【つちざわの森】 自然のなかで遊ぶ! 学ぶ! 癒す! 感じる! 貴重な体験ができる里山スポットへ行こう!

エリアのじつに60%が森林という、豊かな自然も魅力の「相模原」には、森を活かした貴重な体験ができるスポットがあるんです。今回は懐かしくあり、かつ気持ちがホッと癒される里山の話題スポットをご紹介!
*掲載情報は2025年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真は編集部撮影と提供素材による。
*最終記事更新:2025年11月30日。
スポット概要
『つちざわの森』
所在地神奈川県相模原市緑区根小屋2142
ビジター利用時間9:00〜16:00
体験料コンテンツによる *森林管理費が別途必要
休催日不定休 *ビジター利用は基本土日祝のみ
行き方圏央道相模原ICより約5分 *駐車場あり:相模原市緑区根小屋2172-1/1日550円
運営ヘリテッジキーパー
公式サイトhttps://heritagekeeper.co.jp
【つちざわの森】とは!?
今回紹介する『つちざわの森』は、最寄りの圏央道「相模原IC」からクルマで5分の場所にある自然体験スポット。相模原市のほぼ中央に位置しており、都心からのアクセスもとてもいい場所にあるんです。
青々と茂る生命力を感じさせる樹木や鳥のさえずり、1歩1歩進めるたびに足から伝わる大地との一体感など、都心で病んだ(!?)気持ちを浄化させるに充分な、心地いい空気感がたまらない森のなかにそれはあります!

スギやコナラ、ケヤキやミズキといった多彩な樹木が自生する、13ヘクタールに及ぶ広大な里山を利用し、マウンテンバイクや森林浴体験、森の香りの蒸留体験などのほか、ときにキャンプをしたり、みんなでワイワイとBBQを楽しんだりと、様々なアクティビティやワークショップ等を提案しています。
ポイントをザッと挙げると……

といったところ。喧騒のない自然のなかでの体験を通じて、森との共生や、その保全にも目を向けることができる、とても貴重な注目スポットなんです。

少し離れた専用駐車場から、とぼとぼと小径を進んだ先にあるこちらの建物が『つちざわの森』の受付です。
そもそも『つちざわの森』がある里山は、地元の集落に欠かせない森として長く受け継がれてきたもの。高度経済成長期にライフスタイルが大きく変わったことから、土地を所有していた方の多くが森を手放し、企業によるエリア一帯の整備事業が計画されるものの、二転三転した結果白紙となり長年放置。
ほんの20年前までは、うっそうとした藪で覆われた、足を踏み入れるのも抵抗を感じるほどの荒れた森だったんです。

*素材提供/ヘリテッジキーパー
整備されたエリア内は高低差があるものの、くるま椅子でも入れるバリアフリーな森となっています。
そんな森を、子どもたちの遊び場やマウンテンバイクのコースとして整備し始めたのが2011年頃。そこから地道に整備開拓し、2021年には、森の自然を維持保全しながら、里山ならではの体験を通じて“楽しみながら里山を未来へつないでいきたい”と、活動していたメンバー共同で「合同会社ヘリテッジキーパー」を設立。
現在、同社が『つちざわの森』の運営を行っています。
森との遊びが、学びとなる!

『つちざわの森』での楽しみ方は、ある意味、アナタ次第ですが、先述の通り様々な、遊びの指南ともいえるアクティビティなどが用意されています。
それは同地で入手した間伐材を使っての「木工クラフト」体験や「マウンテンバイク」、自然の不思議や仕組みを学びながら専用コースを使って楽しむ「ネイチャーゲーム」、森との向き合い方が変わる「森林浴」などいろいろ。
例えば「焚き火」もその1つ。昭和を知る方には馴染みあることかと思いますが、平成以降の子どもたち、キャンプをしない子どもたちにとっては、そもそも“焚き火”ってなに!? なんてことも珍しくはなくなっていますが、『つちざわの森』は専用の焚き火場も完備。

メラメラと燃える炎を前に、みんなで語り合いながら暖をとったり、枯れ葉や薪を燃やした際の独特の香りや音も楽しみのひとつですよね。
都心にいては絶対に味わえないであろう、薪割り体験も可能。材木として利用できない間伐材を使った薪割りの手法は複数あり、子どもや女性でも体験可能です。これだけでも、いい経験になりそう!

薪割りの定番であるオノを振り下ろす方法のほか、キンドリングクラッカーと呼ぶ叩いて割る方法、さらに手動油圧式のマシンを使ったものと3通りあり。薪によっても割れやすい割れにくいなどの特性があるなど、体験することで知識も自然と増えていくはず。
そもそも森と触れあう機会が少ない都心の子どもたちには、大地に根付く植物や昆虫たちとの出会いだけでも、いい刺激になります。

*素材提供/ヘリテッジキーパー
気になる植物や昆虫を見付けたら、スタッフさんに聞いて見たり、Googleレンズ等を使って調べると世界もどんどん広がります♪
子どもがのびのびと遊べる、立地を活かした遊具もあり。例えば「滑車ロープ」は風を切りながら自然を肌で感じるに最適ですし、「ハンモック」に乗ってみんなでワイワイ楽しむこともOK。

立地を活かした巨大スパイダーネットなども!
『つちざわの森』では、月に1度の割合で“森あそびの日”というスペシャルデーを設けており、薪割りから遊具、ハンモック等をまとめて体験することもできるんです。
五感で森を感じる人気コンテンツ
数あるなかでも、オススメしたいコンテンツを3つ挙げてみました。ぜひ参加してみてください。
【1】森林浴
「森林浴」は、森林浴ファシリテーターと呼ぶ、進行案内役となるスタッフさんと共に『つちざわの森』の各種巡るツアーのようなもの。

