2025.12.05

特集記事

文・写真: 山さん
2025.10.14

終了しました

【ホラーにふれる展】 ホラー映画美術の裏側を見る、知る、撮る、体験する話題イベントが東京ソラマチ®で!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

怖いけれど見てみたい。多くの映画ファンを虜にする「ホラー映画」。その美術をフォーカスした話題展が大幅パワーアップして東京で初開催! 「見る」「知る」「触る」「撮る」を楽しめる、この秋の話題展です!! 《2025.11.9まで》

*掲載情報は2025年10月10日開催の内覧会時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真はすべて編集部による。

イベント概要

『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』

撮影OK(写真・動画)

開催地東京ソラマチ® 5F スペース634(東京都墨田区押上1-1-2)
開催期間2025年10月11日(土)~11月9日(日)
開催時間11:00~21:00 *最終入館/閉館30分前、最終日は18:00まで
入場料大人/2400円、高校生以下/1900円 *3歳以下無料
休催日会期中無休
最寄り駅東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」正面口より徒歩8分、半蔵門線/ほか「押上駅」B3&A2出口より徒歩5分
主催ホラーにふれる展実行委員会
特設サイトhttps://plan.shochiku.co.jp/horrornifureruten/

【ホラーにふれる展】とは!?

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 看板

日本が世界に誇る“ジャパニーズホラー”の世界を、美術の視点から楽しむ展覧会です。

映画は作品を通じて「見る」ものですが、今回のイベントでは、スクリーンを飛び越えて“間近で”「見る」だけにとどまらず、そのバックグラウンドともいえる“裏側”を美術視点で「知る」ことができる展示イベント。写真や動画を、自由に「撮る」ことがも可能です。

注目すべきは、展示品に「触れる」、その世界を「体験できる」画期的なイベントであること!

じつはこのイベントは、2024年7月13日(土)~9月1日(日)に「新潟県立自然科学館」で開催され大盛況となった進化版。

新潟会場では、およそ2ヶ月間の期間中に3万人もの方が訪れるなど、大きな話題を集めました。

今回装い新たに開催される「東京展」は、その第2弾。

会場では、ホラー映画に実際に携わった美術監督さんが監修・ディレクションしつつ、美術制作を生業とするプロ集団が制作を担当した、超絶リアルな立体展示がズラっと揃います。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 囲炉裏の影絵

光の照らし方や強さ、角度にも、「へぇ」となる技が投入されています。

それらはすべて、イベント開催のために制作された完全オリジナル。実際になにかの映画で使用されたモノではありませんが、クオリティは映画と同等。遜色ありません!

主催者いわく“価値あるニセモノ”です。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 俯瞰図

会場は若干迷路のようになっていますので、隅々までお見逃しなく!

新潟会場での展示物は「15点」構成でしたが、東京会場では約1.5倍増の「23点」にと内容をパワーアップ*。満を持しての開催となります。

*展示作品は一部内容が被っているいものの、関係者によると新潟開催後、展示品はすべてバラしており、東京開催にあわせ、(新潟に展示した作品含め)ほぼ新規で作り直しているそうです。

映画美術のリアルさ、仕掛けを知る!

『ホラーにふれる展』の見所をまとめて紹介すると……

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

会場は、東京スカイツリー®のお膝元である「東京ソラマチ®」の5Fにあるイベントホールですが、内部はご覧の通り、セット的なものが所狭しと並んでいます。

お化け屋敷ほどではないものの、会場の照明はやや暗め。空間全体は、“昭和50〜60年代の日本”をイメージ。懐かしさと不気味な空気感がシンクロした、独特な雰囲気が漂う空間演出となっています。

廃屋に迷い込んでしまったような、殺伐とした雰囲気が場を盛り上げます。

ちなみに会場内は、導線基本なし。気になるポイントから足を踏み入れてOK!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 エイジング

リアルさを徹底追究しており、掲示板や壁、コンクリートや鉄骨、ドアなど、独特なヨレ感が雰囲気満点。それら使い古した感の再現は「汚し」と呼ばれる演出の1つとのことですが、あまりのリアルさに本物を持ち込んだの!? と錯覚するほどなのですが……。

そこはあくまでも映画美術。セットのため、基本的に“見える(映像として映る)部分”さえしっかり仕上げてあればOKな世界。本物である必要はなく、すべて作りモノ(偽物)なんです。

そのため裏へ回ると……

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

ご覧の通り、作りモノであることが一目瞭然。ベニヤ板がどん!

来場者は展示物の裏側にも回ることが可能で、(展示物の裏側にある)「日常」と(表側にある映画の世界の)「非日常」を、一瞬で行き来できるようになっています。

展示品には映画ビジュルの技や技術がいろいろと盛り込まれており……

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 青い子ども

例えばこの押し入れに隠れている子ども。なんとも不気味。せっかくなので裏へ回ってみると……

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 青い子ども

あれ! なんと頭や背中に大きな穴が。

映像に映らない(無駄)部分は作り込む必要がないため、こんな形になっているんです。言われてみれば確かに! ですよね。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

先述した通り、今回のイベントの大きなポイントが「触れる」こと!

