグレンロス」の映画化作品。
 
元々舞台劇であることもあってか、先日ご紹介した『欲望という名の電車』同様、登場人物や場面変更が少なくと、とても内容が掴みやすい佳作です。
 
契約至上主義の不動産業界で働くセールスマンたちの葛藤が、キャラクターごとに丹念に描かれているんですが、テンポがいいため1時間40分なんてアッという間。日本でも有名な俳優陣が大挙して登場と演技合戦も見所で、とくにベテランセールスマンを喜怒哀楽を持って演じ分けるジャック・レモンがとてもよく、知らず知らずのうちに感情移入してしまい・・・。自分が彼の立場なら、同じことをするな・・・とふと思ってしまうほど見入ってしまった作品です。
 
エド・ハリスが演じた、クセがあり短気なセールスマンもまさに適役といった感じ。映画のクレジットこそアル・パチーノがトップになっていますが、パチーノは助演といった印象で、出演者おのおのに魅せ場がある“みんなが主役”的ともいえる作品です。
 
ちなみにこの作品は、メインテーマを含め音楽も全般的に秀逸。なかでもアル・ジャロウが歌うエンディング曲「ブルースカイズ」が、これまたいーカンジ。YouTubeなどでぜひ聞いてみてください。ドライブミュージックとしてもハマるはず!

 

 

 

オススメ映画

許されざる者

作品DATA

■監督:クリント・イーストウッド ■脚本:デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ ■出演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、 モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス ■上映時間:131分(1992年/米)
★あらすじはウィキペディアヘ!

おうち映画・許されざる者
 
クリント・イーストウッドは監督としても抜群の才能を発揮していますガ、80年代中盤頃まではなにを作っても「またダーティー・ハリーか・・・」なんて、やや馬鹿にした論調の批評が一部にあったと記憶しています。が、それも88年まで。その年に発表した『バート』で評価が一変し、1990年の『ホワイトハンター ブラックハート』でそれがフロックでなかったことを世に知らしめ、そして評価が完全に固まったのが、1992年に発表したこの『許されざる者』だったはずと勝手に思っているワタシ。
 
そんな3作の中で、とくに群を抜くのがこの『許されざる者』。 足を洗った老アウトローを演じるイーストウッドが、貧困を脱するために再び賞金かせぎに手を染め目的を達成し、悪徳保安官に殺された仲間の復讐をするというストーリー。“最後の西部劇”というキャッチコピーで公開され、大きな話題を集めた作品です。
 
イーストウッドのいぶし銀の存在感、ふてぶてしいまでの悪代官ぶりを発揮するジーン・ハックマン、後年『ミリオンダラー・ベイビー』でもタッグを組む、仲間を演じたモーガン・フリーマンという実力派キャストに加え、個人的に味があって、ぴったりの配役と感じたのが、(残念ながら公開から四半世紀たっても、いまだにあまり評価されている気がしない)若い賞金稼ぎを演じたジェームズ・ウールヴェット。彼が演じた気勢を張るもじつはかなりのビビリという、若者特有のクチだけ感のあるキャラクターは作品の重要なスパイスとなっています。
 
この作品は音楽もまたまた秀逸。哀愁漂うメインテーマ曲は、な、なんとクリント・イーストウッド自らの作曲というからオドロキ。なんていう才能の持ち主。音楽までやるなんて、まさにチャップリン並。
 
ちなみに邦画&洋画ともに、同名タイトルの映画がほかにもありますのでご注意を。オススメは洋画の、イーストウッド版です!

 

 

 

オススメ映画

バートンフィンク

作品DATA

■監督:ジョエル・コーエン ■脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン ■出演:ジョン・タトゥーロ、ジョン・グッドマン、 ジュディ・デイヴィス ■上映時間:116分(1991年/米)
★あらすじはウィキペディアヘ!

おうち映画・バートンフィンク
 
公開当時、カンヌ映画祭で史上初の三部門独占(作品・監督・主演男優)が大きな話題となり、日本でもいまなおカルト的な人気を博している『バートン・フィンク』。
 
いまではアカデミー賞監督としても有名な、あのコーエン兄弟の代表作の1つですが、鳴り物入りでハリウッドに招かれた劇作家役のジョン・タトゥーロが、あらぬことから殺人事件に巻き込まれるこの作品。 スランプに陥った主人公の隣室に宿泊する、妖しくも憎めず、でもかなり不気味な保険セールスマンを演じるジョン・グッドマンや、飲んだくれのいかにもうさんくさい有名脚本家と、なにやら秘密を抱えていそうな秘書兼愛人、主人公の話をまったく聞かずに自分の考えだけをまくし立てる映画会社の社長など・・・、数少ない登場人物は皆が皆、強個性の持ち主なんです。
 
独特な美術演出もこの作品ならではの見所となっており、例えば壁紙が暑さからジワリと剥がれ始める様など、気が立っている主人公の心理描写などがじつに印象的に描かれていたりします。
 
サスペンスであり、ドラマであり、ある意味ホラーでもあるこの世界観、きっとアナタもハマるはず。ぜひ味わって見てください♪

 

 

 

オススメ映画

インサイダー

作品DATA

■監督&脚本:マイケル・マン ■脚本:エリック・ロス ■出演:ラッセル・クロウ、アル・パチーノ、クリストファー・プラマー ■上映時間:157分(1999年/米)
★あらすじはウィキペディアヘ!