スケジュールや時間等に追われ、忙しい生活を強いられている思考から自分を解き放ち、“いまワタシは森にいる”という感覚を楽しむもので、森林浴ファシリテーターの案内の元、森の生命や多様性に目を向け、肌で感じ、気持ちのデトックスを図ろうというもの。

森林浴ファシリテーターの話を単に聞くだけでなく、ときに自ら目の前にある自然と触れ合い、その生命力や時間の流れを体感したり。触れることで、森の新たな魅力に気がつけるはず。

運営する「ヘリテッジキーパー」の代表社員でもある青木さんは、森林浴ファシリテーターでもあり、ツアー中、思わず「へぇ〜」となるお話をいろいろ聞かせてくれます。手にしている大きな葉は、ホウノキの葉。都心ではなかなか見ることができませんよね。ホウノキは白い大きな花を咲かせるそうです。

*写真右/素材提供/ヘリテッジキーパー
森林浴中に挑戦させていただいた「こもれびキャッチ」は、目からうろこ的な体験。周辺に自生する植物の葉などの影を白い紙に当てるだけで、アートが出現! ベースとなる葉の形はもちろん、角度や距離でも変わる作品はまさに唯一無二。アウトドアならではの体験です。
森林浴体験・要予約
【料金】4400円〜、【体験時間】2〜3時間、【最少施行人数】2人〜(定員8人)
【2】マウンテンバイク体験
険しい山道や未舗装といった悪路走破性に優れた、「マウンテンバイク(自転車)」を使っての体験会も人気。
元々樹木がうっそうと生い茂る状態から、間伐や下草刈りを行ってコースを整備したもので、初心者でも安心して体験可能です。

スギやヒノキの合間を縫うように整備されたコース。アクセスの良さ、環境の良さもあり、TV-CM撮影等でも利用されたことも。
インストラクターの渡邊さんいわく……

……とのこと。
市街地を走る一般的な自転車とは構造が一部違い、乗るには多少のコツが必要となりますが、しっかりレクチャーしてくれますので、普段自転車が乗れる方であればコツはすぐ掴めるはず。
カモシカ(!)になった気分で、うまく体重移動して運転してみてください♪

「(走行時に感じる)刺激は疲れない刺激、心地いい刺激です」という渡邊さん。今回取材したワタシはマウンテンバイク初心者でしたが、走る度に楽しくなり、童心に返ったように無中になるなど、いい刺激をもらいました♪
ちなみに体験の最高年齢はなんと84歳とのこと!
コースも、平地や下り、バンプトラックと呼ぶ凸凹道など、複数あり。日本ではマウンテンバイクを走らせるコースが充分でないそうで、コース探しをされている方にもぜひ! とのこと。

マウンテンバイクやヘルメットはレンタル可能。もちろん、マイバイクを持ち込んでの利用も可能です。対象は幼稚園年長さん以上。両足が付く、キッズ専用の小型バイクもあります♪

一般的な自転車と大きく違うのがブレーキ。クルマのようなディスクブレーキとなっており、その挙動に慣れさえすれば大丈夫。かなり楽しめますヨ〜!
マウンテンバイク体験・要予約
【利用/1日】大人/2200円、子ども/1650円、【レンタル/1日】マウンテンバイク(ヘルメット付):大人/3500円、子ども/1500円
【3】森の香りワークショップ

同地に自生するヒノキやスギといった樹木の枝葉を利用して楽しむ、「森の香り作り」のワークショップも人気コンテンツ。

*素材提供/ヘリテッジキーパー
蒸留をしたり、間伐材から採れた精油でバーム*を作ったり……。
*油、蜜蝋、天然の植物成分で作る軟膏的なもの
制作物は、もちろんお土産として持ち帰りOK! 天気の良い日は、開放感のある外の庭で開催します。
森の香りワークショップ・要予約
【体験料】3300円〜、【体験時間】1時間〜、【最少施行人数】1人
カフェもあります!

森を体験するだけでなく、森を感じながらお茶をするカフェスペース『つちざわ モリノカフェ』も併設中。

受付も兼ねている建物内は、アウトドア感を強く意識させるロッジ風の佇まいで、そこにいるだけでも癒されそう感あり。
ここはカフェだけでなく、ときにコワーキングスペース、レンタルスペースとしても提供しているそう。アクティビティの合間など、休憩等でご利用あれ。
レポートまとめ♪

・森と遊び、知る、貴重な体験学習の場
・森林浴など、都心では体験できないコンテンツあり
・マウンテンバイクなど、体を動かすアクティビティも
いかがでしょう!? 都心の生活で溜まった疲れやストレスの解消はもちろん、子どもたちに森を通じた様々な体験を提供する『つちざわの森』。都心からもアクセスも便利ですので、週末狙ってぜひお出かけあれ。
ご注意ください!
『つちざわの森』は、「会員利用」と「ビジター利用」があり、ビジターの場合、サービスを利用できるのは基本的に土日祝日のみとなっています。
また、各種体験には体験料のほか、コンテンツにより「森林管理費」と呼ばれる料金が追加で必要です。予約制のコンテンツも複数ありますので、公式サイト等で内容を充分ご確認のうえご利用ください
15分の距離に人気パン屋さん
『つちざわの森』からクルマでわずか15分の距離に、地元で愛されているパンメーカー『オギノパン』の本社工場直売店があります! 絶品「あげぱん」、ご賞味あれ。
相模原へ出かけるならここも!
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