【魚沼/玉川酒造 越後ゆきくら館】 魚沼屈指の蔵元で、酒造見学&試飲、お買い物を楽しもう!!
アクセス便利な、新潟県魚沼市へ行こう! と現地おすすめスポットを集中的に紹介しているシリーズ企画。
第5弾は、米所魚沼を代表する酒造の1つ《玉川酒造》が運営する《越後ゆきく館》を紹介! 酒造見学もありますヨ。
*掲載内容は2024年10月下旬時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による(一部除く)。
スポット概要
『玉川酒造 越後ゆきくら館』
所在地玉川酒造(新潟県魚沼市須原1643)
開館時間9:00~16:00 *受付は閉館30分前まで
入館&見学料無料 *物販代等は別途必要
休館日1月1日
行き方①JR上越新幹線「浦佐駅」よりクルマで30分 *最寄り駅/JR只見線「越後須原駅」より徒歩で7分
行き方②関越自動車道「魚沼IC」よりクルマで20分
公式サイトhttp://www.yukikura.com
【玉川酒造 越後ゆきくら館】とは!?
いまからおよそ350年前、江戸時代中期である1673年(寛文13年)から酒造りを行っている、県内の造り酒屋でもっとも古い歴史を持つ酒造メーカー《玉川酒造》が運営するショップ兼ショールーム(直売所)です。
館内奥にある「ひさし」の真下には、なんと井戸が! 1970年(昭和45年)ごろまで瓶を洗う際に使っていた水源で、いまでも水が湧き出るそう。
《玉川酒造》が製造販売している商品を幅広く購入できるほか、お酒の試飲が可能。普段なかなか見る機会のない酒造見学も楽しめる、お酒好きにはたまらないスポットです!
素材提供/玉川酒造
蔵をはじめとした周囲は、降雪期はご覧の状態に。写真左に見える雪の山は、同社が「ゆきくら」と呼ぶ天然の雪中冷蔵庫(雪室)。秋頃には雪が溶けて雰囲気がガラッと変わります!
《玉川酒造》のモットーは、“人の心を豊かにする酒造り”。
「お酒はなくても死にませんが、お酒は人しか味わえません」とは、今回取材に対応してくださった風間代表の言葉です。
“お酒があることで人生は豊かになる”という信念で酒造りを行っている《玉川酒造》では、嬉しいときや悲しいとき、辛いとき、大人数で飲むとき、ひとりで飲むときなど、シーンや心情にあわせたお酒を、お手軽系から重厚系まで幅広くラインアップしています。
玉のように丸い、柔らかい味わいを追究した『玉風味』。
例えば『玉風味』(1400円/720ml〜)は、ふるさと納税サイト「さとふる」で扱っている約2万6000品種ある日本酒の返礼品のなかで、2021年から3年連続で全国ナンバー1を獲得*した、冷でも燗でもイケる《玉川酒造》の代表銘柄として知られていますし……
*ふるさと納税返礼品の限定版を販売
日本酒の新しい扉を開く鍵となるお酒で、心の扉を開放して欲しいと開発された『イットキー』。
アメリカをはじめとした海外にも積極的に展開*するなかで、現地の方にも飲みやすい日本酒として開発した、風間代表いわく“ガブガブ飲める日本酒”『イットキー』(1800円/720ml〜)は、酸味が強い白ワインのようなお酒として、女性含め大好評。
*海外展開を意識し、瓶ラベルに英字表記を意識して盛り込んでいるそう。
『夜を駆ける』と称した限定生産の純米吟醸では、搾った直後の日本酒の味を楽しんでもらうべく、作業開始のタイミングを深夜にズラして翌朝即出荷。それまでなかった“届いたその日が飲み頃”を実現するなど、古き伝統を守りつつ、新しい試みにも積極的にチャレンジする柔軟さがポイント。
しかもそれらが、名だたる業界のアワードで軒並み高い評価を獲得。単なるパフォーマンスで終わらない、味もお墨付きである点が凄いところなんです。
今回取材にご対応いただいたのは、《玉川酒造》19代目となる風間代表。興味をそそられる貴重なお話を軽快な語り口で教えてくださり、思わず聞き入ってしましました♪
余談ですが、《玉川酒造》がある新潟県魚沼市は、日本で一番有名なブランド米である「コシヒカリ」の産地としても有名ですが、日本屈指の酒造大国でもあります。
県全体でおよそ90あまり存在する酒造メーカーの数は、国税庁の発表によると全国1位!
