思わず手にしたくなる噂のパン!? 食べる小説!?「太宰治の黒糖カステラサンド」ってどんなカンジ!?
先日たまたま訪れたスーパーで、思わず「んんん!?」となるパンを発見。パッケージには「太宰治」「走れメロス」とあり、誰もが1度は目にしたことがある有名すぎるあの肖像画が!! これって一体なに!? 味は!? う〜ん、無性に気になる。ということで実際に買って食し、メーカーにも複数疑問点をぶつけてみました!
*掲載内容は2020年7月上旬時点での情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。
「太宰治 走れメロス・黒糖カステラサンド」とは!?
普段小説を読まない活方でも知っているはずのこの名前、この顔。国語の教科書などで見掛けことがあるはずの、日本でもっとも有名な小説家の一人である「太宰治」さんは、死没地こそ東京・三鷹ですが、生まれは青森県北津軽郡金木村(現在の五所川原市金木町)ってこと、ご存じですか!?
じつは昨年2019年は、そんな太宰さんの生誕110年メモリアルイヤーだったのですが、この「黒糖カステラサンド」は、その記念に企画、販売された商品が元となった、いつでも買える“レギュラー商品”。限定ではないんです!
ポイントはこんな所
今回編集部が手に入れた大手スーパー「西友」では、1個税別158円(税別)で販売されていたこのパン。製造販売しているのは、青森県にあるパン製造メーカーであり、食パンから菓子パンまでいろいろなパンを手掛ける老舗の「工藤パン」です。
発売の切っ掛けを同社の広報担当の方に伺ったところ、「地元企業として、生誕記念として何かできないかという想いから開発に至りました」とのこと。
生誕110年にあわせ、昨年2019年4月1日に発売。その後一部リニューアルし、現行モデルを同年9月1日から販売開始したそうです。
なんでも発売当初のモデルと現行モデルでは賞味期限が違い、初代モデルは限定的であるため賞味期限がやや短めだったそうですが、現行モデルはより長く保存が効くロングライフ仕様になっているんだとか。ちなみに編集部が独自に調べたところでは、パッケージも若干違っていました。
【ここが気になる!】パッケージ
まず、目を引くのがそのパッケージ。思わずパケ買いしちゃった方もきっと多いはず。その注目ポイントを見ていくと・・・・・・。
【↑】表にはどーんとあの憂い顔の太宰さんが。ちなみに「走れメロス」のデザイン部分は、地元で実際に走っている『津軽鉄道』の「走れメロス号」のヘッドマークデザインをそのまま使っているんだとか。鉄道ファン、太宰ファンには有名な人気電車のため、見た瞬間に、「あっ!」となる方も多いかも!?
【↑】薄々気が付いた方もいるかと思いますが、じつはパッケージは単行本をモチーフにしており、ご覧のように背表紙も! “単行本を並べているかのように”販売しているお店もあるんだとか。
【↑】多くの販売店が、今回編集部が手に入れた西友のような平置き(棚置き)の模様。インパクトでいえば、コチラのほうが圧倒的に目立ってますよネ!
【↑】パッケージの裏には、あらすじ解説ならぬ、「走れメロス号」の紹介記事がプリントされています! QRコードを読み取ると、生誕の地の情報も入手できたりと、郷土愛、太宰愛が感じられる仕様なんです♪
【ここが気になる!】見た目
で、早速開封! 中は長方形のカステラが1枚と、じつにシンプル。単行本風と聞いていたので、早速並べてみると・・・・・・。
【↑】サイズは編集部測定で縦18.5×横12.5センチ。厚みは2.7センチ。文庫本よりは大きく、高さはビジネス新書本とほぼ同等。横幅がやや長いといったサイズでした! そもそもなぜ単行本風にしたかといえば、太宰さんといえば小説、小説といえば文庫単行本。「作品との何か関連性を持たせた商品を開発したいと思い、“食べる小説”というイメージからこのサイズにしました」とのこと。
【↑】カステラといえば、どちらかといって表面はしっとりとしたイメージがありますが、商品は表面がご覧のようなクレーター状になっており、表面はサクッとした感じ。黒糖カステラ生地の表裏が、ほどよく焼き上がっているといった印象。
ちなみにカステラといえば、薄い剥離紙のようなシートが付いているのが定番ですが、この商品にはそれはありません。オイシイところがシートに持って行かれる・・・という、あの悔しい思いはしないですみます(笑)。
【↑】黒糖カステラ生地の間から、チョコクリームが控えめに顔をチラッと♪
【↑】フォークをズバッと。軽く抵抗はありますが、サクッと入る印象。一般的なカステラとはち違い、やや生地が硬め。パサッとした印象です。
【↑】ちなみに商品は意外にもろく繊細。持ち方によってはご覧のように地割れのように折れますのでご注意を!