例えば、新潟会場にも登場した「鈴子」と呼ばれる和装の女性も、その間近に近寄ってディテールをじっくり観察OK。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 鈴子拡大

髪の質感を触ってみたり、髪で隠れてしまっている表情を覗いてみたりと、お化け屋敷でもできない体験が可能となっています! かなり興味深い体験となるはずですよ〜。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 鉄骨を指で持ち上げる

展示物は基本すべて「お触り」OK。墓石やマンホール、壁、ときに蜘蛛など、触って問題ありません! 本来重くて片手では持ち上がらない鉄骨もご覧の通り。すべてフェイクで軽い。楽しい写真も撮れそうです!

体験展示も複数

単に見て触るだけでなく、実際に展示物を「動かす」「体験する」コンテンツもあります。例えば……

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 流し場

使い古された、この洗面台。壁のタイルも、石造りの洗い場もみんなフェイク。それっぽく仕上げた偽物なんです。

注目は大小2面ある鏡。その裏へまわってみてください!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 ノブを引き窓を下げる

セット裏に伸びる棒を引き抜くと、鏡部分の板がギロチンのようにドスン! と降下。(セット側の)表にいるお友達を驚かせることができたり……。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 マンホール

『マンホールに棲むもの』と題された作品では、手前のマンホール内も大いに気になるものの、注目はその先の排水溝を(矢印部)。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

設置されたモニターを眺めながら、手の出し方や動きを確認。お友達を驚かせることも!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 マンションの廊下

さらにこちらは昭和の団地。その廊下をモチーフとしたセット。壁から「恐ろしい男」と呼ぶ、特殊造型を駆使した霊のような人間が飛び出していますが、注目すべきは廊下突き当たりにある扉。ちょっと開いており……。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 ドアから手を伸ばす

じっとしてると、突然手が飛び出すことが!!

その手があまりに生々しくリアルなのですが、それもそのはず。手は本物。裏へまわると、来場者がドアの隙間から手を伸ばせるようになっており……

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

自分の手の動きをモニターで確認しながら、驚かすという仕掛けが楽しめるんです。

ほかにもこんな展示が

紹介はほんの一部ですが、ほかにもまだまだ気になる展示が多数あり、例えば……。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 上下逆さ

『異次元の世界』は、天井側に人がいて照明が床側にと、すべてが逆さまの世界。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 ミイラの頭

『造詣展示』は、人間の頭部(右)とミイラ化した頭部(左)。どちらも(もちろん)作りモノですが、リアル過ぎて怖い……。もちろん、これも触れますヨ〜。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 桶から手を出す怪物

複数のコンテンツが集約した『曰くありそうな祠』。そのもっとも奥にある古井戸では、得体の知れない怪物(!?)が這い出そうとする妖しい手が……。

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

ある場所にある隙間から漏れる光。その隙間から中を覗くと、男が吊されている!!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景 大きな蜘蛛

メインとなる展示作品以外にも、会場内をくまなく見ていくと、「げ、こんなところに!」となる不気味な生き物が複数いたりと発見も。お見逃しなく!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

メイン会場に並行して展開される、廊下部分も見過ごし厳禁。「美術ノート」と題した、イベントをディレクションした美術監督さんが過去に携わった作品を知れる、思わず「へぇ」となるパネル展示があり。

訪れる前の参考に

実際会場を訪れてみて感じた点をいくつか挙げておきますので、参考までに一読あれ。

2人以上の来場がベター

体験展示が多いというイベントの性質上、おひとりでの来場の場合、体験の様子を客観的に見れない、(理想的な角度から)撮影できないなど、ややストレスを感じる場合もあるかも!?

可能であれば、極力2人以上で来場を。交互に体験したりと、より深くイベントの良さを体感できるはず。

看板は先に見たほうがいい

イベントは全コンテンツ撮影OK。SNS等への投稿もOKとのこと。写真映えを狙い、解説看板をあえて展示品の裏側に隠しているそうですが、これは正直意見が割れそう。

看板を読まず鑑賞体験するものもちろんありですが、対象となるコンテンツの見所は素人には分からない部分も多く、見終わったあとに看板を読んで「そういうことか」となるケースが多かったという印象。

実際に会場を訪れた者としては、まず看板を読んでもらったほうがいいと思いました。主催者の意図する点を、多少たりでも把握したうえでコンテンツを楽しんだほうが、断然イベントを楽しめます。

ちなみに、コンテンツによって看板の掲示場所が分かりにくいものも。くれぐれもお見逃しなく!

お化け屋敷ではありません

勘違いしそうですが、今回のイベントは「お化け屋敷」ではありません。怖がらせることが目的ではありません。映画美術の知られざる創意工夫を知ってもらう展覧会です。

展示作品のなかには、おどろおどろしいモノも一部ありますが、「お化け屋敷」ほどの怖さはないはず。子どもを連れて親子で訪れるのもオススメです♪

レポートまとめ♪

ホラーにふれる展 東京ソラマチ バナー

・知られざるホラー映画美術の裏側を知る展覧会
・ボリューム増となる「23」の作品を楽しめる
・展示品は触ってOK! 撮影もOK!

いかがでしょう!? スクリーン越しでは分からない、様々な工夫が凝らされた映画美術の裏側を覗けるこのイベント。ジャパニーズホラー映画への見方もきっと変わるはず!

ホラーにふれる展 東京ソラマチ 展示風景

来場する楽しみを残すため、今回のレポートでは触り程度しかご紹介していません。詳しくは会場でお確かめください。ちなみに未確定であるものの、他府県への巡回もあり得るかも!? とのことですヨ〜。

今回ご紹介した記事は 

 いかがでしたか?

以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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