新潟県はご存じの通り日本有数の豪雪地域。大量に降り積もる雪は山に染みこみ、その雪水は長い年月を掛けて自然の力で濾過。にじみ出る超軟水という湧き水は、《玉川酒造》の日本酒製造にも大いに活用されているんです。
酒造見学は1人から可能
《玉川酒造》が運営する《越後ゆきくら館》での目玉の1つである酒造見学は、1990年(平成2年)から始まったサービス。およそ34年間で通算190万人の方が参加されたというキラーコンテンツです!
近年では日本酒の海外需要の高まりやインバウンドの影響から外国人参加者も多く、案内は日本語だけでなく英語対応も可能とのこと。
見学では、(訪れる時期にもよりますが、雪が残っている時期であれば)「ゆきくら」と称する天然の雪中冷蔵庫見学からスタートします。
素材提供/玉川酒造
写真は表面硬く、内部をふっくらと蒸す「蒸米作業」の様子。
「造り蔵」と呼ぶ、日本酒造りの現場を道具を見ながら見学し、築160年越えの「土蔵」と呼ぶ蔵に設置されている巨大な貯蔵タンクを眺めながら、酒造りのこだわりや商品についての解説を受けられます。
お酒が詳しくない方でも、思わず「へぇ」となる、興味深い話がいろいろ聞けます。酒造見学で同行するスタッフさんは、実際に酒造りの現場に入っている、または入ったことのある方が行うそう。
杜氏(蔵人)ならではの苦労ばなしも聞けるなど、担当者ごとに“推しポイント”が違っていることもあるそうです♪
「土蔵」にある大型タンク。タンクの大きさは酒税の基準となっており、内部はガラスコーティングが施されているそう。数㎜の厚さで容量が変わるため、同じものは作れないんだとか。
ちなみに酒造見学は、開館時間中であれば、大人数の団体を除き、基本的に予約不要*で参加可能です(見学最終受付/15:30)。しかも無料!
*団体見学が入る場合もあるため、確実に見学されたい方は事前に電話等で確認あれ。
1月1日以外、無休で開催しています! 見学時間は30分程度。
試飲もできる!
酒造見学が終わったら、その足で「試飲」体験をどーぞ。
《玉川酒造》で製造しているオリジナル製品を、複数、しかも「無料」で試飲可能です。スタッフさんにこだわりを伺いながら、ベストなお酒をお探しあれ。常時おおよそ10種類用意しています。
《越後ゆきくら館》内部には、試飲専用カウンターが設けられており、扱い商品の味わいをチャート化した特製ボードが! これは判りやすい!
気に入ったお酒を買おう
試飲して気になったお酒が見つかったら、ぜひ購入を! 館内には最新のお酒を、常時複数種類販売中です。
例えば……
《玉川酒造》内でもっとも高額な大吟醸原酒『越後ゆきくら』(6000円/720ml〜)は、魚沼にある有名ファーム「うおぬま小岩農園」が手掛けるブランド米「山田錦」を100%使った、雪中貯蔵で熟成したお酒。
業界でもっとも栄誉があるとされている「国税局酒類鑑評会」で、参加全189蔵の頂点に輝くなど、有名アワードを席巻している自信作。お店に卸していないB to C専売品! ぜひお試しあれ。
『雪玉 SNOW BALL』(3800円/720ml)も、雪中貯蔵庫のなかでじっくりと熟成させた大吟醸。5年〜10年と、異なる年度の大吟醸酒をブレンドして達成した、奥深い味わいが特徴です。
《玉川酒造》は大吟醸や吟醸酒だけでなく、女性にも飲みやすいリキュールも複数展開中。写真右の『越後武蔵』は梅酒(2800円/720ml〜)。写真左は、アルコール度数が日本一高いという46度の日本酒リキュール『越後武蔵』(3000円/720ml〜)。
なかにはこんな商品も! 写真は180mlの小瓶2本入りの巾着セット(1300円)。お土産にも最適♪
ラベルにもこだわる
《玉川酒造》は新しいものへの挑戦を続ける会社。お酒の味は当然ながら、商品の顔ともいえる瓶ラベルに対してもこだわりが強く、例えば先の『雪玉 SNOW BALL』ではレース加工と呼ばれる抜き柄に加え、エンボス加工も施すなど、見た時はもちろん、実際に瓶を持った際の違いにも注目しているんです。
こんなモノも買えます
《越後ゆきくら館》では日本酒やリキュール以外にも、いろいろなものが購入できます。その一部が……
魚沼のお米、コシヒカリを販売中!