【ここが気になる!】実食!
なんといっても、気になるのがその味。ワタシだけでなく、甘い物が好きな子供にも食べてもらった、感想がコレ!
娘「いっただきまーす!」
パクッ。モグモグモグ。
お父ちゃん「ど、どう!?」
娘「思っているほど甘くない気が。薄味だけど食べやすい。おいしいヨ〜」
お父ちゃん「なるほど。じゃ俺も」
パクッ。モグモグモグ。
お父ちゃん「確かに、予想しているより味は濃くないねぇ。パサっとした感じがちょっと強いかな。これはコーヒー片手に食べるのがベストかも。でも見た目のシンプルさに反して、カロリーは700に迫る勢いとかな〜り高め。イッキに食べるのは注意しないと!」
娘「というか、焼くともっとおいしくなるんじゃない!?」
お父ちゃん「確かに、確かに! マーガリンのせて食パンみたいにして食べてみよっか!」
ということで、焼くこと2分。・・・チン!
焼くと焦げ目が付き、匂いもイッキに香ばしく。マーガリンとの相性もいい感じ。うーん、美味! もし素の味に満足できない方は、ぜひトーストしてみてください! コレはイケますよ〜。
味は好みの問題ですが、ギドギドな甘さはなく大人も楽しめる感じ。クリームもべっとり塗り込んでいるわけではなく、甘い物が苦手という方にもいけるかもです。
で・す・が、見た目に反しカロリーはかなり高め。広報担当者の方によれば、お客さんの間で「これを食べきると、まさに人間失格だね・・・」なんて話題になっていたそうですヨ!
無理せず、袋に戻して別の日に。「食べやすく小さくカットしてシェアするのもオススメです」とのこと!
そもそもなぜ黒糖カステラなの!?
最後にふと感じた疑問。それは太宰さんと黒糖カステラという組み合わせ。きっと太宰さんが生前カステラ、もしくは黒糖が好きだったんだろうなぁと思い広報担当の方に尋ねると・・・・・・、
「(太宰さんとは)とくに関連はないんです♪」とキッパリ。「幅広い世代に人気のある味で、ひとりでも多くのお客様に喜んで頂きたいという想いから黒糖味にしました」とのことでした。
シンプルな理由だったんですね!
黒糖以外に味は!?
今回食した「黒糖」味のみですが、じつは姉妹品に「ミルク風味クリーム」が。その味は「走れメロス」ではなく「人間失格」! 今回、この「人間失格」版を求め複数お店を回ったのですが、ざ、残念、巡り会わず・・・・・・。今回の黒糖に似た単行本風パッケージとなっていますので、見つけた方はぜひそちらもお試し下さい!
気になる第3弾は!?
「走れメロス」「人間失格」に続く第3弾は・・・・・・、やっぱり「斜陽」!? と勝手に思っていたものの、「シリーズ商品の追加アイテムの計画はございません」とのことでした! 期待しちゃダメですよ〜。
今回のレポートのまとめ
見て、買って、食べて思ったこと!
●思わず「それどこで!?」となる、ネタとして最適!
●プレゼントにもいいかも!
●値段が手頃! 安い!
●味は薄め、ギドギド感はなし!
●カロリーかなり高め。ご注意を!
●焼くとさらにオ・イ・シ・クなる♪
今回ご紹介した記事は
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