おうち映画・インサイダー
 
アメリアのタバコ会社の不正を告発する男と、その告発を放送するために苦悩するCBSテレビのプロデューサーの葛藤を描く、実話ベースの社会派ドラマ。
 
告発映像のインタビュー収録に辿り着くまでの苦労、訴訟を起こされることを恐れたテレビ局側との軋轢などを丹念に描いた大人のドラマで、全編を通じてかなり重〜い空気が漂います。
 
告発する側として、命も脅かされる立場となった主人公をラッセル・クロウが、それを支え、信実を放送しようと苦悩するプロデューサーをアル・パチーノが演じるんですが・・・。どちらも渋すぎる・・・。カッコイイ。
 
とくにパチーノが圧力に屈して放送をお蔵入りさせようとする同僚・上司に対し放つ、“お前たちはただのサラリーマンなのか!? それともジャーナリストなのか!?”は、キャラクターの強い信念を感じさせる名場面の1つといえそう。観ているコチラにもズシリと響います。
 
そしてラスト。地響きの様に始まるエンディング曲(Massive Attack・Safe From Harm)を絡めつつ、コートの襟を立てながら街の喧騒に消えていくパチーノの後ろ姿が、ああぁ、なんとカッコいいことか・・・。 こんな人たちと仕事ができたらなぁと、ふと思わずにいれません! ちょっと長めですが、いまの仕事に誇りと信念を持つアナタにもオススメです。
 
ちなみに主人公は日本語が話せる設定。料亭での密談シーンで、ラッセル・クロウが“テンプラ”をオーダーするのシーンがあったりもします♪

 

 

 

オススメ映画

ニュー・シネマ・パラダイス

作品DATA

■監督&脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ ■出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ ■上映時間:175分/123分(1988年/伊・仏)
★あらすじはウィキペディアヘ!

おうち映画・ニューシネマパラダイス
 
あまりにも有名すぎるので、わざわざコレをオススメするのもちょっと・・・という思いもあるものの、やっぱりいいものはいいとオススメすべきと気持ち改め、ご紹介するのがこの『ニュー・シネマ・パラダイス』。
 
映画監督として成功した中年のオジサンが、映画三昧の日々を送っていた少年〜青年時代を振り返りつつ、ふるさとや当時の出来事に思いふけ、懐かしみ、そして涙するという、映画ファンにはたまらない絶対観るべしな1本です。
 
物語の要所要所で抜群の効果を発揮するBGMも大きな魅力で、メインテーマなどは、きっと1度は聞いたことがあるはずというほどに有名。複数のバージョンが存在しますが、初公開時に大幅にカットされた場面を復元させた、完全版である「175分版」をオススメ。
 
余談ですが、ワタシはこの映画が好きすぎて、10数年前に、実際にロケが行われたパラッツィオ・アドリアーノ村へ行きました。かなりの田舎にあり、シチリア島のパレルモからバスで約2時間半。(その時点で映画公開からすでに15,6年経過していたものの)映画に登場した村はそのままの状態でありました。とてものどかな村で、村自体は大きくなく、予想以上にこじんまりした印象。村民が気さくに声を掛けてくれたことを覚えています。

 

 

オススメ映画

デリカテッセン

作品DATA

■監督&脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ ■出演:ドミニク・ピノン、カリン・ヴィアール、ティッキー・オルガド ■上映時間:99分(1991年/仏)
★あらすじはウィキペディアヘ!

おうち映画・デリカテッセン
 
日本でも大ヒットした『アメリ』の監督、ジャン=ピエール・ジュネが、アメリの10年前に監督し、独特なタッチで描かれるブラックユーモアな世界が話題を集めた作品。
 
精肉屋さん(デリカテッセン)と、その建物の上にあるアパートの住人達の物語で、登場人物たちのキャラの濃さや独特なカメラアングル、例えばベッドのキシミといったサウンドなど、後のアメリにも通じる独創的な表現法の一部がすでに垣間見れるユニークな1本。
 
サスペンスでも、ホラーでもなく、どちらかといってコメディに近い感覚で観れる、楽しい娯楽作品です! 作品の傾向的には、先に紹介した『バートン・フィンク』に、ある種共通する部分があるような、ないような。ぜひご覧あれ。

 

 

ど、どうでしょう!? PART1同様、かなり個人的なセレクトではありますが、これといって観る作品が決まっていないのであれば、ぜひこの機会にご覧あれ。チャオ!

 

 

PART1はコチラヘ!

編集部の独断と経験でお届けする、オススメ『おうち映画』❶

 

 

 

 

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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