生産者は、先述の大吟醸原酒『越後 ゆきくら』で使ったお米の生産者である「うおぬま小岩農園」産。《越後 ゆきくら館》は、美味しいと全国的な有名なブランド米が“日本、安く買える場所”とのこと! ■1650円/2㎏〜
梅酒製造で利用した、数ヶ月漬けた奈良県産の「南髙梅」を販売。梅の詰め放題のほか、酒粕の詰め放題がそれぞれ1回500円で体験できます! ちなみに梅は3Lサイズ!
*詰め放題以外にも、「梅酒の梅」や「漬物用酒粕」と呼ぶパック商品の販売もあります。
さらに、お酒のエッセンスを取り入れたオリジナルの化粧品も販売!
肌の角質層の構成するアミノ酸を5倍以上に濃縮した化粧酒や、乳液(モイスチャーミルク)、クリームなどがありました。
館の目の前には、酒造りの仕込み水にも使っている、魚沼のおいしいお水も販売中!
玉川酒造のルーツへ行こう
*車内から撮影
《玉川酒造》は、1673年に六代目・目黒五郎助さんが80両で酒造りの許可証(免状)を得て創業した酒造メーカー。その子孫である11代目・五郎助さんが1797年に建てた邸宅《目黒邸》が、《玉川酒造》から徒歩8分(約300m)の距離にあり、内部の見学が可能です!
国の重要文化財に指定されており、現在は市が管理。敷地の裏には資料館もあります。
《玉川酒造》観光とあわせ立ち寄ってみてはいかが!?
*目黒邸:大人300円、同資料館:大人200円 *子どもは2館セットで100円
東京からの行き方は!?
《玉川酒造》がある魚沼市へ東京から行く場合は、上越新幹線「とき」に乗り、8つ*めの「浦佐駅」で下車。約1時間半、230㎞の旅です。
*乗る時間帯により停車駅数変動あり
電車で訪れた場合、「浦佐駅」から先の選択肢は大きく4つあり……
【1】在来線利用:「浦佐駅」→(JR上越線)→「小出駅」→(JR只見線)→「越後須原駅」。乗車時間は約45分。運賃は片道420円。「越後広瀬駅」からは450m、徒歩約7分という距離。
【2】レンタカー利用:関越自動車道(大和スマートICー魚沼IC)を利用する手もありますが、ICを降りた先も長いため、高速は使わずずっと下道利用で充分。距離にして22㎞。30分くらいです。
《越後ゆきくら館》には駐車場も複数台分ありますので、レンタカーがおすすめです。
*【注意】運転者の試飲は厳禁です!!
【3】路線バス利用:「浦佐駅」西口から610系統(または611系統)の「魚沼市役所前」行きバスに乗車し、「小出病院前」停留場で下車(乗車時間約25分)。
そこからバスを乗り換え。4511系統(または4513系統、4514系統)の「穴沢」行きに乗車し、「宮原」停留場で下車(乗車時間約25分)。その後は徒歩で約5分。
ただしバスは本数が極めて少なく冬季運休等あり。充分ご注意ください。
*バス乗車料金/660円(290円+370円)
*運行バス会社公式サイト・一般路線「六日町〜小出線」「小出~穴沢線」を参照
【4】レンタサイクル利用:浦佐駅構内の観光案内所「MYU」でレンタサイクルを利用する手もあり(電動アシスト自転車)。天気や時期次第ではありますが、時間も気にせず旅でき、途中いろいろ寄り道しながら行けるため便利。
距離は22㎞。車速にもよりますが、普通に運転して2時間〜2時間半程度の距離です。
レポートまとめ♪
・酒造見学、試飲体験が無料!
・蔵元直の日本酒・リキュールが買える
・徒歩圏内にルーツとなる重要文化財も
いかがでしょう!? お酒好きな方はもちろんですが、なかなか目にすることができない、酒造りの現場を眺めることができる貴重な場となるこの《越後ゆきくら館》。お立ち寄りあれ♪
魚沼にはこんなスポットも!
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